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専門性を磨き、人として成長できる。地域と共に歩むケアミックス病院で、あなたらしいキャリアを|医療法人社団 和光会 総合川崎臨港病院

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

川崎市川崎区の中心部に位置する総合川崎臨港病院。1949年の開院以来、70年以上にわたり地域医療の中核を担ってきたこの病院は、2016年の新棟オープンを機にさらなる進化を遂げています。また、急性期から回復期、維持期まで、患者の状態に応じた医療を提供する「ケアミックス型病院」として地域医療を支える一方、夏祭りやクリスマス会など地域とのつながりも大切にしています。
そんな総合川崎臨港病院の看護部長 阿部さんの温かな人柄からは、「病院らしくない病院」というコンセプトの真意が伝わってきます。職員一人ひとりに声をかけ、時には帰り際の後ろ姿からも心の機微を読み取るー。管理者でありながらも細やかな気配りを大切にする阿部さんのその姿勢は、病院の雰囲気の良さを物語っているようでした。
24時間対応の院内保育所や独身寮など、充実した福利厚生はもちろん、様々な診療科での経験を積める教育体制に職種を超えた交流など、働く人の成長とワークライフバランスを支える仕組みも整っています。取材を通じて見えてきたのは、医療の質の向上と働きやすさの両立を目指し、着実に歩みを進める病院の姿でした。

目次

1.多様な診療機能を持つケアミックス型病院だからこそ、豊富なスキルアップの機会

ーまず、総合川崎臨港病院の特徴についてお聞かせください。2016年に新棟をオープンされたとお聞きしています。

はい。当院は急性期、回復期リハビリ、地域包括ケアに療養など、様々な機能を持つケアミックス型の病院です。2016年4月の新棟オープンに伴い、199床まで増床。新たに療養型病棟も設置しました。また、関連施設では慢性期医療や在宅支援も行っており、法人全体で切れ目のない医療・福祉サービスを提供しています。

また、各病棟によっても特色が異なり、それぞれの機能に応じた看護ケアを提供しています。急性期では専門的な医療処置が中心となる一方、回復期リハビリ病棟では患者様の社会復帰に向けたサポートが中心です。療養病棟では中長期的な視点で患者様に寄り添うなど、総合川崎臨港病院の多彩な医療機能は、地域に欠かせないものであると考えています。

ーそのような環境は、働く方にとってどのようなメリットがありますか。

そうですね。ケアミックス型病院の特徴を活かし、可能な限り職員が自分の希望や適性に合わせて配属先を選べるよう、配慮しています。例えば、専門的なスキルを磨きたい方には急性期、じっくりと患者様と向き合う仕事がしたいという方には回復期など、それぞれの志向に応じたキャリア形成が可能です。

また、一つの病棟で経験を積んだ後、新たな分野にチャレンジしたいという声も多く聞かれます。当院ではそういった職員の「次はこういうことを学びたい」「こんな患者様をサポートしたい」という意欲も積極的に支援しています。年代や経験年数によっては自分の進みたい道が明確な方もいれば、まだ可能性を探っている方もいらっしゃいますが、どちらの場合でも柔軟にサポートしてあげたいと考えています。

ー職員の方の採用や配属について教えてください。

当院は、比較的経験を積んだ方の中途採用が多い印象です。ですが、新卒の方も毎年複数名受け入れており、充実した研修制度を用意しています。

新卒の方向けには、入職後すぐに各部署を1週間ずつ経験するローテーション研修を実施しています。様々な部署での実践を通じて、当院の特徴であるケアミックス型病院の全体像を理解していただくとともに、自分の適性を見極める機会にもなっています。配属先は内定時に一度決定していますが、このローテーション研修を通じて特に興味を持った部署が見つかった場合は、そちらでの勤務開始も検討できる体制です。

また、研修期間中は教育委員会を中心に、一人ひとりの成長段階を細かく評価しながら指導しています。特に社会人経験が初めての方もいらっしゃいますので、業務面だけでなく、医療職としての心構えや患者様との接し方なども丁寧に指導しています。

2.病院から徒歩1分、24時間対応の保育所で子育て中でも安心

ー仕事と家庭の両立について、病院としてのサポート体制を教えてください。

当院では職員一人ひとりの生活環境に合わせた働き方ができるよう、様々な支援制度を整えています。特に子育て支援には力を入れており、病院の目の前にある24時間対応の保育所は日曜・祝日も稼働(第1・第3日曜日を除く)しています。保育士も複数名配置されていますので、勤務中はいったんお子様のことを忘れて仕事に集中できると思います。その上、病院から徒歩1分という近さですので、何かあっても安心ですね。

産休・育休制度も充実しており、昨年度も複数名が制度を利用しています。当法人は若い看護師も多いので、妊娠・出産を経ても長く働き続けられる職場にしていきたいと考えています。また、家庭環境のもうひとつの大きな変化である介護との両立に関しても、介護休暇制度があるなど、サポート体制には自信があるんですよ。

年間休日は業界平均以上の120日。プライベートも大切に過ごせると思います。希望休暇にも柔軟に対応していますので、長期休暇も取りやすい職場です。

3.職員同士の交流も活発、温かな職場づくり

ー職員の交流機会について教えてください。

大きなものですと、年に1回病院協会主催のボーリング大会があるのですが、法人内だけでなく、他の医療機関の方々との交流の機会にもなっています。また、小さなお子様がいる職員向けには動物園への遠足など、職員同士はもちろんご家族ぐるみのお付き合いも生まれています。

男性職員が多いリハビリテーション部門では、フットサルのサークル活動が盛んですね。普段は別々の部署で働いている職員も、この時ばかりは同じチームとして汗を流しているようです。

また、当法人は季節のイベントも大切にしており、クリスマス会や忘年会はもちろん、地域の方々も参加できる夏祭りも毎年開催しています。前回の夏祭りでは病院の駐車場を会場として使用し、近隣にお住まいの方々や訪問看護・在宅福祉部門のご利用者様にもお越しいただきました。

それから、川崎市が企画する地域のイベントにも積極的に参加しており、病院としてブースを出展するなど、地域の皆様との交流を図っています。このように開かれた病院として、様々な形での交流を大切にしているんですよ。

こうした職員同士の仕事以外での交流は、普段とは違った一面を知る機会にもなりますし、部署を超えた人間関係も自然と生まれます。特に若手職員が多い当院では、こうした交流を通じて生まれる関係性が、日々の業務をよりスムーズにするのではないでしょうか。

ー院内の食事についても工夫されているとお聞きしました。

当院の栄養部門は、患者様の声をとても大切にしています。例えば、「朝はパンが食べたい」といった細かな希望や量の調整まで、一人ひとりに合わせた対応を心がけています。

また、季節のイベント食も充実させており、クリスマスには栄養士がサンタの帽子をかぶって各病室を訪問。患者様一人ひとりにメッセージを添えて食事をお届けしたこともあるんですよ。こうした工夫で入院中の患者様が楽しんでくださり、少しでも食欲増進に繋がればという思いで取り組んでいます。

職員食堂でも季節感を大切にしており、ひな祭りやこどもの日、クリスマスなど、行事に合わせた特別メニューを提供しています。栄養部門の職員が腕によりをかけた本格的なメニューを、300円という手頃な価格で楽しめることも職員に大変好評です。

栄養部門の励みになるのは、患者様や職員の「美味しかった」という言葉です。食事を通じて季節を感じ、喜びを共有できることは、病院全体の雰囲気づくりにも一役買っているのではないかと思います。

ー阿部さんは看護部長として、どのようなことを心がけていらっしゃいますか。

私が最も大切にしているのは、現場でのコミュニケーションです。毎日、朝・昼・夕方と定期的に各部署を回り、特に新しく入った職員には積極的に声をかけています。

また、職員の後ろ姿にも注目しています。その日の疲れや悩みは後ろ姿に表れやすいもので、気になる様子の職員がいれば、必ず時間を取って話を聞くようにしています。多くの職員は悩みがあっても自分からは相談しづらいと思いますから、なるべく私から声をかけることで、コミュニケーションの糸口を作るよう心がけています。

職員の心の安定はチームワークの向上につながり、ひいては患者様へのより良い支援にもつながっていきます。これからも一人ひとりの表情や様子に気を配り、今よりもっと働きやすい職場にしていきたいですね。

4.「病院らしくない病院」として、地域に寄り添う存在に

ー「病院らしくない病院」というコンセプトについて教えてください。

当院は70年以上前からこの地域で医療を提供してきました。「病院らしくない病院」というのは、当院が単なる治療の場ではなく、地域の皆さまが気軽に立ち寄れる場でありたいという思いを込めているからです。緊張や不安を感じて来院される方も多いと思いますが、そういった方々にも安心して相談いただけるよう、「何でも相談できる場所」としての病院を目指しているのです。

その思いを形にするために、様々な取り組みを行っています。病院の駐車場で夏祭りを開催することも、小児科の待合室に遊具を設置することも、地域のイベントに病院のブースを出展することも、これらはすべて医療機関の枠にとらわれない取り組みではないでしょうか。

また、当院には在宅福祉部門もありますので、訪問看護や在宅サービスを通じても、地域の皆さまの生活を支援しています。病院という場所での治療だけでなく、住み慣れた自宅で安心して過ごしていただけるよう、総合的なサポートを心がけているのです。長い歴史の中で築いてきた地域の皆さまとの信頼関係は、これからも大切にしていきたいですね。

5.最新技術の導入とDX化で、さらなる進化へ

ー業務効率化への取り組みについて教えてください。

私たちは、時代の変化に合わせた業務効率化にも積極的に取り組んでいます。例えば、職員にはiPhoneを配布し、職員間の情報共有に活用しています。今後は、患者様のバイタルサインを測定した際に、自動で電子カルテに記録されるシステムの導入も予定しています。

また、患者様の安全確保と業務の効率化を両立するため、最新の医療機器の導入も進めています。例えば、転倒防止センサーなどの機器を導入することで、職員の負担を軽減しながらも、より安全な医療環境を整えられるのです。

業務改善に関しては、現場の職員からの提案を随時取り入れています。特に時間外勤務の削減は重要な課題と考えており、業務の見直しや効率化は常に検討しています。

昭和から平成、令和へと、医療を取り巻く環境は大きく変化しています。新しい技術や制度は積極的に取り入れながらも、職員が働きやすく、かつ質の高い医療が提供できるよう、これからも進んでいきたいです。

ー最後に、これから入職を考えている方へメッセージをお願いします。

一緒に働きたいのは、笑顔で前向きな方です。自分の笑顔が周りの人を幸せにし、そして患者様も幸せにする。そういった気持ちを大切にできる方とお会いできたら嬉しいです。

もちろん、医療の現場ですから厳しい状況に直面することもあるでしょう。でも、そういった困難に出会ったときも、それを乗り越えて成長していける強さを持った方、また支援があれば乗り越えられると信じられる方を歓迎します。

当院はケアミックス型病院という特徴を活かし、様々な可能性にチャレンジできる環境です。ぜひ一度、見学会やインターンシップに参加していただき、私たちの職場の雰囲気を感じてください。皆さまとお会いできることを楽しみにしています。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。