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【例文付き】看護師の目標管理シートの書き方|良い個人目標の立て方、自己評価のコツ

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

目標管理シートを導入している医療機関も少なくありませんが、いざかこうと思ってもどう書こうかで悩んでいませんか?
看護師個々の業務を適切に評価するために必要ですし、看護師自身のモチベーション向上の効果も期待できます。

ここではキャリア別で目標管理シートの書き方について見ていきます。
どのようなポイントを押さえて作成すれば良いかについてもあわせて紹介するので、参考にしてください。

また目標管理シートの作成が苦手という看護師もいるでしょう。
苦手意識を持っている人の特徴や克服方法についても見ていくので、作成する前にチェックしてみてください。

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1.看護師の目標管理シートの例文

目標管理シートの作成方法がわからない看護師のために、具体的なポイントについて以下で解説します。

ここでは新人・若手、中堅、ベテランとキャリア別にどのような目標を設定すれば良いかについて紹介します。

具体的な例文についても、各分野でいくつかピックアップしました。

そのまま作成するのは考え物ですが、自分なりにアレンジを加えて文章作成する際の参考にしてください。

看護実践能力に関わる目標

実践能力に関する目標を立てることは、看護師のキャリアアップに欠かせません。

実践能力とは具体的に、患者さんを看護するために必要な能力です。

実践能力に関する目標を立てるためには、患者さんのニーズを正しく理解し、どのような技術が求められるかについて考えましょう。

ほかにも看護師にとって、患者さんやその家族との連携は欠かせません。

患者さんや家族との関わり方における目標を検討するのも選択肢の一つです。

キャリア別に見ていくと、まず3年未満の新人・若手看護師の場合、まだスキルは成熟していないでしょう。

そこで「先輩のアドバイスを受けながら、基本的な看護が展開できるようにする」といった目標が妥当です。

そして達成基準として「新人技術チェックリストで○個以上クリアできるようにする」といった感じにまとめましょう。

4~9年目の中堅看護師であれば、看護技術に関しては通り一遍のことはできるでしょう。

そこでより俯瞰して自分の看護の見られるような技術が必要です。

そのためには、患者さんのニーズを把握する能力の獲得を目標にしてみるのは一考に値します。

具体的には「看護計画をベースに、患者さんのニーズや抱えている問題を理解し、自立した援助ができるようにする」などが基本線です。

そして「担当する患者さんの看護計画を100%自力で立案し、実践できる状態」を達成基準にするのはどうでしょうか?

10年以上のベテラン看護師の場合、看護技術や経験も十分なノウハウを持っているはずです。

そこで、意思決定支援ができるようになることをベースに目標設定してみると良いでしょう。

具体的には「患者さんの取り巻く環境における情報収集を行って、意思決定の支援ができる状態になる」などが妥当でしょう。

また「患者さんの問題に応じたカンファレンスを定期的に開催し、周囲と情報を共有する」といった目標もおすすめです。

自分だけでなく、周囲の関係各所と連携して、チーム医療で患者さんに対応する意識を持ちましょう。

対人関係スキルに関わる目標

対人関係スキルとは、組織の一員としてどのような役割を果たすべきかの目標です。

チーム医療の一員として、どのような役割を果たしたいか、目指すことを検討してください。

3年未満の新人や若手看護師の場合、自ら指示を出すよりも受け身的な役割を担うのが一般的です。

そこで「メンバーの一員として与えられた役割をきちんと果たすように心がける」といった目標になるでしょう。

「決められた時間内で与えられた業務をこなすようになる」

「インシデントが発生した場合、100%確実自主的に報告できるようになる」

このように組織が円滑に活動できるようにどのようなことを心がけるべきか、こちらをベースにして作成していくと良いでしょう。

4~9年の中堅看護師になったら、チームリーダーを任される場面も増えてくるでしょう。

そこでリーダーシップを意識した目標設定について検討するのがおすすめです。

具体的には「リーダーとして、部署の目標達成を目指す」といったような目標を検討してください。

「いついつまでに日勤リーダー業務を自立した状態で実践できるようにする」

「インシデントが発生した場合、100%着実にチームで情報共有し振り返りのできる体制を構築する」

このようにリーダーとして、自分の果たすべき役割について検討すると良いでしょう。

10年以上のベテラン看護師であれば、部署のリーダーとしての役割を求められます。

そこで「部署の目標達成の条件設定やどう責任を果たすか?」をテーマについて目標を検討してください。

「いつまでに管理代行業務が自立して行えるようにする」

医療セキュリティ部門を担当している場合には、「部署におけるインシデント発生率を○%減少させる」を目標にすると良いでしょう。

問題解決能力に関わる目標

医療の専門家の集まりである医療チームでも、時として問題が起こることもあります。

自分の受け持ちでどのような問題が起きているか分析し、どう解決すべきか目標設定することは大事です。

自分のキャリアアップになるだけでなく、より快適に患者さんが通院・入院生活を送るためにも欠かせないことです。

3年未満の新人・若手看護師の場合、問題提起するよりも問題解決能力を伸ばすことが優先でしょう。

たとえば「問題解決技法に関する研修会にいつまでに何度参加する」などの目標が適しています。

また「先輩のアドバイスをもとに自己課題を明確にし解決する」もおすすめです。

4~9年の中堅看護師になると、より現場の問題を明確に把握できるでしょう。

問題があれば、チームに提起して解決できるように助言する役割を担わないといけません。

たとえば「日常ケアの中での問題点を見つけるよう努力し、カンファレンスの提案を○回以上できるようにする」などがおすすめです。

その他には「問題解決に関する文献をいくつ以上読む」といった自己研鑽の目標設定しても高評価につなげられるでしょう。

10年以上のベテラン看護師になれば、問題解決を主導的にマネジメントするような能力が求められてきます。

そのような能力を獲得できるような目標について設定しましょう。

具体的には「倫理問題カンファレンスを○回以上開催する」といった目標はどうでしょうか?

「問題発生した場合原因を分析し、マニュアルに反映させる」といった目標もおすすめです。

人材育成、マネジメントに関わる目標

自分の仕事をこなすだけでなく、後輩や新人看護師の育成に関する目標を立てることも重要です。

人材育成し、新人看護師を早く一人前にすれば職場の業務効率はアップします。

結果的に自分にかかる業務面での負担を軽減することにつながるわけです。

3年未満の新人・若手看護師の場合、そこまで専門性の高い人材育成するのは難しいでしょう。

そこで後輩に関するケアをメインとした目標を検討してください。

具体的には「積極的に後輩看護師に声掛けを行い、悩みを共有する」といった目標で十分でしょう。

もしくは「後輩看護師からアドバイスを求められた際には的確に指示が行えるようにする」も目標としてふさわしいでしょう。

4~9年の中堅看護師になれば、後輩看護師の指導的な役割を担います。

よって今まで以上に育成面に力を入れなければなりません。

「看護部の中で中心的な立場に立って先導し、看護部全体の目標達成に貢献する」

「看護に関する知識や技術を深め、実習に来た看護学生の指導者を目指す」

このようなより指導者としての立場に立てるような目標を検討してみると良いでしょう。

10年以上のベテラン看護師になれば、より人材育成で大きな役割が期待されます。

そのことを意識した目標設定について検討する必要があると思ってください。

「ここの看護師が抱える課題を正確に把握し、克服するにはどうすべきか適切にアドバイスできるようになる」

「管理職として看護師を公明正大に評価できるようになる」

「すべての業務において後輩看護師の規範になれるように日々心掛ける」

このように看護部全体を見て、どう育成すれば良いかをテーマに目標を考えていきましょう。

自己開発、自己研鑽に関わる目標

看護師免許を取得したら、そこで勉強するのはおしまいといった世界ではありません。

看護師として成長するためには、看護師の業務をこなしながら自己教育を進めていく必要があります。

そこで個人目標として、どう自分を育成するか、キャリア開発のために何が必要かを検討しましょう。

3年未満の新人・若手看護師の場合、クリニカルラダーをベースに目標設定すると良いでしょう。

「クリニカルラダーの項目で未達成の部分をいつまでに達成できるようにする」

「クリニカルラダーの進捗状況について定期的に先輩と振り返って、自分の課題を洗い出す」

このような目標を掲げれば、定期的に自分の成熟度を客観的に把握できるでしょう。

4~9年の中堅看護師の場合、看護研究能力の育成に力を入れてみるのはどうでしょうか?

「メンバーの一員として看護研究会に定期的に参加し、研究方法や調査の手法について理解する」

「看護研究に関するテキストを読み込み、記載されている知識やスキルをマスターする」

このように看護研究に関する学習を進めていって、より広範な知識やスキルを獲得するのがおすすめです。

10年以上のベテラン看護師になれば、チームの中心人物として看護研究能力の推進を進めるのが目標になるでしょう。

「看護研究の中心として部署の抱えている課題を的確に把握する」

「看護研究テーマを自分で提案し、メンバーの意見を取りまとめて振興計画をいつまでに発表できるようにする」

このように主導的に看護研究に関して引っ張っていくような目標を立てるのが好ましいでしょう。

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2.看護師の個人目標の立て方のポイント

看護師が目標管理シートを作成する際に、自分のキャリアアップにつながるような現実的な個人目標を立てる必要があります。

そのためには、以下で紹介するような3つのポイントを意識してみると良いでしょう。

1つ目のポイントは部署の目標との関連性のある目標を作ってみることです。

個人目標を作成しなければならないけれども、まったく筆が進まなければこちらを意識してみると良いでしょう。

組織の一員として自分が果たさなければならない役割とは何か、その役割を果たすために何について頑張れば良いかを考えてみてください。

たとえば「医療の安全性」が組織目標であったと仮定しましょう。

この場合、安全な看護をテーマにしてどのような目標を設定すれば良いか検討してください。

「インシデントの発生件数を○件以下にする」

「病棟における転倒・転落発生事例を○件以下にする」

このような目標であれば、組織目標を反映したものになるでしょう。

このように組織目標に関連した個人目標を設定すれば、組織の一員として責務を果たそうという姿勢もアピールできます。

この部分は評価にもつなげられるので一石二鳥の目標になるでしょう。

2つ目のポイントは、自分のレベルに合わせた目標を心掛けることです。

新人看護師がベテラン看護師の目指すような個人目標を立てても、達成できるわけはありません。

現実的で、少し頑張れば手の届きそうな目標を考えましょう。

対象期間内で自分がどのような看護師になっているか検討してください。

対象期間が終わるころに目標の看護師像に到達するため、逆算して今自分が何をすべきか考えていけば、おのずと個人目標が見つかります。

新人・若手看護師の場合、目標の難易度が適切かどうか自分で判断できない場合もあるでしょう。

その場合には管理職や先輩看護師がその内容を確認して、必要があれば調整することも大事です。

目標が高すぎるとうまくいかなくて、看護師の心が挫折してしまう恐れもあります。

最後のポイントは、SMARTの法則を活用することです。

SMARTの法則とはSpecific(具体的な)・Measurable(数字になっている)・Achievable(達成可能な)・Relevant(関連性のある)・Time-bound(期限が明確)の頭文字のことです。

看護師の個人目標に限らず、目標達成するために必要な5つの要素と言われています。

具体的な目標を設定するのは、看護師の個人目標としても好ましいと言えます。

抽象的な目標だと、実際に目標達成したのか判断できないためです。

そのために活用してほしいのが、数字を盛り込むことです。

「何件」や「何%」といった数字が目標に盛り込まれていれば、目標達成しているかどうか客観的に判断できます。

「いつまでにいくつの疾患に関する知識や看護技術をマスターする」

「病院内にある器具いくつの使い方を習得する」

このような目標であれば、達成できたかどうか判断もしやすいでしょう。

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3.看護師の良い個人目標と悪い目標の違いは?

看護師の個人目標には良いものと悪いものがあります。

悪い目標を反面教師にして、良い目標を参考にして自分の場合に落とし込みながら作成すると良いでしょう。

良い目標は現実に即したものになっているのが特徴です。

個人目標を設定するにあたって、組織の理念や目標を意識すると良い目標になります。

自分が属している病院や看護部に、オリジナルの理念や目標があるはずです。

その目標を達成するために、自分が行うべきことを意識して作成してください。

目標設定を求めるのは、目標達成を通じて看護師として成長するためです。

そこで目標設定する際には、その目標を達成できれば自分はどうなるのかを具体的にイメージすることが大切です。

「目標を通じて自分が看護師としてどうなりたいか?」こちらをテーマにして検討してください。

良い目標を見てみると、達成したかどうか判断しやすくなっています。

具体的な表現で目標が設定されているので、ある一定期間で達成したかどうか客観的にもはっきりしています。

また自分の現在のレベルにマッチした目標になっているのも良い目標の特徴です。

自分のキャリアを棚卸しして、経験やスキルに見合った目標になっているか確認してください。

一方悪い目標を見てみると、あいまいで何をもって目標達成に当たるのかわかりにくいものが多いようです。

「頑張る」や「努める」「気をつける」といった目標だと、目標達成しているかどうか判断するのは困難です。

また目標達成することで自分が成長するだけでなく、組織として貢献できる目標を設定しましょう。

悪い目標を見ると、その目標を達成することで看護部などの組織にどう寄与するかわからないものも結構見られます。

悪い目標を見ると、その時々の自分のレベルに合っていないものも少なくありません。

目標レベルが高すぎると到達しない公算大なので、途中で挫折してしまいます。

一方低すぎても、容易に達成してしまって過大評価につながる恐れもあります。

目標設定したときに、自分の看護レベルにマッチしたものか確認してください。

もしレベルに合致しているか判断できなければ、先輩に相談したり、看護部の教育計画を見直したりして必要に応じて調整しましょう。

「悪い目標」は工夫次第で「良い目標」になる

悪い目標に該当する場合、見直す必要があると思ってください。

しかし悪い目標から良い目標に変えるのは、それほど大変ではありません。

表現を少し変えるだけでも、同じ内容でも悪い目標から良い目標に変えられます。

たとえば「看護師の勉強を頑張る」、これは悪い目標です。

ただの心掛けであって、目標達成したかどうか判断できません。

しかし「○○に関する文献をいつまでに何冊以上読む」と変えれば良い目標になります。

具体的な数値が設定されているので、客観的に目標達成できたか容易に判断できるからです。

「ミスのないように気を付ける」こちらも心掛けであって、目標ではないので達成できたかどうか判断できません。

しかし「ミスを昨年比○%以下にする」に変えれば、数値目標になるので具体的で客観的に判断できる良い目標と言えます。

「安全について看護部内で働きかける」という目標もおすすめできません。

こちらも客観的に達成度合いを評価するのが難しいからです。

良い目標に変えるためには「ポスターを作成して院内何か所に掲示する」や「連絡ノートに何度記載する」がおすすめです。

具体的な方法について記載すれば、作業のモチベーションにつなげられるでしょう。

「○○に関する技術をマスターする」は新人看護師がしばしば設定する目標です。

技術習得は新人看護師にとって大切な目標である一方で、「マスターする」は表現があいまいなので悪い目標に該当します。

しかし「○○の練習を月○回行う」といったように、具体的な練習回数を提示することで達成度合いが客観的に判断できるようになるでしょう。

看護師の中には中堅を中心にプリセプターを任される場合もあるでしょう。

プリセプターの目標として「相手が自立できるようにする」を掲げる看護師もたびたび見られます。

しかし相手の自立ができるかどうかは、こちらだけでなく相手の頑張りにもかかわることなので個人目標として適切ではありません。

そこで「月に○回面談を行う」といった、具体的な達成目標を検討してください。

こうすれば、相手の出来不出来に左右されることもなくなります。

このように多少の文言を変更するだけでも、悪い目標が良い目標に改善する可能性は大いにあるわけです。

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4.【苦手な人向け】看護師が自己評価する際のコツ

看護師の中には自己評価について苦手意識を持っている人もいるでしょう。

とくに自己評価を高くすることには周りの目もあるし、なかなかできないという気持ちはよくわかります。

しかし自己評価が苦手で他人の目を気にして、常に低く出してしまうと結局損するのは自分です。

このように遠慮してしまう人のほかにも、客観的に自分を見られない人や周りの意見に耳を傾けられない人も自己評価が苦手なようです。

もし自己評価に苦手意識を持っているのであれば、以下で紹介する3つのポイントを意識してみてください。

そうすれば、今までよりもスムーズに適切な自己評価を下せるようになるでしょう。

1.客観的な評価を意識する

自己評価を行う際には、客観的な事実に基づき作成するように心がけてください。

そうすれば、過大評価や過小評価に陥る心配はありません。

主観的な評価になると「もっとできるはずなのに自分は…」と、低く評価しかねません。

客観的な評価を意識する際に重要なのは、数字の活用です。

「○○に関する看護を何件こなした」「インシデントが何件減少した」など数字を盛り込むことで、周りも客観的に評価できます。

自己評価の作成方法がわからない場合には、数字を用いるように意識してみてください。

客観性について意識した自己評価作成を意識すると、感情なしで評価できるようになります。

これまでの自分の行動や評価について、冷静に振り返られるでしょう。

2.自分の感覚より高めに評価する

もし周りの目を気にしながら自己評価をしているのであれば、最終評価が実際よりも低くなる恐れがあります。

「自分だけが高く評価して目立ってしまっては…」と思うあまり、無意識に最終評価を低くしてしまうかもしれません。

周りの目を気にしているようであれば、あえて自分が思っているよりも1段階評価を上げてみると良いでしょう。

1段階評価を上げることで、実際の皆さんの評価に近づく可能性もあるからです。

自分が思っている評価よりも高めるのには抵抗があるかもしれません。

その場合、期間中に自分が達成したことや実績について書き出してみましょう。

もし実績などが思い浮かばなければ、先輩や上司に褒められたことを思い出してみてください。

このような仕事上の良い体験があれば、自己評価を上げることに抵抗もなくなるでしょう。

3.「失敗」「欠点」は、「改善できる点」「伸びしろ」と考える

自己評価が苦手な人を見ると、なにか失敗したときにより強烈な記憶として残ってしまいがちです。

すると評価する際に失敗をネガティブに受け取ってしまって、必要以上に下げてしまう人も見られます。

また欠点があって、それを強く意識してしまうと自己評価を下げてしまいがちです。

しかし失敗や欠点はネガティブにとらえがちですが、見方を変えれば成長への伸びしろがあるとも解釈できます。

失敗したことはその反省を生かして、看護師としての成長のチャンスをもらったと思えませんか?

そこでもし失敗したり、課題を抱えていたりするのであれば、そのポイントだけ書くのではなく改善点まで記載するように心がけましょう。

至らなかった原因を見つけ、改善するためにどのようにしていくか、今後の計画を立てていきましょう。

そうすれば、今後自分がなすべきことも明確になって、今後の成長へのモチベーションにもつなげられます。

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5.看護師の目標設定の重要性

中堅やベテラン看護師になると、目標設定を「面倒くさい」「やる意味が分からない」と思うかもしれません。

日々の業務が忙しいと、いちいち毎年目標設定するのは面倒と思うのも無理ありません。

しかし看護師がいつまでも目標設定することは必要です。

目標設定することで、達成するための努力をするようになります。

よって看護師として働くにあたってのモチベーションにつなげられるわけです。

5年後や10年後の自分をイメージして、その理想像に到達するためにはどうすれば良いかを考えるきっかけになるからです。

目標設定は上司と面談を踏まえて行われることが多いでしょう。

つまりこれからの目標を上司に宣言するわけです。

目標達成しなければならないという使命感が生まれますし、目標達成するために周りのサポートも期待できます。

目標を上司と共有することで、達成するためにマスターすべきスキルも共有できるのもメリットの一つです。

目標達成のためにフィットする指導を受けられるので、素直に受け入れられるでしょう。

目標設定する際に、組織の理念や目標に合わせなければならないとここでも何度か紹介しました。

組織の理念や目標に合致する目標を設定し、達成できれば組織に貢献できます。

組織全体としてスキルアップできるので、作業効率が向上し、質の高い看護サービスが提供できるようになるでしょう。

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6.まとめ

看護師で職場にて目標管理シートの作成を毎年求められて、面倒に感じる人もいるかもしれません。

しかし目標を明確にすることで、仕事へのモチベーションを高められますし、目標達成を繰り返すことでキャリアアップにもつなげられます。

また組織の理念や目標に合致した目標を設定すれば、組織にも貢献でき高く評価されるでしょう。

しかし目標達成できたかどうか、判断のつきかねるあいまいで抽象的な目標ではモチベーションにつなげられません。

目標設定する際には数字を盛り込むなど、具体的に客観的に達成できたかどうか明確に判断できるものを検討してください。

もし自分で目標設定できなければ、先輩などと相談しながら作成していくと良いでしょう。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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