3,000件を超える訪問診療を行い、地域包括ケアシステムの根幹を担う医療グループの働きがい|医療法人豊隆会グループ
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医療法人豊隆会グループは、名古屋市を中心に「地域一の、寄り添う医療を」をコンセプトに掲げ、医療を通じた豊かな地域づくりに取り組んでいます。
急性期治療後から在宅医療を支えるちくさ病院、高齢者向け住宅「アイシア」を運営する株式会社ぬくもあ、シニアサービスレジデンス「ちくさ翆香邸」などの施設が緊密に連携することで、名古屋市内に根づいた医療体制を提供しています。
今回は、医療法人豊隆会および株式会社ぬくもあで採用を担当されている鈴木和己さまに、各施設の働きやすさややりがい、グループが提供している価値について、幅広くお聞かせいただきました。
目次
1.残業が少なくワークライフバランスを確保しやすい職場環境
「医療法人豊隆会グループ」の働きやすいところは?
鈴木さん:
医療法人豊隆会グループの組織は大きく2つで、「ちくさ病院」と高齢者向け住宅を運営する「ぬくもあ」があります。
まず、ちくさ病院は地域包括ケア病床の病院として、急性期治療を経過した患者さんを受け入れるとともに、外来受診の対応、訪問診療サービスまで幅広く行っています。規模感で申しあげると53病床ですので、小ぶりなサイズです。そのため、スタッフ同士の横のつながりができており、風通しの良い職場です。
また、急性期の病院ではないため、忙しさのあまり業務に追われるようなことはなく、職場には比較的ゆっくりとした時間が流れています。仕事を計画的に進めることができますので、スタッフは皆、定時の17時には帰ることができています。残業は比較的すくなく、ワークライフバランスは確保しやすいと思いますね。
「ぬくもあ」の働きやすさについても教えてください。
鈴木さん:
ぬくもあは、高齢者向け住宅「アイシア」を名古屋市内に6施設運営しています。働きやすさの点ではちくさ病院と同じく残業が少ない職場です。今はどこの病院や施設も医療従事者が不足している中、ぬくもあは体制が整っている方だと思います。
2.名古屋市内でNo.2を誇るちくさ病院の訪問診療数
続いて、「医療法人豊隆会グループ」のやりがいについてもお聞かせください。
鈴木さん:
医療の現場では、治療優先の業務に追われるあまり、患者さんのそばに寄り添ってあげられないときがあります。「苦しんでいるこの人の話を聞いてあげたい。でも、次に行かなければならない」と。これは医療従事者にとって、ほんとうに心苦しくて辛い状況です。
ちくさ病院は急性期病院ではないので、先ほど申しあげたように、ゆっくりとした時間の中で患者さんのそばにいてあげられる時間を長く確保できます。急性期の大きな病院でしか得られない技術や知識はもちろんありますが、ちくさ病院の職場には、そうした技術や知識とはまた違った魅力や価値がありますので、やりがいにつながっていると思います。
ちくさ病院では訪問診療にも力を入れていると伺っています。
鈴木さん:
隠れた事実なのですが、実はちくさ病院の訪問診療先は令和6年の時点で3,000件を超えており、名古屋市内の医療機関の中でNo.2の件数を誇ります。最近では国の方針で在宅療養が推進されており、公立病院や小規模なクリニックでも訪問診療を手がけるところが増えています。
我々ちくさ病院は、病床数こそ53床と小規模ですが、入院治療や外来受診だけでなく、地域包括ケアシステムの構築のために古くから訪問診療に力を入れてきました。その結果が3,000件という数字に結びついています。
ぬくもあが運営する高齢者向け住宅施設のやりがいも教えてください。
鈴木さん:
ぬくもあの施設には幅広い方々が入居しています、特別養護老人ホームのように「要介護3以上」といった要件が無いからです。そのため、スタッフはさまざまなコンディションの入居者様と関われますので、学びにつながると思います。実は、介護の歴史というのは看護に比べるとまだ日が浅く、最適なやり方や作業手順が確立されていないところがあります。そのため、施設や人によってやり方が違うことも往々にしてあり得ます。
我々は、このような現状は望ましくないと思っており、教育に力を入れています。具体的には、ぬくもあの中に研修専門の部署を設けて、様々なテーマで年間200回ほど研修を実施しています。たとえば、褥瘡(じょくそう)や移乗(いじょう)の仕方などの研修を行っています。こうした「ぬくもあ流」の介護の方法を習得してもらうことで、介護職の方の不安を解消し、自信をもって介護サービスを提供し、入居者様の安心にもつなげています。
3.「自分自身が叶えたい夢」を明確にして働く場所を探してほしい
さいごに、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。
鈴木さん:
豊隆会グループは「地域一の、寄り添う医療を」をコンセプトに活動しています。そのコンセプトに沿った特徴的な取り組みとして、昨年6月にハイクラスの方にご入居いただくシニアサービスレジデンス「ちくさ翆香邸」を立ち上げています。施設内にはお茶を楽しめる図書館に加え、アートや工芸教室といったアクティビティを楽しめる空間を設けています。
この施設は、介護施設ですのでもちろん介護がメインになりますが、それ以上にホスピタリティマインドが求められます。たとえば、お辞儀の仕方1つとっても、他の施設では経験できないようなことが多く学べます。本来の業務だけではなく、心からの配慮といったホスピタリティを極められる施設になっています。
誰もが「働くことを通じて自分自身が叶えたい夢」をお持ちだと思います。医療系求人はあいかわらず引く手あまたですが、勤務地や給料といった要素だけではなく、ご自身が大事にしていることや、働くことで実現したいことを明確にした上で、就職先や転職先を探していただくことを願っています。