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訪問リハビリとは?仕事内容や平均給料、向いている人を紹介

  • 更新日
投稿者:高田 眞帆

「訪問リハビリってどんな仕事?」
「訪問リハビリで働くと今よりも給料は上がる?」
「訪問リハビリの仕事はしんどい?」

このような疑問はありませんか?

少子高齢化が進む昨今、高齢者が住み慣れた地域で、自分らしく暮らせる社会づくりが求められています。在宅医療や訪問介護の重要性が高まるなか、訪問リハビリも欠かせないサービスのひとつです。

本記事では、訪問リハビリでの勤務に興味がある方に向けて、訪問リハビリの概要や仕事内容、平均給料、やりがいや大変な点を解説します。訪問リハビリで働くことへの理解を深め、ご自身にとって最適な職場を探す参考にしてみてください。

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1.訪問リハビリとは

訪問リハビリテーションとは、利用者さんの自宅に訪問し、心身機能の維持・回復、日常生活の自立を支援するためにリハビリテーションを行うサービスです。利用者さんだけでなく、介護を行うご家族へのアドバイス・相談も行います。

訪問リハビリに対応するのは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士です。同じリハビリ職ですが、提供するリハビリの内容に違いがあります。

  • 理学療法士:身体機能の向上を目的とした運動療法、歩行訓練、筋力強化トレーニングなど
  • 作業療法士:日常生活の動作訓練(食事、着替え、入浴など)や手先の機能回復訓練など
  • 言語聴覚士:コミュニケーション能力の改善、嚥下機能の訓練など

それぞれの専門領域に応じて、利用者さんの自立支援や社会参加を目的にリハビリを提供します。在宅医療・訪問介護の需要が高まるなか、退院後のリハビリや予防医療・介護の観点からリハビリを行う訪問リハビリも注目されている仕事です。

訪問リハビリを行う事業所

訪問リハビリを提供する事業所は以下の3つです。

  • 病院・クリニック
  • 介護老人保健施設
  • 介護医療院

厚生労働省の「訪問リハビリテーション」によると、2022年時点で訪問リハビリを実施している事業所の割合は、病院・診療所が76.8%(3,994事業所)、介護老人保健施設が23.1%(1,200事業所)、介護医療院が0.001%(9事業所)となっています。
8割近くの訪問リハビリが、病院やクリニックによって実施されているのが現状です。

訪問リハビリの請求事業所は毎年増加しており、2022年には5,214件まで増えています。高齢化の進展に伴い、訪問リハビリを提供する事業所は今後さらに増加していくでしょう。

出典:厚生労働省|訪問リハビリテーション

訪問リハビリの対象者

訪問リハビリは高齢者や障害者、病後の回復期にある方など、自宅でのリハビリが必要な方を対象としています。
具体的な対象者は以下のとおりです。

  • 要介護1以上(要支援の場合は介護予防訪問リハビリの対象)
  • 主治医から「訪問リハビリが必要」と認められた方

また、40〜64歳までの方は、特定疾病によって介護認定が下りた場合に利用できます。

訪問リハビリの利用者数

訪問リハビリの利用者数は毎年増加しており、2022年時点で13.6万人が利用しています。特に増加しているのは要支援1・2、要介護1の利用者さんです。厚生労働省のデータによると、2007年から2022年までに要支援2の利用者数は7.2倍、要介護1の利用者数は6.3倍増加しています。

最も訪問リハビリを利用している要介護度は、要介護度2(31.5%)次いで要介護1(24.7%)、要介護度3(22.1%)です。今後、在宅医療・訪問介護の需要が急増していくなかで、訪問リハビリの利用者数も増加していくでしょう。

出典:厚生労働省|訪問リハビリテーション

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2.訪問リハビリの仕事内容

訪問リハビリの主な仕事内容は、利用者さんの自宅を訪問し、その日の体調を確認しながらリハビリを行うことです。リハビリに携わる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によっても仕事内容は異なります。

そのほかの仕事内容は以下のとおりです。

訪問先での仕事内容 訪問先以外での仕事内容
・健康管理(バイタルチェック、問診)
・食事や排泄などの確認、管理
・リハビリの実施
・福祉用具の選択や住環境の整備のアドバイス
・利用者さんの急変時の対応・連絡
・利用者さんの状態のモニタリングと評価
・ご家族への指導とサポート など
・リハビリテーション計画の作成・更新
・サービス担当者会議の参加
・記録などの事務作業
・医師や他の医療専門職との連携・調整 など

訪問リハビリに必要な資格

訪問リハビリで働くためには、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかの国家資格が必要です。これらの資格を取得するためには、3〜4年制の養成校を卒業し、国家試験に合格しなければなりません。

また、訪問先への移動手段によっては、運転免許証が求められます。訪問リハビリの仕事は基本的に1人で訪問先に出向くため、応募要件にある程度の実務経験を求める事業所も多いです。経験の浅い方は、研修制度や先輩の同行訪問など、サポート体制が充実している事業所を選ぶとよいでしょう。

訪問リハビリの仕事スケジュール

訪問リハビリの1日のスケジュール例は以下のとおりです。

09:00 朝礼、スケジュール確認
09:05 関係機関に連絡、訪問準備
09:10 訪問出発(2~4件程度)
12:00 お昼休み
13:00 訪問出発(2~4件程度)、カンファレンスへの参加
17:00 記録入力、申し送り
18:00 退勤

1日の訪問リハビリ件数は事業所によって異なりますが、おおよそ4〜8件となります。1サービスあたりの提供時間は40分程度がメインです。

訪問リハビリの平均給料

コメディカルドットコム掲載の求人票を参考にすると、訪問リハビリの平均年収は400万円〜600万円となっています。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の全体の給料と比較するとどの程度の差があるのでしょうか。

厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の平均年収は約432万円です。そのなかでも訪問リハビリは、高収入だといえます。

訪問リハビリが高収入を狙える理由は、インセンティブ制を導入している事業所が多いからです。訪問件数を増やすことで、1件につき数千円程度を給料に上乗せされます。訪問件数が多い方であれば、1年目から年収500〜600万円以上を稼ぐ方も珍しくありません。

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3.訪問リハビリで働くやりがい

仕事を長く続けるためには、働くやりがいが大切です。訪問リハビリにも、多くのやりがいや魅力があります。ここでは、訪問リハビリで働くやりがいを3つ解説します。

利用者とのコミュニケーション

利用者さんやご家族と密なコミュニケーションを取りながら、リハビリを提供できるのは訪問リハビリのやりがいのひとつです。病院や施設でリハビリを実施する際は、複数の利用者さんがリハビリ室に集まって行います。

病院や施設でも自宅を想定したリハビリを行いますが、どこか作業的な感覚を覚える方も少なくありません。訪問リハビリの場合は個別に訪問し、ひとりひとりの環境に合わせたリハビリを提供できるのは魅力です。

働いた分だけ給料が上がる

訪問リハビリのやりがいは、頑張った分だけ収入にも反映される点です。インセンティブ制度を導入している事業所であれば、訪問件数に応じて給料が上がっていきます。

たとえば、「月の訪問件数が80件を超えると1件につき4,000円支給」という条件の場合、仮に月100件訪問すれば、20件×4,000円=80,000円が基本給に加算される計算です。
このように、働いた分だけ給料を上げることができます。

医療機関や介護施設の給料は昇給制度がほとんどのため、短期間での給料アップは難しいです。その点訪問リハビリは1年目、2年目からでも高収入を狙えるため、働くことへのやりがいを感じやすいでしょう。

管理職へのキャリアアップ

管理職へキャリアアップを目指しやすい点は、訪問リハビリがやりがいをもって働ける理由のひとつです。現在、訪問リハビリは利用者数と事業所数が年々増加傾向にあります。

そのため、他の医療機関や介護施設よりも、早い段階で管理職になるチャンスがあるでしょう。実際に管理職を目指して、訪問リハビリ分野に転職する方も珍しくありません。
管理職へのキャリアアップを考えている方は、非常にやりがいのある仕事といえるでしょう。

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4.訪問リハビリで働く大変さ

訪問リハビリには、やりがいだけではなく大変なところもあります。訪問リハビリに興味のある方は、大変な面も知っておきましょう。

仕事量が多い

訪問リハビリの仕事量の多さに、大変さを感じる方も多いです。訪問リハビリでは1日に4〜6件ほど対応するため、体力面での負担はあります。また、訪問リハビリの現場は慢性的な人手不足なので、1人あたりの業務量も多くなりがちです。

人手が充足している事業所であれば、仕事を分担することもできます。しかし、訪問リハビリは基本的に1人で業務を行うため、すべて自分で解決しなければなりません。そのため、仕事に慣れるまでは大変さを感じることが多いでしょう。

悪天候の中でも訪問することがある

事業所や地域によっては、「移動手段が自転車」という場合があります。その場合は、悪天候でも自転車で訪問する必要があるため、体力面で負担がかかることが多いです。

他の移動手段としては自動車があります。訪問先によっては、細い道や狭い駐車場を運転することもあり、ペーパードライバーの方は苦労するでしょう。求人を探す際は、移動手段が自動車なのか自転車なのかを確認しておくと安心です。

責任が大きい

訪問リハビリの訪問先では、基本的にひとりで対応する必要があります。訪問先でトラブルが起こった場合は、自分が対応しなければいけません。
たとえば訪問先で利用者さんが急変した場合は、救急車を呼んだり医師の指示を仰いだりなど、冷静な判断力が求められるでしょう。

自由度が高い仕事である一方で、業務の責任は自分にのしかかります。訪問リハビリの経験が浅い方は、責任が大きいことに大変さを感じるかもしれません。その分、利用者さんやご家族に感謝されたときはやりがいを感じるでしょう。

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5.訪問リハビリに向いている人

訪問リハビリに向いている人の特徴は以下のとおりです。

  • 利用者やご家族とのコミュニケーションが取れる人
  • いろいろな環境で働きたい人
  • リハビリ技術をさらに磨きたい人

それぞれ解説します。

利用者やご家族とのコミュニケーションが取れる人

利用者さんやご家族とコミュニケーションを適切に取れる人は、訪問リハビリに向いています。リハビリは長期的に取り組む必要があるため、適切なリハビリを提供するためには、利用者さんとの信頼関係の構築が不可欠です。

相手の気持ちに寄り添い、支えるためにもコミュニケーション能力が求められます。それは、利用者さんだけでなくご家族に対しても同じことです。ご家族の気持ちや都合にも配慮した対応が求められるため、相手の話を親身になって聞ける方には向いているといえるでしょう。

さまざまな環境で働きたい人

毎日違う環境で働きたい人には向いている仕事です。訪問リハビリは、1日に何件ものご自宅を訪問してリハビリを行います。それぞれの家庭には異なる生活習慣や設備があるため、リハビリ技師として毎回新たな発見も得られます。

常に同じ環境で仕事をすることがないため、毎回新鮮な気持ちで仕事に取り組める点に魅力を感じる方も多いです。変化を楽しみながら仕事がしたい方や、毎回違う環境で働きたい方には向いているでしょう。

リハビリ技術をさらに磨きたい人

リハビリ技術を向上させたい方にも向いている仕事です。訪問リハビリを利用する方の多くは、通院や通所が難しい方を対象としています。さまざまな症例に対応する必要があり、一人ひとりに合ったプログラムを立案しなければいけません。

また、病院や介護施設のように福祉用具やリハビリ機器が充実していなかったり、バリアフリーが整備されていなかったりする場合も多々あります。このような環境でも安全に、効果的なリハビリを提供しなければならないため、自然とリハビリ技術も身につくでしょう。
そのため、リハビリ技術をさらに磨きたい方には向いている仕事といえます。

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6.まとめ

訪問リハビリは利用者さんの自宅を訪問し、日常生活の自立や社会参加を支援するためにリハビリを行う仕事です。訪問リハビリの利用者数は年々増加しており、今後も需要が増え続けることが見込まれます。それに伴い、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は売り手市場となっています。

訪問リハビリの事業所では、インセンティブ制度を導入しているところが多く、高収入を狙える仕事です。
「高収入を目指したい」「管理職へのキャリアアップを図りたい」という方は、訪問リハビリへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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