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調剤薬局事務の全体像が掴める!未経験でもなれる?から将来性まで徹底解説!

  • 更新日
投稿者:小松 和貴

「調剤薬局事務の仕事は難しい?」
「調剤薬局事務の給料は高い?低い?」
「医療事務と調剤薬局事務どっちを目指せばいい?」

このようなお悩みはありませんか?

本記事では、調剤薬局事務の概要や給料相場、医療事務との違いを比較して解説します。この記事を読むことで、調剤薬局事務の全体像が掴め、調剤薬局事務を目指すべきか、医療事務を目指すべきかの判断ができるようになるでしょう。

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1.調剤薬局事務とは?

調剤薬局事務とは、調剤薬局で処方箋の受付や会計、レセプト作成などを行い、薬剤師のサポートをする事務員のことです。無資格・未経験から始めることができ、求人数が多く働きやすいため、女性から人気の高い職業のひとつ。

また、調剤薬局の店舗数は全国で6万以上といわれており、これはコンビニよりも多く、就職先に困らないのも魅力です。さらに、勤務時間や勤務形態の融通が利きやすく、「仕事と育児を両立したい」「週3日だけ働きたい」など、選択肢が多いのも人気の理由といえるでしょう。

調剤薬局とは?

調剤薬局とは、薬剤師が常駐し、医師の処方に基づいた調剤をする薬局のことです。ほかにも、処方箋の内容が正しいかの確認、服薬指導、患者さまからの相談に応じたりもします。

また、調剤薬局と保険薬局は同義として使われていますが、少し異なる点があります。保険薬局は、公的保険制度を使った調剤や処方が行える薬局のことです。一般的な調剤薬局では保険適用されないため、よほどの理由がない限り、保険薬局として開設しています。

つまり、調剤薬局で医薬品を受け取ると100%患者さま負担になるということです。そのため、みなさんがイメージする調剤薬局とは、ほとんど「保険薬局」に該当します。街の薬局でも「保険薬局」「処方箋受付」などの看板が多いです。

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2.調剤薬局事務は未経験でもなれるの?

調剤薬局事務の仕事は、未経験・無資格からでも働けます。実際に、コメディカルドットコムの求人を確認すると、経験や資格を問わない調剤薬局も少なくありません。「医療や薬学分野に携わりたいけど、資格や経験がない」という方もチャレンジしやすい業界です。

ただし未経験の場合は、普段目にしない処方箋の入力業務に慣れるまで、時間がかかる可能性があります。タイピングなどのパソコンスキルは必要です。教育制度が充実している職場を選べば、未経験からでも安心して働きはじめられるでしょう。

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3.調剤薬局事務の仕事内容

前述したとおり、調剤薬局事務は未経験でも働ける仕事です。しかし、その業務範囲は多岐にわたります。具体的な仕事内容は以下のとおりです。

  • 患者さま受付・電話応対
  • レセコンへの入力業務
  • 会計
  • レセプト業務(調剤報酬請求)
  • 薬剤師の補助業務
  • 医薬品の発注・点検・入庫

患者さま受付・電話応対

まずは患者さまから処方箋と保険証、お薬手帳を受け取り、薬剤師に調剤を依頼します。その際に、処方箋や保険証の有効期限などの情報も確認する必要があります。調剤薬局では電話がかかってくる回数も多いです。調剤薬局の顔として、明るく、丁寧な対応が求められるでしょう。

レセコンへの入力業務

レセコン(レセプトコンピューター)に処方箋の内容を入力します。正確に入力する必要があるため、ミスがないように作業しなければなりません。未経験者にとって薬剤名や医療用語に馴染みがないため、慣れるまで時間がかかるでしょう。

現在は、処方箋についているバーコードを読み取るだけで完了するシステムもあります。効率的に作業が行えますが、大切な記録なので最終確認は必要です。

会計

薬代を算出し、患者さまの自己負担額を請求します。料金はレセコンに入力する際に自動計算されるため、難しい作業ではありません。現金の受け渡しミスだけには注意が必要です。

レセプト業務(調剤報酬請求)

保険者に費用を請求します。会計時に患者さまから受け取るのは、自己負担額のみです。その残りを負担するのは、保険証を交付する健康保険組合や市町村などです。

月に1度レセプト(調剤報酬請求)を作成し、調剤報酬を受け取る手続きを行います。レセプト作成には、保険制度や調剤報酬の知識が求められるため、未経験の場合は、経験を積むまで任せてもらえないことが多いです。

薬剤師の補助業務

タイミングによっては薬剤師の補助を任されます。具体的には、医薬品を患者さま宅に届けたり、薬剤師の指示のもと調剤業務の補助を行ったりなどです。医薬品に触れる機会があるため、清潔感や責任感が求められるでしょう。

医薬品の発注・点検・入庫

職場によっては、医薬品の発注や点検、入庫も行います。届いた医薬品が注文内容と合っているかの点検、薬品庫への入庫なども業務のひとつです。発注状況によっては、納品や点検、入庫作業を何度も行う場合もあります。

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4.調剤薬局事務の1日のスケジュール

調剤薬局事務の1日のスケジュールは、勤務形態や勤務先によっても異なります。ここでは、正社員で勤める調剤薬局事務の1日を見ていきましょう。

8:30 出勤、開局準備

営業開始まで、店舗内の清掃や看板の掲示、レジ準備、申し送りなどを行います。

9:00 午前の業務開始

患者さまの受付や電話応対、会計、レセプト作成、納品された薬の点検や入庫などが主な業務です。午前は混み合うことが多く、患者さまの待ち時間を少しでも短縮するようにスムーズな対応が求められます。

12:30 お昼休み

午前の業務が終了したら、待合室の片付けを行ってからお昼休みです。午前の受付が長引く場合があるため、お昼休みは比較的長いです。なかには、一旦帰宅して夕食の準備をするスタッフもいらっしゃいます。

15:00 午後の業務開始

休憩後は午前と同じ受付や電話応対、会計、薬剤師のサポートなどを行います。17時頃になると、仕事終わりの患者さまが増えはじめ、忙しくなりがちです。

18:30 退勤

最後の患者さまの対応を終えたら業務終了です。レジ締めを行い、簡単な掃除や片付けを行って退勤します。午後の受付が長引いた場合は、残業が発生することもありますが、比較的少なめです。

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5.調剤薬局事務の給料は?

厚生労働省が提供している職業情報サイト「jobtag」によると、調剤薬局事務の平均給料は18.7万円です。調剤薬局事務の給与のボリュームゾーンは下表のようになっています。

給与額 人数割合
20〜21.9万円 約11%
22〜23.9万円 約10%
18〜19.9万円 約9.2%
24〜25.9万円 約8.3%
26〜27.9万円 約7.2%
16〜17.9万円 約6.7%
30〜31.9万円 約6.2%
28〜29.9万円 約5.8%
40〜44.9万円 約5.0%

調剤薬局の給与額は、20万円前後が最も多いことがわかります。年収で計算すると、250〜300万円程度です。
時給相場は1,000円〜1,500円となっています。(コメディカルドットコム掲載の求人を参考)

参照:厚生労働省|jobtag

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6.調剤薬局事務のメリットは?

調剤薬局事務で働くメリットは以下のとおりです。

  • ライフスタイルに合わせて働ける
  • 薬の基本的な知識が自然と身につく
  • 将来性がある
  • 安心感がある

それぞれ解説します。

ライフスタイルに合わせて働ける

調剤薬局事務で働く最大のメリットともいえるのが、ライフスタイルに合わせた働き方ができる点です。調剤薬局は、正社員以外にもパートや契約社員など、さまざまな雇用形態を選択できます。

女性が多い職場のため、産休や育休に対する理解も高いです。「夕方は子どものお迎えがあるからそれまで働きたい」「育休を取りやすい環境で働きたい」といった要望も実現しやすい職場です。

ただし、人手不足の職場や経営方針によっては、残業があったり、業務量が多かったりする場合もあります。出産や育児などに理解がある職場かどうか、事前に確認しておきましょう。

薬の基本的な知識が自然と身につく

調剤薬局で薬剤師のサポートをしているうちに、医薬品の基本的な知識が自然と身についていきます。そのため、薬に関する知識がない未経験の方でもチャレンジできる仕事です。

また、薬の基本的な知識は仕事だけでなく、プライベートで薬を服用する際にも役立ちます。これは、一般事務ではなかなか得られない、調剤薬局事務のメリットといえるでしょう。

将来性がある

調剤薬局事務は医療系の仕事なので、将来性があります。超高齢社会に突入した日本では、医療の需要が増え続け、それに伴い調剤薬局事務の仕事も継続的な需要が期待できるでしょう。

また、ドラッグストア内に調剤薬局を併設している店舗も増えているため、調剤薬局事務が活躍できる場が広がる可能性があります。調剤薬局事務の経験をきっかけに、幅広い医薬品を取り扱える登録販売者資格にチャレンジする方も多いです。

このように、医療系で経験を積んでおけば、景気の波に影響されにくい、将来性のある働き方ができるでしょう。

安心感がある

調剤薬局は全国どこにでも店舗があるため、就職先に困らない安心感があります。厚生労働省の資料によると、2020年時点で薬局の数は6.1万店舗です。これは、コンビニよりも多い店舗数となっています。

そのため、家族の転勤による引越しがあっても、近所に就職先を見つけやすい点はメリットです。また、出産や育児などで仕事から離れても、復職しやすいのも安心できるポイントです。

参照:厚生労働省|薬局薬剤師に関する基礎資料(概要)

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7.調剤薬局事務のデメリットは?

調剤薬局事務には多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。

  • 土日休みではない場合が多い
  • 事務作業以外のスキルが必要
  • 給与が低い

それぞれみていきましょう。

土日休みではない場合が多い

調剤薬局事務のデメリットのひとつは、土日休みが取りにくいことです。多くの調剤薬局は、近隣の病院やクリニックの診療日に合わせて営業しています。そのため、一般事務のように土日祝が必ずしも休日になるわけではありません。

しかし、パート勤務であれば、土日休みの希望が通りやすい場合があります。実際に、平日のみの勤務を条件とするパート求人も見かけます。土日休みを希望する方は、パート勤務を検討するのも一つの選択肢です。

事務作業以外のスキルが必要

調剤薬局事務では、最低限のタイピングスキルのほかに、レセプト作成や患者さまとのやりとりなど、知識や技術が求められます。具体的には、保険制度に関する知識やコミュニケーションスキルです。

とはいえ、保険制度や医薬品の知識がない状態で、調剤薬局事務にチャレンジする方も多いです。みなさん働きながら知識やスキルは身につけていくため、未経験の方でも安心して働きはじめられます。

給与が低い

調剤薬局事務として働くなかで、給与の低さをデメリットに感じている方は珍しくありません。調剤薬局事務の平均給与は、20万円前後です。年収にすると、250万円〜300万円程度となります。

他の医療職と比較すると、年収は低いです。これは、調剤薬局事務が未経験・無資格で働けることや、ライフスタイルの変化により早期退職する方が多く、経験年数の長いスタッフが少ないことが挙げられます。

ただし、正社員だけでなくパートや時短勤務など、柔軟な働き方ができるのはメリットです。自身のライフスタイルに合った働き方を選択することをおすすめします。

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8.調剤薬局事務に向いている人は?

調剤薬局事務に向いている人の特徴は以下のとおりです。

  • 人と接するのが好き
  • 丁寧で几帳面
  • 無資格・未経験の方
  • 薬の知識を学びたい
  • 将来性がある仕事をしたい

それぞれ解説します。

人と接するのが好き

調剤薬局事務では、1日に多くの患者さまが来局されます。調剤薬局の顔として、コミュニケーションを取らなければなりません。なかには、意思疎通が困難な方や、クレームを受ける場面もあります。

そのため、どんな方にでも寄り添って対応できるコミュニケーション力が必要です。その基盤には、「人と接するのが好き」があります。この特徴に当てはまる方は、調剤薬局事務に向いているでしょう。

丁寧で几帳面

調剤薬局の業務には、丁寧で几帳面な性格の方が求められます。たとえば、レセプト作成や会計業務、レジ管理などは正確性が必要です。小さなミスが多くの手間や時間が発生し、薬局運営の効率に悪影響を及ぼします。

また、患者さまの個人情報を取り扱うため、信頼性を守るためにも丁寧で几帳面なやり取りが求められるのです。

無資格・未経験の方

調剤薬局事務は、無資格・未経験から手に職をつけたい方には向いています。タイピングスキルや最低限のWord・Excelの知識があれば、未経験でも募集している調剤薬局は多いです。

仕事に必要な知識やスキルは働きながら学べるため、はじめての方でも安心して仕事に就けます。働きながら調剤薬局事務向けの資格を取得している方も少なくありません。そのため、無資格・未経験でも、専門性のある仕事をしたい方には向いているでしょう。

薬の知識を学びたい

調剤薬局事務で働くと、基本的な医薬品の知識が身につきます。薬剤師が患者さまに薬の説明をしている場面を近くで聞いて、自然と理解が深まることも珍しくありません。

薬の知識は仕事上だけでなく、プライベートでも役立ちます。
また、将来的に医療職を目指す場合でも、調剤薬局事務で身につけた知識が活かせるでしょう。

将来性がある仕事をしたい

将来的に安定して働ける仕事に就きたい方にも、調剤薬局事務の仕事は向いています。調剤薬局のような医療系は、景気に左右されにくく、今後も需要が拡大していく見込みです。一度スキルや経験を身につけておけば、出産や育児などで職を離れても、復職しやすいです。

また、調剤薬局事務の仕事は体力的な負担が少ないため、50代、60代になっても活躍できます。手に職をつけて、将来的にも長く働き続けたいという方には、調剤薬局事務は向いているでしょう。

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9.調剤薬局事務におすすめの資格

調剤薬局事務には、無資格・未経験から挑戦できます。しかし、資格を取ることで転職で有利になったり、給与アップを実現できたりします。独学で取得できる資格もあるため、ぜひチャレンジしてみてください。

調剤薬局事務におすすめの資格は以下のとおりです。

  • 調剤事務実務士
  • 医療保険調剤報酬事務士
  • 調剤事務管理士®
  • 調剤報酬請求事務専門士
  • 調剤薬局事務検定試験
  • 調剤事務認定実務者

調剤事務実務士

調剤事務実務士は、医療福祉情報実務能力協会が認定する民間資格です。調剤報酬請求事務で求められる能力の証明になります。受験資格などはありませんが、同協会が指定する教育指定校および団体受験でのみ受験が可能です。

出題範囲は、

  • 薬学の知識
  • 医療保険制度
  • 点数算定
  • 接遇マナー

から20問、明細書作成では、処方箋から調剤報酬明細書を作成する問題を3問出題されます。合格率は60%前後なので、しっかり学習すれば合格できる難易度です。

受験資格 なし
費用 7,700円
合格率 60%前後

参照:医療福祉情報実務能力協会|調剤情報実務能力認定試験

医療保険調剤報酬事務士

医療保険調剤報酬事務士は、医療保険学院が運営している民間資格です。同院が実施している通信講座を受講し、全3回の中間試験を経て、修了検定試験に合格すれば取得できます。合格率も90%以上なので、誰でも取りやすい資格です。

主な学習内容は、

  • 調剤報酬請求事務の流れ
  • 調剤薬局事務者の業務
  • 医療保険制度
  • 調剤基本料、薬剤料
  • 薬剤調製料と加算料
  • レセプト作成方法

といった、実際の現場で役立つ知識が学べます。これら講義から試験まで、すべてWebで完結するのも嬉しいポイントです。

受験資格 なし
費用 19,800円
取得までの時間 最短1ヶ月
合格率 90%以上

参照:医療保険学院

調剤事務管理士®

調剤事務管理士は、技能認定振興協会が実施する民間資格です。この資格を取得すると、調剤薬局の受付や会計、レセプト業務などのスキルを証明できます。受験資格はなく、毎月試験が実施されています。

試験範囲は、法規、調剤薬局請求事務に関する学科試験と、調剤報酬明細書に関する実技試験です。在宅受験なので、好きなときに受験できます。合格率は60%程度ですが、しっかりと対策をすれば合格できる難易度です。

受験資格 なし
費用 6,500円
取得までの時間 最短1ヶ月
合格率 60%前後

参照:技能認定振興協会

調剤報酬請求事務専門士

調剤報酬請求事務専門士は、一般社団法人 専門士検定協会が実施している民間資格です。年々複雑になる調剤報酬改定に迅速に対応し、的確に算定・説明ができる人材を目指しています。

新入社員レベルの3級、中堅社員レベルの2級、教育者・リーダーレベルの1級の難易度に分かれており、実務で役立つ知識が身につきます。なかでも1級は、調剤報酬の基礎と応用を熟知し、的確に説明できなければならないため、合格率も20%と低めです。

試験には全級共通問題の学科・実技試験に加え、2級は学科問題、1級は学科・実技問題が出題されます。調剤報酬請求事務専門士の取得後は、2年に1度の更新が必要です。

受験資格 なし
費用 1級:7,318円
2級:6,108円〜
3級:6,108円〜

※個人の場合
取得までの時間 6ヶ月
合格率 1級:20%程度
2級:40%程度
3級:50〜60%

参照:一般社団法人 専門士検定協会

調剤薬局事務検定試験

調剤薬局事務検定試験は、日本医療事務協会が2018年から実施している資格試験です。調剤請求事務に関する幅広い知識を身につけられます。検定試験ですが、資格取得後は履歴書に、「日本医療事務協会主催 調剤薬局事務検定試験 合格」と記載できるため、有資格者として認められます。

試験内容は、医療保険制度の仕組みや保険調剤、薬の基礎知識、薬剤料の算定、調剤報酬明細書の作成などの基礎的な内容です。そのため、合格率も90%前後と比較的チャレンジしやすい資格といえます。

受験資格 なし
費用 4,950円
取得までの時間 1ヶ月
合格率 90%前後

参照:日本医療事務協会

調剤事務認定実務者

調剤事務認定実務者は、全国医療福祉教育協会が運営する民間資格です。この資格は調剤薬局における各種制度、調剤事務業務の基本的な流れや調剤報酬明細書の作成などの知識が身につきます。

受験資格はありません。試験内容は法規、薬剤・薬理に関する知識、調剤報酬請求などの学科問題と、調剤報酬明細書作成の実技問題があります。合格率は60〜80%なので、難易度も高くありません。

受験資格 なし
費用 5,000円
取得までの時間 1ヶ月程度
合格率 60〜80%

参照:全国医療福祉教育協会

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10.調剤薬局事務の将来性は?

調剤薬局事務は将来性のある仕事です。超高齢社会に突入した日本では、医療ニーズが増加しています。実際に、厚生労働省が公表している「薬剤師の需給推計(案)」によると、薬局で応需する処方箋枚数は、2020年時点で8.6億枚です。2035年には、9.5億枚まで増加すると推計されています。

また、需要増加に伴い、薬局数も増加傾向です。厚生労働省の資料によると、2019年度の薬局数は約6万店舗、2020年度は約6.1万店舗となっています。現状は、薬剤師も調剤薬局事務も人手不足のため、売り手市場です。

高齢化がさらに進めば、調剤薬局事務の需要も拡大するでしょう。そのため、将来性のある仕事に就きたいとお考えの方には、おすすめの仕事といえます。

参照:厚生労働省|薬剤師の需給推計(案)

参照:厚生労働省|薬局薬剤師に関する基礎資料(概要)

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11.調剤薬局事務と医療事務はどっちがいい?

結論からいうと、正社員でしっかり働きたい方は医療事務、パートやアルバイトで働いてみたい方は調剤薬局事務が向いているでしょう。

医療事務は学習範囲がより広く、求められる知識やスキルが多いため、医療の知識をしっかり身につけたい方に向いています。一方の調剤薬局事務は、医療に関する専門知識は医療事務ほど求められません。そのため、早く仕事に慣れていきたい方には、調剤事務薬局がおすすめです。

調剤薬局事務と医療事務の違いは下表を参考にしてみてください。

調剤薬局事務

医療事務

働く場所

調剤薬局

医療機関

仕事内容

受付、薬剤師の補助、レセプト業務、医薬品の発注・点検・入庫など

診療報酬を請求するための書類作成、受付、医療費の請求、入退院の手続きなど

必要な知識

薬に関する知識

医療に関する知識

やりがい、魅力

未経験・無資格でもすぐに仕事を始められる

幅広い医療の知識を身につけられる

給料相場

18.7万円

19.3万円

有効求人倍率

3.06

2

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12.調剤薬局事務の業務負担が減ります!

令和6年6月1日に施行された「令和6年度診療報酬改定」に伴い、医療機関や薬局における事務作業の負担を減らすよう見直されました。具体的には以下のような業務の効率化を行います。

  • 施設基準の届出の際に添付する書類を一部省略(保守管理の計画書や研修修了証など)
  • 1つの施設基準につき、複数の届出様式を提出していたものを廃止・統合する
  • レセプトに記載する内容のうち、レセプト内で確認できる情報や、必要以上の項目を見直す

また、紙で届け出ている施設基準については、電子届出が可能になっていきます。今後は、医療機関や薬局の事務作業が効率化され、薬剤師や調剤薬局事務の負担が大幅に軽減されるようになるでしょう。

出典:厚生労働省|令和6年度診療報酬改定の概要

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13.まとめ

調剤薬局事務は、処方箋の受付や会計、レセプト作成などを行う仕事です。未経験・無資格からはじめられるため、幅広い年齢層の方に人気の職種となっています。調剤薬局は全国に6万店舗以上あり、一度スキルを身につけてしまえば安定して働き続けられます。

未経験・無資格から挑戦できますが、タイピングスキルなどの最低限のパソコンスキルは持っておいたほうがよいです。また、調剤薬局事務の資格を取得していると、転職でも有利になるでしょう。

安定性・将来性のある仕事に就きたい方は、調剤薬局事務を検討してみてはいかがでしょうか。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/n6565a29f667f

2022年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に病院を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。

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