雰囲気の良さがのびのび働きやすい環境を生む。プライベートとの両立も魅力の訪問診療クリニック|医療法人真樹会 ひかりハートクリニック
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大阪府大阪市の平野区にある「ひかりハートクリニック」は、病院に通うのが難しい患者に対する訪問診療を専門としています。訪問先は介護施設のみ。現病歴、既往歴の治療をはじめ風邪や発熱などの日常的な不調の治療、認知症や生活習慣病へのケア、がんの緩和ケアなども幅広く提供します。
運営母体の医療法人真樹会は、365日・24時間対応の訪問診療を提供する医療チームです。ひかりハートクリニックはその拠点の一つとして2020年に開院し、平野区を中心とした南大阪地域の在宅医療を支えてきました。
今回は、看護師長の吉村さんと看護師の池内さん・岡村さんにインタビュー。職場の雰囲気や働きやすさなどについて、リアルなお話を伺いました。
目次
2.職場の雰囲気に惹かれ、訪問看護師から転身
3.充実したワークライフバランスが魅力
4.幅広い疾患のケアを経験できるメリットも
5.採血や車の運転は必須スキル
1.介護施設を訪問し、医師の診察をサポート
-訪問診療のお仕事の流れについて簡単に教えてください。
池内さん:
当クリニックは、有料老人ホームなどの介護施設への訪問診療を専門としています。訪問先は現在18施設で、トータル800人ほどの患者さんを支えています。
1日の訪問数は、午前と午後に1~2施設ずつが基本です。各施設にはおよそ2週間ごとに訪問します。医師1人に対し、看護師2人のチームで訪問。前回の診療から変わった様子はないか経過を観察したり、容態に応じて薬を処方したりします。
事前に患者さんの情報を集めた往診リストの他、採血セットや点滴セットなどが訪問時の必須アイテムです。また、スタッフ間の連絡や情報共有はチャットツールを活用して効率化しています。
医師の診察をサポートする他、施設からの連絡事項を確実に把握して共有することも大切な業務です。患者さんの日頃の様子をしっかりと把握するため、施設の職員さんや訪問看護師さんとのコミュニケーションは欠かせません。
移動や通勤には自家用車を使ってもいいですし、クリニックの社用車もあります。午前中の訪問先には、各自が自宅から直行して現地集合することが多いですね。
午前の訪問が終わったらいったん事務所に向かい、午後に訪問の担当になっていればまた各自で施設へ向かいます。それが終わればまた事務所に戻り、採血したスピッツの処理や事務作業をこなし、1日の業務終了です。
2.職場の雰囲気に惹かれ、訪問看護師から転身
-この職場を選んだ決め手を教えてください。
池内さん:
僕は入職してからもうすぐ2年が経ちます。前職は訪問看護師だったため、むしろ訪問診療に来てもらう立場として働いていました。その中で訪問診療の仕事を間近で見る機会が多く、自分も挑戦してみたいと興味を持ったんです。
中でも当クリニックを選んだきっかけは、待遇面の手厚さももちろんですが、それ以上に職場の雰囲気の良さが大きいですね。他にも、訪問看護出身で当クリニックに転職したスタッフは多いですよ。
岡村さん:
僕は入職して3か月ほどが経ったところです。池内さんと同じく、もともと訪問看護師として働いていました。その時に一緒に仕事をしたクリニックはいくつかあったんですが、その中でも当クリニックの対応が特に良いと感じ、自分もここで働きたいと思うようになりました。
-池内さんも岡村さんも、訪問看護師から転職されたんですね。そんなお二人から見て、訪問診療ならではの魅力や、逆に注意が必要な点などはありますか?
池内さん:
訪問看護は訪問時間を1人の患者さんに使う一方、訪問診療は1日に何人もの患者さんに対応するという違いがありますね。その分、事前に幅広い情報収集をする必要があります。
当クリニックの訪問先は施設なので、深夜は施設専属のヘルパーさんや看護師さん、訪問看護師さんから緊急コールが鳴ります。状況によっては、先生からの指示を出し対応してもらえば問題ないことが多く、夜中に直接出向くことは比較的少ないと思います。そういう点では、個人宅での訪問看護をしていた頃よりも体力的に楽かもしれません。
岡村さん:
僕は前職で訪問看護を始めるさらに以前、病院の手術室で勤務していたんです。その時は、当然と言えば当然なのですが、上からの指示に従って動くことが多かったですね。
一方、当クリニックに転職してからは、自分ですべきことを考えて動く場面が多いと感じます。ただ言われたことをこなすのではなく、自主的に動くのに魅力を感じる人にはおすすめだと思います。
また、訪問看護師時代は患者さんのかかりつけのクリニックに指示を仰ぐ側でしたが、今はむしろ指示を出す側になりました。そこは大変な点かもしれません。
3.充実したワークライフバランスが魅力
-続いて、職場環境の魅力についてお聞きします。まず、働きやすさの面はいかがですか?
吉村さん:
スタッフからの休みの希望は、しっかり配慮するようにしています。ワークライフバランスが充実しているのは大きな強みです。
また、先ほど岡村くんが言ったように、自分でしっかり状況を把握し、判断しないといけないことは確かに多いです。でも、不安点や疑問点は同行する医師、先輩看護師にすぐ相談できるので、安心してくださいね。
池内さん:
病院勤務の場合、土日でも出勤したり夜勤があったりするのが当たり前です。一方、訪問診療は基本的に平日のみで、夜勤もありません。カレンダー通りで休めるため、規則的な生活でプライベートとの両立もしやすいと思います。
ちなみに、土日のオンコール対応は輪番制です。もちろん緊急で駆け付けることもありますが、土日夜間の対応が極力発生しないように日ごろから訪問看護師さんたちと連携をとり、調整することを心がけています。例えば、不安な患者さんについては医師とも相談し、日中のうちに診察や指示を出しておくように工夫しています。
岡村さん:
休みの希望は通りやすく、かなり融通が利くと思います。
また、職場の雰囲気や人間関係も良好で、個人的にはとてもありがたいです。まだ入職して3か月なので、先輩方から注意されたり叱られたりすることはあります。でも、その場限りでいつまでも引きずらず、さっぱりしているといいますか。
指導される立場としては、雰囲気が悪いと委縮してしまいますからね。それが無いだけで、働きやすさが全然違うと実感しています。
4.幅広い疾患のケアを経験できるメリットも
-スキルアップなど、働きがいの点ではどんな魅力がありますか?
池内さん:
訪問診療では、幅広い分野のケアを経験できるというメリットがありますね。例えば病院だと、自分が配属されている診療科に関連した症状の人だけを担当します。一方、在宅医療の現場では、多種多様な病状の患者さんへの対応が必要です。幅広い知識を身につけることが不可欠で、スキルアップにつながっていると感じます。
人事評価の仕組みも整っているため、こうした頑張りが給与などにしっかりと反映されます。そういった点でも、働きがいがあると思います。
岡村さん:
時間外手当やオンコール手当など、さまざまな手当も充実しています。手厚く配慮してもらえてありがたいですね。
-新しく入職したスタッフへのフォロー体制について教えてください。
池内さん:
基本的に看護師は2人1組で動くため、同行する先輩看護師がサポートする体制をとっています。看護師1人だけで訪問することはほとんどないので、困ったことや分からないことがあったらすぐに相談できる環境が整っています。
-岡村さんは今まさに教えてもらっている立場だと思いますが、先輩たちのサポートはいかがですか?
岡村さん:
とても手厚いですよ! 僕は訪問診療が未経験なのはもちろん、実は内科の経験も無いんです。そんな僕でも分かりやすいよう、丁寧にかみ砕いて説明してもらえてありがたいです。
5.採血や車の運転は必須スキル
-この職場で働くために必要なスキルなどはありますか?
池内さん:
最低限必要なスキルとしては、採血です。血液検査は、医師が患者さんの状態を判断する指標。採血は看護師にとって毎日の業務の一つなので、その技術は不可欠です。
また、先ほども説明した通り、訪問先には幅広い疾患の患者さんがいます。だから、必須ではありませんが、内科の知識があれば役に立つと思います。ただ、岡村くんのように、内科の経験がなくても熱意とやる気次第で活躍できます。周りもしっかりとフォローするので、ご安心ください。
当クリニックでは、患者さんはもちろん、施設の職員ともコミュニケーションを取る機会が多いです。基本的なことかもしれませんが、社会人としての礼節を持って人と接することができるかどうかも大事にしたいポイントですね。
岡村さん:
あとは、車の運転が苦にならない人の方がいいかもしれません。毎日、結構な距離を運転しますからね。見方を変えると、移動中は1人の時間を取れるというメリットもあります。
-最後に、皆さんはどんな人と一緒に働きたいか、記事を読んでいる求職者の方にメッセージをお願いします。
吉村さん:
当クリニックは若手が活躍しており、チームワークもすごく良い職場だと自負しています。疑問や悩みがある時は、みんなで話し合える環境も整っています。経験やスキルは大切ですが、それ以上に、協調性やヤル気があって一生懸命な人にぜひ来てほしいですね。
池内さん:
たとえ訪問診療の経験や知識が無くても、ついていこうと踏ん張る前向きな気持ちが何よりも大事だと考えています。熱意ある方からの応募をお待ちしております。
岡村さん:
訪問診療は、人とコミュニケーションを取るのが好きな人や、気遣い上手な人が向いている仕事だと思います。僕もまだまだこれから学んでいく立場ですが、ぜひ一緒に頑張りましょう!