看護師の靴って何が正解?ナースシューズの選び方を徹底解説!
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ナースシューズは勤務先によって支給される場合と、自前で購入する場合があります。支給される場合、その頻度は半年に1回、1年に1回などバラバラです。靴のタイプもサンダルからスニーカーまで、規定の有る無しもさまざまで、支給があっても自前の靴を履くのが認められている所も多いようです。
ナースシューズは毎日履くものなので、自分で好きなものが履けるのであれば、より履きやすいものを選びたいものですね。他の看護師の皆さんはどんなタイプの靴を、どんな基準で選んでいるのでしょうか。
今回はナースシューズの選び方を徹底解説していきます。
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目次
1.看護師の靴はナースシューズが絶対におすすめな理由
ナースシューズにはサンダルタイプやスニーカータイプなどがありますが、同じような形のサンダルやスニーカーに比べると機能性が全く違います。
ナースシューズは看護師の業務に支障が出ないよう、さまざまな工夫が凝らされているのです。
勤務先で特に靴に関する規定がなく、自由に選ぶことができても、普通の靴ではなくナースシューズがおすすめです。
ここからは、看護師の靴はナースシューズが絶対におすすめな理由について解説していきます。
滑らない
ナースシューズは、いずれも靴底の摩擦面が多い複雑な溝のデザインが施されたゴム製になってるため、滑りにくくなっています。滑りやすいと事故やケガの原因になるので、普通の靴では不向きです。
軽い
長時間、毎日履いているので軽いことも大切なポイントです。ナースシューズはサンダルタイプもスニーカータイプでも、より軽くなるよう工夫されています。
衛生的
看護師は清潔感が重要視されるため、衛生的な靴が理想とされています。ナースシューズには汚れがつきにくい加工や、抗菌加工されているものが多くあります。
疲れにくい
長時間の立ち仕事でも疲れにくいよう、かかと部分にエアーが入っているタイプも多くあります。ソールが足の屈曲に合わせて曲がり、足の負担を軽減してくれます。
騒音性
滑りにくいソールは歩くときの大きな音がしやすくなるため、夜勤がある人には不向きです。ナースシューズは音についても考慮されていて、静かなものが多くなっています。
スカウトサービス登録はこちら2.看護師の靴は種類で選ぶ!種類別ナースシューズ
ナースシューズというとサンダルをイメージする人が多いかもしれませんが、医療や介護の現場で働く人が履く作業用の靴のことです。ナースシューズには次のような種類があります。
- サンダルタイプ
- スニーカータイプ
- パンプスタイプ
ここからは、ナースシューズの靴の種類ごとに、その特徴やメリット・デメリットを解説します。
サンダルタイプ
サンダルタイプのナースシューズは足のムレを防ぎ、適度なヒールがあるため疲れにくいと定評があります。最近はヒールやインソール部分にエアーや低反発クッションが入っていて、より疲れにくいタイプが人気です。
ただし、足の露出部分が多いため、注射器や薬品を落とした時に針が足に刺さったり、薬品がかかったりする恐れがあります。また、地震などの急な災害時にケガをする可能性もあり、最近ではサンダルタイプのナースシューズを禁止する医療現場が増えていています。
しかし、通気性がいいことや、取り扱っている販売店が多く2,000円程度で購入できるリーズナブルな点から、根強い人気があります。水や汚れがつきにくい素材のため、衛生面でも安心できることから、まだまだ利用している人は多いようです。
サンダルタイプには次のような種類があります。
- オープントゥタイプ
- ヒール付きタイプ
- パンプスタイプ
- クロックスタイプ
ここでは、サンダルタイプの種類について詳しくご紹介します。
オープントゥタイプ
昔から看護師が使っているもので、足先が空いたタイプのものです。かかと部分を固定するバックストラップが付いています。通気性に優れているので、足のムレや臭いが気になる人におすすめです。
バックストラップの固定が弱いタイプのものは、脱げやすいというデメリットがあります。緊急時に走りにくいこともあるので、バックストラップがかかとをしっかり固定するタイプを選ぶことが大切です。
ヒール付きタイプ
足元をすっきり見せることができ、ファッション性を重視したい人におすすめです。ナースシューズに必要な滑りにくさやクッション性などの機能を備えているので、おしゃれにこだわりつつ、仕事に支障が出る心配はありません。
足の甲のベルトのデザインや、ストラップにワンポイントが入ったものなどもあり、個性が出せるところも魅力です。
ヒールがある分、動き回ったり走ったりしにくいデメリットがあるので、デスクワーク中心の人に向いています。
パンプスタイプ
パンプスタイプのナースシューズは足のラインがキレイに見えることから、職場でもオシャレにこだわりたい人に人気があります。ヒールの高さが3cm程のものが多く、背が低い方にもおすすめです。
安定感やムレなどに不安要素がありましたが、日々改良が進み、滑り止め効果やメッシュ加工などが充実しているタイプも多く販売されています。
他のナースシューズに比べ、価格が高いというデメリットもあります。
美容系のクリニックなど、スタッフの外見にこだわる職場で多く利用される傾向にあるようです。
クロックスタイプ
足全体を覆うクロックスタイプのナースシューズもあります。足の露出部分が少ないため、安全面でも安心できます。このタイプはかかと部分のベルトが可動式になっているため、介護施設など、脱ぎ履きが多い職場では便利です。オープントゥタイプと違い、男性用もあります。
ただし、足へのフィット感はないので、動き回る作業が多い場合には不向きです。また、足が固定されない分、長時間の立ち仕事などでは疲れやすさを感じることがあります。クロックスタイプは、あまり歩くことのない検査技師の方などが多く使っています。
スニーカータイプ
サンダルタイプに代わり、安全面や機能性からスニーカータイプが最近では主流になりつつあります。総合病院や介護施設ではスニーカータイプのナースシューズ以外は禁止になっている所が増えてきています。
スニーカータイプはヒールなどがないので、足の負担を減らすことができ、快適に動くことができます。瞬発的な動きや、小回りにも対応でき、緊急時に走る時にもスムーズに動けて便利です。
インソールやアウトソールにクッションが施されているタイプが多く、足にフィットするのも人気の理由です。ムレを防ぐための通気性にも工夫が凝らされていて、足の両サイドにメッシュ加工が施されているタイプや、通気口を多く取り入れたタイプがあります。
一般的なスニーカーに比べ、ナースシューズは多機能になっているので、履き心地や作業のしやすさが全く違います。
滑り止め加工をされているスニーカーは、歩くときにキュッキュッと音がするものが多いのですが、ナースシューズではそれがありません。一般的なスニーカーは通気性を考えて、つま先部分がメッシュになっています。看護の現場では、その部分に注射針を落としたり、薬品をこぼしたりすることがあるため、安全のため足の両サイドがメッシュになっています。
スニーカータイプには複数の種類があり、その特徴やメリット・デメリットは次の通りです。
靴紐タイプ
このタイプのメリットは、靴紐で足のサイズに合わせで微調整ができ、足をしっかり固定してくれるので大変動きやすく、疲れも軽減できます。よりフィット感を求める人にはおすすめです。
デメリットは、脱ぎ履きしにくいという点です。脱着時に靴を手で触る必要があり、そのたびに手の消毒が必要になります。履いている時に靴紐が解けることもあり、そのたびに手の消毒をする煩わしさがあります。
スリッポンタイプ
靴に足を入れるだけで簡単に履けるところが、大きなメリットになります。手を使わずに脱ぎ履きができるので便利です。靴を触ることがないので、衛生面からも安心です。
脱ぎ履きしやすい分、脱げやすいというデメリットがあります。
マジックテープ(面ファスナー)タイプ
靴紐部分がマジックテープになっているタイプです。足の甲部分の全体がマジックテープになっていて、大きく開いて脱ぎ履きできるタイプもあります。
マジックテープで足の甲部分の調節ができ、脱ぎ履きもしやすいため、靴紐タイプとスリッポンタイプのいい点を両方兼ね備えているタイプです。足の形が幅広甲高という方には特におすすめです。
他のスニーカータイプと同様、ムレやすいデメリットはあります。
2WAYタイプ
2WAYタイプはスリッポンでありながら、かかと部分を踏んで履けるようになっているタイプです。かかとを踏んでスリッパのようにして履けるので、脱ぎ履きしなければいけない時に便利です。また、ムレが気になる人は状態に応じて履き方が変えられるメリットがあります。
スカウトサービス登録はこちら3.看護師の靴は機能で選ぶ!機能別ナースシューズ
ナースシューズといっても、いろいろな機能がついているものが、たくさん発売されています。値段もさまざまで、2,000円程度のリーズナブルなものから約50,000円するものまであり、どれを選んでいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
ここからは、機能別にナースシューズの選び方を解説します。
動きやすさ
動きやすさを重視してナースシューズを選ぶなら、次のようなポイントをチェックしましょう。
エアーが入っている
立っている時間が長い人や、長時間履くことが多い人は、インソール部分にエアーが入っているタイプがおすすめです。クッション性が高いため、地面に足が着地した時の衝撃を分散してくれます。
エアーが入っているタイプは、ソール部分が柔らかいものが多く、柔らかいソールは歩きやすく疲れにくい特徴があります。
軽い
重い靴は、知らず知らずのうちに体に負担をかけてしまいます。できるだけ軽いナースシューズがおすすめです。
軽量タイプのナースシューズは数多く展開されていて、片足140gという超軽量タイプもあります。
ただし、軽さばかりにこだわると、クッション性や耐久性が乏しくなることもあるので、選ぶ時に注意が必要です。
滑り止め加工されている
安全性の面から、滑り止め加工はなくてはならない機能です。一般のサンダルやスニーカーは、滑り止め加工が乏しいものが多いので、ナースシューズとして作られたものがおすすめです。
ナースシューズの場合は、歩くときの音にも配慮されているので、夜間の医療現場で足音が響く心配もあまりありません。
疲れにくさ、フィット感
ナースシューズは1日中履いているものなので、疲れにくさは重視したいところです。ソール部分の厚みがありすぎると、靴の重みで疲れやすくなりますし、薄すぎても衝撃が吸収されないので疲れます。
疲れにくさを重視するなら、次のようなポイントをチェックしましょう。
クッション性がある
インソールが低反発のクッションになっているタイプはおすすめです。土踏まず部分が盛り上がっているものは、適度な刺激があって疲れを軽減してくれます。
ソールが厚め
ソールが厚めの靴は、着地した時の安定感がよく、さらに着地時の衝撃を分散するので足が疲れにくくなります。ソールの反発力を利用して、楽に歩くこともできます。
ソールにはゴム素材とEVA素材があります。EVA素材はゴム素材に比べ、軽い上にクッション性が高いので、疲れが気になる人にはおすすめです。ただし、EVA素材はゴム素材に比べると、滑りやすいというデメリットがあります。ゴム素材は重みがある分、滑りにくく安定感があるのですが、大きめの足音が出やすい難点があります。どちらがいいとは一概に言えないので、自分の体質や働き方に合わせて選ぶといいでしょう。
サイズが合っているか
脱ぎ履きしやすいように大きめのサイズにしたり、動きやすいようフィット感を重視して小さめのサイズを選んだりすると、疲れやすくなります。自分の足にピッタリ合ったサイズのナースシューズを選ぶと、毎日の疲れを軽くすることが可能です。
ナースシューズは一般的な靴に比べ、幅もサイズも若干大きめに作られています。仕事柄、しゃがむことが多く、足にフィットし過ぎていると外反母趾になる人が多いからです。そのため、ネットなどで購入する場合は、普段の靴のサイズと同じものを選ぶと失敗する可能性があるので注意が必要です。
脱ぎ履きのしやすさ
入浴介助や、患者さんのベッドに乗る時には、ナースシューズを脱ぎ履きするので脱着のしやすさも重要です。しかし、あまりに脱ぎやすいタイプだと、勝手に脱げてしまうこともあるので注意が必要です。
クロックスのように、かかと部分のストラップを移動してスリッパとして履けるタイプや、かかとを踏んで履けるスニーカータイプを選べば安心です。
訪問看護や病棟勤務の場合は、ナースシューズの脱ぎ履きが頻繁にありますが、脱がない職場もあるので、自分の環境に合わせて選ぶといいでしょう。
通気性
足には多くの汗腺が集まっているので、冬でも汗をかきやすい場所になります。靴の中に熱や湿気がこもったままだと、臭いの原因にもなるので、通気性も重視したいものです。
クロックスタイプのナースシューズは通気性が良く、足を覆うタイプのため安全面からも安心できます。スニーカータイプも通気性の良いメッシュ素材が使われています。足の両サイドやつま先部分に、ベンチレーションと呼ばれる通気口が多くあるものに人気があります。
4.看護師の靴の交換時期は?ナースシューズ交換頻度
ナースシューズは毎日使うものなので劣化も激しく、すぐに汚くなったり、ボロボロになったりすることが多いようです。看護師のみなさんは、どのくらいの頻度で洗ったり交換したりしているのでしょうか。また、ナースシューズは自腹で購入しているのか気になります。
ここでは、ナースシューズの購入方法や交換時期について解説します。
ナースシューズの購入方法は?
白衣は職場で支給されますが、ナースシューズが支給されるかどうかは、その職場によって違いがあります。
診療所やクリニックなどの場合は、ナースシューズも支給してくれるところが多いようです。その支給頻度はまちまちで、年1回のところもあれば、2~3年に1度のところもあります。
支給されるナースシューズは、種類を選べずサイズだけを申請して、みんな同じタイプものを履くことが多いようです。稀に、カタログの中から好きなタイプが選べる職場もあります。
自分で購入するのに比べ、費用や手間がかからないメリットがありますが、自分の足に合ったものが選べないというデメリットがあります。そのため、ナースシューズが支給される人でも、自分に合うものを自腹で購入している人も少なくありません。
ナースシューズの交換時期は?
年に1回、ナースシューズが支給される職場の場合は、そのタイミングで交換することが多いようです。自腹で購入している人は、気分を新たにする意味でも1年に1回交換する人も多くいます。
ナースシューズの中敷きを定期的に洗う人は多いようですが、靴自体を洗う人は少なく、汚れたり劣化したりしてきたら買い替えるケースが一般的です。
汚れや劣化は使っている人によって感じ方が違うので、特に汚れが目立たなくても半年に1度買い替えるという人もいます。
職場の状況によっては、汚れやすいこともあります。介護が多い職場では、汚物で汚れることが多く、靴に汚物が付いた場合はみんなすぐに交換しています。
自腹でナースシューズを購入する人は、1足の価格が高すぎると買換えが大変になるので、リーズナブルで機能性の優れたタイプを選ぶことが大切です。
5.看護師の靴はこれで決まり!おすすめナースシューズ3選
ここまで解説したナースシューズのメリット・デメリットを踏まえて、履きやすいものを集めてみました。働く職場や、働き方に合わせて自分に合ったナースシューズを見つけましょう。
<moz> 2WAYナースダブルエアーシューズ(低反発中敷付き)
しっかりと足全体を覆うスニーカータイプのため、歩き回ったり走ったりをスムーズにすることができます。
つま先とかかと部分の両方にエアーが入ったダブルエアーパーツ使用のため、クッション性にも優れていて足裏全体で衝撃を緩和してくれます。また、つま先とかかとに少し角度がついていて、上を向いているのでつまずきにくく歩きやすい設計です。インソール部分は低反発クッションになっているので、疲れを軽減してくれます。
かかとを踏んで履くこともできる2WAYタイプで、履き口の上と横の2ヶ所にあるゴムが良く伸びるため、脱ぎ履きも楽にできます。
側面にメッシュ加工が施されているため、蒸れにくく、液体や汚物の染み込みを防ぐ効果があります。
インソールは取り外して洗うことができ、乾くのが早いため、すぐにまた履くことが可能です。
6色のカラーバリエーションや、ワンポイントのかわいいエルクのロゴで、さりげないオシャレを楽しめるところも魅力です。
<スポーツフィット>スニーカー2WAYLight
軽さにこだわった超軽量タイプのナースシューズで、片足の重さは約140gです。クッション性もあり、全方向にしなって曲がるソールのため、足の疲れも軽減してくれます。
かかとを覆ったシューズスタイルと、かかとを踏んだサボスタイルで履ける2WAYタイプなので、作業場面に合わせて便利に使い分けることが可能です。シューズスタイルで履いている時は、合皮のかかかとフラップが足をしっかり固定してくれるので、スムーズに動き回ることができます。かかとフラップには柔らかいクッションが入っているため、踏んで履いても違和感がありません。
内側とインソールがメッシュ素材になっていて、ムレも軽減してくれます。外側はサイドにメッシュが入っていて、安全性もキープできています。
縦に入った2本のラインがアクセントとなっていて、11色ものカラー展開があります。内側が幅広設計になっていて、足指が動かせるのに細見えするところも、女性には嬉しいデザインです。
<asics>ナースウォーカー®101 3E
機能性を最重視する人におすすめのナースシューズです。大手靴メーカーのアシックス製なので、機能性に期待できます。
片足約155gという超軽量でありながら、クッション性に優れたオーソライト中敷きやスポンジソールが使われているため、足の疲れが軽減されます。オーソライトは、通気性とクッション性に優れ、耐久性もあることで、多くの靴に採用されている素材です。足の裏に隙間なく適度な硬さでフィットするため、かかとの安定感を高め、歩行時の体への負担を軽くする効果が期待できます。
ベルトタイプなので脱ぎ履きもしやすく、両サイドのメッシュは大きめになっているため通気性も抜群です。つま先の内側部分に消臭加工がされているのもうれしい特徴です。
6.まとめ
今回はナースシューズの選び方を徹底解説しました。
立ち仕事が多い看護師の場合、疲れにくく動きやすいナースシューズは仕事をする上で大切なアイテムです。ナースシューズを製造しているメーカーは、多くの看護師の意見を取り入れて、日々改良を続けています。そのため、種類も豊富で多機能タイプのナースシューズが多く販売されています。
購入する際には、自分の足や職場、働き方に合ったナースシューズを選ぶことが大切です。
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