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障害者の「働く場」を支える、歴史ある法人。業界未経験でも安心のフォロー体制◎|社会福祉法人 東京コロニー

  • 更新日
投稿者:小松 和貴

社会福祉法人 東京コロニーは、障害のある人の「完全参加と平等」を実現することを目的に掲げ、障害福祉分野の事業を幅広く展開しています。事業開始は1951年。70年以上にわたり、障害のある人が地域で暮らし、働くためのサポートを続けてきました。

特にメインとなるのが、障害のある人と一緒に仕事をしながら作業をサポートする就労継続支援や、一般企業への就労移行支援です。就労継続支援事業所では、さまざまな事業を通して利用者の働く場を提供。各種印刷物の制作や、防災安全用品の製造販売、ダイレクトメールなどの封入・封緘をはじめ、ホームページ作成のようなIT関連の事業まで、多種多様な業務に取り組んでいます。

東京コロニーではこの他にも、障害のある人の暮らしを支える生活介護や共同生活援助(グループホーム)、居宅介護などのサービスを実施。東京都内の5区・7市に、23か所の拠点を展開中です。

今回は、東京コロニー理事の坂本さんを取材。就労継続支援という仕事の魅力や職場環境、新人スタッフの教育体制などについてお聞きしました。

目次

1.バリエーション豊かな業務内容が特徴

-東京コロニーでは、どのような職種の方が働いていますか?

坂本さん:

有資格者でいえば社会福祉士や精神保健福祉士、介護福祉士などの職種がありますが、無資格で支援員などとして働くスタッフも多いですよ。事業所によって業務内容が多岐にわたるため、職種の構成や人数はさまざまです。

-どれくらいの利用者さんをサポートしていらっしゃいますか?

坂本さん:

法人全体で、600人を越える利用者さんを支えています。身体障害や知的障害、精神障害など、障害の種別は問いません。ただし例外的に、中野区仲町就労支援事業所では精神障害のある利用者さんを専門に受け入れています。

-就労継続支援のお仕事の流れを教えてください。

坂本さん:

私たちの事業所の中でも、コロニー東村山、大田福祉工場、葛飾福祉工場、コロニー中野、トーコロ青葉ワークセンター、中野区仲町就労支援事業所では、障害のある方と一緒に仕事をしながら、作業のサポートや相談支援、就職支援などを行っています。各事業所ではさまざまな個性のある利用者さんが、それぞれの長所を生かしながら働いています。

一例として、コロニー中野での仕事の流れをご説明しますね。始業時間になったらまず朝礼を開き、その日の作業について全員で確認します。作業内容はホワイトボードなどに分かりやすく記入しておき、利用者さんがいつでもチェックできるようにしています。朝礼が終わったら、それぞれ担当する仕事を決め、一日の作業を開始します。

事業所によって、取り組む内容にはバリエーションがあります。コロニー中野の場合は設立当初から取り組んでいる印刷事業や封入・封緘などの手作業、その他にも、自主製品としてプリザーブドフラワーやバスボムなども作っていますよ。飲食事業として、ベーカリーも事業所に併設しています。

事業内容が幅広いため、現場での作業も多種多様です。施設外に出向いて清掃作業なども行っています。席に着いて黙々と進めるような作業もあれば、取引先のお客様のところに作業用の部材を取りに行く仕事もあり、その場合も、スタッフだけでなく利用者さんと一緒に向かい、荷物を運んだり車に積み込んだりすることで活躍していただきます。

現場スタッフは作業スペースを見回りながら、利用者さんの作業をサポートします。また、各事業所には現場スタッフの他にも、サービス管理責任者などの障害支援のスペシャリストが在籍。利用者さんそれぞれに合ったアプローチができるよう、必要に応じて現場スタッフに助言します。

お昼は食堂で食事をし、1時間の昼休みの後、また午後の作業開始です。利用者さんによっては、体力面に配慮して短時間で帰る方や、週2~3回だけの利用という方もいます。利用者さんが無理なく作業できるよう、スタッフがしっかりと目を配るようにしています。

なお、事業所には看護師も在籍しているため、もし体調を崩す利用者さんがいたら、看護師に相談しながら対応します。

そして、16時にはその日の作業が終了。利用者さんを見送ったら、終業時間までミーティングや事務作業をこなします。

2.他業種からの転職者も多く受け入れ

-新しく入ったスタッフに対するフォロー体制や教育体制について教えてください。

坂本さん:

入職してから初めの一定期間は、事業所内の各部署を順番に回っていただくようにしています。職場実習のようなイメージですね。各部署で先輩スタッフの指示を受けながら支援の手伝いをし、適性などを見ながら配属部署を決定します。正式に配属された後も、独り立ちできるまで先輩スタッフが丁寧に指導します。

当法人には、他業種から転職してきたスタッフも多いんですよ。社会福祉士などの資格をお持ちの方はもちろん、福祉業界が未経験の方でも先輩に教わりながら学べるので、ご安心ください。

また、入職後の研修制度としては、新人研修や中堅従業員研修、管理職研修、各種支援者研修、個人情報保護研修、虐待防止研修、ハラスメント防止研修などがあります。

-続いて、ワーク・ライフ・バランスや待遇など、働きやすさの面についてはいかがでしょうか?

坂本さん:

夏季休暇や年末年始休暇、年次有給休暇、産休・育休、特別傷病休暇、子ども看護休暇、介護休暇、介護休業、勤続休暇などがあります。こうした休暇制度については要件などをしっかりと周知し、スタッフが制度を活用しやすい環境を作るように心がけています。

残業は事業所や部署の仕事内容にもよりますが、全体で見ると1か月あたり5~10時間ほどです。ちなみに2023年度の実績では、1か月あたりの平均残業時間は5.4時間、平均有給休暇取得率は67.0%でした。

各種手当も充実していると思います。例えば、社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事などの有資格者を対象とした資格手当があります。これとは別に職種手当もあり、サービス管理責任者や計画相談の相談支援専門員などの職種に対して、給与にプラスされます。

また、ユニークなところでいうと、運転手当がありますね。利用者さんの送迎や、取引先への納品、作業に使う部材の受け取りなど、車を使った仕事を担当するスタッフに対して支給されます。

この他、世帯主と非世帯主で多少の差はありますが、住宅手当も支給されます。扶養手当など、暮らしに関わる手当もしっかり規定されています。

3.毎年の目標設定と振り返りで、着実にスキルアップ

-スタッフのスキルアップやキャリアアップに向けた取り組みがあれば教えてください。

坂本さん:

各スタッフには、毎年必ず「目標設定キャリアシート」という用紙を作成してもらっています。例えば、「〇〇の資格取得を目指したい」とか「利用者さんとのコミュニケーションをもっと上手に取れるようになりたい」など、身につけたい知識や技術、スキルなどに関する目標を書き込むものです。

このキャリアシートを基に、スタッフ全員と上長が年に1~2回面談。目標に対してどんな行動をしたか、どんな結果につながったかなどを振り返ります。そして、この振り返りをさらに次の年のスキルアップへと生かしていくわけですね。

毎日の作業に追われていると、スキルアップやキャリアアップについて考える機会はどうしても後回しになりがちです。そこで、意図的にこのような仕組みを設けることで、スタッフ自身のキャリアと向き合えるような環境を作っています。

この他、国の助成金制度も活用し、入職後およそ5年目までのスタッフを対象としたキャリア研修も始めました。希望に応じ、外部のキャリアコンサルタントへの相談やリスキリング支援なども可能です。当法人としても、スタッフの今後のキャリアにしっかりと向き合い、応援していきたいと考えています。

-他業種からの転職者も多いとのことでしたが、資格取得に向けたサポート制度などもあるのでしょうか?

坂本さん:

はい、ありますよ。いわば「福祉の入口」ともいえる社会福祉主事任用資格については、資格取得にかかった費用を法人が助成します。

また、スキルアップのために外部の研修に参加した場合、業務に必要な内容だと上長が判断すれば、多少費用がかかるものであっても法人が参加費などを負担します。

4.成長する喜びを分かち合う、魅力ある仕事

-障害のある利用者さんを支えたり、一緒に働いたりする職場だからこその魅力や面白さについて教えていただけますか?

坂本さん:

やはり、人が成長していく姿を一番近くで見ることができるのは大きなやりがいですね。その喜びを、利用者さんと一緒に分かち合えるのが何よりの魅力だと感じます。

「利用者さんが去年できなかったことが、今年はこれだけできるようになっている」というようなエピソードは、スタッフ同士でもよく話題に上りますよ。それだけ、みんなが喜びを実感できているのだと思います。

-どんな人と一緒に働きたいですか? 求める人材像について教えてください。

坂本さん:

もちろん、障害者福祉の経験がある方はすごくありがたいですが、当法人には業界未経験や無資格の方でも活躍できる場がたくさんあります。真面目で熱意があり、誰かの役に立ちたいという思いを持つ方であれば、資格や経験問わずどなたでも大歓迎です。

-最後に、記事を読んでいる求職者の方にメッセージをお願いします。

坂本さん:

障害者福祉という仕事は人と接する仕事なので、決して簡単ではありません。しかし、大変な中でも自分にとってのやりがいを見つけられれば、とても面白い仕事だと思います。

毎日ずっと続けていくものだからこそ、やりがいを持てる仕事との出会いは大切です。私たちの事業内容に魅力を感じてくださった方がいれば、ぜひ一緒にチャレンジしましょう! 皆さまの応募をお待ちしております。

利用者を支え、成長する喜びを分かち合う障害者福祉の仕事に興味を持った方は、社会福祉法人東京コロニーへの応募を是非ご検討ください。


セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/n6565a29f667f

2022年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に病院を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。

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