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整形外科看護師の仕事ガイド|仕事内容、年収、向いている人、あるあるまで徹底解説

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

整形外科看護師として働くことを考えている方は、整形外科での看護師の仕事内容や年収、自分が整形外科に向いているかどうかについて気になっているのではないでしょうか。

この記事では、整形外科で働く看護師の役割や具体的な仕事内容や年収、どのような人が整形外科の看護師に向いているのか、整形外科に関連する資格や整形外科看護師のあるあるまで徹底解説しています。整形外科で働く魅力ややりがい、日々の業務のリアルな一面を知ることで、今後のキャリア選択にお役立てください。

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1.整形外科の特徴と看護師の役割

整形外科とは、骨、関節、筋、腱といった運動器系全般の疾患を診療する診療する科です。この章では整形外科の特徴と整形外科で働く看護師の役割、整形外科で働く際に求められるスキルや知識について見ていきましょう。

対象となる部位や疾患について

整形外科で診療を行う対象の部位は他のどの診療科より広範囲で、具体的には以下のような全身全ての運動器が対象になります。

  • 関節
  • 筋肉
  • 四肢の血管
  • 皮下組織
  • 脊椎
  • 脊髄
  • 末梢神経 など

整形外科は部位ごとに専門性が分かれているのが特徴です。整形外科が部位ごとに専門性が分かれている理由は、各部位が持っている特有の解剖学的構造や機能、治療法が異なるからです。例えば脊椎、手、足、肩、膝にはそれぞれの部位ごとに独自の病気やけががあり、治療法や手術技術がそれぞれ違います。

部位ごとに専門性を分けることで、医師や看護師は特定の部位に関しての知識や技術を深め、より効果的な治療の提供が可能になります。また、患者にとっても、専門的な知識や治療技術を持っている医療スタッフには安心して治療を任せることができ、治癒する確率も高くなります。

例えば医療法人東北海道病院では、一つの医院の中で脊椎、股関節、肩関節、上肢、手、膝関節、それぞれの専門外来を設置しています。

引用:医療法人 東北海道病院

整形外科で働く看護師の役割

整形外科で働く看護師の役割として最も大切なのは、ADLと呼ばれる日常生活動作を向上させることです。整形外科病棟に入院中の患者さんは、けがや手術によってADLが低下した状態です。看護師は、医師や理学療法士、作業療法士と協力し、その低下してしまったADL をもとのレベルまで向上させるためのケアを行います。

整形外科病棟は主に急性期の患者さんを扱う場所なので、平均入院期間は短いのが一般的です。短い入院期間の中にどのようにADLを向上させるかを考え、サポートするのが整形外科で働く看護士の重要な役割です。

また、整形外科に入院中の患者さんは、入院や手術、動きたいのに動けないことで大きなフラストレーションを抱えています。看護師としてのコミュニケーションで心理的ケア、ストレスケアを担うことも大切なポイントになります。また、患者それぞれの個性を重視してケアを行うことで回復のスピードが速まり、一日でも早く日常生活に復帰することを後押しするといった役割も担っています。

整形外科看護師に求められるスキル・知識

整形外科看護師には、他の診療科で求められるものとは少し違ったスキルや知識が求められます。整形外科で働く看護師に求められるスキルや知識には、どういったものがあるのか見ていきましょう。

コミュニケーション力

整形外科で働く看護師に求められるスキルの一つは、幅広い年代に対応できるコミュニケーション力です。整形外科の患者さんの年齢層は小児から高齢者まで幅広く、年代によって回復にかかる時間もリハビリの進み具合も違います。年代によって異なる指導やケアの知識を持ち、患者さんの理解度に合わせた説明ができることが必要です。

また、整形外科では予測不能な事故や外傷で緊急入院する患者さんが多くいます。すぐに手術を行わなければならない不安、体が思うように動かないストレスなどに対応するため、患者さんの話を聞いた上で必要な情報を丁寧に説明するといった能力が非常に大切です。

リハビリの知識

整形外科で働く看護師にはある程度のリハビリの知識が必要です。リハビリは主に理学療法士や作業療法士といったリハビリを専門にする人たちが行いますが、看護師も一緒に連携を取って患者さんをサポートします。看護師がリハビリの知識を持っていることで、他の医療スタッフと円滑な情報伝達を行うことができ、患者さんに最適なケアを行うことができます。

体力

整形外科にはADLが制限される患者が入院しているので、他の診療科に比べて介助をする場面が非常に多いのが特徴です。そのため、ある程度体力があることが必要とされており、他の診療科と比べて体力のある男性看護師が多く活躍しているのはそのためです。

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2.整形外科看護師の仕事内容

続いては整形外科病棟、整形外科外来で働く看護師のそれぞれ仕事内容や一日のスケジュール、さらにはスキルアップにお勧めの資格について詳しく解説します。

整形外科病棟の主な仕事内容

整形外科に入院する患者さんの多くは手術を受けるために入院し、その後リハビリを行い比較的短期間で退院していきます。入退院が頻繁にある診療科なので、入退院対応や説明、手術出し、迎えの準備など、入退院に関する一通りの業務が頻繁にあります。また、リハビリに関するサポートも仕事の一つです。

整形外科病棟で働く看護師の具体的な仕事内容は以下の通りです。

仕事内容 仕事の詳細
入退院対応
  • 入院時…入院生活についての説明、情報収集、看護計画の立案
  • 退院時…退院時の説明、薬や書類の準備
手術前後のケア
  • 手術前準備(オリエンテーション、書類準備)
  • オペ出し、迎え
  • 術後の状態観察
  • 手術後の創部管理、疼痛コントロール
医療処置
  • 注射、点滴、採血など
その他の処置
  • 創傷処置の介助
  • ギプスやシーネの管理
  • 整復の介助
  • コルセットなど装具の管理

日常生活のサポート

生活指導

  • 患者さんの疾患や治療経過に合わせた日常生活のサポート
リハビリの介助
  • 患者さんのリハビリのサポート
  • 歩行訓練
  • リハビリ室への送迎
  • リハビリの進行度を把握し、患者の状況に合わせてケアを行う

整形外科外来の主な仕事内容

続いては整形外科外来で働く看護師の主な仕事内容について見ていきましょう。整形外科クリニックでは診察のサポートからリハビリの補助までの幅広い業務を看護師が行います。

整形外科外来で働く看護師の主な仕事内容は以下の通りです。

仕事内容 仕事の詳細
問診
  • 患者さんの症状や受診のきっかけを聞き取り
医師の補助・介助
  • 診察補助
  • 外科的処置の介助
医療行為
  • 注射、点滴、採血など
検査への誘導・介助
  • レントゲン撮影への誘導、介助
  • CTやMRIへの誘導、介助
リハビリの介助
  • リハビリ室への誘導や介助

1日のスケジュール例

整形外科病棟と整形外科外来で働く看護師の1日のスケジュール例を見ていきましょう。

<整形外科看護師:日勤のスケジュール例>

時刻 仕事内容
8:30
  • 申し送り
9:00
  • ラウンド(検温、保清、シーネの訪台交換、トイレ介助、医師の回診介助など)
10:00
  • オペ出し
  • オペ迎え準備
11:30
  • オペ迎え
  • バイタル測定
12:00
  • 配膳、食事介助
12:30
  • 休憩(交代で入る)
13:00
  • 入院受け入れ
  • オペ後経過観察
  • 退院までのオリエンテーション
  • 各種アセスメント など
16:30
  • 看護記録作成
  • 申し送り
17:00
  • 終業

整形外科病棟に入院する患者さんのほとんどは思うように体が動かせないため、移動介助や検査の付添い業務が多くなります。また、緊急入院の受け入れも発生するので、日によっては目まぐるしい忙しさを感じることがあります。

<整形外科外来看護師:1日のスケジュール例>

時刻 仕事内容
8:30
  • 始業
  • 診察準備
9:00
  • 診療介助
  • 注射、採血
  • 検査説明、案内
13:00
  • 休憩
14:30
  • 診療介助
  • 注射
  • 採血
  • 検査説明、案内
17:30
  • 片付け
  • 翌日の準備
18:00
  • 終業

整形外科外来で働く看護師の主な業務は外来診療の補助なので、午前と午後の仕事内容はほぼ同じです。整形外科は急患が多いため、患者さんの状態によっては残業になる場合もあります。

スキルアップにおすすめの資格

続いては整形外科で働く看護師のスキルアップにお勧めの資格について紹介します。

日本運動器学会認定運動器看護師

運動器看護師は、日本運動器看護学会が認定する資格です。運動期間後の分野で高い水準の看護を行える看護師を育成することを目的に、平成25年度に新設されました。この資格を取得するためには以下の要件を満たす必要があります。

  1. 日本運動器看護学会の会員であること
  2. 看護師としての実践経験が5年以上あること
  3. 運動器領域(整形外科、脳神経外科、脳神経内科、リハビリテーションなど)での実践経験が3年以上あること

この資格を取得するプロセスは、学会が開催している育成講座を受講し、書類審査と認定試験を受けるといった流れになります。この資格を取得すると、運動器看護に関する専門的な知識が身に付き、患者さんに対して質の高いケアを提供できるようになります。

学会認定運動器看護師資格についての詳しい情報は日本運動器看護学会ホームページをご参照ください。

引用:JSMN日本運動器看護学会ホームページ

日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師

登録リウマチケア看護師は、日本リウマチケア財団が認定する資格です。リウマチ性疾患のケアに特化した看護師育成を目的にしています。この資格を取得するには、以下の要件を満たす必要があります。

  1. 看護師としての実務経験が3年以上あること
  2. 直近5年間において、通算1年以上リウマチ性疾患のケアに従事していること
  3. リウマチ性疾患ケア指導患者名簿に10例(関節リウマチ3例以上を含む)を有すること

この資格を取得する方法は、申請書類を提出して審査を受けるといった流れになります。

登録リウマチケア看護師制度についての詳しい情報は日本リウマチ財団のホームページを参照してください。

引用:日本リウマチ財団ホームページ

リハビリテーションセラピスト(日本運動器科学会)

日本運動器科学会が認定するリハビリテーションセラピスト資格は、運動器リハビリテーションに特化した専門的知識な知識、技術を持つセラピストを育成することを目的にした資格です。この資格を取得するためには、以下の要件を満たす必要があります。

  1. セラピスト研修会での修了試験に合格し、受講証明書を得ること
  2. 勤務する医療機関における常勤指導医の指導下にある常勤勤務者であること(常勤以外の場合は、1週間当たり32時間以上の勤務が必要です)
  3. 常勤指導医は日本整形外科学会専門医もしくは日本専門医機構認定整形外科専門医であり、かつ本学会員であること
  4. 所属医療機関にて3か月の実技プログラムを修了していること

リハビリテーションセラピストについての詳細は、日本運動器科学会のホームページをご参照ください。

引用:日本運動器科学会ホームページ

骨粗鬆症マネージャー制度

骨粗鬆症マネージャー制度は、日本骨粗鬆症学会が認定する資格制度です。骨粗鬆症の予防や治療に関する専門知識と技能を持つ医療スタッフを育成することを目的としています。この資格を取得するためには、以下の要件を満たす必要があります。

  1. 日本骨粗鬆症学会の会員であること
  2. 病院や診療所、介護施設などで実際に医療・保険・教育活動に従事していること
  3. 以下のいずれかの国家資格を有すること

保健師、助産師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、臨床工学技士、言語聴覚士、薬剤師、管理栄養士、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、視能訓練士、歯科衛生士

  1. 骨粗鬆症マネージャーレクチャーコースを1回以上受講していること
  2. 過去3年以内に日本骨粗鬆症学会の学術集会に1回以上参加していること

骨粗鬆症マネージャー制度についての詳しい情報は、日本骨粗鬆症学会のホームページを参照してください。

引用:日本骨粗鬆楽器ホームページ

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3.整形外科看護師の年収

整形外科で働く看護師の給与は、他の診療科と同程度で特段高い傾向は見られず、平均年収は450~500万円が目安です。

整形外科専門病院や整形外科クリニックは他の診療科と比べて年間休日数が多く、中には年間休日が120日を超える求人も相当数あります。休みが多い分、勤務日数に対しての給与額は他の診療科より高いと言えるかもしれません。

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4.整形外科看護師のやりがいと大変なこと

整形外科で働く看護師のやりがいとして多くの方が挙げるのは、患者さんの回復を直接サポートできる点です。手術後のリハビリなどによってADLが向上する姿を見届けることは、整形外科で働く看護師にとって大きな達成感と喜びを感じさせてくれます。

また、整形外科では幅広い年齢層との関わりについて学べる点も大きなやりがいになります。整形外科には小児から高齢者まで幅広い年齢層の患者が訪れるので、それぞれの年齢層に合わせたケアを行うことで、看護師としてのスキルや知識がアップします。

一方で、整形外科で働く看護師の大変さとしては、肉体的な負担があります。整形外科では患者さんの移動や体位交換、リハビリの補助など、体力を要する業務が多いため、腰痛に悩む人が多いようです。

精神的負担としては、手術後の痛みや回復が思うようにいかず、不安や不満が爆発してしまう患者さんに寄り添うことが求められ、看護師自身がどうしてもストレスを感じてしまうことがあります。また、術後せん妄という手術後に患者さんが意識の混乱や興奮、幻覚などを経験する状態に悩まされることもあり、看護師は適切にケアを行わなければなりません。患者さんが治療に必要なルートを自分で抜いてしまったり、安静制限を逸脱してしまうと最悪の場合命にかかわる場合もあるので冷静で適切な対応が求められます。

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5.整形外科看護師あるある

この章では、整形外科での日常をイメージしていただけるよう、整形外科に勤務する看護師たちが経験してきた「整形外科看護師あるある」をご紹介します。

病棟の雰囲気が明るい

整形外科にはけがの痛みや術後の痛みに苦しんでいる方もいますが、基本的には治る疾患の患者さんが多く、内臓系の疾患ではないので患者さんが元気なことが特徴です。病棟の雰囲気は明るく、ADLの向上が自分の生活に直接つながるので積極的にリハビリに取り組む患者さんがほとんどです。

緊急入院、緊急オペが多い

けがは突然起こってしまうものなので、整形外科では緊急入院や緊急手術が頻繁にあります。整形外科は入院期間が短期であることがほとんどで、その分毎日のように入院患者を受け入れるため、緊急入院、緊急手術、退院などが重なりバタバタすることが多くなります。

子供や若い男性が多い

整形外科の患者さんは、他の診療科に比べて子どもや若い男性の割合が多いというのも整形外科あるあるの一つです。子どもや男性はスポーツを行う機会が多く、入院につながってしまう割合も高い傾向にあります。

疼痛コントロール、包帯の巻き方がプロフェッショナル

整形外科にかかる患者のほとんどは疼痛を抱えているため、整形外科で働く看護師の口癖は「痛みはどうですか?」です。どのような場面でどんな痛みが出るのかを把握しているので、ケアやリハビリ前に鎮痛薬を飲むことを提案するといった疼痛のコントロールが身に付いています。

また、術後の創部やシーネ固定などには包帯を巻きますが、ゆるんでしまうので毎日巻き直しをします。まけば巻くほどコツがつかめ、どんなに動いてもずれない包帯の巻き方ができる看護師もいます。

医師の雰囲気が体育会系

整形外科の医師には体格がいいスポーツ経験者が多くいます。体育会系のノリでチームワークを大切にする医師が多いので、他の診療科に比べて明るく元気な雰囲気の職場が多いようです。

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6.整形外科看護師に向いている人

ここまで整形外科で働くことについていろいろな面から見てきましたが、整形外科で働くことが向いている看護師とはどのような人でしょうか。一つずつ見ていきましょう。

人と関わることが好きな人

整形外科看護師に向いている人の特徴の一つは、人と関わることが好きな人です。整形外科ではリハビリや介助など、患者さんと近い距離で接する機会が多くなります。また、退院後の生活指導やリハビリを嫌がる患者さんを説得する機会も多いので、明るく話し上手で人の心を開いてあげられるような会話のできる人が向いています。また、子どもから高齢者までさまざまな患者の対応をするので、年齢を問わずに臨機応変な対応ができる人が好ましいと言えるでしょう。

手際よく働ける人

整形外科看護師はやるべき仕事が多岐に渡り、病棟も外来もそれぞれ非常に忙しいのが特徴です。そのため、手際よくてきぱきと働ける方に向いている職場です。

患者さんの回復する姿を自分の目で確認したい人

整形外科看護師が他の診療科の看護師と大きく異なることの一つに、患者さんの回復の手助けを直接することができるという点があげられます。整形外科にかかる患者さんは、骨折などのけがの場合がほとんどなので、自分が手助けすることで日々回復していく姿を自分の目で確認し、ほとんどの場合退院または回復まで見届けることができます。一人一人の患者さんが治って日常生活に戻っていく様子にやりがいを感じたい方にお勧めの診療科です。

整形外科は男性看護師も活躍しやすい

整形外科は他の診療科に比べ男性看護師が多く活躍しています。 介助量の多い高齢者や思春期の男性患者の対応など、男性看護師が重宝されるケースが非常に多いためです。オペ室でも患者さんの体位を整える時や重たい機械を使用する際の力仕事を任されることが多くリハビリ職との連携があるので、男性の多い職場であり、男性看護師にとって孤立感が少ないといった特徴があります。

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7.整形外科看護師になるには?

看護師が整形外科で働くには、看護師免許以外に必要な資格は特にありません。経験についても他の診療科と比べて特に問われるということもなく、整形外科経験者の即戦力募集求人はほぼ見かけません。

勤務先の候補としては、大学病院や大規模な総合病院、個人で営んでいる小規模クリニック、スポーツによるけがを専門に診るスポーツ整形外科などさまざまです。

就職の際に求められる特別なスキルは特にありませんが、高齢者の多いクリニックの場合には患者の体に負担のかからないような介護術が必要だったり、スポーツクリニックの場合にはスポーツ事にどのような体の使い方をするのか把握しておかなければなりません。

また、キャリアアップを図るためには、前述した日本運動器看護学会認定運動器看護師やリハビリテーションセラピストなどの資格を取得し、より専門性を高めることが大切です。

就職の際どうしても整形外科で働きたい場合には、希望部署に配属されない可能性を考えると整形外科専門病院や整形外科クリニックを選択するのが確実です。整形外科で働きたい場合どのような勤務先があるのか、実際の求人をコメディカルドットコムで見てみましょう。

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8.まとめ

整形外科での勤務は他の診療科に比べ雰囲気的には明るく、内臓系疾患と違って患者さんも短期間で回復することがほとんどです。自分の手で直接回復の手助けをし、治る姿を見ることができるといった点は多くの整形外科看護師が楽しくやりがいを感じる部分です。

一方で、整形外科で看護師が行う仕事は体力が必要な業務も多く、病棟も外来も非常に忙しいといった特徴があります。ある程度体力に自信があり、てきぱきと働くことが苦にならない人にとって向いている職場だと言えるでしょう。

整形外科で働きたい看護師の勤務先は、大学病院や大規模な総合病院、個人で営んでいる小規模クリニック、スポーツによるけがを専門に診るスポーツ整形外科などさまざまな種類があります。実際にどのような求人があるのかコメディカルドットコムを見て、ご自身に合った職場を探してみてください。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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