土日祝休みで平日夜勤なし!働きやすく、働きがいも大きい「在宅医療の総合病院」|医療法人社団 神星会 港北ニュータウン診療所
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2007年に開院した「港北ニュータウン診療所」は、在宅医療を中心としたクリニックです。内科、リハビリテーション科、整形外科、眼科、皮膚科、精神科など診療範囲は広く、いわば「在宅医療の総合病院」。体の麻痺や認知症など通院が困難な方のための医療を担い、地域に貢献しています。
今回は理事長であり院長を務める神山一行先生に、日々の業務や就業サイクル、福利厚生などについてインタビュー。なかでも、長年の経験から実感している在宅医療のやりがいや働くうえでの魅力についてのお話は興味深く必読です。
理事長(院長)神山 さん
目次
2.すべての診療科に対応し、地域一番の在宅医療を目指す
3.平日夜勤はなし、土日祝はゆっくりお休みをとって!
4.美顔器やプロ野球年間席など、独自の福利厚生が充実
1.人と人との繋がりを感じながら、患者様一人ひとりに質の高い医療を提供
神山先生のこれまでの経歴と在宅医療に従事されるきっかけをお聞かせください。
東海大学医学部を卒業後、昭和大学リハビリテーション科を専攻し、リハビリテーション科専門医の資格を取得しました。週1回アルバイトで訪れた東京都足立区のクリニックで在宅医療との出会いがありました。
独立の際、あえて在宅医療専門のクリニックを選んだ理由とは?
アルバイトで実際に患者様のお宅に訪問しはじめると、さまざまな気づきがありました。とくに私がリハビリテーション科医として強く感じたのは、生活環境の重要性です。
病院のリハビリ室では歩ける方も、自宅に戻ると途端に歩行が難しくなるケースが少なくありません。実際に自宅を訪れると、原因が一目瞭然ということが多々あります。たとえば家の中が真っ暗だったり、廊下や階段に荷物が積まれていたり、階段が急すぎて2階の寝室へ行けない状態だったり。
同じ疾患を持つ患者様でも、住空間や生活習慣の違いが病状や回復にさまざまな影響を与えるんですね。在宅医療の医師は、こうした環境を踏まえたうえで適切な医療を提供し、必要に応じて生活面のアドバイスを行いながら、医療の質を向上させることができます。とても大きなやりがいを感じ、意義のある仕事だと実感しました。そのとき、「生活が見える在宅環境こそ最高の診療室」ということに気づいたんです。一念発起して、在宅医療専門のクリニックを立ち上げたのは今から17年前になります。
仕事を通して、人間的に大きく成長できそうですね。
外来診療では、目の前の患者様の病気を診ることがおもな仕事で、患者様の置かれている環境にまで考えを及ばすことは、なかなかできません。しかし、在宅医療の場合は相手のプライベートゾーンに足を踏み入れるわけですから、おのずと患者様やその家族との距離は近く、密接な繋がりが生まれます。
患者様が100人いれば、100の人生があり、100通りのストーリーが存在します。患者様を深く知れば知るほど、私たちはその物語を自分ごととして考え、家族のすばらしさや人間の尊さ、人生の喜怒哀楽にふれ、さまざまな人生勉強をさせていただいているように感じています。
2.さまざまな診療科に対応し、地域一番の在宅医療を目指す
国から「機能強化型在宅療養支援診療所」に認定されています。詳しく教えてください。
これは国の制度上の仕組みで、指定された要件をクリアした医療機関のみ認定されるものです。たとえば、年間の看取り件数、緊急往診の回数、連携している医師の数など、在宅医療として実態のある活動をしているかが問われます。残念ながら「在宅」と掲げているにもかかわらず、実際は深夜に連絡が来ても対応しない医療機関があると耳にします。在宅医療機関を評価するための制度としてつくられたのだと思います。
この制度のおかげで、患者様やそのご家族は安心して在宅医療を利用できますし、私たち医師も認定を受けることで信頼性を高め、より多くの患者様に質の高い医療を提供できるのです。
在宅医療にはめずらしく、総合病院なみの診療科に対応していますね。
2007年の開業当初はリハビリテーション科として開業し、一人で全ての診療科に対応していました。10~15年前は在宅の医療機関自体が少なく、それでもよかったのですが、今は時代的に許されないと感じています。また、それでは患者様の安心が担保できません。今も一人でやられている医療機関は結構ありますが、私は早い段階から多くの診療科に対応できる選択肢を徐々に増やしてきました。
在籍しているスタッフの職種や人数は?
現在では常勤や非常勤の医師を迎え、精神科医、眼科医、皮膚科医など幅広い専門科に対応しています。診療所自体は小規模ですが、在宅医療の総合病院といった位置づけです。患者様宅へは、それぞれ症状に合った専門医を派遣し、安心してご利用いただける体制を整えています。
人数は、医師は常勤が4名、非常勤が17名。看護師が3名、看護助手が8名。そのほか一般事務、医療事務などのデスクワークのスタッフが一緒に働いています。
医師が非常に多いですね。
専門ではない領域の診療を行うと、診断や治療方針に迷うことがあります。当院には多くの診療科を専門とした医師が揃っていますので、そのような場合には、専門の医師が訪問診療を行います。例えば、白内障と診断され点眼治療を行っている患者さんが、「最近、かすんで見える」と訴えがあれば、眼科専門医へ診療を依頼します。また、これら専門性を持った医師たちは、地域の在宅医もサポートしており、当院は地域の在宅医療を支える診療所としての役割を果たしています。
3.平日夜勤はなし、土日祝はゆっくりお休みをとって!
今回、募集している看護スタッフの業務内容を教えてください。
看護師、看護助手スタッフは、医師に同行して患者宅を訪問し、バイタルの測定や看護師には採血など、訪問診療業務をサポートしてもらっています。それに加え、診療のスケジュール管理や患者様宅への事前アポイントメント、ケアマネジャーとの連携、さらにはご家族とのコミュニケーションなども重要な役割です。
看護スタッフに求めるスキルや資格は?
看護助手スタッフは、普通運転免許を持っていることが条件となります。ドライバーはいますが、全ての往診に同行するわけではありません。
訪問先は診療所から半径3~5キロメートル圏内が中心ですが、大学病院などお付き合いのある医療機関から依頼があった場合は、距離に関係なくお引き受けすることもあります。
また、電話応対等が得意な方が理想です。患者様やケアマネジャー、病院の医師との最初の接点は大抵が電話ですから、印象よく接することがいいですね。言葉遣い一つで相手の印象は変わるため、その点を意識していただけたらと思います。
看護スタッフの就業時間を教えてください。
ごくスタンダードな一日のスケジュールは次のようなものです。
午前9時~カンファレンスへの参加。前日の患者様の状況・今後の診療計画の情報を共有し、当日に伺う患者様についてプレゼンテーションを行います。
午前9時30分~午前中の診療に出発。個人宅の場合は5~7軒をまわります。
正午診療所に戻り、お昼休憩。
午後1時30分~午後の診療。高齢者向けの福祉施設だと1か所で10~15人診療し、個人宅を1~2軒まわって戻ります。
午後5時頃~1時間ほど事務処理を行い、18時に終了。
24時間365日の診療を掲げていますが、夜勤について教えてください。
看護スタッフについては、平日の夜勤はありません。その替わりに2か月に1回ほど、金曜夜から月曜の朝までオンコール勤務を当番制でお願いしています。患者様宅に訪問する必要があれば、担当医と一緒に駆けつけなければなりませんが、電話が鳴り続けるということはほぼありません。1回のオンコール勤務で1~5件の出動で、平均すると約3回になると思います。
昇給や福利厚生についてお話いただけますか?
お給料については、入社してから6か月後に自動的に3%昇給します。その後は毎年4月に、その方の実績に応じた評価をお給料に反映しています。
資格取得についてもサポートを行っていて、特定の資格を取った場合、一時金を支給しています。最近はファイナンシャルプランナーの資格を取ったスタッフに20万円ほど渡しました。これは仕事に直結する資格ではありませんが、国の助成金などを上手に活用しながら、スタッフのモチベーションの向上に努めています。
4.美顔器やプロ野球年間席など、独自の福利厚生が充実
美顔器、プロ野球のスポンサーなど、独自の福利厚生があるとか?
はい。いつも頑張ってくれるスタッフの要望をできる限り叶えたいですからね。脱毛器、フォトフェイシャル、リフトアップ効果が期待できるハイフなど、スタッフの要望を聞いていたら、気づかないうちにかなりの数の美顔器がそろっていました(笑)。これらはスタッフと家族が全部無料で使えます。
また、プロ野球が大好きなスタッフのリクエストで横浜DeNAベイスターズのスポンサーになったので、観覧席やVIPルームが使えます。社員旅行は、毎年海外に行き、今年はスタッフの「韓国に行きたい」という声に応えて、みんなで韓国に行きました。
最後に「港北ニュータウン診療所」に応募しようと考えている方にメッセージを
在宅医療は、非常にやりがいのある仕事で、私自身、何年続けても飽きることがありません。在宅医療をサポートする業務に勤務した経験がある人は少なく、ほぼ全てのスタッフが未経験での入職となります。在宅医療という今後の発展が見込まれる業種で働いてみませんか。さまざまな業務を通じてスキルアップできる機会が多く、人間としても成長する場であると考えています。
医療法人社団 神星会 港北ニュータウン診療所に応募を考えている方へ、ぜひこの機会に一歩踏み出して、ともに成長していきませんか。