熱海温泉と太平洋が間近の総合病院。大学院進学のキャリアアップも全面支援|国際医療福祉大学熱海病院
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静岡県熱海市東海岸町に位置する「国際医療福祉大学熱海病院」は、全国に5つのキャンパスを展開する国際医療福祉大学の附属病院の一つです。2次救急、DMATを有する地域の拠点病院として知られます。
今回は、269床32診療科目を備える当病院の看護部長の青井さんと、ICUと大学院の二足のわらじで奮闘中という看護師・森野さんを招いてインタビューを行いました。充実したキャリアアップ支援をはじめ、仕事と学問を両立する秘訣、若手スタッフが多いという職場の雰囲気、病院の今後の展望など、たくさんのお話を伺ってきました。
目次
2.働きながら学ぶ、学びながら働く
3.人命救助の最前線で働くDMATになるには
4.新卒も経験者も、男性看護師も、活躍の場が開かれています
5.パフォーマンスを上げるためのオフタイムの過ごし方
6.今後の抱負と求職者へのメッセージ
1.救急も災害医療もおまかせの小さな総合病院です
貴院の紹介をしていただけますか?
青井:
当院は熱海温泉街からほど近い熱海ビーチライン沿いに建ち、太平洋を見渡す素晴らしいロケーションを誇ります。病床数は269床と中規模ですが、32の診療科を備える総合病院で、2次救急にも対応しており、地域の中核病院として高い信頼を得ています。
特徴としては、大学病院としては珍しく、回復期リハビリテーションセンターを設置しており、急性期から回復期まで、幅広い医療サービスを提供していること。それに加えて、災害拠点病院として指定されており、災害派遣医療チーム(DMAT)を有していること。
森野:
看護師の職場という視点で考えると、ここ一か所で数多くの診療科に携われる機会があり、急性期から回復期までの患者様に携われることは、自身のスキル向上にとってもいいことだと考えています。また、一人ひとりの患者様と向き合い、スタッフと連携を組むという面でもほどよい規模感ではないでしょうか。
青井:
現在、当院では看護師、保健師を募集しております。一般看護師のほかに、災害医療やDMATの活動にも参加できますので、興味のある方、ぜひ検討してほしいですね。
貴院に入職しようと思った理由を教えてください。
森野:
家の近所だったこと(笑)。それと2次救急として重症の方から軽症の方まで幅広い患者様が見える病院で、看護師として貴重な経験が積めると思いました。
青井:
私の場合、ここに来る前は国立病院に所属していて各地の病院を点々と異動していました。当院へは定年を迎えた後、看護部長として迎えていただきました。働き手として考えた場合、当院の魅力は中規模であることから、顔の見える医療が提供でき、2次救急の拠点ということで、患者様へのサービスが直接的に見えるところにやりがいを感じています。
2.働きながら学ぶ、学びながら働く
森野さんは、今年から大学院に進学したと聞いています。
森野:
はい。今年、国際医療福祉大学大学院に進学しました。入職当時は、大学院進学については、あまり考えていませんでしたが、今年30歳の節目となる年に、今後のキャリアを考えて進学を選択しました。
青井:
森野さんは、ICUの所属でしたよね。何を勉強しているんですか?
森野:
成人看護学を学んでいます。なかでも、救急の現場の緩和に着目して学んでいる最中です。ICUには重篤な患者様が来られますが、そこで回復して一般病棟に移られる方もいれば、元気に社会復帰していく方も大勢います。ですが、多くの方はそこに至るまでに大変辛い時間を過ごしています。それを目の前にして、なんとか痛みを緩和して過ごしやすくしてあげたいと思ったのが、成人看護学を学ぶようになったきっかけです。
進学するにあたって、仕事のこと、学費など、心配事はありませんでしたか?
森野:
身近に大学院に進学している先輩がいたので、仕事と学業の両立についてだとか、休職した場合の生活費のことや奨学金の有無など、事前にいろいろ調べられたのがよかったです。とくに不安に思うことはありませんでした。
青井:
充実した学習環境は、当院の特徴の一つですが、地下2階にサテライトキャンパスがあるのには、正直、私も驚かされました。しかも、そこが大学院の事務局。入学金の免除や奨学金制度もあります。何よりも、病院もスタッフもあたたかくサポートしてくれる風土がありますよね。
森野:
本当にありがたいです。大学院のほうも働きながら勉強できるよう、講義も平日は18時以降からのスタートなので、仕事はこれまで通り続けられています。もちろん、夜勤のシフトもありますが、講義がある日は調整してもらって、問題なく大学院生活を送らせてもらっています。
青井:
どのくらい講義があるの?
森野:
専攻科によって講義の頻度やコマ数が違いますし、実習が必要なコースもありますが、私の場合は実習なしで、座学主体です。前期は週3日ほど講義があって大変でしたが、後期は1,2週間に1コマ程度のため、今は仕事の負担になっていません。
青井:
とはいえ、毎日の仕事をこなすだけでも大変なのに、多忙な日々のなかで、キャリアをつけることを前向きに考えて、実際に行動できることは、すばらしい!
森野:
いえ、これも病院や先輩方の理解とフォローがあってこそ。それと、目標となる男性のロールモデルが近くにいるのも、がんばれる要因です。看護師の世界は、まだ女性が多く、一般的に男性は全体の10~15%程度。ですが、当院はICUや救急医療、DMATに憧れて入職してくる男性が多いようで、全体の20~25%くらいはいるんですね。しかも、師長など役職をもっている先輩方もいるので、自分の将来のお手本になってくれています。心強いし、未来の可能性もふくらんできます
3.人命救助の最前線で働くDMATになるには
DMATや救急、ICUなど一般科以外の看護師さんの働き方を知りたいです。
森野:
基本的には、一般科の看護師と同じです。ICUを担当している私も二交代制で、夜勤は3~4人のチームで担当し、2時間仮眠をとって16時間勤務をしています。
青井:
DMATについては、基本的に5年以上実践のキャリアを持った方で、研修を受けたのちに登録をするという流れです。緊急時に県知事やDMAT本部から派遣を要請された際、ドクター、看護師、事務スタッフなどと一緒にチームを組んで現場に向かいます。最近では石川県の能登半島地震の際に任務を受けて、現地で活動しました。
森野:
DMATに登録しているスタッフは、いざというときのために日頃から準備や訓練をしていて関心させられます。
青井:
仕事の合間にDMAT研修もありますし、その成果を生かして、地域住民向けに体験講座を開いてくれたり、大学の学生向けにデモンストレーションをしてくれたり。いろんな活動をしていますね。
4.新卒も経験者も、男性看護師も、活躍の場が開かれています
職場の雰囲気や人間関係についてお聞かせください。
青井:
看護師の平均年齢は28、29歳。若いスタッフが多いからか、明るいですね。あとは素直な方が多いように思います。非常に柔軟性が高く、いわれたことに対しては努力してくれるので、上司として助かっていますね。いい雰囲気のなかで集団として働ける職場です。
森野:
私も最近は先輩として指導することが多くなってきましたが、みんな素直に指導を受け入れてくれ、一緒に仕事がしやすいです。
青井:
わからないことがあっても放置せず、すぐ相談して解決しようという心構えがあるので、従来のベテランのやり方に若手の発想がプラスされ、よりよい医療サービスを提供できるように思います。
新しく迎え入れる看護師、保健師には、何を望みますか?
青井:
新卒の方については「ここで働きたい」という気持ちさえ持っていただけたら大丈夫です。当院には学習機会がたくさんあるので、自分が望めばいくらでも勉強することはできます。
森野:
そうです!看護技術はクリニカルラダーに沿って一つひとつ修得することができますし、プレセプターの先輩が付いてフォローしますので、安心して当院を選んでほしいですね!
青井:
中途採用の経験者については、今後、当院は中堅どころの層を厚く、質も担保することに注力する予定です。活躍の場は大いにありますので、ぜひ当院への入職をご検討してください。
グループ本部にある生涯学習センターでは、看護師のキャリアラダー研修をはじめ、看護協会が実施するすべての資格取得に向けた研修を提供しています。当院で、さらにキャリアアップをめざす方には、勤務時間の調整や費用面でのサポートも可能です。ぜひ活用してほしいですね。
5.パフォーマンスを上げるためのオフタイムの過ごし方
毎日忙しい職場のようですが、お休みはきちんと取れていますか?
青井:
当院は4週8休制で、休日だけをいえばお休みは多くありません。が、有給休暇は取得しやすいほうだと思います。へんな話、近年の有給消化率は101%ということもありました。
森野:
私もお休みは、意識してきちんと取るようにしています。仕事も大学院での勉強も、パフォーマンスを上げるためには、頭も体もゆっくり休める時間が必要ですから。夏と冬に特別休暇が3日間取れるので、旅行を楽しむ人も多いですよ。私が所属するICUには遠方出身のスタッフもいますが、特別休暇と有休を合わせて実家に帰るのを楽しみにしているようです。
仲間同士のコミュニケーションはとれていますか?
青井:
コロナ禍で会食は一切中止していましたが、最近、私の企画で慰労会を開きました。食事やゲームなど、仕事を離れた場でのコミュニケーションの大切さをあらためて感じました。今後もこうした機会を増やしたいと思います。
森野:
ICUでは、定期的に近くの体育館を借りて球技大会をやっています。真剣勝負というよりも、楽しむことや日頃の運動不足を解消することが目的。気分転換にもなりますし、今後も続けていきたいですね。
6.今後の抱負と求職者へのメッセージ
今後の抱負を聞かせていただけますか。
森野:
私個人としては、大学院を卒業して、緩和医療を現場で実践していきたいということと、その後、キャリアラダーを積みながら、マネジメント分野でも活躍できるようになりたいと思います。
青井:
今、熱海地区では18歳人口の減少が深刻な問題となっています。当院でもスタッフの確保が困難になることが予測されます。その解決策の一つとして、DXを進めて、看護師の負担を減らし、効率化を図る必要があると考えています。たとえば、電子体温計や血圧計など、測定した値がそのまま電子カルテに反映されると、そのぶんマンパワーが削減できます。これからの働き方を模索しながら、スタッフにとって働きやすい職場環境を整えていきたいと考えています。
求職者へのメッセージをお願いします。
森野:
当院は、男性看護師が多い職場です。ロールモデルとなるすばらしい男性看護師も多数在職しているので、そうした人生の先輩と一緒に働きたい方はぜひ当院へ。
青井:
国際医療福祉大学熱海病院は全国に約60施設の医療機関を有する国際福祉医療大学グループの一つです。基本的には異動はありませんが、結婚や地元へのUターンなど事情によっては、グループ施設への異動も可能です。長く働きたい方には、グループのスケールメリットを活用してもらえたらなと思います。