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薬剤師に女性が多い理由は?おすすめの職場環境も解説

  • 更新日
投稿者:高田 眞帆

「なぜ薬剤師は女性の方が多いの?」
「女性薬剤師が安定して働ける職場はある?」
「薬剤師は将来性のある仕事?」

このような疑問はありませんか?

薬剤師は家庭と仕事の両立がしやすく、年収も高いため、女性に人気の職業です。実際のところ、男性薬剤師よりも女性薬剤師の方が多いのでしょうか。

本記事では、厚生労働省のデータをみながら、薬剤師の男女比や女性薬剤師におすすめの職場、将来性などを解説します。この記事を読むことで、女性薬剤師が働きやすい職場について検討できるようになるでしょう。

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1.登録されている薬剤師の男女比

厚生労働省が公表している「令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、令和4年12月31日時点における日本の薬剤師数は323,690人です。男女比でみると、男性薬剤師は124,183人、女性薬剤師は199,507人となっています。

前回調査時(2020年)と比べると、全体で1,708人(0.5%)増加しています。また、男女の構成比では、女性薬剤師が1,767人増加、男性薬剤師は59人減少していることがわかりました。

ここ数年で男性薬剤師は減少傾向に、女性薬剤師は増加傾向にあります。では、なぜ女性薬剤師が増えているのでしょうか。次の章で解説します。

出典:厚生労働省|令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況

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2.薬剤師に女性が多い理由

前述したとおり、薬剤師は男性より女性の方が多く、年々増加傾向です。薬剤師を目指す女性が多い理由は、次の2つが挙げられます。

家庭と仕事を両立しやすい

女性薬剤師が多い理由のひとつは、家庭と仕事の両立のしやすさです。薬剤師の仕事は、夜勤や変則勤務がなく、規則的な就業時間で働くことができます。

また、転勤や出張などもないため、ライフスタイルが急に変わる心配もありません。さらに、ライフスタイルに応じて勤務形態や勤務時間を選べる点も人気の理由でしょう。

たとえば、正社員でバリバリ働く方もいらっしゃれば、スキマ時間を活用してパート勤務や時短正社員で働く方もいらっしゃいます。柔軟な働き方ができる薬剤師は、家庭と仕事の両立がしやすく、女性が多い理由となっています。

女性の職種としては給与が高い

女性の給料水準が高い点も、薬剤師が女性に選ばれる理由のひとつです。厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、男性薬剤師の平均年収は622.5万円、女性薬剤師は542.7万円となっています。

薬剤師の年収は医療職の中では、医師を除けばトップクラスの高給与です。では、全職種でみた場合の男女別平均年収はどうでしょうか。
国税庁が公表する「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、男性の平均年収は563万円、女性は314万円となっています。

男性の場合、全体的な平均年収と大差はありません。しかし女性の場合は、全体の平均年収よりも薬剤師の方が200万円以上高い結果となっています。
家庭と仕事を両立しながら効率よく稼げる点が、薬剤師に女性が多い理由です。

出典:厚生労働省|令和5年賃金構造基本統計調査

出典:国税庁|令和4年分 民間給与実態統計調査

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3.女性の薬剤師におすすめの職場、その特徴

女性薬剤師におすすめの職場は以下の3つです。

  • 調剤薬局
  • ドラッグストア
  • 院内に託児所を備えた病院

それぞれの特徴をみていきましょう。

調剤薬局:

調剤薬局の主な仕事は、調剤業務や服薬指導、薬歴管理です。多店舗展開している薬局が多く、家の近くで職場を見つけやすい特徴があります。ただし、総合病院の近くにある調剤薬局は忙しい傾向があり、業務量が比較的多いです。

ドラッグストア:

ドラッグストアで働く薬剤師の主な仕事内容は、品出しや医薬品の説明、レジ打ちなどが挙げられます。調剤薬局と併設しているタイプの店舗であれば、調剤業務や服薬指導なども行います。

ドラッグストアは営業時間が長く、シフトのパターンが多いため、融通が利きやすい点がメリットです。子どもの学校行事やプライベートの用事に合わせてシフトを組んでもらえます。

院内に託児所を備えた病院:

育児中の方に人気なのが、託児所を備えた病院です。勤務中に子どもを預けることができ、仕事と子育ての両立がしやすい環境で働けます。一般の託児所よりも預かり時間が長く、緊急の呼び出しにもすぐに対応できる点が特長です。

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4.ライフステージに合わせた働き方を叶えるために

ここまで解説してきたように、薬剤師は女性に働きやすい環境が整っています。ただ、「薬剤師の数が飽和状態になっている」という声も少なくありません。

現在は薬剤師の数が足りておらず、売り手市場であることは間違いないでしょう。しかし、薬剤師の有効求人倍率は年々減少傾向にあることも事実です。

厚生労働省が公表している「一般職業紹介状況」によると、「医師、薬剤師等」の有効求人倍率は、

2020年2月:3.41
2021年3月:2.04
2022年3月:2.03
2023年3月:2.17

となっています。そのため、将来的にはライフステージに合わせた働き方が実現しにくい業界になるかもしれません。子育てには、職場の理解や配慮を得ることが大切だからです。

職場に配慮してもらえる薬剤師になるために、自分に付加価値をつけることも考える必要があります。自身に付加価値をつけるには、認定薬剤師や専門薬剤師などの資格取得がおすすめです。

ライフステージに合わせた働き方を叶えるために、未来を見据えたキャリア設計の構築をしていきましょう。

出典:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年3月分及び令和4年度分)について

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5.まとめ

本記事では、薬剤師に女性が多い理由を解説してきました。薬剤師に女性が多い理由は、「家庭と仕事との両立のしやすさ」「女性の職種の中では給与が高い」ことが挙げられます。

育児と仕事の両立がしやすい職場に転職したい方は、

  • 調剤薬局
  • ドラッグストア
  • 院内に託児所を備えた病院

などがおすすめです。加えて、「ライフステージに合わせた働き方が実現できるか」「育休・産休制度などの福利厚生が整っているか」などもチェックしておきましょう。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp/

2021年11月よりセカンドラボ株式会社に入社。主にクリニックを中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の採用課題のサポートを行う。

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