どこよりも働きがいに着目。『「生きる」を楽しむ』訪問看護ステーション|ライフ・ケア・コンシェルジュ株式会社
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ライフ・ケア・コンシェルジュ株式会社(LCC訪問看護ステーション)は、東京都の港区や渋谷区、千代田区、文京区を中心に訪問看護事業を展開。2017年の設立から着々と利用者を増やし、本社に併設するLCC訪問看護ステーション以外に3か所のサテライトを運営しています。
医療保険による利用が比較的多いのが特徴で、全利用者の4割近くを占めています。また、最近では看取りの依頼も増加してきました。2024年8月東京都より「東京都訪問看護教育ステーション」の指定を受けました。訪問看護に関心のある看護師の研修や情報提供などを通し、地域の訪問看護人材の確保・育成・定着にも力を注いでいます。
今回は事業本部長の三枝さんを取材し、訪問看護の魅力やスタッフの育成に向けた取り組みなどを語っていただきました。
事業本部長 三枝さん
目次
1.訪問看護で利用者の「人生」を支える
1日のお仕事の流れを教えてください。
三枝さん:
就業時間は9~18時です。始業後の朝礼やカンファレンスが終了したら、各自訪問に出発。1日に5~6件ほど回ります。訪問の記録や情報共有は、電子カルテやビジネスチャットツールで効率化しています。17時半には最後の訪問が終了するように予定を組むため、就業時間外まで食い込むことは滅多にありません。1か月あたりの残業は非常に少ないです。地域住民へ広くサービスを届けるため、土日祝も含めて訪問サービスを提供していますが、年間休日は120日前後と比較的多い方だと思います。
訪問看護の魅力について教えてください。
三枝さん:
利用者さん一人ひとりと集中して向き合える時間があるのは魅力ですね。とはいえ、30分~1時間半ほどの時間でさまざまなタスクをこなす状況も場合により存在します。定期的に訪問する中で、様々な角度から利用者へアプローチをすることが求められます。
長期間にわたって継続的に、利用者さんの療養生活、ひいては人生に関われるのも訪問看護ならではです。利用者さんにとっては自宅が日常で、病院は非日常なんですよね。生活に深く入り込んで支援できるのは大きなやりがいです。その一方で、ご本人やご家族に受け入れてもらえることが第一歩。ご自宅での流儀やマナーを尊重しながら信頼関係を築くことが肝心ですね。
訪問は基本的に1人なので、ある程度自律的な判断も求められます。その点でテクニカルスキルはもちろんですが、コミュニケーション・調整能力などのノンテクニカルスキルも大切だと感じます。自身の裁量が多いともいえるので、困難と捉えずそこもぜひ楽しんでほしいですね。ICTの活用を通して、訪問時の管理者からのサポート体制も整えていますので安心してください。
また、弊社のサテライトのうち2つは、病院の敷地内に開設をしています。これは、全国でも非常に珍しい例なんですよ。病院との距離が物理的に近いため、スピーディーに医療と連携できるのは大きな強みです。退院後から訪問看護、あるいは訪問看護から入院に切り替える場合でも、質の高いサービスを切れ目なく届けられる環境で働くのはやりがいになるはずです。心理的距離を更に近づけるよう、日々連携を行っています。
2.未経験でも安心のフォロー体制
職場の雰囲気はいかがですか?
三枝さん:
スタッフの年齢層は20~50代と幅広く、特に30代前半が多いです。比較的若いスタッフが多いからか、明るい職場ですよ。経歴も背景も多様な人材が揃っているのも特徴ですね。
未経験者へのフォローや教育制度について教えてください。
三枝さん:
弊社のスタッフの9割以上は、訪問看護未経験です。そのため、未経験者のフォロー体制や教育計画には特に力を入れています。3か月ほどで独り立ちするのを目標に、東京都のOJTマニュアルをベースとした独自の教育計画に沿って研修を進めます。最初の1か月ほどは教育担当である管理者や所属サテライト長が同行し、1人で訪問する件数を徐々に増やしていきます。
これに加え、入社後の1年間は定期的な面談を実施。課題を明確にして社内で共有し、みんなでサポートできる体制を整えています。さらに2024年9月からは、サテライトがある病院の協力を得て、院内での研修に参加させてもらう試みを開始しました。
3.柔軟な働き方が可能、キャリア支援も充実
スタッフの働きやすさや働きがいのために、力を入れていることはありますか?
三枝さん:
週3日から常勤として採用している他、時短勤務にも柔軟に対応しているため、多様な働き方ができます。副業も申請すればOKなので、週3や時短で働きながら、自分の挑戦したいことに打ち込んでいるスタッフも多いですよ。やはり働きがいをかなり重視していますね。定期的に面談して取り組みたい症例や今後の目標などを聞き取り、積極的にキャリア支援につなげています。例えば、病院の研修への参加はスタッフの希望がきっかけで実現しました。
どんな人と一緒に働きたいですか?
三枝さん:
弊社の理念は「『生きる』を楽しむ」こと。スタッフには仕事もそれ以外も、大変さや責任もひっくるめて楽しんでほしいと考えています。弊社にはまだまだ作り上げていく部分が多いと思っており、日々改善を繰り返しているところです。それを一緒に自分事として作り上げていくことにも興味を持てる方だとうれしいですね。
また、弊社では、これまでの感覚からすると在宅でのケアが難しい症例も可能な限り受け入れています。既存の枠組みにとらわれずにケアを創造しながらチャレンジできる方をお待ちしています。
今後、どんな会社にしていきたいですか?
三枝さん:
ライフ・ケア・コンシェルジュ株式会社ならではのサービスをもっと多くの人に届けるために、規模もサービスの質もさらに成長させていきたいです。会社の規模が大きくなると、働きやすさの面でも大きなメリットが生まれます。利用者さんとスタッフの双方にとって価値のある会社にしていきたいですね。特にテーマは連携で、現在も病院敷地内にサテライトを開設したり、地域に目を向け、質の高い連携をベースとしたサービス提供を目指しています。「(仮称)LCC連携モデル」の構築に着手しています。
※「(仮称)LCC連携モデル」=LCCの特徴である病院間・サテライト間の連携を中心とした効果・効率的な連携体制。未来にはその地域の中でかつ地域住民に対しての訪問看護ステーションのあり方を、LCCの特徴を踏まえながら検討したい。