2024年10月オープンの知的障害者支援施設 風通しが良く、意見を言いやすい職場|社会福祉法人 茶の花福祉会 大樹の颯
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2024年10月にオープンしたばかりの知的障害者支援施設「社会福祉法人 茶の花福祉会 大樹の颯」。20~30代の若い職員が多く、活発に意見を言い合える、風通しの良い職場です。できたばかりの施設のため試行錯誤することもありますが、その分、自分たちで施設のルールや雰囲気をつくっていくことができ、やりがいを感じられます。
埼玉県所沢市にオープンしたばかりの「大樹の颯」は、県内で多くの障害者支援施設を運営する「社会福祉法人 茶の花福祉会」の傘下にあります。そのため、ワークライフバランスや福利厚生、研修体制が充実しています。年間休日は123日あり、社宅も完備。法人全体の研修が定期的に行われ、経験豊富な先輩からの指導も受けられるため、スキルアップも望めます。
目次
1.現場の職員の意見が、施設運営に反映される
――「大樹の颯」はどのような施設でしょうか。
横坂:
茶の花福祉会は埼玉県を中心に「人間らしい、生きがいのある生活を送りたい」という想いを実現するべく「完全参加と平等」をテーマに、利用者主体の自立支援を心掛け、多くの障害者支援施設を運営しています。そして今年10月に所沢市にオープンしたばかりの「大樹の颯」には40人近くの利用者さんが居住し、一人ひとりがクラブ活動や集団生活の中での共同作業を通し、生きがいのもてる生活を送っています。今回は、そうした一人ひとりの生活を支える生活支援員を募集しています。
――生活支援員の仕事内容や、主な1日の流れをご紹介いただけますか。
真坂:
勤務時間帯は早番、遅番、日勤、夜勤の4つに分かれています。早番帯の職員は起床介助を行い、午前中には利用者さんと散歩に行ったり、室内で音楽をかけて体を動かしたりします。昼食後に遅番のスタッフが出勤し、天気がよければ利用者さんと一緒に外に行って体を動かします。午後3時以降には入浴の時間があります。夕食の後は就寝時間となり、夜勤は男女1人ずつで対応する体制をとっています。
――どんなことを大切にして仕事にあたっていますか。
横坂:
私は今まで身体障害者の方が利用する施設で働いていました。新しくこの施設に異動し、知的障害者の方々への支援方法は先輩たちのやり方を見て学んでいる最中ですが、利用者さんの情報についてこまめにメモを取り、覚えるように心がけています。
例えば、利用者さんによっては食事を提供する際に、箸をプレートに出して提供すると耳に挿してしまう方もいます。自分がきちんと利用者さんの情報を覚えていないと、利用者さんがケガしてしまうことがあるので、こまめに利用者さんの情報をメモし、それぞれの利用者さんに合った対応をとることを大切にしています。
真坂:
何か問題行動が起こった時に、最初の時点ではあまり原因を決めつけず、よく考えて利用者さんと向き合い、解決策を見出すようにしています。
――「大樹の颯」で働いていて、やりがいを感じる瞬間はどんな時でしょうか。
真坂:
現場の職員から積極的に提案する雰囲気があるので、自分の意見が通り、実現できた時にやりがいを感じます。
例えば、先日は利用者さんと一緒に外出することができました。新しい施設のため、職員も利用者さんもまだお互いに慣れていない部分も多く、外出は難しい面もありましたが、施設のオープンから間もない時期にすぐ外出させてもらえたので良かったです。
初めての外出のため「パニックが起きたらどうしよう」といった不安もありましたが、行ってみたら天気も良く、利用者さんたちがレジャーシートの上で寝たり、普段あまり動かない方が走ったりと、普段の施設の中では見られない様子を知ることができました。
横坂:
部屋から食堂などに移動する際に、移動してくれない利用者さんもいますが、そういった方を無理やり引っ張るようなことはしません。動けない利用者さんの隣に椅子を用意し、いったん椅子に座ってもらってから移動してもらうなど、先輩がしている工夫を見て学び、自分も実際にできた時にやりがいを感じます。
2.休憩スペースはカフェのような空間 資格取得の費用補助も
――職員の方々同士の雰囲気はいかがですか。
横坂:
知的障害者の方々を支援するのは初めてなので戸惑うことも多いですが、自分から相談しなくても、先輩たちから進んで「最近どう?」と話しかけてくれるので、悩みを聞いてもらっています。そういった助け合いができる、明るい施設だと感じています。
真坂:
20~30代の若い職員が多く、意見が活発に出てきます。私を含めて主任4人で話し合っても解決策が見いだせない時、現場の職員に聞くと積極的に提案が出てくるので、とても助かっています。
――新しい施設だからこその大変さややりがいはありますか。
丸山:
新しい施設だからこそ、職員同士のつながりを大切にしています。利用者さんの情報もあまりない中でオープンし、初めて接する利用者さんばかりという大変さがあるので、その分職員同士で助け合うことを心掛けてほしいと思っています。
そして、若い職員が中心となって働いているので、経験が少なく不安を感じることも多いと思います。そうした緊張をほぐせるような雰囲気づくりにも気を配っています。
――ワークライフバランスの面のPRポイントについてうかがえますか。
丸山:
年間休日は123日あります。希望休があれば出していただき、毎月のシフトに反映させています。有休は時間単位でも取っていただけますし、それぞれのスタッフが働きやすい環境を確立していきたいと考えています。
新しい施設ということもあり、残業は少しありますが、できる限り負担が増えないよう、基本的には月15時間以下程度にしていきたいと思っています。
私たちの仕事は人に対応することなので、利用者さんにイレギュラーなことが起きて勤務時間終了後も30分だけ対応する、といったことはめずらしくありません。それ自体はやむを得ないことですが、職員の負担になりすぎないよう工夫できればと思います。
――待遇や福利厚生についてPRポイントはありますか。
丸山:
賞与は年2回で4.4ヶ月分あり、社宅や各種手当など福利厚生も充実しています。
また、職員にはリフレッシュした状態で業務に臨んでほしいと考え、休憩スペースはソファーもある、カフェのような空間にしました。BGMの音楽もかけていますし、リラックスできます。無料でお茶やコーヒー、ジュースを飲める飲料機もあります。
――スキルアップ面でのPRポイントを教えていただけますか。
丸山:
法人全体での専門的な研修を毎月のように開催しています。今年度からは外部講師を招いて、介護福祉士の資格を取得するための講座も行っています。資格を取得する際の費用の補助もあります。
普段の勤務でも、先輩が丁寧に支援方法を教えますので、無資格や未経験の方も安心して入っていただければと思います。この仕事は人によって反応も違いますし、マニュアル化が本当に難しい仕事です。ただ、それぞれが抱えている問題や課題をほかのスタッフとともに話し合い、解決していくというプロセスが面白いところでもあります。
3.人が好きで、障害の有無にかかわらず人を公平に見る方に来てほしい
――入職後のキャリアパスはいかがでしょうか。
丸山:
知的障害のある方々に一人の職員が関わりすぎるとデメリットもあるので、状況に応じて担当を変えるなどの対応はしています。
また、ほかの施設との人事異動はあります。引っ越しなどの事情があり、異動したいという方にも配慮して、希望は聞くようにしています。
――求める人材像について教えてください。
丸山:
人が好きな方なら誰でも大歓迎です。サザエさん一家みたいなキャラクターがいいですね。カツオくんやワカメちゃんのような、昭和ならではの人の繋がりを大事にできるような方が理想ですね。
このような施設だと、どうしても職員が先生、利用者さんが生徒、というような関係性ができてしまうことも多いですが、そういったものをなくすためにも、人が好きで障害の有無にかかわらず人を公平に見られる方が良いと思います。
技術面に関しては、仕事をしながら身につけていく部分もありますし、どの利用者さんにも通用するマニュアルがあるわけではありません。日々利用者さんに接しながら一人ひとりに合ったやり方を構築していただければと考えています。
――入職を考えている方へのメッセージをお願いします。
横坂:
新しくできた施設ですので、これから入職してくださる方も、これまで勤めているスタッフも、一緒に当事者意識を持って施設をつくっていけたらと思います。
新人、外国人特定技能者、中途採用の方、それぞれに合わせたOJTも実施しており、不安や困ったことを相談できる場面も様々あります。一人で抱え込むことなく仕事にあたっていただければと思います。
丸山:
支援に直接あたるスタッフの意見を大事にして、職員にとっても楽しく、働きやすい施設をつくりたいと思っています。興味があればぜひ見学にいらしてください。