【職場別】薬剤師のノルマ事情┃かかりつけ薬剤師は辛い？ノルマ未達だとどうなる？

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1.薬剤師にもノルマがあるの？

職場によっては薬剤師にもノルマがあります。特に薬局・ドラッグストアでは、利益確保のためにノルマを求められることが多いです。なかでも、薬局のかかりつけ薬剤師がノルマに追われて悩んでいるケースも少なくありません。

しかし、ノルマがあるすべての薬局やドラッグストアが悪いわけではありません。過度なノルマを課したり、精神的に詰めたりする職場は「ブラック」と言えますが、適切な目標設定やサポートを行う職場も存在します。

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2.薬局のかかりつけ薬剤師のノルマとは？

薬局のかかりつけ薬剤師のノルマは、「1ヶ月で同意書を〇件獲得する」といった件数ノルマが多いです。かかりつけ薬剤師指導料は、処方箋の受付1回につき76点と高く、薬局の経営に大きく関わります。

そのため、職場によってはきついノルマを課せられるケースも少なくありません。とはいえ同じ企業のなかでも、店舗単位でノルマの有無や厳しさが異なるのが特徴です。会社の方針や薬局長・店長次第という側面もあります。

傾向としては、大手薬局グループにノルマが存在することが多いです。ノルマ達成のために患者さんに声かけをして断られると自分が否定されたように感じ、精神的に辛くなる場面もあるでしょう。

かかりつけ薬剤師にノルマがある理由

かかりつけ薬剤師にノルマがある理由は、薬局の利益確保のためです。薬局の経営を安定させるためには、ノルマが必要不可欠と考える経営者もいます。

薬局の利益は、調剤技術料+薬価差益（薬剤の仕入れ価格－薬価）から成り立っています。薬価改定などにより、薬価差益は削減傾向です。利益を構成する薬価差益が減ることで、薬局の経営が厳しくなってきているのが現状です。

そのため、利益を増やすには、調剤技術料（調剤基本料、薬剤調整料、各種加算料）を多く獲得しなければなりません。特に大手チェーン薬局は、調剤基本料が低く設定されるため、加算算定に力を入れる傾向があります。

たとえば、「地域支援体制加算」の算定要件には、「かかりつけ薬剤師指導料の算定回数が処方箋1万枚当たり年間40回以上」という厳しい条件が含まれています。この厳しい要件をクリアするために、かかりつけ薬剤師にノルマが発生しているのです。

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3.ドラッグストアで働く薬剤師のノルマとは？

薬局だけでなく、ドラッグストアで働く薬剤師にもノルマがあります。ドラッグストアの場合は、季節性の高い商品の販売数、店舗単位での売上、社内の販売コンクールなどです。

大手グループのドラッグストアでは、自社アプリをお客さんに使ってもらうように声かけすることもあります。店舗によっては、「スタッフ1人につき週〇人以上を目標にアプリを使ってもらう」といったノルマも存在するようです。

ノルマの厳しさは、企業や店舗単位で異なります。傾向としては、売上が大きい店舗ほどノルマが厳しいです。
なお、ドラッグストアによっては「ノルマ」という言葉ではなく、「目標設定」など他の言葉を使うこともあります。

ブラックな職場では薬剤師が自爆営業をすることも

薬剤師にノルマがあることは、利益確保のためには有効な手段といえるでしょう。しかしブラックな職場では、ノルマが人材と会社を潰しています。

問題となっているのが、自爆営業です。自爆営業はノルマが達成できなかった場合、目標達成のために従業員や店長自身が商品を購入することをいいます。

上司からの強い圧力により、「月に数回の自爆営業だったのが、毎日自爆するレベルになってしまった」という例もあります。当然ながら、自爆営業はあってはならないことです。

このようなブラックな職場で働いている場合は転職を、転職活動中の方はブラックな職場を選ばないことが大切です。

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4.薬剤師がノルマを達成しないとどうなる？

「ノルマ未達＝解雇」と思っている人もいらっしゃいますが、解雇はありません。
薬剤師がノルマを達成できなかった場合、

• 上司や店長から怒られる
• 昇給やボーナスの査定に影響する
• 店舗によっては自爆営業が発生する

といったことがあります。当然ながら、自爆営業やパワハラはあってはいけません。しかし、ノルマ達成のために従業員を追い詰める上司や店長がいることも事実です。

ただし、ノルマ＝悪いものともいえません。
企業が社員の評価の基準にしたり、社員の成長を促したりする目的でノルマを設定する側面もあるからです。達成困難なノルマを課せられている場合は問題があるので、ノルマの有無だけでなく内容にも注意を向けましょう。

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5.薬剤師がノルマがきついと感じたときの対処法

ノルマがきついと感じたとき、すぐに「辞めたい」という思考になりがちです。しかし、「辞めたい」に意識が集中すると、客観的な視点を失います。まずは以下のような対処法を試してみてください。

• ノルマがきついことを上司に相談する
• ノルマを達成している人にアドバイスを仰ぐ
• 家族や友人に相談してみる

上司も辞めてほしくないと思っているため、ノルマがきついことを相談すれば改善される場合があります。上記の対処法を行っても改善されない場合は、ノルマの緩い職場やノルマがない職場に転職するのがおすすめです。

ただし、精神的に追い詰められている場合は、すぐに転職したほうがよいでしょう。

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6.薬剤師求人の「ノルマなし」は信じていいの？

薬剤師求人に「ノルマなし」と記載されている場合がありますが、100％信じるのは危険です。ノルマという言葉を使わず、「目標」や「基準」など表現を変えている可能性があります。

見学や面接時にノルマの有無、ある場合はどのような内容かを採用担当者に直接確認するのが確実です。そのため、転職エージェントなどの中間業者を介さずに、企業と直接やりとりができる、直接応募型の求人サイト「コメディカルドットコム」がおすすめです。

「ノルマがない職場に転職したい」「ノルマ未達でも何も言われない職場に転職したい」という方は、ぜひ利用してみてください。

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7.まとめ

職場によっては薬剤師にノルマが課せられる場合があります。ドラッグストアであれば販売強化品の売上向上、薬局のかかりつけ薬剤師は同意書を〇件獲得する件数ノルマなどが多いです。

しかし、すべてのノルマが悪いものとはいえません。ノルマを達成することで自信がついたり、ボーナスや昇給につながったりします。一方で、自爆営業がまかり通っているようなブラックな職場には注意が必要です。

上司に相談しても解決できない場合は、ノルマが緩い職場やノルマがない職場に転職することをおすすめします。ノルマの有無や内容については、直接採用担当者に確認しましょう。

直接応募型のコメディカルドットコムでは、採用担当者とサイト内で直接やりとりすることができます。知りたい情報を最短距離で収集できるので、ぜひ利用してみてください。