目指すは地域に密着した健康づくりのパートナー。夢のあるスタッフが輝くクリニックへ|整形外科もりたクリニック
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大阪府大阪市北区の整形外科もりたクリニックでは、「ていねいな診察」「一人ひとりに合わせたリハビリテーション」「靴や栄養面などの多角的なアプローチ」の三つを重視。一般整形外科の診療に加え、通所リハビリや訪問リハビリなどのさまざまなサービスを提供しています。
また、「靴の外来」や「こころの外来」、「栄養の外来」も予約制で開設中です。気軽な「痛みの相談所」として、幅広い視点から痛みにアプローチすることで、地域住民の健康のサポートや生活の質向上に貢献しています。
今回は、もりたクリニックの森田昌宏院長にインタビュー。クリニックのこだわりや職場環境、地域医療への思いなどについて語っていただきました。
目次
1.地域に正しいリハビリを根付かせたい
-クリニックの概要や職場の雰囲気について簡単に教えてください。
森田院長:
当院では、地域に正しいリハビリを根付かせることを目指し、患者さん一人ひとりに合わせたリハビリプログラムの提供に力を入れています。診察はもちろん、外来リハビリや介護保険による通所リハビリ、訪問リハビリまで、幅広く展開しているのが特色です。
クリニックでは、看護師や受付事務、医療秘書、リハビリスタッフ、放射線技師、ケアマネージャーなど、多様な職種のスタッフがチームとなって働いています。ちなみに、医療秘書は診察中に電子カルテの入力を補助する役割を担います。医師が患者さんの方を向いてお話できるようにしたいと考え、このような体制を取り入れました。
スタッフの年齢層は20代から60代後半と幅広く、特に30代が多い構成です。院長の私から見ても人間関係は良く、明るく楽しい雰囲気の職場ですよ。
-クリニックでの診察だけでなく、通院が難しい患者さんに対する訪問診療もされているそうですね。
森田院長:
訪問には医師と看護師が2人体制で向かいます。訪問診療日は基本的に月・火・金曜日で、その他は患者さんからの要望に応じて随時対応します。
訪問に行くのは、午前の診察が終わり、午後の診察が始まるまでの時間帯です。そのため、訪問診療に同行する場合は終業時間が少し早まるシフトとなります。
2.さまざまな痛みに多角的にアプローチ
-幅広い外来を設け、さまざまな痛みに対して多角的にアプローチできる体制を整えていらっしゃいますが、詳しくご説明いただけますか?
森田院長:
関節疾患などの痛みを解消するためには、体重のコントロールがかなり重要です。事実、肥満が原因となって痛みを生じる例は多いんですよ。そこで栄養の外来として管理栄養士に個別で相談できる場を設け、食事の摂り方や調理方法などをアドバイス。食生活を見直すことで減量し、体の負担軽減につなげています。
そして、日々の生活で案外軽く見られがちなのが、足の痛みです。人間は直立二足歩行する生き物ですが、実は2本の足で全体重を支えるのはすごく負担が大きいことをご存じでしょうか? また、同じ人の足でも右と左で違いがあることもしばしば。患者さんは全く自覚していないその違いが、痛みなどの悩みにつながっていることも多いんです。
だからこそ、一人ひとりの足の状態をきちんと見て評価することが重要です。靴の外来では、足の痛みの原因を探った結果、整形外科靴やインソールのような装具が必要だと診断された患者さんに対し、義肢装具士の協力の下でオーダーメイドの装具を提供しています。
また、体のどこかが直接的に蝕まれていることだけが痛みの原因ではありません。精神面のストレスや社会背景などが関連していることもあります。
しかし、通常の外来だと、患者さんからじっくりとお話を伺う時間がどうしても限られてしまうという問題がありました。そこで当院のこころの外来では、臨床心理士の力を借りて、患者さんが心の中を整理できるようなお手伝いをしています。
中には、精神的な疾患の表れとして痛みを訴える人もいるので、専門的な治療の必要がある患者さんには適切な診療科の受診もすすめます。いきなり心療内科や精神科に行くのは患者さんにとってもハードルが高いので、まずは当院で気軽にお話ができるような場を整えています。
-患者さんやリハビリの利用者さんに接する上で、大切にされていることは何ですか?
森田院長:
病院に来る患者さんは、痛みや悩みなどの弱さを抱えているもの。そのため、病院と患者さんの間には強者と弱者という上下関係が生まれやすく、注意が必要です。当院ではそのような関係性にならないように、スタッフみんなが配慮しています。
また、患者さんによって状況や事情は違うため、画一的に接するのではなく、できる限り一人ひとりに合わせた対応を大切にしています。患者さんからも、当院のスタッフは他と比べてもすごく優しく、話しやすいという声をいただくことが多いですよ。
当院は多くの職種が働いているため、職種間の風通しの良さも意識しています。どんなに時代が変わっても、しっかりと顔を合わせ、自分の考えを言葉にして伝えていくことは大切ですよね。院内でそのように心がけることで、院外の訪問看護師やケアマネージャー、患者さんのご家族などとのコミュニケーションも円滑になります。
3.子育て中でも柔軟に働ける。残業削減への取り組みも
-スタッフが働きやすい職場環境を作るために取り組んでいることはありますか?
森田院長:
有休を半日単位で取れるようにするなど、フレキシブルに休暇を取りやすい工夫をしています。また、常勤スタッフの半数は子育てと両立しながら働いているため、お子さんの都合で急な休みが必要なことは多いですが、みんながお互い様という気持ちでフォローし合う空気ができています。
子育てとの両立に関しては、産休や育休から職場復帰したスタッフの他、まさに現在育休中のスタッフもいますよ。復帰後は本人の意向を聞き取りながら、家庭の状況に合わせて柔軟に働けるよう配慮します。
また、診察の開始時間を早めるなど、残業削減に向けた取り組みも始めました。おかげさまで多くの患者さんに受診いただいていますが、混雑時にはどうしても診察終了時間が遅くなるのが悩みの種でした。診察前の準備が慌ただしくなるものの、数字で見ると明らかに残業は減っています。こうしたデータをしっかりとスタッフに示しつつ、今後も改善を重ねていきたいですね。
-スキルアップやキャリアアップに向けた支援はありますか?
森田院長:
例えば、医療事務の中には無資格のスタッフももちろんいるので、希望者には資格取得に必要な援助をしたいと考えています。他にも、准看護師から正看護師を目指したいという例もあると思いますので、同様に応援したいですね。また、リハビリ職のスタッフは学会発表の機会も多いため、研修費はしっかりと補助します。
-新しく入職したスタッフに対しては、どのようなフォロー体制がありますか?
森田院長:
看護、医療事務・秘書、リハビリの各部門に主任のスタッフを置き、教育係として一通りの業務を順次指導していく流れです。1か月目、2か月目、半年目などの節目のタイミングで、私と主任と本人による面談の場も設けています。面談では目標達成度を評価しながら現状の課題を明確にし、無理なく成長できるようにサポートします。
4.スタッフの夢を応援するクリニックへ
-地域の中でどのようなクリニックを目指していらっしゃいますか?
森田院長:
他の開業医の先生方と連携しながら、地域一丸で患者さんを支えていく形を目指したいですね。それぞれのクリニックが単独で活動していると、やはり負担が大きいです。各々が得意分野を生かし、うまくシェアしながらやっていくのが理想だと考えています。クリニック間はもちろん、地域医療支援病院との連携も深めていきたいですね。
私は大阪市大淀医師会の副会長を務めているため、そこで他科の先生方とも関係を築きながら働きかけているところです。実際に、在宅で看取りを担当している先生との連携も始まっていますよ。
この他、医師だけに限らず、多職種との関係も非常に重要だと考えています。医師会でも、多職種が顔の見える関係を築けるような研修会などを企画しています。
-どのような人と一緒に働きたいですか?
森田院長:
ずばり、夢がある人ですね。何か挑戦したいことを心に抱いている人が来てくれたらうれしいです。
例えばリハビリ職のとあるスタッフは、地域の方々の整形外科疾患を未然に防ぎ、元気に仕事や生活を続けられるような働きかけをしたいという目標を持っています。そこで、地域の企業に向けて健康にまつわる研修などができないか一緒に考えながら、具体化に向けて取り組みを進めています。
他にも、クリニックのマネジメントに挑戦したいというスタッフもいますよ。当院では外部のマネジメント会社に協力をいただいているので、そこに関わりながら仕事を覚えてもらっているところです。将来的には、当院の事務長職のような形でキャリアアップする夢を持ってくれています。
このように、クリニックとしてもスタッフの夢を応援したいと考えています。もちろん経験は大事ですが、未経験でも全く問題ありません。当院のやり方はしっかり指導いたします。
-最後に、求職者の方にメッセージをお願いします。
森田院長:
当院では、各職種のスタッフが人間関係良く協力しながら職場を作り上げています。スタッフの和を大切にしているため、中途や新卒に関わらず働きやすい職場ですよ。
また、現状をベストとはせず、変化を恐れずにその都度改善していこうという空気もあります。新しく入ってきた方でもどんどん意見が言えるような、風通しの良い環境を整えています。そのような環境で活躍したい方のご応募をお待ちしています。夢のある方、大歓迎です!