サービス提供責任者とケアマネジャーは何が違う?仕事内容、資格、給料の違いを紹介!
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「サービス提供責任者とケアマネジャーの違いについて知りたい」
「サービス提供責任者とケアマネジャーのどちらが自分に向いているか判断したい」
「今の給料に不満があるので、資格取得でキャリアアップを目指したい」
このような悩みはありませんか?
本記事では、サービス提供責任者とケアマネジャーの仕事内容や資格要件、給料などの違いについて詳しく解説します。この記事を読めば、サービス提供責任者とケアマネのどちらが自分に向いているか判断できるようになるでしょう。
介護・福祉業界で活躍したい方やキャリアアップで給料アップを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
1.サービス提供責任者とケアマネジャーの違いとは?
サービス提供責任者とケアマネジャーの主な違いは求められる役割です。ケアマネジャーは、利用者さんに必要な介護サービスを提供するための「ケアプラン作成」を行います。
一方でサービス提供責任者は、そのケアプランをもとに訪問介護士などを派遣し、サービスの提供と管理を行う役割があります。ケアプラン作成を行うのがケアマネ、ケアプランにもとづいてサービス提供と管理をするのがサ責です。
そのほかにも、以下のような違いがあります。
サ責 | ケアマネ | |
---|---|---|
仕事内容 | ケアプランに沿ったサービスの提供と管理 | 利用者のケアプランの作成 |
主な勤務先 | 訪問介護事業所 | 介護老人福祉施設、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター |
必要な資格 | 介護福祉士or実務者研修 | 介護支援専門員 |
平均年収 | 約408万円 | 約421万円 |
各職種について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
サービス提供責任者(サ責)とは?仕事内容や資格要件・やりがいを解説
サ責の仕事内容や資格要件、給料や魅力などを詳しく紹介していきます。
詳細を見るケアマネージャーとは?仕事内容や役割・資格取得方法・年収まで
ケアマネージャーの仕事内容や必要な資格、基本的な働き方や給与について解説していきます。
詳細を見る※次章から、サービス提供責任者はサ責、ケアマネジャーはケアマネ表記になります。
スカウトサービス登録はこちら2.サ責とケアマネの仕事内容の違い
ここでは、サ責とケアマネの仕事内容の違いについて改めて詳しく解説します。
サ責 | ケアマネ | |
---|---|---|
利用者に介入するタイミング | 実際の介護保険サービス提供段階 | ケアプラン作成段階 |
作成する書類 | 訪問介護計画書 | ケアプラン |
兼務する業務内容 | 介護業務 |
ケアマネの仕事内容
ケアマネの主な仕事内容は、ケアプランの作成です。利用者さんが介護保険サービスを受けるには、要介護認定が必要になります。利用者さんが本当に介護が必要かどうか、ケアマネなどが健康状態や生活状況を調査します。介護が必要であると認定されれば、その情報に応じてケアプランを作成するのがケアマネの役割です。
サ責の仕事内容
一方でサ責の主な仕事内容は、ケアマネが作成したケアプランをもとに、より詳細な支援内容や介護の手順を記載した「訪問介護計画書」を作成することです。
訪問介護計画書を作成する際は、利用者さんの自宅を訪問し、本人やご家族と面談を行いながら必要な情報を集めます。作成した訪問介護計画書にもとづき、利用者さん宅に訪問介護士を派遣し必要な介護サービスを提供します。また、訪問介護士と連携しながら、サ責が介護業務に携わることも少なくありません。
スカウトサービス登録はこちら3.サ責とケアマネの資格要件の違い
ここでは、サ責とケアマネの資格要件の違いについてみていきます。
サ責の資格要件
「サービス提供責任者」とは役職のことなので、資格は存在しません。ただし、「介護福祉士の資格取得」もしくは「介護福祉士実務者研修の修了」のいずれかが必要です。実務者研修は450時間の研修を受けると取得できるので、無資格から最短ルートでサ責を目指せます。
ケアマネの資格要件
一方でケアマネは、各都道府県が認定する公的資格です。都道府県が年1回実施している「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があります。 ケアマネ試験の受験資格は、「特定の国家資格を有し、5年以上の実務経験があること」もしくは、「相談援助業務の実務経験が5年以上あること」です。
ケアマネ試験の合格率は、2019年からの5年間で20%前後を推移しています。他の福祉系資格と比べると、難易度は高いといえるでしょう。
スカウトサービス登録はこちら4.サ責とケアマネの給料の違い
結論からお伝えすると、サ責よりもケアマネの方が給料は高いです。厚生労働省の資料を参考に、サ責とケアマネの給料の違いをみていきましょう。
【サ責の給料】
年収 | 4,087,440円(340,620円×12ヶ月) |
---|---|
平均給与額 | 340,620円 ※平均給与額は、基本給(月額)+手当+一時金(ボーナス)の1~12月支給金額の1/12 |
平均年齢 | 49.6歳 |
勤続年数 | 9.5年 |
【ケアマネの給料】
年収 | 4,216,200円(297,100円×12ヶ月+651,000円) |
---|---|
月給 | 297,100円 |
年間賞与 | 651,000円 |
平均年齢 | 52.3歳 |
勤続年数 | 10.7年 |
ケアマネの給料が高い理由として、資格取得の難しさや幅広い業務を担当することが挙げられます。そのため、サ責のキャリアアップの道として、ケアマネを選ぶ方も少なくありません。
スカウトサービス登録はこちら5.サ責とケアマネの求められる知識・スキルの違い
ここでは、サ責とケアマネを目指すうえで求められる知識やスキルの違いについて解説します。
サ責に求められる知識・スキル
- コミュニケーション能力
- 介護の知識や技術
- マネジメント力
このなかで特に求められるのは、コミュニケーション能力です。サ責は利用者さんやご家族はもちろん、事業所内のヘルパーとも関係を構築する必要があります。20代30代の若い世代のサ責も多く、自分よりも年齢が上のヘルパーへの指示出しに困る方も多いです。そのため、誰とでも円滑なコミュニケーションをとり、信頼関係を築ける方がサ責に向いています。
ケアマネに求められる知識・スキル
- コミュニケーション能力
- マルチタスク力
- 時間管理能力
利用者さんやご家族に対して傾聴し、相手の立場になって考えられる能力が求められます。また、ケアマネはケアプラン作成以外にも、幅広い業務を遂行しなければなりません。そのため、業務の優先度をはっきりさせて上手に割り振りが行える時間管理能力や、複数の業務をこなすマルチタスク力も求められるでしょう。
スカウトサービス登録はこちら6.サ責に向いている人・ケアマネに向いている人
ここでは、サ責・ケアマネに向いている人の特徴を解説します。
サ責に向いている人の特徴
- コミュニケーション力がある
- 介護業務にも携わりたい
- 指導者としても活躍したい
コミュニケーション力に自信がある人は、サ責に向いています。同時に、ヘルパーに対する指示出しや業務の割り振りなど、指導者として活躍したい人にもおすすめの仕事です。サ責は介護業務を兼務する場合が多いため、ヘルパーとしても働ける人が向いているでしょう。
ケアマネに向いている人の特徴
- コミュニケーション力がある
- 事務作業が好きな人
- フットワークが軽い人
コミュニケーション力の必要性は、サ責と共通している部分です。ケアマネ特有の特徴で言うと、事務作業を同時にこなす能力が求められます。書類作成のほか、利用者さんの自宅や役所に出向くなど、限られた時間で複数の業務をこなさなければなりません。そのため、介護業務よりも事務作業に就きたい方や、フットワークが軽い人はケアマネに向いているでしょう。
スカウトサービス登録はこちら7.まとめ
サ責とケアマネの役割は、どちらも利用者さんと施設・事業所の調整役です。しかし、ケアマネはケアプランの作成、サ責はケアプランをもとに介護サービスの提供・管理といった業務内容に違いがあります。
また、サ責は資格ではなく役職であること、ケアマネは公的資格であることも大きな違いです。どちらを目指すべきかは、本記事で解説した違いを把握したうえで、自分に合ったキャリアを選びましょう。
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