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働く人々の健康を守る「予防医療」の魅力とは?スキルを磨きながら、プライベートの時間も確保◎|一般財団法人 日本健康管理協会 新宿健診プラザ

  • 更新日
投稿者:小松 和貴

都営大江戸線・東新宿駅から1分ほど歩くと見えてくる、「新宿健診プラザ」のビル。ここは、一般財団法人 日本健康管理協会が運営する大型健診施設です。昭和39年に新宿で開設して以来、健診や人間ドック専門の機関として、予防医療の提供に取り組んできました。

施設での検査だけでなく、都内を中心とした企業の巡回健診を実施しているのも特色です。病気の早期発見や生活習慣病の改善などを通し、働く人々の健康を守るサポートをしています。

今回は、新宿健診プラザで健診部次長として働く伊藤さんを取材。予防医療の現場で働く魅力などをお聞きしました。

目次

1.若いスタッフが活躍中の都市型健診施設

施設ではどのような人たちが働いていますか?

伊藤さん:

健診業務に関わる医療スタッフとして、医師や看護師、臨床検査技師、診療放射線技師、保健師、管理栄養士、歯科衛生士などが在籍しています。受付やデータ処理などを担う事務職や営業職も合わせると、施設全体でおよそ300人のスタッフが働いています。

若いスタッフが多数活躍していて、職場の雰囲気は明るく活気がありますよ。特に20代のスタッフが多いですね。

現在、積極的に募集している職種は、看護師と臨床検査技師、診療放射線技師です。これら健診部のスタッフの他、受付などを担当する業務部のスタッフも募集中です。

2025年9月には立川市にも拠点を増やす予定で、そこで勤務するスタッフも並行して募集しています。当面は新宿の施設で業務に慣れてもらい、立川拠点がオープン次第、そちらで勤務していただきます。

日ごろの業務内容を簡単に教えてください。

伊藤さん:

当施設は健診施設の中でも規模が大きめで、男性専用フロアと女性専用フロアがそれぞれ2つずつあります。採血や身体測定、視力・聴力検査、心電図検査、胸部X線検査などの一般的な健診項目に加え、MRI機器による脳ドックや、最新鋭の内視鏡設備による画像診断なども提供しています。

健診の仕事は、繁忙期と閑散期がはっきりしているのが特徴です。当施設の場合、繁忙期は6~12月で、中でも9~12月が特に忙しくなります。一方、1月以降になると1日当たりの利用者数は繁忙期の半分ほど。公休と有休を活用して、まとまった休みを取ることができるので、メリハリをつけながら働きやすい環境です。

また、当施設では企業や事業所への巡回健診も実施しています。都内だけでなく、埼玉県や神奈川県、千葉県を中心に出張し、採血や血圧測定、心電図検査などを行います。X線検査に使う健診車は、もしかしたら皆さん街中で見かけたことがあるかもしれませんね。巡回健診チームの拠点は板橋区にあります。

巡回健診の場合、就業場所や就業時間は日によってまちまちで、スタッフは基本的に現地集合です。出張先での業務が終わったら健診車に乗り込み、板橋区の拠点に帰ります。その後、翌日の健診の準備をして、1日の業務が終了します。

2.小さな異常も見逃さない。地道な努力が生きる職場

健診施設という職場だからこそ求められるスキルや心構えはありますか?

伊藤さん:

健診や人間ドックでは、潜在的な異常を可能な限り早期に見つけることが非常に重要です。異常をさらに精密に調べるのは総合病院やクリニックの仕事ですが、どんなに小さな異常に対しても、経過観察で問題ないのか、それともさらに詳しい検査が必要かを適切に判断し、振り分けることが私たちの役目です。

また、何の異常もない健康な人のデータも扱いますので、病気の早期発見や予防に繋げたいという強い気持ちがなければ、単調に感じることもあります。そのため、モチベーションを維持しながら地道に努力できる人に向いている仕事です。

さらに、健診は医療の仕事の中でもサービス業的な要素が大きいため、接遇面が非常に重要です。健診を受けに来る人は必ずしも乗り気なわけではなく、会社の決まりで渋々来る方もいます。そうした利用者に対して、明るく対応できるかどうかが大切で、特に受付スタッフには接客業の経験が生きる場面も多いです。

健診施設ならではの面白さややりがいについて教えてください。

伊藤さん:

異常を早期に発見し、翌年も元気な姿で健診を受けに来てくれた時には、健康を守るのに貢献できたという実感が湧いて嬉しくなります。また、病院で多くの人を看取った経験から、予防医学の道を志して転職してきたスタッフもいます。

プライベートの時間が確保しやすい点も大きな魅力です。当施設は始業時間が早いものの、残業はほとんどありません。健診業務は午後2時半~3時には終了し、その後は翌日の準備や片付けを行います。繁忙期でも残業時間は1日30分前後、ひと月で5時間程度です。定時になると、スタッフがタイムカードの前で待っているくらい、退勤時間がしっかり守られます。

3.残業の少なさ&スキルを磨ける環境が強み

スタッフが働きやすい環境を作るために、力を入れていることはありますか?

伊藤さん:

先ほども触れましたが、残業が少ないことが働きやすさにつながっています。また、職員数が多いため、急なお休みがあった場合でも周りがフォローしやすい環境が整っています。休みの希望も通りやすい方だと思います。

職種にもよりますが、特に看護師の場合、病院などでの勤務経験を経て当施設に転職してきたスタッフが多いです。出産や育児などのライフステージの変化をきっかけに、家庭との両立を考慮して転職した方が多くいます。

さらに、福利厚生の一環として、スタッフが自施設で健診を受けたり、無料で予防接種を受けたりすることもできます。

スキルアップやキャリアアップへの支援制度はありますか?

伊藤さん:

医療職のスタッフには、外部の勉強会や学会に参加する際にかかる経費を会社が一部負担しています。

また、当施設では精度の高い超音波検査を強みとしており、その分野における臨床検査技師の育成に力を入れています。施設には、技師会で講師を務めるような高スキルの技師が多く在籍しており、その指導を直々に受けられる環境があります。スキルアップを目指す臨床検査技師には、非常に良い職場だと思います。

4.どのポジションでも活躍できる人材を育成

新しく入ったスタッフへのフォロー体制について教えてください。

伊藤さん:

 

当施設は健診施設の中でも規模が大きいため、まずはどのような流れで全体の業務が動いているのかを理解していただかなくてはいけません。そのため、いきなり未経験の業務の担当にすることはせず、本人の希望や経験を踏まえた上で、慣れている業務から入ってもらうようにしています。

例えば、内視鏡検査に特化したスキルを持っている方の場合、入職後しばらくは内視鏡検査を担当。そこから少しずつ他の検査業務もこなし、全体の流れを把握してもらいます。

当施設では、入職して間もない場合を除き、基本的に1週間ごとにポジションを変える体制をとっています。今週は女性用フロアで採血を担当したら、翌週は男性用フロアで心電図検査を担当する、というイメージですね。ポジションごとに指導担当者がいるため、疑問点や不安なことがあればその都度フォローします。

こうして、最終的にはどこのポジションにも入れるような指導をしていきます。これに加え、高いスキルが必要となる超音波検査などは、さらに特化した研修期間を設けて対応します。

担当ポジションを週替わりにしているのには、何か理由があるのでしょうか?

伊藤さん:

 

 言い方は悪いですが、ずっと同じ業務を担当していると飽きてしまうんですね。ワークフローを週替わりにしているのには、モチベーションの維持につなげる狙いもあります。

ちなみに、私自身はずっと健診一筋でやってきた人間なので、良いところも大変なところもよく分かっているつもりです。新しいスタッフの採用時には、病院やクリニックとの違いをしっかりと理解してもらえるような説明を心がけています。

どのような人と一緒に働きたいですか? 求める人材像を教えてください。

伊藤さん:

 

 健診の業務では、専門的な知識ももちろん大切ですが、それと同じぐらい利用者さんに明るく接することが大事な要素になります。だから、基本的なことですが、気持ち良くあいさつができるかどうかなどの人柄面を重視したいですね。スキルなどは入職してからしっかりと指導します。

また、ポジティブさも大切にしたいです。どんな職種でも職場でも、仕事とは大変なもの。忙しい状況でも、仕事中は明るく振る舞える前向きさを持つ方と一緒に働きたいですね。

最後に、記事を読んでいる求職者の方にメッセージをお願いします。

伊藤さん:

 

 予防医療の現場で人々の健康に貢献したい方にとっては、新宿健診プラザでの経験は大きなプラスとなります。規模が大きいため、忙しい時もありますが、その分経験を積んでスキルを磨けるチャンスも多いですよ。

健診の業務は単調な作業だと思われがちですが、その半面、病気の早期発見や予防という大事な役割を果たす仕事です。利用者さんの中には、健診を受けに来た時点で病気が進行し、すでに手おくれの状態という人もいます。どんなに小さな異常でも早めに拾い上げることができれば、こうしたケースを少しでも減らせるかもしれません。

予防医療は、受けた本人はもちろん、その周りの人にも影響を与えるものです。それをしっかりと念頭に置き、モチベーションを持って働ける方を歓迎いたします。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/n6565a29f667f

2022年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に病院を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。

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