急性期~回復期をトータルに学べる環境で、脳疾患看護のスペシャリストを育成|医療法人光川会 福岡脳神経外科病院
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福岡県福岡市南区の医療法人光川会 福岡脳神経外科病院は、2017年に開院した脳神経外科専門の病院です。年間およそ1,000台の救急車を受け入れ、脳血管疾患の治療件数は全国でもトップクラスに上ります。
「身体にやさしい脳神経外科医療」をモットーに掲げ、侵襲性が少なく、患者への身体的負担を軽減できる血管内治療に注力。脳動脈瘤の8割近くは開頭せずに治療できるほどの高い技術を有します。大学病院と同等の設備のもとで最新治療にも積極的に取り組んでおり、脳神経外科の最先端の技術や知識を実践的に学べる環境が整っています。
2022年には、SCU(脳卒中集中治療室)12床と急性期病床48床に加えて、回復期リハビリテーション病床32床を増設。1人の患者の急性期〜回復期をトータルにケアできるように体制を拡充しました。
今回は、福岡脳神経外科病院の看護師教育について取材し、脳疾患看護のスペシャリストの育成に向けた取り組みをご紹介いただきました。
目次
1.急性期から回復期までを一貫で学べる
当院の看護部では、「ホスピタリティーの精神でプロフェッショナルな看護を目指します」「私たちは、患者さんの権利を尊重し、安心安全な入院生活および専門性に特化した看護ケアを提供します」を理念に掲げ、専門性の高い看護師の養成に取り組んでいます。最新の設備のもと、高い技術を持った先生方の手術や処置を間近で見られるため、脳疾患のケアを究めたい方にとってはおすすめの環境です。特に、急性期から回復期までのつながりを意識しながら理解を深められるのは大きなメリットではないでしょうか。
また、当院では救急・ERを兼任としているため、救急入室から手術までの一連の流れをスムーズに習得できます。このような兼任制は、他の施設と比べても珍しいかもしれません。手術室では血管内治療はもちろん、開頭手術や穿頭手術、手の震えの治療法である集束超音波治療などを幅広く学べます。
SCUは脳卒中に特化して経験を積める場です。超急性期看護や全身管理、早期リハビリ、早期離床などを学ぶことができます。一般病棟では、周術期看護や脳卒中の亜急性期看護、早期離床に加え、再発予防に向けた指導などを経験。そして回復期病棟では、さまざまな職種と連携しながら、リハビリや退院支援まで多岐にわたる知識を身につけることが可能です。
当院は脳神経外科単科のため、学べるのは脳疾患に対するケアのみだと思われるかもしれません。しかし実際には、脳疾患は糖尿病や高血圧、脂質異常症などのさまざまなリスクファクターによって引き起こされる例が多いため、多様な疾患の患者さんの看護を経験できます。
2.現場実践+基礎教育でスキルアップを後押し
当院では、一人ひとりの着実なステップアップにつなげるため、日本看護協会版のクリニカルラダー教育を導入しています。医療や看護専門のオンライン学習プログラムである「S-QUE」のe-ラーニング研修も組み込むことで、より効果的な学習環境を整えました。新しく入職したスタッフに対しては、現場に入る前に1週間(既卒者は4日間)の新人教育を実施します。脳疾患の病期に応じた集合研修の機会を設けるなど、現場での実践だけでなく、基礎的な学習にも力を入れています。
また、看護師としてのキャリアアップを応援する「自己研鑽費」の制度も魅力です。これは、院外での研修や学会などに参加する場合、受講費などを年間10万円まで補助するもの。参加している期間は出張扱いになるのも好評で、ほとんどの看護師がこの制度を活用しています。
3.脳卒中看護認定看護師の養成にも注力
2024年からは、熊本保健科学大学との協定により、脳卒中看護認定看護師の教育課程における全国唯一のキャンパス校となりました。最先端の治療を間近で学べる強みを生かし、専門科目の履修・臨床実習を担当しています。当院には現在、脳卒中看護認定看護師や脳卒中リハビリテーション看護認定看護師などのスペシャリストが在籍し、次世代の育成に力を注いでいます。認定看護師への道が開かれているため、認定を受けたいと志している方にとっては魅力的な環境なのではないでしょうか。
さらに、当院には同グループの 「医療法人重喜会 南福岡脳神経外科病院」が隣接しています。ここでは特定看護師になるために必要な特定行為研修の他、人間らしさを尊重したケア手法である「ユマニチュード」の実践者育成コースを開講。より幅広い分野でスキルアップできるため、個人病院ながら将来の選択肢が多いのも強みです。
4.若手が多く活躍、子育て支援も
福岡脳神経外科病院では現在、20代の若手スタッフが多く勤務しています。同年代のスタッフが多いため、人間関係は良好だと感じます。リリーフ制度の導入により、病棟間の連携も取りやすくなってきました。
子育て中のスタッフのサポートにも力を入れています。職種を問わず、子育て中のスタッフなら誰でも利用できる敷地内託児所を完備しているため、育児と仕事を両立したい方にもご安心いただきたいです。子育て中は夜勤を控えるなど、シフトも柔軟に対応します。
当院は比較的新しい施設ということもあり、スタッフの成長とともに、病院自体もこれからどんどん発展していくエネルギーがあります。ぜひ、一緒にスキルアップを目指したい方からのご応募をお待ちしております。