渋谷区の特養施設で働くスタッフ3名による座談会「仕事の意義と職場の魅力」｜社会福祉法人渋谷区社会福祉事業団 美竹の丘・しぶや

1.自分の仕事に専念できる恵まれた職場環境があるから頑張れる

ご参加くださった3名の方々に、簡単な自己紹介をお願いします。

山浦さん：

医療・福祉業界に入って17年の看護師です。最初の数年は介護士をしていましたが、その後、看護師の資格を取得し、美竹の丘に入職して4年目になります。

林田さん：

私もここに中途入社して5年目、介護を担当しています。

長谷川さん：

私は3人のうち一番長く、8年目になります。最初は契約社員として働いていましたが、上長に背中を押され内部登用試験を受けて合格し、現在正規職員として勤務しています。

長谷川さんによると「以前の介護施設よりも、すごく働きやすい」とのことですが。

長谷川さん：

はい！民間の施設はスタッフが不足気味ですから、利用者様の部屋の掃除や洗濯など、介護以外の業務に多くの時間を割いていました。そのため利用者様へのケアが十分に行き届かず、本当はもっと支援したい気持ちはあっても時間がなくて、歯がゆい思いをしていました。

林田さん：

確かに、そうですよね。ここには清掃や洗濯、設備メンテナンスを専門業者さんが担当してくれるので、私たち介護士は介護業務に専念することができます。

長谷川さん：

雑用が少ないことで、心に余裕ができ、より細かいケアができるようになりました。

山浦さん：

看護師としても、仕事の分業がうまくいっていて、すごく助かっています。ほかの施設では看護師が介護業務の一部を担当することもありますが、ここでは介護士が介護業務に専念してくれるので、看護師も看護の仕事に集中でき、利用者の病状を早期に発見するなど、適切に対応できるのが大きな強みです。

みなさんは中途入社ですが、ほかの高齢者向けの福祉施設と比べて何か思うことは？

林田さん：

美竹の丘は都内で初のユニットケアを導入した施設になるんですが、私の入社のきっかけは、まさにユニットケアでした。従来型の施設とは違って、入居者を10名ほど（美竹の丘は7名）のグループに分け、各グループを専任スタッフがお世話します。グループが小さいため入居者一人ひとりの生活リズムや個性に寄り添ってケアができるのが魅力です。私も、この新しい試みに挑戦してみたいと思ったのが、入社のきっかけでした。

長谷川さん：

美竹の丘は、リフトや車椅子のスライディングボードなど福祉用具が充実していて、体力的に非常に助かっています。以前の施設は福祉用具があったとしても、研修になかなか行けず、活用できずにいました。

山浦さん：

便利といえば、ICTを効率良く使っていますよね。パラマウントベッドの「眠りスキャン」という機器が導入されて、とくに夜勤の際に便利です。入居者様が今寝ているのか、起きているのか、呼吸や心拍数の状態もわかるので、部屋を訪ねて確認しなくても利用者様の異変にすぐ気づくことができます。

長谷川さん：

美竹の丘の介護士の夜勤は21：50～翌7:10までの8時間勤務ですが、それでも一晩に何度も部屋を往復すると、体力を消耗しますからね。

2.福利厚生を生かして映画や旅行でリフレッシュ、家族サービス

美竹の丘を職場として考えたとき、その魅力は何だと思いますか？

林田さん：

正社員の場合、1年目から有給休暇が20日付与されます。それ以外に病気休暇や特別休暇もあり、病気や怪我等で働けなくなった時でも安心して療養出来る制度があって、新型コロナが流行したときなどは職免として有給で休みがとれました。

長谷川さん：

「ベネフィット・ステーション」に加入しているので、映画や旅行などの際に割引きが利用できます。私はよくリフレッシュのために、映画や旅行にでかけています。

山浦さん：

旅行支援として、一人一泊4000円の補助が出ます。家族にも補助金が出るので、毎年家族サービスに活用しています。

最後に、入社を考えている方にアドバイスやメッセージを送ってくださいますか？

山浦さん：

渋谷区100%出資の施設のため、運営が安定しており、家族を持つ者にとって大きな安心感があります。また、基本的に入居者様は健康な方が多いため、病院のようなピリピリとした緊張感はなく、穏やかな気分で仕事に専念できるところがいいですね。

長谷川さん：

美竹の丘は研修が充実しています。入社当初は3か月間のチューター制度があって、先輩スタッフがついて仕事を教えてくれるので、経験が浅い方も心配せずに働ける環境が整っています。

林田さん：

美竹の丘・しぶやは一人ひとりに寄り添う支援を第一に考えています。意思確認が困難な方も、ご本人の活動歴や家族からの情報をもとに、「その人らしさ」を保ち続けることができるよう、スタッフ一同精一杯お世話をしています。共感していただける方がいれば、ぜひ力を貸してください。みなさんをお待ちしています。