薬剤師の勉強方法とは?ポイントやおすすめの本・アプリもご紹介!
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薬剤師は生涯研鑽が求められる職業です。知識をアップデートすることで、最新の薬学について理解が深まり、患者さんに適切な情報を届けられるようになります。
勉強の必要性を感じてはいるものの、働きながら勉強することが難しいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、薬剤師におすすめの勉強方法や勉強を習慣づけるコツを紹介します。
この記事を読めば、忙しいなかでも効率的に勉強を進めるための具体的な方法がわかります。薬剤師の勉強は、自身のスキルアップや収入アップにもつながるため、ぜひ参考にしてください。
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1.薬剤師の勉強方法とは?
薬剤師におすすめの勉強方法は、以下の3つです。
- セミナーに参加する
- 参考書や書籍を読む
- Webやアプリを活用する
それぞれの勉強方法について解説します。
セミナーに参加する
企業や自治体が開催するセミナーや勉強会に参加して勉強する方法です。薬剤師向けのセミナーも多く、最新の専門的な知識を身につけられます。
たとえば、以下のような団体がセミナーを開催しています。
- 日本薬剤師研修センター
- 日本薬剤師会
セミナーの内容に興味をもった薬剤師が参加しているので、人脈づくりや情報交換などの交流の場としても活用可能です。
なかには、セミナー会場に行くのが面倒だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。内容によってはオンラインセミナーも開催しているので、忙しい方でも参加できます。
参考書や書籍を読む
参考書や書籍などの本を読んで勉強するのもおすすめです。参考書や書籍の良いところは、目的別に応じて自分に合ったものを選べる点です。書籍を持ち歩くのが面倒な場合は、電子書籍であればいつでもどこでも読むことができます。
さらに図書館を利用すれば、参考書や書籍を無料で読める点も良いところです。
「どの本を読めばいいかわからない」という場合は、同僚や上司がおすすめする本で勉強するとよいでしょう。
webやアプリを活用する
「いつでもどこでも勉強ができる」という点では、Webサイトやアプリが有効です。スマホやタブレットさえあれば、いつでもどこでも学習に取り組めるため、習慣化しやすいメリットがあります。
たとえば、朝起きてすぐにアプリを開く習慣をつければ、常に医療や薬学に関する最新情報をピックアップできます。
ただし、Webサイトを閲覧する際は、情報が古くないかはチェックしておきましょう。最新の情報に更新されているかを確認してから学習するようにしてください。
2.若手薬剤師におすすめの参考書・アプリをご紹介
薬剤師におすすめの勉強方法を解説してきましたが、「結局どの書籍やアプリを利用すればいいのかわからない」という方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、若手薬剤師におすすめの参考書やアプリを紹介します。
このなかから、自分の目的に合った参考書やアプリを見つけてください。ただし最新の情報を取得できるように、発行・改定・更新された年に注意して選ぶことが大切です。
治療薬ハンドブック2024 薬剤選択と処方のポイント(書籍 / アプリ)
薬剤師の手元に一冊置いておきたいのが、「治療薬ハンドブック2024」です。治療薬の知識がこの書籍にすべて詰まっています。また、書籍を購入すると、付属のアプリが無料で使える点も魅力です。
キーワード検索はもちろん、薬効検索やスマホカメラを活用した医薬品GS1コード・JANコード検索も行えます。辞書として使うだけでなく、学ぶのにも便利なアプリです。
薬がみえる vol.1~4(書籍 / アプリ)
薬がみえるシリーズは、1,000点以上のイラスト・図表が使用されているため、文字ばかりの書籍が苦手な方におすすめです。vol.1~4まで販売されていますが、自分が学びたい分野から選んで学習するとよいでしょう。
アプリ版では、心音や呼吸音を聴いたり全身骨格の3Dモデルを動かしたりなど、豊富なWebコンテンツが揃っています。また、マーカーを引いたりメモを残したりもできるため、効率的な学習が行える便利機能も魅力です。
出典:病気がみえる
上手に使いたい薬学ナレッジ101(書籍)
本書は大学で学んだ基礎的知識を学び直すのにおすすめの一冊です。薬剤師業務を行ううえで、押さえておきたい101の項目をQ&A形式で解説しています。
101の項目は、薬局薬剤師に対して実施した、「臨床で困ったこと」のアンケート結果に基づいて作成されているのが特徴です。そのため、若手だけでなくブランクのある薬剤師にも役立つ書籍です。
ミスよけ調剤 60,000枚の処方箋から導くエラー対策(書籍)
本書は、実際の約60,000枚の処方箋をもとに、ミスが発生しやすいポイントがまとめられています。日々の業務における調剤エラーを学べるだけでなく、同じミスを発生させない対策を学べる一冊です。
「なぜミスが起こったのか」を考えながら学べるため、ミスの本質を見抜く力が養われます。画像や写真を豊富に用いているため、新人薬剤師にもわかりやすく解説されている書籍です。
出典:ミスよけ調剤 60,000枚の処方箋から導くエラー対策 - 臨床薬学 ※2023年8月発行
HOKUTO(アプリ)
HOKUTOは「医師向けのアプリ」ですが、薬剤師業務にも役立つ薬剤情報や診療ガイドラインを確認できます。有名研修病院からのナレッジシェアや臨床試験の内容など、質の高い情報をいつでもどこでも確認できるのが特徴です。
また、薬剤師に役立つ医療計算を150以上搭載しています。薬剤の投与量や薬効のエビデンスなどの医療計算も可能です。
出典:HOKUTOアプリ
MSDマニュアル プロフェッショナル版(アプリ)
MSDマニュアルのプロフェッショナル版は、さまざまな疾患の原因や病態生理、診断方法、治療法を参照できる医学情報アプリです。MSDマニュアルは、MSDが社会貢献事業として、約120年にわたり提供しています。
一流の医学専門家による解説記事により、最新の医学情報を収集できるのが特徴です。写真やイラストでさまざまな病態や疾患を参照できるため、若手薬剤師にもおすすめできるアプリとなります。
出典:モバイルアプリ - MSDマニュアル プロフェッショナル版
スカウトサービス登録はこちら3.勉強を習慣づけるコツは?
いざ勉強を始めても、モチベーションを保ち続けるのは難しいものです。「やる気」だけに頼るのではなく、以下のような工夫をして勉強を習慣づけましょう。
- 時間を決めて取り組む
- マイノートを作る
- 目標を立てる
一つずつ解説します。
時間を決めて取り組む
勉強に取り組む曜日や時間をあらかじめ決めておくと、習慣化しやすくなります。時間を決めずに勉強に取り組むと、その日のモチベーションに頼ることになるからです。その結果、勉強しない日が増え、三日坊主で終わることになります。
たとえば、「平日の5日間、寝る前に30分勉強する」「通勤時間は必ずアプリを開いて最新の情報を取得する」といったように、あらかじめ決めておくのが大切です。決まった時間に勉強をする習慣をつけると、自然とやる気も出るでしょう。
マイノートを作る
勉強した内容をマイノートにまとめるのもおすすめです。ノートにまとめることで情報が整理でき、後から見返すときに役立ちます。書籍を読むだけでは、なかなか記憶に定着してくれません。
マイノートをつくることで、「自分の理解度を客観視でき、学習の進捗状況を把握できる」というメリットがあります。
学習内容をマイノートにまとめる際は、そのまま写すのではなく、自分なりの言葉に変えて書き出すことが大切です。自分の言葉で表現することで、記憶にも定着しやすくなります。
目標を立てる
勉強を習慣化するためには、目標を設定することが重要です。たとえば、「〇〇ページまでの参考書を〇日までに習得する」「アプリの〇章をクリアする」といった小さな目標から始めてみましょう。
いきなり大きな目標を設定してしまうと、勉強を続けるのが難しくなります。小さな目標を少しずつ達成していくことで、モチベーションアップにつながるでしょう。
また、長期的な目標として「〇〇資格を取得する」といった目標を掲げ、そのために「毎日寝る前に30分勉強する」といった具体的な計画を立てるのも効果的です。
スカウトサービス登録はこちら4.まとめ
薬剤師として活躍していくためには、日々知識をアップデートしていかなければなりません。しかし、働くなかで勉強を習慣づけることはなかなか難しいでしょう。
今回紹介したように、
- 時間を決めて取り組む
- マイノートを作る
- 目標を立てる
といった工夫をしながら勉強に取り組むことで、継続しやすくなります。本記事で紹介した勉強方法やおすすめ書籍も参考にしながら、ぜひ勉強に励んでください。
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