「介護×運動」で描く新しい働き方 ―利用者さまの笑顔と元気があふれる職場|合同会社ミノワプランニング レコードブック読売ランド前
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「介護施設」と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか?身体介護や生活支援に追われ、体力的にも精神的にもハードな仕事...施設内は静かでどこか暗い雰囲気…という印象を持つ方も多いのではないでしょうか。ところが今回ご紹介する施設は、多くの人が抱く介護施設のイメージとは全く異なる場所でした。
合同会社ミノワプランニングが運営する「レコードブック読売ランド前」。ここでは「介護」という枠を超えて、「エンターテインメント」を提供することをモットーとした、運動特化型のデイサービスを展開しています。施設内に一歩足を踏み入れると、元気な声が響き、笑顔があふれています。利用者の笑い声とスタッフの笑顔、その両立を実現している注目の職場で、機能訓練指導員として活躍する佐藤さんに、職場の魅力についてお話を伺いました。
目次
1.従来の介護施設とは一線を画す、新しいアプローチ
―まずは、普段の業務内容について教えていただけますか?
基本的には利用者さまと一緒に運動をしながら、楽しく体を動かすサポートをしています。午前・午後の2部制で、それぞれ最大18名の利用者さまをお迎えします。運動の流れとしては、まずは座りながらの体操でゆっくりと体をほぐしたのち、スクワットや機械を使ったマッサージ、歩行練習などと、より活動的なプログラムに移っていきます。
運動プログラムといっても、ただ体を動かすだけではありません。「今はどの筋肉を使っているか」を意識してもらいながら運動したり、複数の動作を組み合わせて脳を活性化させたりと、脳と体の両方に働きかけるアプローチを心がけています。
―具体的にどのような方々が利用されているのでしょうか?
利用者さまの平均年齢は85歳ほどですが、驚くほど元気な方々ばかりです。もちろん体力や運動機能にはひとりひとり差はありますが、みなさん意欲的に運動に取り組んでくれています。それぞれが自分なりの目標を持って、日々の運動に励まれる姿が印象的です。
以前は不安な足取りだった方が徐々に足腰が強くなり、しっかりと歩けるようになった時は私たちも本当に嬉しく、この仕事が利用者さまの役に立っていると感じる瞬間です。「階段の昇り降りが楽になった」「買い物に行けるようになった」など、日常生活での変化を教えてくださることもあり、そんな時は利用者さまと一緒に喜びを分かち合っています。
―介護施設というよりも、活発なフィットネスクラブのような印象を受けますね。
そうですね。当施設では従来の介護施設のように「できないことをやってあげる」という発想ではなく、「楽しみながらできることを増やしていこう」という姿勢を大切にしています。利用者さまに運動を指導する際も、その方のペースに合わせながら、少しずつ新しいことにチャレンジできるよう心がけています。
また、運動だけでなく、会話を通じたコミュニケーションも大切だと考えています。それぞれの趣味や関心ごとに合わせた話題で盛り上がることも多いですし、時にはそういった交流がきっかけで、利用者さま同士お友達になられることもあるんですよ。
こうしたコミュニケーションでは、何気ない会話の中からその方に合った運動プログラムのヒントが見つかることもありますし、なにより、人とのつながりを持つこと自体が心身の健康維持には欠かせないものだと感じます。
「お孫さんと一緒に遊びたい」「お散歩を続けていきたい」など、利用者さまにはそれぞれの目標があります。私たちはその想いをしっかりと受け止め、一緒に前を向いて運動に取り組んでいます。生活背景や趣味、ご家族のことなども含めて理解を深め、ひとりひとりの目標に寄り添った支援ができることが、この仕事の醍醐味ではないでしょうか。
2.未経験からでも活躍できる、明るく活気のある職場
―職場の雰囲気はいかがですか?
職員の平均年齢が30代後半と若いこともありますが、とても明るく活気ある職場です。そもそも、私たちが暗かったら利用者さまも暗くなってしまいますから、施設全体の雰囲気には特に気をつけています。
私たちが働くにあたって大切にしているのは、利用者さまひとりひとりの体調や気持ちの変化に気づく「観察力」です。「今日は少し疲れているかな」「いつもより笑顔が少ないな」といった変化に早めに気づき、適切なサポートができるかどうかが、安全で楽しい運動につながるからです。
初めのうちはこのような利用者さまの細かい変化に気づくのは難しいかもしれませんが、慣れるまでは先輩方が優しくサポートしますので、安心してくださいね。
―入社後の教育制度について、詳しく教えていただけますか?
はい。入社後は先輩職員に付き、基本的な業務の流れを覚えていただきます。運動プログラムの内容や利用者さまへの声かけの仕方、記録の取り方など、少しずつで構いませんので、着実に覚えていきましょう。
業務を行う中で特に大切にして欲しいのは、「なぜそうするのか」という本質の理解です。例えば、ある運動プログラムを行う際、ただ手順だけを覚えるだけでなく、「この運動はどの筋肉を使うのか」「体にはどんな良い効果があるのか」、「どういった方に向いている運動なのか」といったことまで、しっかりと理解して欲しいですね。
また、当施設では定期的な研修も行っていますので、運動指導の技術向上はもちろん、認知症の方への対応や緊急時の対応など、幅広い知識とスキルを身につけることができます。介護の資格取得支援制度もあり、積極的なスキルアップへのサポート体制には自信を持っています。
―スタッフ間のコミュニケーションはいかがですか?
食事会などは定期的に開催しているのですが、そういった形式張ったものだけでなく、普段の業務内でのコミュニケーションはよく取れている職場だと感じます。特に当施設にはひときわ明るいムードメーカーのスタッフがいるのですが、彼女の存在だけで会話が弾み、職場の雰囲気が一気に明るくなっていますね。
当施設では、スタッフ同士、日常的に意見交換があるように感じます。例えば、業務改善のアイデアなどは気軽に言い合えますし、利用者さまへの関わり方についてお互いの工夫や考えを共有するなんてことも日常的な光景です。
また、子どもの急な発熱で早退が必要になった時なども、自然と声を掛け合ってフォローし合える関係が築けています。こうした何気ないコミュニケーションの積み重ねが、働きやすい職場づくりにもつながっているように感じます。
3.作業の効率化と働きがいの両立を実現
―残業や労働時間についてはいかがでしょうか?
月の残業時間は平均3時間程度で、定時での帰宅が当たり前の職場です。もちろん忙しい時もありますが、日常的なオペレーションの見直しや無駄な作業の洗い出しなどは、普段から積極的に取り組んでいます。
また、以前は多くの時間を取られていた記録業務なども、今では多くがデジタルへ移行しており、情報共有がスムーズになりました。日々の業務の中で「ここをこうすれば、もっと効率よくできるかも」といったアイデアを出し合いながら、これからもより働きやすい環境づくりを進めていきたいと考えています。
―業務改革を進める中で苦労された点を教えてください。
効率化を進める中で最も悩んだのは、無駄な残業を減らしながらも利用者さまと向き合う時間を確保することでした。業務の効率化は大切ですが、だからといって利用者さまとのコミュニケーションは疎かにできません。「時間内に業務を終わらせたい」という思いと「利用者さまに寄り添いたい」という思いの間で、スタッフひとりひとりが真剣に悩みました。
そうした中で、限られた時間の中で何を優先すべきか、どうすれば効率よく進められるのか、スタッフ同士で話し合い「できることから少しずつ」改善を重ねてきたのです。
結果として、事務作業は営業時間内に終えられるようになっただけでなく、利用者さまともしっかり関われる時間が増えました。今でも定期的に業務の見直しを行っていますが、常に意識しているのは「効率化によって生まれた時間を、利用者さまのために使う」ということです。
4.利用者さまの心と体、両方の健康をサポートする仕事
―利用者さまへのアプローチで特に意識されていることはありますか?
利用者さまの体の機能維持・向上はもちろん大切ですが、それと同じくらい心の健康にも気を配っています。気持ちが落ち込むと、自然と体を動かすことも少なくなり、身体機能の低下につながってしまうからです。
そのため、運動プログラムでは「楽しく」を第一に、「できた!」という小さな達成感を大切にしています。積極的に声をかけて認めてあげることで、体を動かす意欲につなげて欲しい、そう考えています。
そんな中で何よりも嬉しいのは、運動中の利用者さま同士の交流です。「私もがんばるわ!」「その調子よ!」と、励まし合う一体感が、運動する楽しさをさらに深めているように感じます。
―そういった関わりの中で、最もやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
「ここに来るのがいつも楽しみなの」。こうした言葉を利用者さまからいただく時は、本当に嬉しく感じます。ご家族から、「通い始めてからとても元気になったんです」とお声かけいただくこともありました。身体的には小さな変化かもしれませんが、そんな小さな変化が生み出す大きな感動に出会えることは、私たちの大きなやりがいとなっています。
また、「ここに来ると元気になるのよ」という言葉をいただくことがありますが、実は私たちの方こそ、利用者さまから元気をもらっていると感じます。時にはうまくできない運動もある中で一生懸命頑張る姿には、むしろ私たちが励まされてしまうのです。
―最後に、応募を考えている方へメッセージをお願いします。
私たちの職場の特徴は、「介護」と「フィットネス」両方の要素を大切にしていることです。そのため、介護の技術面だけでなく運動を楽しく続けていただくためのコミュニケーション力や、明るく前向きな姿勢を重視しています。だからこそ、これまでの経験や資格は問いません。むしろ違う業界で培った経験が、新しい視点や発想を生み出すきっかけになることも多いと感じます。
当施設では、利用者さまと共に笑顔で過ごせる新しい介護ができる職場です。元気で明るく、利用者さまと一緒に成長していける方であれば、きっと活躍できる職場だと確信しています。働きながら資格を取得することもできますし、スキルアップのためのサポート体制も整っています。何より、利用者さまの笑顔に囲まれながらも、自分自身も成長できる環境であると感じます。