地域に頼られる介護事業所へ。風通しの良さや休暇の取りやすさが魅力|社会福祉法人 川崎聖風福祉会 地域サービスセンター ことぶき
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神奈川県川崎市の社会福祉法人 川崎聖風福祉会は、地域に密着した法人として、高齢者や障害者、生活困窮者などを支援するサービスを展開してきました。老人ホームやデイサービスなどの介護施設をはじめ、病気や障害などで不自由を抱える人の相談に寄り添う生活支援センターまで、多岐にわたる事業所を運営しています。
その中でも今回スポットを当てるのが、市内でも川崎区を拠点としている「地域サービスセンター ことぶき」です。ケアマネージャーによる居宅介護支援と登録ヘルパーの派遣による訪問介護の2つを柱とし、利用者が住み慣れた自宅で生活できるように支えています。
今回は地域サービスセンター ことぶき所長の伊藤さんと、主任ケアマネージャーの荒木さんにインタビュー。職場の雰囲気や人材育成への取り組みなどをお話しいただきました。
目次
1.気軽に相談できるアットホームな職場
お仕事の内容を簡単に教えてください。
伊藤さん:
居宅介護支援部門では、ケアマネージャーが利用者さんの自宅を訪問し、一人ひとりに合わせた「ケアプラン」を作成して必要な支援につなげています。ケアマネージャー1人当たりの担当数は、現在30~40人ほど。利用者さんの状況を月に1回確認するモニタリング業務の時は、1日に4件ほどを訪問します。
訪問介護部門は、高齢者への支援と障害者への支援を両輪で進めています。月によって変動しますが、介護保険による利用者さんは現在50人ほど、障害がある利用者さんは20~25人ほどいらっしゃいますね。
お二人から見て、職場の雰囲気はいかがですか?
荒木さん:
一言で言うなら「アットホーム」です。風通しはすごくいいと思います。事務所内では職員同士の距離が近く、所長や同僚にも気軽に相談できるので助かりますね。
伊藤さん:
万が一の場合にフットワーク軽く動けるように、日ごろからチームワークも意識しています。常勤の職員でグループチャットを作り、利用者さんへの緊急の対応が必要な場合や台風・地震などの非常時は、スピード感を持って情報共有できる体制を整えています。
休暇制度や福利厚生など、働きやすさの面ではいかがでしょうか?
伊藤さん:
介護の仕事は休みが取りづらいイメージがあるかもしれませんが、有休は取得しやすい環境だと思います。残業も少ないですよ。有休を1時間単位で取れる制度もあるため、柔軟に働きやすいのも魅力です。例えば、半休までは必要ないけど少し早く帰りたいという時などに重宝しています。
また、利用者さんを訪問する時は基本的に自転車移動ですが、台風などの日は危険手当がプラスされますし、タイヤがパンクした時には修理費の補助も出ます。小さいことですが、それがあるだけでも「しっかりと保障されているな」と感じますね。
2.充実した研修制度でしっかりフォロー
入職後の人材育成について教えてください。
伊藤さん:
まず、法人全体で階層別研修を開いています。新任職員、中堅職員、リーダー、管理職とステップアップするのに応じ、社会人や福祉サービス業として必要なスキルを高めていきます。 さらに、各事業所でも研修を実施し、現場の知識や技術を身につけます。介護施設で実施が義務付けられている法定研修はもちろん、実際の業務に役立つテクニックや考え方を学ぶための研修も定期的に行っていますよ。
例えば、登録ヘルパーの場合、事故の予防や個人情報の取り扱い、感染症の予防、認知症に関する知識、現場での介助技術などを学べる研修を、1~2か月に1回ほど開催しています。また、新人のヘルパーに対しては必ず研修期間を設け、独り立ちするまで先輩がついてサポートしますので、未経験の方でもご安心ください。
荒木さん:
居宅介護支援部門では、法定研修に加え、年に3回ほどのペースで「スーパービジョン」と呼ばれるフォローアップの機会を設けています。これは、先輩のケアマネージャーがサポート役となり、業務を進める上での課題や疑問点について一緒に考えながらアドバイスするものです。
伊藤さん:
また、法人全体として、キャリアアップを応援する体制の整備にも動き出しました。例えば、スタッフの希望に応じて、他の事業所への異動や出向ができるようにするなどの仕組みを鋭意検討中です。
どんな人と一緒に働きたいですか?
荒木さん:
ずばり、前向きな人ですね。経験の有無や年齢、性別は問いません。ていねいにサポートしますので、ぜひ気軽にご応募いただきたいです。
伊藤さん:
柔軟性も大切にしたいですね。生活背景も性格も多様な利用者さんを相手にする仕事なので、真面目過ぎる人ほど心が折れたり辛くなったりしやすいように感じます。状況に合わせて臨機応変に、時には「まあいいか!」と切り替えられるような頭が柔らかい人の方が、長く続けていけるかもしれません。
在宅での介護のニーズはますます高まっていくと思いますが、今後どのような事務所にしていきたいですか?
荒木さん:
地域の中で頼られる事業所になりたいです。「地域サービスセンター ことぶきに行けば大丈夫」と思ってもらえたら、何よりうれしいですね。
伊藤さん:
看板に「地域サービスセンター」と書いてあるからか、私たちの事務所には困った人が助けを求めて駆け込んでくることが割とよくあるんです。道端で具合が悪くなった人のために、救急車を呼んだこともありますよ。「地域に頼られる」というのは、まさしくそういうことだと思うんです。利用者さんに限らず、誰でも気軽に相談できる場所として認知してもらえると非常にありがたいですね。