有休消化率は驚きの9割超。プライベートとの両立がしやすい地域密着型ケアミックス病院|一般社団法人衛生文化協会 城西病院
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東京都杉並区、JR荻窪駅から徒歩7分ほどの距離にある一般社団法人衛生文化協会 城西病院は、地域包括ケア病棟50床と療養病棟49床を備えるケアミックス病院です。
城西病院では内科、整形外科、眼科の3つを標榜し、地域に根差した医療を提供してきました。巡回健診のような予防医学の他、在宅療養を支える訪問診療や訪問リハビリテーション、デイケア(通所リハビリテーション)などにも注力。退院後の生活にも寄り添うサービスを充実させています。
また、全国でも先駆けて内科に糖尿病外来を開設するなど、糖尿病の治療を得意としているのも特長です。糖尿病療養指導士の資格取得をサポートする独自制度もあり、糖尿病領域の専門性を高めたい人にとって最適な環境が整っています。
そんな城西病院では、残業時間の縮減や有休消化率の向上など、スタッフのワーク・ライフ・バランスに配慮した環境整備を推進してきました。今回は、事務部長の鹿井さんと、リハビリテーション科で働く理学療法士の砂川さん、川上さんにインタビュー。働き方改革に向けた取り組みの他、スタッフ目線での職場の魅力について語っていただきました。
目次
2.幅広いステージのリハビリが経験できる
3.ワーク・ライフ・バランスの充実が叶う環境が魅力
4.スキルアップしたい人におすすめのサポート制度もあり
5.細やかな目配りで無理なく成長を後押し
1.スタッフ一丸で業務効率化を推進
スタッフが働きやすい環境づくりのために、貴院が力を入れている点について教えてください。
鹿井さん:
近年、医師の働き方改革が課題として指摘されていますが、当院ではそれ以前から、医師以外の職種も含めた病院全体での働き方改革に取り組んできました。スタッフ一丸となって業務の効率化を推し進め、サービス残業の禁止などを徹底してきたおかげで、ほとんど残業はなく働ける環境が整っています。
有休の消化率も9割超と高い水準を達成されているそうですね。
鹿井さん:
管理職も含め、年間で5日以上の有休を取得するよう徹底するなど、お休みにも非常に気を配っていますよ。それを見越した勤務日数でシフトが組めるよう、人員構成も工夫しています。当院には子育て世代のスタッフも多く勤務しているため、産休・育休の取得も盛んです。女性はもちろん、男性スタッフも積極的に育休を取りやすい環境を整えています。
スキルアップに向けたサポート制度などがあれば教えてください。
鹿井さん:
当院は日本糖尿病学会認定の教育機関に指定されているため、糖尿病分野に精通したスタッフの育成に力を入れています。勤続2年以上であることを条件に、糖尿病療養指導士の認定を目指す看護師に対しては、研修から登録に至るまで全面的に病院がバックアップします。
2.幅広いステージのリハビリが経験できる
続いてリハビリ科のお二人からも、リアルな目線での魅力をお聞きしていきたいと思います。まず、貴院のリハビリの特徴やこだわりは何でしょうか?
砂川さん:
当院はケアミックス病院という特性があるため、急性期から回復期、維持期まで多様な層の患者さんが入院しています。そのため、さまざまなステージのリハビリをまんべんなく経験できるのが大きな特徴ですね。
なおかつ、地域に開かれた一般病院であることから、院内に限らず地域にどんどん関わっていきやすい環境も整っています。病院併設のリハビリセンターではデイケアを実施している他、訪問リハビリも展開しています。多くの部門を持つことで、入院患者さんだけでなく、地域住民の方々に密着したリハビリが提供できるのも一つの魅力ですね。
リハビリ科の職員体制や職場の雰囲気について教えてください。
砂川さん:
現在、理学療法士が13人と作業療法士が5人、言語聴覚士が2人在籍しています。また、介護職員も助手として4人勤務しています。年次でいうと5~10年目の中堅スタッフが多いです。
スタッフ同士の年齢が近いこともあって意見交換もしやすく、チームワーク良く働ける環境だと感じます。
川上さん
そうですね。和気あいあいとした雰囲気で仕事ができると思います。
お二人は入職して何年目ですか? また、普段どのようなお仕事をされていますか?
砂川さん:
私は現在10年目です。リハビリ科の課長をしているため、普段はスタッフのマネジメントなど管理業務が中心です。必要に応じて、スポット的に現場のヘルプに入っています。
川上さん:
私も同じく入職10年目で、病棟に入院する患者さんのリハビリが担当です。患者さんと接する上では、最適なリハビリメニューを提供するのはもちろんですが、その方のモチベーションを保てるように丁寧なコミュニケーションを心がけています。
患者さんは高齢の方が多く、中にはリハビリを拒否したり意欲が低下したりしてしまう方もいます。そのような患者さんに対し、どうアプローチすれば理解を得られるかが一番の肝ですね。基本的なことではありますが、やはり接遇は重要なポイントです。
また、入院生活が長い患者さんの中には、認知機能の低下がみられる方も少なくありません。そのような方々に対しても、職種の垣根を越えて情報を共有し、フォローするようにしています。
砂川さん:
患者さんたちには、検査や診察の予定が入っていない時間は可能な限り病室から出て、リハビリ室で過ごしていただくようにお伝えしています。身体面はもちろんですが、他のスタッフや患者さんと交流する機会を増やすことで、メンタル面でも良い影響につながりますからね。。
お二人が城西病院への就職を決めたきっかけは何ですか?
砂川さん:
実は、就活当時は当院と他の大学病院の2か所から内定をいただいていました。そこで決め手となったのが、先ほどご説明した部門の多さです。
もう一方の大学病院は急性期がメインでした。もちろん、それはそれで専門性を高めることはできますが、当院ではより幅広く経験を積めるのが魅力的に感じましたね。
川上さん:
私も同様の理由ですね。一つの職場の中でさまざまな部門を経験できることが、大きな決め手になりました。
3.ワーク・ライフ・バランスの充実が叶う環境が魅力
職場の働きやすさの面はいかがでしょうか?
砂川さん:
先ほどご説明したように、リハビリ科は5~10年目の中堅スタッフ中心のため、子育て世代も多いです。お子さんの体調不良などで急な休みが必要な場合にも、すぐに連絡を取り合って周りがバックアップできる体制を整えています。
また、日ごろの業務も属人化しないように部署全体で意識していますね。「この人でなければ分からない」とか「この人がいないと仕事が回らない」という状況を作らないように注意しています。それも休みやすさに結びついているかもしれません。
川上さん:
休みは他に比べても取りやすいと思いますよ。同業で働く友人たちからも、なかなか休みが取れないとか残業が多いという話を聞きますので……。ワーク・ライフ・バランスの観点では、当院の環境は恵まれていると感じます。
ちなみに、残業はどれくらいあるのでしょうか?
砂川さん:
時期にもよりますが、1か月で10~15時間ほどです。入院患者さんの増加や介護報酬の改定などに伴って一時的に増えることもありますが、それでも月に20時間いくかどうかというくらいですね。
4.スキルアップしたい人におすすめのサポート制度もあり
スキルアップやキャリアアップに向けたサポートなどはありますか?
砂川さん:
当院では月に1回、全職種を対象とした研修を実施しています。これに加え、リハビリ科でも独自の勉強会を毎月開催しています。各スタッフが持ち回りで発表する形式で、テーマも発表者が自分で設定する決まりです。他にも、院外の研修会や講習会に参加する場合、参加費の補助が受けられます。
お二人から見た職場のおすすめポイントを教えてください。
砂川さん:
研修会などの費用を支援してもらえるため、勉強熱心な人にはおすすめですよ。
また、休みが取りやすいのは大きいですね。急な休みがあっても「お互い様」と支え合う雰囲気ができているので、心強いです。
川上さん:
私は現在の病棟担当に就く前は訪問リハビリを担当していました。訪問リハビリの場合、ケアマネージャーや訪問看護師などの他職種とコミュニケーションを取る機会が多いです。利用者さんがもともと当院に入院されていた場合や当院の訪問診療を受けている場合などは、担当のケアマネージャーなども院内に在籍しているため、スムーズにやり取りできたのが非常に助かりました。
5.細やかな目配りで無理なく成長を後押し
新しく入ったスタッフが独り立ちするまでのフォロー体制について教えてください。
砂川さん:
複数の先輩スタッフに研修テーマを割り振り、それぞれの先輩が新人スタッフにマンツーマンで指導しています。研修期間はおおむね3か月ほどです。電子カルテの操作方法やリハビリの組み立て方といった基礎的な知識も、先輩スタッフの下でしっかりと学んでいただきます。
川上さん:
3か月の研修を終えた後も、業務の中で課題や疑問点があればその日のうちに相談に乗れるよう、先輩たちがしっかりと目配りしているのでご安心ください。担当する患者さんの数も、初めは1日に1~2人からスタートし、無理のないペースで少しずつ増やしていくようにしています。
どんな人と一緒に働きたいですか?
砂川さん:
チームワークを意識できる人です。専門職として働く人の中には、自分のスキルを磨くことを優先するあまり、なかなか周りに目を向けられないタイプの人もいます。しかし、組織の一員である以上、協調性はとても大切だと思います。
川上さん:
私たちの仕事は多くの患者さんと接しますし、他の職種ともうまく連携していかなければなりません。ですから、協調性をはじめとした社会人としての常識やマナーはもちろん求められると思います。その上で、自分の個性を発揮できる人と一緒に働きたいですね。
ワークライフバランスを大切にしながら、チーム医療で地域に貢献したいと思っている方は、一般社団法人衛生文化協会 城西病院への応募をご検討ください。