「スタッフは家族です」縁を大切に考える理想の職場環境|小早川整形リウマチクリニック
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医療の現場は患者さんの健康を支える重要な役割を担う一方で、スタッフにとってはストレスの多い環境になりがちです。
しかし、静岡県袋井市にある医療法人社団知新会 小早川整形リウマチクリニックは、まるでホテルのような清潔さと快適な設備が揃い、どのスタッフも活き活きと働いています。
今回のインタビューでは、事務長の鈴木さんに「働きやすい職場」の秘訣や、目指しているという「地域ナンバーワンクリニック」について、お話を伺いました。
目次
1.働きやすい職場環境と風通しの良い雰囲気
クリニックの環境について教えてください。
当クリニックは、「病院にいる」という感覚をあまり感じさせないよう、ホテルのような清潔さと居心地の良さを理想としています。
また、スタッフにも快適な環境で働いて欲しいという想いから、休憩室とリラクゼーションルームを設置しました。休憩室では雑誌を読みながらリラックスできますし、リラクゼーションルームには個室のベッドもありますので、長時間勤務の際は仮眠をとることもできるんです。
職場の雰囲気を教えてください。
院長をはじめ私たちは、スタッフを家族のように大切に思っています。先日も、新卒で入ったスタッフが成人式を迎えたので、みんなでお祝いをしたんですよ。
また、当クリニックではスタッフ同士の交流を深めるために、定期的に新年会や社員旅行を開催しています。出し物をしたり豪華な景品が当たる抽選会を行ったりと、スタッフみんなが楽しみにしているイベントです。こういったイベントを頻繁に行うのには、「縁を大切に、長く働いてほしい」という思いがあるからです。
以前、静岡県で大きな災害が起こった際に、長期間ライフラインが停止してしまったことがありました。その時も院長はスタッフへ食料を提供したり、困っていることはないか声をかけたりしていましたね。こういった院長の心配りやスタッフへの想いが、職場への信頼感に繋がっていると、日々感じています。
スタッフ同士の関係性はいかがですか?
当クリニックには、幅広い年齢層のスタッフが働いています。これまでの経験や考え方も様々ですが、お互いを尊重し合う良い関係性ができていますね。定期的に実施する面談では、職位関係なくフラットに話し合っており、ここで出た意見や要望は積極的に取り入れられています。
この「風通しの良さ」も、スタッフ同士の良好な関係性に繋がっているのだと思います。自然とお互いにフォローし合う関係性ができており、忙しさを楽しむような雰囲気さえあるんです。
働き方の面で工夫されていることはありますか?
はい。当クリニックでは変形労働制を取り入れ、スタッフのシフトを柔軟に組んでいます。これにより、個々のスタッフの生活リズムに合わせた勤務が可能です。
また、子どもの看病でのお休みや、学校行事などにも参加しやすいよう配慮しており、時短勤務や育児休業制度なども、実際に多くのスタッフが利用しています。
2.スキルアップのサポート
スタッフの教育やスキルアップについてはどのような取り組みをされていますか?
当クリニックでは、「学ぶ」「考える」ことを楽しもうという理念があります。学会への積極的な参加も奨励しており、参加費用には補助も出しています。また、資格取得へのチャレンジも全面バックアップすることで、職員の成長を支援しています。
未経験者やブランクのある方の採用も積極的に行っており、1日でも早く活躍できるようなサポートがあります。スキルの習得にはチェックリストを活用し、「すでにできる業務」と「これから身につけるべき業務」の可視化に努めたり、月1回の定例会では到達度を発表したりしています。
それは素晴らしいですね。スタッフの方々の反応はいかがですか?
みなさんとても前向きですね。特に自分の成長が目に見える形で実感できることが、モチベーションにつながっているようです。
また、当クリニックで身につけたスキルや経験を活かして、より大きな病院に移っていく方もいます。もちろん、クリニックとしてはスタッフが減ってしまう形になりますが、新たなステージで挑戦したいという前向きな気持ちは応援したいですね。むしろ、そういった人材を育てられたことを誇りに感じているんです。
3.一方的でない人事評価
人事評価についてはどのような方針をお持ちですか?
私たちが行う人事評価は、業務スキルと人間力の両輪から行うものです。単に仕事ができるだけでなく、周囲とのコミュニケーションや、チームへの貢献度なども重視しています。
また、年2回の評価面談では、上司からの一方的な評価だけでなく、部下からの意見も積極的に聞いています。双方向でのコミュニケーションが、お互いの気づきや成長につながっていると感じています。
具体的にどのような点を重視されていますか?
私たちが重視しているのは、①挨拶②周りとのコミュニケーション③レスポンスの早さ④医療従事者としての自覚という4つです。
院長が大切にしている考えに「隣人の科学」というものがあります。これは、良い同僚は周りにも良い影響を与え、悪い同僚はその逆になるという考え方です。これらの点を意識しながら、お互いに良いところは褒め合い、課題があれば一緒に乗り越えていく。そんな職場づくりを目指しています。
4.地域ナンバーワンクリニックを目指して
クリニックの将来のビジョンについて教えてください。
私たち小早川整形リウマチクリニックは「地域ナンバーワンクリニック」を目指しています。ただ、何をもって「ナンバーワン」とするかは、スタッフ一人ひとりが思い描くもので良いと思っています。
患者数が多いこと、特定の疾患の治療実績が優れていること、スタッフの満足度が高いこと...様々な考え方があると思いますが、大切なのはスタッフ一人ひとりが、「ここで働いていることに誇りを持てる」ということです。
求職者の方々へメッセージをお願いします。
私たちが目指しているのは、単なる「働く場所」ではありません。スタッフ同士が家族のように支え合い、共に成長し、そして地域の方々の健康を支える。そんな「第二の家族」のような職場です。一緒に、この地域の医療を支え、そして自分自身も成長していきましょう。