看護師の給料は?平均年収や年収の上げ方・おすすめの職場を紹介
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世間一般では「看護師は高給」というイメージが強いですが、本当でしょうか。実際の内訳を見ながら、具体的な数字と共に、その詳細に迫ります。
またその情報をもとに、看護師のあなたは自分の環境の良し悪しを判断する一つの目安として使ってみてください。もし不満があるという人のために、昇給のためのヒントも解説します。
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目次
2.昇給額が伸び悩むのも特徴の一つ。年収アップを目指すには?
3.現職の環境を平均と比べてみよう!環境改善のチャンスが掴めるかも?
4.看護師で年収600万円以上の高収入が得られる職場の特徴とは?
5.動き出すならしっかりと考えてから!給料だけで仕事を考えるのは危険!
6.おわりに
看護師の給料はそんなに高くない?”夜勤手当”が大きく影響?
実際に働いている看護師の多くは夜勤もあって体力勝負の重労働に対し、給料が少ないのではないかという疑問を感じているようです。
全国的な看護師の平均給料から、年収や月収、ボーナスなどについて自分の給料が適正かどうかチェックしてみましょう。
看護師の平均年収は450~500万円
看護師の年収は年齢や働いている医療機関によって差がありますが、2022年の男性の平均年収が449万円、女性の平均年収が347万円であることを考えると年収450~500万円は比較的高いでしょう。また、看護師はもともと女性の多い職場ということもあり、給料において男女差が少ない職種です。
看護師の年収は、年齢ごとにどのような違いがあるのでしょうか。2022年度の看護師の年齢層ごとの給与は以下のようになっています。
年齢層別看護師の平均年収(正看護師)
年齢層 |
平均年収 |
20~24歳 |
354.9万円 |
25~29歳 |
429.5万円 |
30~34歳 |
435.9万円 |
35~39歳 |
466.2万円 |
40~44歳 |
490.1万円 |
45~49歳 |
522.4万円 |
50~54歳 |
523.4万円 |
55~59歳 |
541.0万円 |
60~64歳 |
461.5万円 |
65~69歳 |
379.3万円 |
70歳~ |
383.6万円 |
年収の上がり幅として最も大きいのは20~24歳から25~29歳で、約70万円上がっています。その後は一般的な定年である60歳まで、年齢が上がるごとに年収も上がっていきます。定年を迎えて退職するまで、続けるほどキャリアアップしていける職業であるといえそうです。
また看護師の年収は、働いている地域によっても多少の変化があります。年収の地域差・高い地域や低い地域の傾向はあるのでしょうか。ここでは、都道府県別の看護師平均年収を以下の表にまとめました。
都道府県別看護師の平均年収TOP10(正看護師)
順位 |
都道府県 |
平均年収 |
1位 |
東京都 |
564.1万円 |
2位 |
奈良県 |
545.8万円 |
3位 |
兵庫県 |
541.5万円 |
4位 |
埼玉県 |
541.2万円 |
5位 |
富山県 |
535.0万円 |
6位 |
岐阜県 |
531.9万円 |
7位 |
和歌山県 |
530.2万円 |
8位 |
新潟県 |
529.8万円 |
9位 |
大阪府 |
529.5万円 |
10位 |
神奈川県 |
527.9万円 |
令和4年の調査によると、看護師の都道府県別年収トップは東京都の564.1万円という結果になりました。47位は396.4万円の鹿児島県で、東京都と比較すると約170万円もの差があります。ちなみに全国平均は508.1万円です。
ランキングは調査の年によっても変動はしますが、東京・大阪などの大都市圏の方が地方より高い傾向があり、都道府県による地域差は少なからずあると言えるのではないでしょうか。
看護師の給料は全国的にみるとやや男性が高い傾向にはありますが、扶養家族やキャリアの年数といった部分であとはほとんど変わりません。 高い給料をもらっているのに、実際に働いている看護師の多くは自分の給料が仕事量に合っているのか違和感を抱えたことがあるはずです。
特に、仕事に慣れてバリバリ仕事ができるようになった中堅ナースは、仕事と給料のバランスに悩むことが多くなります。
女性 |
男性 |
|
平均年収 |
506.3万円 |
522.7万円 |
平均月収 |
350,600円 |
359,900円 |
平均ボーナス |
856,600円 |
908,400円 |
新卒看護師の初任給は?勤続10年の給与目安も紹介!
日本看護協会「2023年病院看護実態調査」によると、新卒看護師の初任給は高卒+3年課程卒が約26.6万円、大卒が約27.4万円です。 初任給の時点では、学歴による大きな違いはないことが分かります。
基本給与額 | 給与総額(税込) | |
高卒+3年課程卒 | 204,950円 | 266,558円 |
大卒 | 210,963円 | 274,752円 |
次に同調査によると、勤続10年・非管理職の看護師の給与は、基本給が247,269円、給与総額が326,675円です。10年間で約5~6万円の昇給ということになります
基本給与額 | 給与総額(税込) | |
勤続10年、31~32歳、非管理職 | 247,629円 | 326,675円 |
他の職種と比較して給料は高いの?
看護師の一般的な平均月収は33万円~35万円。これは夜勤手当などの諸手当を含む金額です。看護師は他の職業と比べ、超過勤務・深夜勤務などの所定外給与の支給額が多くなる傾向にあると言えます。
看護師特有の諸手当例
・夜勤手当
・資格手当
・役職手当
・地域手当
・交替勤務手当
・特殊業務手当
・危険手当
・超過勤務手当
・休日手当
・拘束手当
・オンコール手当 など
夜勤手当は実際どのくらいもらえる?平均夜勤回数もご紹介!
病院などの夜勤がある施設で働く看護師には、基本的に夜勤手当が支給されます。
その額は施設によって異なりますが、日本看護協会「2023年病院看護実態調査」にて平均額が公表されているので確認してみましょう。
夜勤手当/回 | |
二交代制 | 11,368 円 |
三交代制(準夜勤) | 4,234 円 |
三交代制(深夜勤) | 5,199 円 |
上記は1回あたりの夜勤手当になりますが、実際、1ヶ月あたりどのくらい夜勤に入る看護師が多いのでしょうか。同調査では、月の平均の夜勤回数が発表されています。
平均回数(月) | |
二交代制 | 4.9回 |
三交代制 | 7.5回 |
【看護師夜勤の基礎知識】交代制ごとのタイムスケジュールや求人を探すポイント
多くの看護師につきものの、夜勤。日々の業務や転職で求人を探す際など、何気なく捉えていませんか?ここで今一度、
詳細を見る患者さんの命を預かる大事な仕事である看護師。ここで多くの看護師が自分の給料は適正なのか、低いのではないかという疑問を抱きます。
病院で働くあの人たちはいくらもらってるの?
-薬剤師-経験0年目 | 1~4年 | 5~9年 | 10~14年 | 15年以上 |
---|---|---|---|---|
32.3万円 | 23.8万円 | 36.3万円 | 38.1万円 | 44.4万円 |
-診療放射線技師-
経験0年目 | 1~4年 | 5~9年 | 10~14年 | 15年以上 |
---|---|---|---|---|
25.8万円 | 25.7万円 | 28.5万円 | 30.5万円 | 39.1万円 |
-看護師-
経験0年目 | 1~4年 | 5~9年 | 10~14年 | 15年以上 |
---|---|---|---|---|
25.8万円 | 28.3万円 | 30.1万円 | 31.4万円 | 34.9万円 |
経験0年目からしばらくは給料にそれほど大きな差はありません。ところが年数が5年を過ぎたあたりから給料がどんどん上がるほかの職種に比べて、看護師は10年を過ぎても手取り30万円に届きません。
看護師は給料の上がり方がダントツ低いという結果に……。
看護師のボーナスはどれくらい?
女性看護師 |
男性看護師 |
|
初年度 |
約9.6万円 |
約6.8万円 |
1~4年 |
約70.2万円 |
約73.3万円 |
5~9年 |
約82.8万円 |
約94.4万円 |
10~14年 |
約87.8万円 |
約114.0万円 |
15年以上 |
約103.6万円 |
約103.6万円 |
経験年数によってボーナスが顕著に上昇することがわかります。初年度は満額支給されるケースが少ないため、男女ともに1桁ですが、次年度からは平均70万円近いボーナスが支給されています。看護師の場合は一律で給料が上がっていきますので、職場を頻繁に変えるのではなく、1つの場所で働き続けることでボーナスの支給額も上がっていくことが多いです。
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昇給額が伸び悩むのも特徴の一つ。年収アップを目指すには?
看護師の給料は初任給こそ高く感じますが、そのあとはどんなに経験を積んでもなかなか上がりません。5年以上はなれた先輩後輩でも、給料額はそれほど変わらないのが現実です。
この先も看護師を続けたいけど収入の面で悩んでいるのであれば、手取りの給料をあげる方法をいくつかご紹介します。
- 夜勤を増やす
- 資格取得に挑戦する
- 管理職への昇進を目指す
- 転職する
①夜勤を増やす
上述した通り、看護師の給与において「夜勤手当」の割合が大きいのが事実です。
現在、夜勤のある施設で勤務している場合は、夜勤の回数を増やせないか相談してみるのも1つの手です。
中には、夜勤のないクリニックで勤務している方も多いと思いますが、 その場合は、「夜勤専従」として病院でアルバイトを行うことで収入アップが期待できます。
②資格取得に挑戦する
新たに資格を取得することで収入が増える場合もあります。
看護師は広い知識を持つジェネラリストと専門性を高めた認定看護師や専門看護師に分かれています。
資格を持っているということは、スキルの証明になります。
どちらも決して簡単な資格ではないですが、長い目で見てもキャリアアップに繋がるので、収入というポイント以外にもメリットは多くあると言えるでしょう。
専門看護師や認定看護師がいる病院は診療報酬で加算が支給されることが多いので、必要な費用や勤務への配慮など、資格取得を後押ししてくれるでしょう。
まずは一度相談してみることがおすすめです。
また、看護師は助産師や保健師の資格をとることも可能です。働き方次第ではさらなる収入アップも目指せるので気になる方は合わせてチェックしてみてください。
看護師のスキルアップには何が必要?おすすめ資格・検定・研修を一挙解説
看護師で「管理職」と聞くとどんなイメージを持っていますか?「自分にはできそうにないし、とにかく大変そう」」「なってみた
詳細を見る③管理職への昇進を目指す
看護師の世界でも役職や管理職になると給料が上がるのは言うまでもありません。
看護にたずさわる時間が少なくなり、環境改善・業務改善のような仕事がメインになりますが、基本給に加えて役職手当がつくため、収入アップが見込めます。
管理職とは具体的に、主任、看護師長、看護部長とひとつずつ昇格していくことがほとんどです。
規模の大きい病院やクリニックでは、管理職に昇進するために研修の受講や資格取得、試験などの条件を設けているところも多くあります。
そのため、昇進までの道のりは決して簡単なものではありません。
また、管理職になると、より責任も大きくなるため負担に感じる方もいます。昇進による収入アップを目指す方は、自分がどのようなキャリアを理想としているか、一度しっかり考えることがおすすめです。
【看護師管理職の基礎知識】メリット・デメリットや必要なスキルを紹介!
看護師のスキルアップはモチベーションの維持や自己実現においてとても重要です。医療分野にはさまざまな資格や検定
詳細を見る④転職する
手取りの給料を上げる手段としては転職を視野に入れても良いでしょう。
資格取得や管理職への昇進は時間も労力もかかる上に、努力しても試験に合格するかどうかは不確実で、仕事を続けながらのキャリアアップはよっぽどの熱意がなければ難しいという側面もあります。
確実に給与を上げたい、早く収入アップしたいという方には転職が特におすすめです。
今よりも給与が高い所と言っても、応募要件が狭かったり、業務内容がハードだったり、とマイナスな側面が存在しうることも確かです。
求人を検索する際は給与面だけではなく、業務内容や休日休暇の項目、福利厚生などもしっかりチェックするようにしましょう。
また、上記で紹介した、夜勤手当などのポイントも確認しながら求人情報を確認してみましょう。
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看護師で年収600万円以上の高収入が得られる職場の特徴とは?
看護師の給料は初任給こそ高く感じますが、そのあとはどんなに経験を積んでもなかなか上がりません。5年以上はなれた先輩後輩でも、給料額はそれほど変わらないのが現実です。
この先も看護師を続けたいけど収入の面で悩んでいるのであれば、手取りの給料をあげる方法をご紹介します。
経験加算がある職場
看護師としての経験がある場合は、給料に「経験加算」を導入している病院などへ転職することで高収入を目指すことができます。経験加算制度は、例えば新卒と経験年数10年の看護師との間では、スキルや業務内容に違いがあります。そこで経験年数のある看護師を評価するために、経験年数に応じて給料に差を付けている場合があります。
夜勤手当が高い職場
看護師で高収入を目指すには、夜勤を避けて通ることはできません。また、夜勤手当をはじめ、各種手当は職場によって異なりますので、それであれば、夜勤手当の高い職場を探すことが年収アップへの近道になるでしょう。一般的に夜勤手当の平均相場は、3交代順夜勤で約4,500円、3交代深夜勤で約5,500円、2交代夜勤で約10,000円と言われています。この金額を目安としてみると良いでしょう。
美容クリニック
病院以外で高収入を目指すことができる職場として、美容外科・美容クリニックが候補に挙げられます。脱毛やフェイシャルなどの施術を行う美容クリニックは基本給も高めに設定されており、また個人の成績によってインセンティブがあるケースがほとんどです。その分、ノルマなど仕事にプレッシャーを感じることもありますが、インセンティブ制度をモチベーションに繋げることができる人であれば、間違いなく年収アップに繋がることができるでしょう。
高い技術レベルが必要な職場
救急救命病棟(ER)や集中治療室(ICU)など高度な医療技術が求められる職場では、「危険手当」「特殊業務手当」など手当がつきますので、年収を上げることができるでしょう。またこれらの高い技術レベルが必要な職場は規模の大きな病院であることが多く、年収アップに加えて今後看護師のスペシャリストとして必要なスキルも同時に身に付けることができるでしょう。
規模の大きい病院
病床数が多い大病院ほど年収は高い傾向にあると言われています。一般的に規模が大きくなるほど、人事の評価・昇給制度がキッチリと整備されていることが多いというのが大きな理由になります。また、各種手当の金額も中小規模の病院より高く設定されており、役職手当などキャリアアップを目指すこともできるでしょう。
収入を求めた転職はここがポイント♪
看護師の転職は「施設形態」で大きく給与が変わります。抱える患者数が多い急性期では療養に比べて給与が高くなる傾向があるでしょう。
ただし、施設の中でも民間企業が運営する場合は状況は異なります。企業が運営する介護施設や訪問看護ステーションは、医療法人や社会福祉法人に比べて収益性が高い事が多く、その分給与も高い傾向にあります。しかし、最終的には営利企業とはなりますので、医療法人や社会福祉法人とは違い実績やコスト削減等の努力も一層求められるでしょう。
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現職の環境を平均と比べてみよう!環境改善のチャンスがつかめるかも
総合病院では平均465万円、大学病院では平均490万円
病床数が多い病院ではナースコールの対応や入退院の対応など業務が多くなります。また、診療科の数や救急医療、先進医療など幅広い知識やスキルが求められるのも特徴です。
-勤務体制、労働時間-
夜勤や残業が多いうえに勉強会やカンファレンス、委員会など勤務時間外の呼び出しも多くあります。全体的に看護業務量も多く、労働時間も長い傾向にあります。
-業務内容、量-
自力で動けない等、重症度が高い患者が多く、療養上の世話などの直接的な看護が多くなり、身体的負担や責任感といったストレスも多くなります。
クリニックは平均390万円
多くのクリニックは入院ベッドがなく外来のみの勤務で夜勤がありません。診療科が限定されていると求められる知識はより専門的になりますが、比較的余裕のある勤務が可能です。
-勤務体制、労働時間-
外来のみであれば夜勤がなく、開院している間に仕事が終わる一方で、受付終了と閉院が同じであったり、15分しか無かったりすると残業が起きる事もしばしば・・・。基本的には日曜・祝祭日は休みで休日中の呼び出しもほぼありません。委員会や勉強会など業務以外にうばわれる時間は少なく、プライベートの時間は確保しやすいと言えます。
-業務内容、量-
外来は診療の補助がメインになり、医師が常駐しているので看護師に直接的な責任がかかる業務は少ないはずです。病床があっても予測できない事態が起きることは少なく、重症度は高くないので負担が大きいケアはほとんどありません。
介護施設は375万円
生活介助が主な仕事で病院に比べると医療行為の頻度は少ないです。実際に療養上の世話を行うのは介護スタッフのことが多く、医療的な判断をゆだねられることがあります。
-勤務体制、労働時間-
交代勤務や夜勤はあるものの、急変のリスクは病院に比べると少なめです。残業はほとんどない所が多い傾向にありますが、研修会や勉強会、レクリエーションやイベントなどの企画・運営のため、勤務外の業務がある場合も。
-業務内容、量-
健康観察や投薬、処置、緊急時の対応など看護師の役割を意識して業務に集中できるので、身体的な負担は少ないです。その反面、認知症の対応や寝たきりの人が多いので、精神的な負担を感じやすく、緊急時などでは人命にかかわる判断力が問われるので大きな責任が伴います。
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動き出すならしっかりと考えてから!給料だけで仕事を考えるのは危険!
仕事を続けていくためにも給与は大切ですが、それを基準にして安易に転職すれば「激務で耐えられない」「やりがいがない」と悩むことも。
自分の思っていた看護師像と大きく違った職場で働くのは精神的にきつくなります。もし転職を考えているとしたら、どのようなことに注意しておくべきでしょうか。
基本給
基本給に関してはすでに分かった状態で就職していることがほとんどだと思いますが、結局仕事とのバランスがどれだけとれているかということろは実際に働いてみないとわかりません。
労働内容や量は決して給料には直結しません。手当がつきやすいのは夜勤や残業、危険手当のような部分なので、それが発生しにくい職場であれば基本給をしっかり見ておきましょう。
人間関係
看護師はまだまだ女性の多い職場です。家族の体調や子どもの行事などで休み申請の希望や急遽欠勤・交代することも多いはず。気兼ねなく頼れる仲間や、スタッフへのしわ寄せが行きにくい体制が整っていると、人間関係が良好なことが多いでしょう。
今働いている職場でコミュニケーションが円滑にできるのであれば、決して今すぐに転職を決断する必要はないかもしれません。
通勤
通勤は働き続けるために考えておきたいことのひとつ。距離が近くても満員電車や渋滞でストレスが溜まる可能性も。入職時は良くても何年も同じ生活を続けるのであれば出来るだけ負担が少ない方が良いでしょう。
やりがい
看護師をしていると感謝の言葉を聞くことも多く、仕事に自信ややりがいを感じます。看護師として理想の姿になれるような働き方ができる職場を探すことも大切。希望の診療科だけでなく、そこで働いている看護師の動きや表情は未来のあなたの姿です。面接時に職場見学は欠かさずに行うようにしましょう。
私に向いてる職場ってどこ?
まずは自分が職場に求める条件を順位付けしてみましょう。
「年収が上がる」「希望休が取れる」「残業が少ない」等、それぞれ違うはずです。
まずは妥協せずに求人を探してみてはいかがでしょうか?
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おわりに
看護師に実は「やりがいを感じて続けたい」と考える人も多くいます。今働いている職場に給与面で不満があるのなら、転職して新しい環境で働くのも選択肢のひとつです。
病院や施設で働く以外にも、訪問看護ステーションや一般企業などその活躍の場は多岐にわたります。自分がどんな看護をしたいのか、挑戦してみたいことや仕事へのやりがいなども含めて、給与や業務内容、労働環境を検討すると良いかもしれません。
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よくある質問
令和4年の厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の都道府県別年収トップは東京都の564.1万円という結果になりました。47位は396.4万円の鹿児島県で、東京都と比較すると約170万円もの差があります。全国平均は508.1万円です。
ランキングは調査の年によっても変動はしますが、東京・大阪などの大都市圏の方が地方より高い傾向があり、都道府県による地域差は少なからずあると言えるのではないでしょうか。
①資格取得
看護師は広い知識を持つジェネラリストと専門性を高めた認定看護師や専門看護師に分かれます。資格をとれば確実に給料の底上げにつながり、プロフェッショナルに広く活躍できるようになります。専門看護師や認定看護師がいる病院は診療報酬で加算がもらえるので、必要な費用や勤務への配慮など資格取得を後押ししてくれるはずです。
②管理職への昇進
看護師の世界でも役職や管理職になると給料が上がるのは言うまでもありません。看護にたずさわる時間が少なくなり、環境改善・業務改善のような仕事がメインになりますが、基本給に加えて役職手当がつくようになります。管理職になるには研修や試験を受けて主任、看護師長、看護部長とひとつひとつ昇格します。
③転職
手取りの給料を上げる手段としては転職が1番簡単です。資格取得や管理職への昇進は時間も労力もかかります。努力しても試験に合格するかどうかは不確実で、仕事を続けながらのキャリアアップはよっぽどの熱意がなければ難しいでしょう。それよりも給料の高い職場や、負担の少ない働きやすい職場を探す方が確実に収入アップできます。
小口 紗穂|看護師
セカンドラボ株式会社
東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。