快適に働ける職場で、理想の「快護」をめざして|特別養護老人ホームベテラン館ヴィラ
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埼玉県所沢市にある特別養護老人ホーム「ベテラン館ヴィラ」。ここでは、いごこちのよい環境と充実したケアをとおして、利用者様の生きる意欲と自信を引き出す支援を行っています。今回は、間柴事務局長、大場副施設長、ユニットリーダーを務める介護士・岩田さんをお迎えして、日々の業務や制度、利用者とのふれあいのなかで感じるやりがいについてお話を伺いました。
とくにリフレッシュ休暇制度や食事補助制度、介護職の専門性をきちんと評価してくれる法人の姿勢など、現場スタッフならではの視点から語っていただいたので、これから介護職を目指す方や、転職を検討している方にとって、参考になる内容です。
目次
1.介護職を通して得た感動とやりがい
貴館および貴館が属する「輝陽樹会」の概要をお教えください。
間柴事務局長:
「輝陽樹会(こうようじゅかい)」は平成27年8月に設立された社会福祉法人です。翌年11月に特別養護老人ホームを開設し、以来、所沢市民のみなさまを中心に高齢者向け福祉サービスの提供を通して地域に親しまれています。
このほか、令和3年には併設施設の「雪見原クリニック」、令和6年4月には姉妹館「ベテラン館ヴィラ桶川」がオープンしました。現在、これらの3施設で運営を行っております。
ベテラン館ヴィラの施設概要について
新井施設長:
「ベテラン館ヴィラ」は、ユニット型の特別養護老人ホームで、1ユニットの定員は10名、特養は80名、ショートステイでは20名、合計100名の利用者様に対応できる体制を整えています。
特徴としては個別ケアを重視し、居心地の良い環境と充実したケアを心がけています。また、所沢市では唯一、看護師が24時間常駐している施設のため、もしもの際の迅速な対応が可能です。これは利用者様、介護スタッフの双方にとって安心できるポイントであり、看護師にとってもオンコール業務から解放されるメリットがあります。
岩田さんの経歴をお聞かせください。
岩田ユニットリーダー:
大学では経済学を専攻していて、将来は一般企業に就職するのかなとぼんやり考えていたのですが、大学3年生のときに介護の仕事に興味をもつようになりまして。
きっかけは、祖父母と同居していた経験が大きいですね。祖父がときどき体調を崩して、トイレを失敗してしまうことがあったので、私も排泄介助やおむつ替えを手伝うようになって。たいていの人は、下の世話なんて抵抗感があったり、嫌悪感を抱いたりしがちのようですが、私の場合、ほとんどありませんでした。家族仲がよかったのもあるんでしょうが、自然と手伝いをするようになって。そんな日常のなかで、「もしかしたら、自分には介護の仕事が向いているのかもしれないな」と、3年のときにヘルパー2級を取得しました。
その後、大学を卒業する頃に実家の近くにオープンした当館の前身である「特別養護老人ホーム ベテラン館」にオープニングスタッフとして介護職で入社しました。 当初はデイサービスの担当でしたが、仕事を続けるうちにより深いケアに関わりたいと思いはじめて、現在はユニットリーダーとして特養の現場で勤務しています。
貴館で働いて、よかったと思うエピソードをお聞かせください。
岩田ユニットリーダー:
理事長の人柄でしょうか。オープニングスタッフとして入職した当初、理事長は頻繁に現場に足を運んで、私の話をよく聞いてくれていました。大学出たての新米にまで、気を配ってくれたことが嬉しかったし、いろいろと気軽に相談できたのが本当にありがたかったです。入職1年目から「この人のもとで頑張りたい」と強く思った瞬間だったし、今、ユニットリーダーを務める自分にとっても目標となる人だなと思います。
あと、利用者様とのやりとりのなかでよかったと思うことは、毎日毎日の小さなできごとがいろいろあって、一つあげるのは難しいですね。印象に残っているのは、家ではお風呂を拒否されていた方が、施設ではしっかり入浴してくださったことがありましたね。スタッフの声かけや工夫がうまくいった結果だと思いますが、そういう瞬間は心のなかでガッツポーズですよ。
利用者様の日々の日常をお手伝いする仕事のため、毎日、達成感を感じることは難しいのかもしれませんが、こうした出来事があると、みんなで「やったな」って喜びあって、やりがいを強く実感しています。これが、私がこの施設で働き続ける理由の一つですね。
プロの介護士になって、驚いたことは?
岩田ユニットリーダー:
前身の「ベテラン館」ではデイサービスやショートステイの経験を継いできましたが、特別養護老人ホームはまったく新しい環境でした。介護の業界にいながら、意外と特化した世界は知らないものですね。当初から当施設には介護度3以上の方が多くおられて、ほとんど寝たきりの介助が必要な方が多いというイメージをもっていたんですよ。
ところが、実際には自立されている方も多く、認知症の方もいらっしゃいますが、みなさん比較的元気な方が多くて、特養に対するイメージがガラリとかわりました。
この仕事が向いている人、向かない人?
岩田ユニットリーダー:
介護の仕事は日々の繰り返しが多いんですが、そのなかで利用者の方々との交流や、ちょっとした変化を見逃さずに楽しんだり、改善したり、そこにやりがいを感じられる人が向いているんじゃないでしょうか。あと相手の話をきちんと聞いてあげられるスタッフを見ると、「こういう対応ができる人は、この仕事に向いているんだな」と感心させられますね。自分もそういう対応を見習おうと思うことが多いです。
逆に向かない人は、排泄介助などを受け入れられない人、認知症の方と接する際にイライラしてしまう人。といっても、介護の技術を学んだり、トレーニングしたり、現場を知ることで向く人になれるのかもしれませんが。あまり思い詰めずに、柔軟な考え方、行動ができる人が向いているように思います。たとえば、認知症の方にはほかの話題をふったり、スタッフが職場で煮詰まってるなと感じたときは同僚に交代してもらうようすすめたりしていますね。とくに仕事に関しては、まわりの職員との助け合いが大切。一人で抱え込まずに、周囲の支えを受け入れながら進めていくことが重要だと思います。
2.仕事と個人の生活を充実させるための試み
ワークライフバランスが取りやすいと聞いていますが?
岩田ユニットリーダー:
各ユニットではリーダーがシフトを作成する際、職員の生活リズムや家族構成に配慮して、柔軟に対応するよう心掛けています。パートやアルバイトの方についても、固定のシフトではなく、希望の時間帯に働けるよう調整しています。スタッフは20代から60代までと幅広く、それぞれライフステージが異なるスタッフが多いため、お互いに協力しながらシフトを調整できるのもいいのかもしれませんね。
あと休日も充実しています。年間休日は113日で、残業もほぼありません。有休も取得しやすく、月9日の休日に加えて、2か月に1回リフレッシュ休暇もあって、これを活用して連休を取るスタッフも多くいます。
ほか、働き手にとって嬉しい制度はありますか?
岩田ユニットリーダー:
食事補助制度はありがたいです。毎月、昼食を食べたい日を事前に申請しておくと、昼食を提供してくれます。給与明細上は一度食事代として天引きされるのですが、その後、補助がついてプラマイゼロ。夜勤のときも、朝食、夕食ともに注文できるので、自分で準備する手間もいりませんし、大変助かっています。利用者様と同じメニューになりますが、それは、利用者様と同じメニューを食べることで共有できる感覚があったり、会話がはずむきっかけになるのもいいところです。
スキルアップ制度が充実しているのも、当館の魅力です。資格取得を目指す際、ユニットリーダーに申告しておけば、シフトも融通をきかせて調整してくれますし、受験費用の補助も出ます。実務者研修の場合は、施設側が全額負担。まわりには経験豊富な先輩方がたくさんいるので、わからないところはどんどん質問すれば、教えてくれますよ。資格取得できれば、もちろん、手当もつきます。介護福祉士の資格手当は月3万円。地域の他社に比べて、高い設定なのではないでしょうか。
働きやすい環境づくりについての試みを教えてください。
岩田ユニットリーダー:
現場のスタッフは、仕事のこと、人間関係のこと、いろいろな悩みを抱えがち。なので、グチをいったり、問題提起がしやすいように、スタッフ同士話しやすい雰囲気づくりを心がけています。とくに新人スタッフは、慣れない環境にいるわけですから、こちらから声かけするなど気を配っていますね。早く現場に馴染んで、仕事に対するやりがいや楽しさを感じてもらえるよう、工夫はしているつもりです。
岩田さんにとって、「理想の介護」とは?
岩田ユニットリーダー:
「快い」介護を提供することだと思っています。利用者さんにとって心地よく、職員も快適に感じられる介護が理想。つねに利用者さんが心地よく過ごせる介護環境を意識して仕事をしていますし、後輩にも伝えて、職場の雰囲気をより良くしていこうと思っています。といっても、どうしても時間の制約はあるわけで、「無事に1日を終わらせる」ことに追われるスタッフが多いことも理解しています。今後、そういう意識も変えていきたいですね。
今後、入職を考えている方に向けてメッセージをお願いします。
岩田ユニットリーダー:
見学や面接だけでは施設のことは分かりにくいので、まずは入職してみて、頼れる先輩と一緒に続けてもらいたいですね。長く勤めればユニットリーダーなど役職も目指せますし、自分の理想の介護ができるようになると思います。シフト調整も比較的融通がきくので、自分の生活リズムに合わせて働きやすい環境だと思います。
施設長からのメッセージ
新井施設長:
明るく前向きな方、自分の思いを自分の言葉で表現できる方、そういった方をとても大切に思っています。私たちはコミュニケーションを通して、利用者様と接し、仲間と信頼を築き、よりよい施設づくりをめざしています。経験は必要ありません。「やってみたい」という気持ちさえあれば十分です。私たち全体でフォローしますので、一緒によりよいケアや施設づくりを進めていきましょう。経験の有無に関係なく、ご応募いただければ嬉しいです。ベテラン館ヴィラへの応募を是非ご検討ください。