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【例文あり】生活支援員の職務経歴書|書き方やポイントを徹底解説!

  • 更新日
投稿者:加藤 直也

「初めての転職活動で職務経歴書の書き方が分からない」
「生活支援員って何を記入すればアピールになるのだろう」
「そもそも職務経歴書って必要なの?」
このような悩みはありませんか?

職務経歴書は、応募者の業務経験や保有スキルを確認するための書類です。履歴書とは違う役割があるので、この機会に知っておきましょう。

本記事では、生活支援員の職務経歴書の書き方やポイントを解説します。この記事を読めば、はじめて職務経歴書を作成する方でも、例文や書き方を参考にしながら書けるようになるでしょう。

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1.職務経歴書を作成する理由

ここでは、職務経歴書の基本的な知識について解説します。

職務経歴書とは?

職務経歴書とは、経験やスキルを応募先に伝えるための書類です。履歴書には記載できない、具体的な経歴やスキルを記載し、採用担当者にアピールするために作成します。職務経歴書には、決められた書き方はありません。基本的には応募者が自由に作成できます。

履歴書と職務経歴書の違いは?

職務経歴書は、業務経験とスキルをアピールするための書類です。一方で履歴書は、応募者の氏名や住所、学歴・職歴、志望動機など、応募者のプロフィールをまとめた書類です。履歴書にも職歴を記載しますが、スペースに限りがあります。そのため、職務経歴書は履歴書を補う役割もあるといえるでしょう。

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2.職務経歴書を準備しよう

職務経歴書の作り方は基本的に自由です。そのため、どのように作成すればいいのか迷う方も少なくありません。ここでは、職務経歴書の作成方法やフォーマットを解説します。

作成方法を決めよう

結論から言うと、手書きよりもパソコンで作成するのが一般的です。それぞれのメリット・デメリットを解説します。

パソコンを使って作成する

応募先から作成方法について指定がなければ、パソコンを使って作成する方が多いです。パソコンを使って職務経歴書を作成する場合は、Wordをおすすめします。
その理由は以下のとおりです。

  • 採用担当者が確認しやすい
  • 修正が簡単にできる
  • パソコンスキルのアピールになる
  • レイアウトの自由度が高い
  • 一度作成したベースを保存・活用できる

生活支援員は、パソコンを使って記録業務を行うことが多いため、職務経歴書をパソコンで作成するとスキルのアピールにもなります。

ただし、パソコンの利便性に頼りすぎた結果、複数の事業所で使い回していることが見抜かれる可能性があります。そのため、その応募先が求める人物像に合わせた職務経歴書を作成することが望ましいです。

手書きで作成する

前述したとおり、近年はパソコンで作成するのが主流ですが、手書きで作成しても問題ありません。職務経歴書の用紙は、履歴書とセットで販売されていることが多いです。自分の経歴に合った用紙を選ぶとよいでしょう。

手書きで作成するメリットは、以下のとおりです。

  • 熱意や志望度の高さをアピールできる
  • 字の個性で他の応募者との差別化が図れる

パソコンで職務経歴書を作成するのが主流のなか、手書きの職務経歴書から熱意や意欲を感じるという採用担当者もいます。
デメリットとしては、書き間違えた際に修正ができないことです。修正液や修正テープの使用は御法度なので、一から書き直す必要があります。

フォーマットを選択しよう

職務経歴書には、いくつかのフォーマットが存在します。一般的には「編年体式(逆編年体式)」が使用されることが多いです。生活支援員の職務経歴書のフォーマットに迷ったら、「編年体式(逆編年体式)」を選ぶとよいでしょう。それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。

編年体式(逆編年体式)

編年体式は、キャリアスタート時から時系列に沿って、業務内容や実績を書いていく形式です。逆編年体式はその逆で、最新のキャリアから書いていく形式となります。

編年体式のメリットは、採用担当者が履歴書と照らし合わせて読み進められるため、経歴や実績を把握しやすい点です。時系列に沿って読みやすい反面、単調になりやすく、アピールポイントがわかりにくいのがデメリットです。
特に、生活支援員の経験が浅い方や転職回数の少ない方は、編年体式が書きやすいでしょう。

逆編年体式は、直近の経験やスキルをアピールできます。生活支援員に必要な経験やスキルを最初に伝えられるため、採用担当者の関心を引きやすい点がメリットです。一方で、履歴書と時系列が逆になるため、採用担当者が読みづらさを感じる恐れがあります。

キャリア式

キャリア式は、時系列ではなく業務経験や分野ごとにまとめて記入する形式です。生活支援員の業務内容やスキルをアピールしやすくなります。生活支援員の経験やスキルが、応募先にマッチしていることを強くアピールできるのがメリットです。

デメリットは、どのような経歴があって今に至るのか、時系列で追えない点です。そのため、採用担当者によっては、「不都合なキャリアを隠しているのでは?」と捉える可能性もゼロではありません。
転職回数が多く、生活支援員の専門性をアピールしたい方に向いている形式でしょう。

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3.生活支援員の職務経歴書記入例①:編年体式

職務経歴書は、

  • 職務概要
  • 職務経歴
  • 保有資格
  • 自己PR

といった項目で構成します。読みやすさを意識して、長すぎないようにまとめることが大切です。以下では、編年体式の職務経歴書の作成例を紹介します。

職務概要

これまでの職務経歴を短くまとめます。これまで勤めてきた施設形態、就業期間、仕事内容を記載するとよいです。目安として、5行程度におさまるように記載しましょう。

【例文】

■職務概要
〇〇福祉専門学校を卒業後、2018年に「社会福祉法人〇〇会 グループホーム〇〇」に入社し、生活支援員として3年間従事してきました。食事や入浴、排泄介助などの身体介護や生活援助を担当し、基本的なスキルを身につけました。
2021年から現在勤務している「就労継続支援B型事業所〇〇」に転職。障がいのある方々の日常活動や就労サポートを行っています。

職務経歴

職務経歴には、

  • 職種
  • 勤務先
  • 勤務時間
  • 雇用形態
  • 職務内容
  • 役職
  • 実績

などを記載します。勤務先は、正式名称で記載しましょう。職務内容では、具体的な業務内容やその成果を記載します。利用者数や成果は数字で表すと、読み手にも伝わりやすい内容になります。

【作成例】

■職務経歴
2018年4月〜2021年3月

勤務先名 社会福祉法人〇〇会 グループホーム〇〇
定員:〇名
従業員数:〇名
経験職種・雇用形態 生活支援員・正職員
職務内容 生活支援員として以下の業務に従事いたしました。
・食事、入浴、排泄、体位変換などの身体介護
・調理や清掃、洗濯などの生活援助

2021年4月〜現在

勤務先名 就労継続支援B型事業所〇〇
定員:〇名
従業員数:〇名
経験職種・雇用形態 生活支援員・正職員
職務内容 生活支援員として以下の業務に従事いたしました。
・事務作業のサポートを通じて障がい者の就労支援
・イベント企画・実施(スポーツ、外出、宿泊など)

保有資格・スキル

保有資格には、生活支援員に関係する資格はもちろんのこと、運転免許なども記載します。記載する際は、略称ではなく正式名称で記載することが重要です。スキルには主に、WordやExcelなどのパソコンスキルを記載するとよいでしょう。

【例文】

■保有スキル

  • Word:文章作成、画像挿入など
  • Excel:表計算、SUM/IF関数など
  • 介護業務全般

■保有資格

資格名 取得年月
介護福祉士 取得 2018年3月
普通自動車第一種運転免許 取得 2020年5月

自己PR

自己PRには、これまでの経験やスキルを記載し、それを活かしてどのように貢献できるのかをまとめます。自分にどのような強みや魅力があるかを、わかりやすく採用担当者に伝えることが大切です。

【例文】

■自己PR
一人ひとりの利用者さんに合わせた、適切な対応が可能です。これまで勤めてきた障がい者グループホームと就労継続支援B型事業所には、さまざまな利用者さんが入所していました。「この人にはどのような課題があって、どのような解決方法が適切か」など考えながら業務にあたっていました。

例えば、自立を目指す利用者さんには、日常生活のスキルを身につけるためのサポートを積極的に行い、成功体験を積むことで自信を持ってもらうように努めました。貴社でもこの経験を活かして、利用者さん一人ひとりに合わせたケアを提供していきたいと思います。

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4.生活支援員職務経歴書記入例②:キャリア式

キャリア式では、時系列で書くのではなく、経験した業務や職種ごとに記載するのが特徴です。以下では、飲食店と生活支援員を経験した方が、障害者施設に転職することを想定して、キャリア式の職務経歴書を紹介しています。時系列で記載する必要がないため、アピールしたいキャリアから書けるのがポイントです。

【キャリア式の職務経歴書例】

■生活支援員に関する経歴
就労継続支援B型事業所〇〇
事業内容:〇〇
雇用形態:正職員
定員数:〇名
従業員数:〇名

期間 業務内容
2016年4月

2019年12月
・利用者さんやそのご家族の相談業務
・連絡調整
・利用者さんへの就労支援に関わる直接業務全般
・関係機関と連携構築

社会福祉法人〇〇会 障害者グループホーム〇〇
事業内容:〇〇
雇用形態:正職員
定員数:〇名
従業員数:〇名

期間 業務内容
2021年2月

現在
・障がい者の介助全般(食事、排泄、入浴、着替え)
・相談業務
・清掃、洗濯業務
・レクリエーションやイベントの企画・実施
・夜勤業務
・新人スタッフの教育・指導

【主な実績】
新人スタッフの教育の際に、教育者によって伝え方がバラバラでした。そこで、教育マニュアルを作成し、教育レベルを統一した指導方法を確立することにしました。その結果、業務の効率化とサービスの質の向上に繋がりました。

■飲食店スタッフに関する経歴
株式会社〇〇 ▲▲店
事業内容:フードサービス業
雇用形態:正職員
資本金:〇万円
従業員数:〇名

期間 業務内容
2020年1月

2021年1月
・ホールでの接客、配膳
・店舗の清掃業務
・調理補助
・在庫管理
・クレーム処理
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5.作成・見直しのポイント

ここでは、生活支援員の職務経歴書を作成・見直しする際のポイントを解説します。最初からうまく書こうとは思わず、まずは情報を整理して書いていくのがポイントです。

  • 見やすさ、読みやすさを意識して書く
    ただ情報を羅列するのではなく、見出しをつけたり箇条書きを使ったりして、採用担当者が読みやすいように書きましょう。

  • 実績が書けない場合は仕事の中で得たものを書く
    生活支援員は営業職などとは違い、目にみえる実績を数字で示すことが難しいです。そのため、業務のなかで心がけたこと、身につけたもの、できるようになったことを書いてみるとよいでしょう。

  • 自己PRには、生活支援員としての考え方や業務を改善した工夫を書く
    自己PRには、応募先で活かせる考え方やスキルを書くことが大切です。その際に、具体的なエピソードを添えると説得力が増します。「どのようなことを考えながら業務を行ってきたのか」「どのような工夫をして業務を改善してきたのか」などを書くと、自分らしい自己PRが書けるようになります。

  • 具体的な数字を書ける箇所は記載する
    利用者数や従業員数などは、具体的な数字で書きましょう。どのような施設規模で業務を行ってきたのかが理解しやすいからです。

  • 採用担当者の目線で、書いた内容を見直してみる
    職務経歴書が完成したら、採用担当者の気持ちになって内容を見直してみましょう。「読みやすい文章やレイアウトになっているか」「抜け漏れがないか」など、意外と見落としていることがあります。
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6.まとめ

職務経歴書は、これまで経験した業務内容やスキルを応募先に伝えるための書類です。決められた書き方はなく、基本的には応募者が自由に作成できます。パソコンでも手書きでも問題ありませんが、修正のしやすさや読みやすさなどから、パソコンで作成するのがおすすめです。

また、どのフォーマットを選べばいいか迷う方は、時系列で書いていく「編年体式(逆編年体式)」を選ぶとよいでしょう。
職務経歴書を提出しない方も多いですが、生活支援員として差別化を図るためにも提出することをおすすめします。

今回解説した内容が、生活支援員の職務経歴書作成の参考になれば幸いです。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/n56335bc8255e

2017年にセカンドラボ株式会社に入社。介護施設を担当する部門に配属され営業に従事。その後チームリーダーに就任。現在は事業部の統括的な立場でメンバーのマネジメントに関わる業務を主に担う。その他広報やコンテンツマーケティング等の業務も担当。

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