【例文付き】精神保健福祉士の履歴書の書き方|志望動機、自己PRの良い例・悪い例
- 更新日
「履歴書が原因で書類選考に落ちたくない」
「採用される自己PRや志望動機の書き方を知りたい」
このような悩みはありませんか?
履歴書は、自身の基本情報を知ってもらうための大事なツールです。基本ルールを知らずに適当に作成してしまうと、採用担当者からの印象が悪くなり、書類選考で落とされる可能性もあります。
本記事では、求人サイトとして多くの採用者・不採用者の傾向を見てきた経験から、精神保健福祉士の履歴書の書き方を徹底解説します。自己PRや志望動機の書き方、例文も紹介しているので、履歴書の作成が苦手な方でもすぐに書けるようになるでしょう。
履歴書の書き方がわからなくて困っている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
1.精神保健福祉士の履歴書の基本ルール
履歴書は公的な文書です。基本ルールに則って嘘偽りなく、丁寧に正しく記入することが大切です。ここでは、精神保健福祉士の履歴書の基本ルールを解説します。
学歴・職歴の書き方
履歴書の学歴・職歴欄は、応募者がどのような教育を受けて、どのような仕事をしてきたのかを伝える部分です。まずは学歴・職歴を書く際のポイントを解説します。
【学歴・職歴を書く際のポイント】
- 一行目の「学歴」「職歴」は中央に揃える
- 大学や専門学校の学部・学科名は省略しない
- 編入や休学歴がある場合は理由も添えて「学歴」に記入
- 入学・卒業年は和暦・西暦表記のいずれかに統一する
- 職歴は配属先や役職なども記入
- 枠に余裕があれば業務内容も簡潔に記入
- 退職した場合は「一身上の都合により退職」と書くのが一般的
上記のポイントに則って書いた学歴・職歴が以下のとおりです。
【学歴・職歴の例】
年 |
月 |
学歴・職歴(各別にまとめて書く) |
学歴 |
||
平成〇 |
4 |
〇〇市立〇〇高等学校 入学 |
平成〇 |
3 |
〇〇市立〇〇高等学校 卒業 |
平成〇 |
4 |
〇〇福祉大学 保健福祉学部 精神保健学科 入学 |
平成〇 |
3 |
〇〇福祉大学 保健福祉学部 精神保健学科 入学 |
職歴 |
||
令和〇 |
4 |
医療法人〇〇会 〇〇病院 入職 |
医療相談室 配属 |
||
医療ソーシャルワーカーとして勤務 |
||
現在に至る |
||
以上 |
大学や短大のほかに、一般養成施設や短期養成施設に通って受験資格を得た場合は、養成施設を学歴欄に記入しても問題ありません。一般的には一般養成施設を記入する方が多く、働きながら通った経過をアピールする機会にもなります。
養成施設を学歴欄に記入する際は、時系列に沿って正しく記入しましょう。
免許・資格の書き方
免許・資格については、精神保健福祉士の業務に関係ないものもすべて記入するようにしてください。履歴書に書く際は、以下のポイントを踏まえて記入しましょう。
- 最初に自動車免許などの免許を書き、次に資格を記入
- 保有している免許・資格をすべて記入
- 免許・資格名は正式名称で記入
免許や資格名の後ろには、1文字スペースを空けて「取得」「合格」など、どのような状況にあるかを記入します。書き方の例は以下のとおりです。
年 |
月 |
免許・資格 |
平成〇〇 |
9 |
普通自動車第一種免許 取得 |
平成〇〇 |
12 |
介護職員初任者研修過程 修了 |
令和〇 |
3 |
精神保健福祉士資格 取得 |
以上 |
注意点として、資格の種類によって「取得」「合格」「修了」と分けて記入する必要があります。書き方に細かなルールはありますが、採用担当者側に状況をわかりやすく伝えるためにも大切なことです。
前述したように、資格の種類によって「取得」「合格」「修了」と記入しなければなりません。一般的な書き方のルールは以下のとおりです。
- 免許証が交付されるもの:取得
- 合格証が交付されるもの:合格
- 指定の教育や訓練、研修などを完了したもの:修了
介護業界で取得できる資格の正式名称と書き方を紹介します。
正式名称 | 免許・資格欄の書き方 |
---|---|
介護職員初任者研修 | 介護職員初任者研修過程 修了 |
認知症介護基礎研修 | 認知症介護基礎研修過程 修了 |
介護福祉士実務者研修 | 介護福祉士実務者研修過程 修了 |
介護福祉士 | 介護福祉士資格 取得 |
社会福祉士 | 社会福祉士資格 取得 |
精神保健福祉士 | 精神保健福祉士資格 取得 |
介護支援専門員 | 介護支援専門員資格 取得 |
認定ケアマネジャー | 認定ケアマネジャー資格 取得 |
試験は合格済み、登録がまだの場合は?
精神保健福祉士資格の取得状況に応じて文末表現も変更しなければなりません。国家試験は合格済みで、登録が済んでいない場合は「精神保健福祉士資格 合格」と記載します。
詳しくは、以下を参考に記入するとよいでしょう。
- 精神保健福祉士の受験資格を有し、国家試験を受験するまでの期間
→精神保健福祉士資格 受験予定 - 国家試験を受験し、結果待ちの状態
→精神保健福祉士資格 結果待ち - 国家試験に合格し、登録するまでの期間
→精神保健福祉士資格 合格 - 登録が完了した状態
→精神保健福祉士資格 取得
手書きとパソコン作成どちらがいい?
結論、手書きで作成した履歴書の方が、採用担当者の印象に残りやすいです。とはいえ絶対的なルールはなく、採用に大きく影響する可能性は低いため、手書きとパソコンどちらで作成しても問題はありません。
手書きをおすすめする理由は、医療・福祉業界では「人柄採用」が多い傾向にあるため、手書きの方が人柄が表れてアピールできるからです。「熱意をアピールしたい」「効率的に転職活動を進めたい」など、状況や目的に応じて作成方法を選ぶとよいでしょう。
ただし、応募先から指定があった場合は、指示に従って作成してください。不安な方は、「御院が指定するフォーマットはありますか?」など、応募先に直接確認してみるとよいでしょう。
要チェック!履歴書作成のNGルール
履歴書作成の際に、避けるべきことを紹介します。
- 鉛筆・シャープペンシル・消せるボールペンは使用しない
- 修正液などで訂正しない
- 誤字・脱字・略語に気をつける
- 空欄にしない
- 西暦・和暦が統一されていない
- 古い履歴書を使いまわさない
- ネットの志望動機や自己PRをそのまま使わない
履歴書作成の際には、黒色のボールペンを使うのが基本です。書き間違えた場合でも修正液などを使用せず、新しい履歴書に書き直しましょう。
空欄を作るのも避けるべきです。例えば、免許や資格欄に書くことがない場合は、「特になし」と記入します。
最も避けるべきなのは、Webサイトに書かれている志望動機や自己PRをそのまま使うことです。参考程度にし、自分の言葉や内容に変えて記入するようにしましょう。
スカウトサービス登録はこちら2.精神保健福祉士の志望動機の書き方(例文つき)
採用担当者は志望動機から、「事業所とマッチする人材かどうか」「長く働いてくれそうな人材かどうか」などを見極めます。いわば、応募者の第一印象を左右する項目ともいえます。ここでは、精神保健福祉士の志望動機の書き方をみていきましょう。
志望動機の書き方の3つのポイント
志望動機を書く際は、以下の3つのポイントを押さえて記入しましょう。
- なぜ他ではなくその事業所を選んだのか
- 自分の経験スキルをどう活かせるか
- 転職後に何をしたいのか
それぞれ解説します。
「なぜ、他の事業所ではなくその応募先を選んだのか」を志望動機に盛り込むことで、志望度の高さをアピールできます。思い浮かばない場合は、事業所のHPや求人ページなどを確認し、理念や事業方針を参考にしましょう。
理念や事業方針はその事業所独自のポイントなので、志望動機を作成する際に役立てられます。
「自分の経験やスキルを入職後にどう活かせるか」を志望動機に記入することで、応募先への貢献度をアピールできます。ただ経験やスキルを書いてアピールするのではなく、応募先の業務内容を理解し、自分の経験がどう貢献できるかを記入しましょう。
「入職後、しっかり働いてくれそうだな」と採用担当者にも伝わり、仕事の意欲が高いことも伝えられます。
入職後、どのように成長していきたいのか、どのような目標をもっているのかを記入しましょう。将来のことまで考えていることが採用担当者に伝われば、「この応募者は長く働いてくれそう」といった印象を残せます。
大きな目標である必要はないので、この機会に目標設定してみるとよいでしょう。
志望動機の例文(良い例、悪い例)
前述の3つのポイントを踏まえて、志望動機を作成してみてください。ここでは、精神保健福祉士の志望動機の例文を良い例と悪い例に分けて紹介します。
【良い例】
「貴院に応募した理由は、在宅医療を中心として地域に根差したサポートに力を入れている点に惹かれたからです。私自身、学生時代に軽度のうつ病を患ったことがあります。今では完治していますが、通院する大変さを人一倍理解しています。前職では、精神科病院で5年間相談援助業務を行い、多くの利用者様とご家族のサポートを行ってきました。特に一人ひとりの状態に応じた支援計画の立案や、関係機関との連携に力を入れてきました。転職後はこれまで培ってきた経験やスキルを活かし、貴院でも多くの利用者様に貢献できると考えています。」
【解説】
上記の例文では、「なぜその応募先を選んだのか」という結論の部分を先頭に書いています。結論から書き始めることで、自分が伝えたいことがわかりやすく、読み手の興味を引けるからです。
次に自分の具体的なエピソードを含めて「自分の経験スキルをどう活かせるか」「転職後に何をしたいのか」を記入します。あくまでも一例なので、参考にしつつも応募先の情報収集と自己分析をしっかり行い、オリジナルの志望動機を作成しましょう。
【悪い例】
- 貴院の理念に共感し、志望しました。
- 他院より給料と休日の多さに魅力を感じたため志望しました。
- 精神保健福祉士として成長できると思い、志望しました。
【解説】
1つ目の志望動機は、他の事業所にも同じことが言えるため、「すぐに退職しそう」「他の事業所でもいいのでは?」と思われる可能性があります。その事業所だからこそ志望した理由を具体的に伝えることが大切です。
2つ目は、給料と休日に注目した悪い例です。たしかに待遇や福利厚生は働くうえで大切ですが、志望動機で伝えてしまうと、「良い条件の事業所を見つければ、すぐに転職するのでは?」と印象を与えてしまいます。
3つ目は、「自分の利益しか考えていない」と捉えられかねない志望動機です。「資格が取得できる」「成長できる」などは、自分の都合をメインにした志望動機なので、避けた方がよいでしょう。
スカウトサービス登録はこちら3.精神保健福祉士の自己PRの書き方(例文つき)
自己PRは自分の強みをアピールする絶好の機会です。ありきたりな内容ではなく、自分が経験したエピソードを交えて伝えることが大切です。
ここでは、具体的な自己PRの書き方を、例文つきで解説します。
自己PRの書き方の3つのポイント
自己PRを書く際は、以下の3つのポイントを押さえて書くようにしましょう。
- その職場で求められるスキルから逆算する
- 根拠となるエピソード(実体験)を用意する
- 転職後にどう活かせるビジョンを示す
それぞれ解説します。
自己PRを考えるうえで押さえておきたいのが、応募先で求められるスキルから逆算して自分の強みを整理することです。例えば、応募先がコミュニケーション能力に長けている人材を求めているのであれば、そのスキルに応じた自己PR文を考えます。
応募先で求められるスキルが理解できれば、それに応じたスキルや経験、強みを整理しましょう。その際、根拠となるエピソード(実体験)を用意し、自己PR文に盛り込むことで説得力のある内容になります。
最後に、整理した内容を転職後にどう活かせるかアピールしましょう。そのスキルや経験をどのように活かせるか、具体的に書くのがポイントです。「貴院はコミュニケーション能力を大切にしているので、私の強みが活かせられます」だけでは説得力のない内容になってしまいます。
自己PRの例文(良い例、悪い例)
前述したポイントを踏まえて、自己PRの例文を良い例と悪い例で紹介します。
【良い例】
「私の強みは、相手の気持ちに寄り添ってコミュニケーションができる点です。精神保健福祉士には、利用者様との信頼関係を築くことが最も重要だと考えています。前職では、介護施設で相談援助業務を5年間勤務してきました。多くの利用者様とそのご家族から相談を受ける中で、一人ひとりのニーズに応じたサポートを提供してきました。特に、利用者様の気持ちに寄り添い、丁寧なコミュニケーションを心がけることで、利用者様からの信頼を得てきたと思っています。また、他の医療スタッフや関係機関との連携を円滑に進めるために調整役も務めました。貴院でも相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーション力を活かし、利用者様一人ひとりに応じたサービスを提供し、地域に貢献したいと考えています。」
【解説】
応募先がコミュニケーション力に優れた人材を求めていると仮定して、自己PRを作成した例です。まずは結論から述べて、その後に具体的なエピソードを記入していきます。
具体的なエピソードには、自分の経験やスキル、強みがどのような成果や嬉しかったことに繋がったのかを記入するとよいでしょう。
最後に、ここまで説明してきたアピールポイントを、応募先でどう貢献したいかで結びます。応募先で成し遂げたいことがあれば、そのことを2、3文で説明しても問題ありません。
【悪い例】
「私の強みは、コミュニケーション力です。私は前職で介護施設の相談員として働いてきました。はじめは利用者様とうまくコミュニケーションが取れず、悩んでいましたが、先輩からアドバイスをいただいてからは、信頼関係を構築できるようになりました。入職後は、このコミュニケーション力を活かし、利用者様やそのご家族から信頼されるような精神保健福祉士として活躍していきたいです。」
【解説】
上記の自己PRには、強みであるコミュニケーション力を示す具体的なエピソードがありません。そのため、アピールしたいコミュニケーション力が相手に伝わりづらく、自分の強みをアピールできていない自己PRになってしまいます。
一般企業の営業職などであれば、成果を数値化できます。しかし、医療・福祉業界の仕事は、成果の数値化が難しいため、具体的なエピソードを記入することは大切です。
スカウトサービス登録はこちら4.採用担当者は履歴書のどこをチェックしている?
採用担当者が履歴書をチェックするポイントは、以下のとおりです。
- 応募者の写真や文字
- これまでの経歴
- 自己PRや志望動機
それぞれ解説します。
応募者の写真
採用担当者が履歴書を手にして最初に確認するのは、応募者の写真です。精神保健福祉士は、利用者様やそのご家族、他の医療スタッフ、関係機関など多くの人と関わる仕事なので応募者の雰囲気は重視される傾向にあります。
顔つきや顔が整っているかを見ているわけではありません。全体の表情や髪型、服装、化粧など清潔感があるかどうかが重要です。そのため、写真はスピード写真でなく、プロに撮影してもらうのをおすすめします。
費用や時間はかかりますが、写真館や撮影スタジオを利用することで、専門的なアドバイスを受けながら撮影してもらえるでしょう。
これまでの経歴
次に確認されやすいのが、職歴です。在籍した事業所の業種はもちろん、配属先の仕事内容や在籍期間などをチェックされます。
短期間で転職を繰り返している場合は、「困難にぶつかったとき、すぐに転職しないだろうか」と採用担当者は気になる部分ではあります。
しかし、仕事に一貫性があったりスキルアップを定期的にしていたりすれば、評価されやすいです。これまでの経歴だけを見て不採用になることは少ないため、安心してください。ただし、面接ではしっかりと自己PRと志望動機をアピールする必要があるでしょう。
自己PRや志望動機
最後に、採用担当者は履歴書の自己PRや志望動機をチェックします。ここでは、入社後の貢献度や仕事に対する姿勢など、事業所にマッチする人材かを見極めます。履歴書の文章だけでもある程度の人物像が見えるからです。
そのため、「文字が汚くて読みづらい」「内容にオリジナリティがない」「文章が短すぎる」などないようにしましょう。履歴書はあくまでも面接につなげるツールなので、「この人に会ってみたい」と印象に残せるかが大切です。
スカウトサービス登録はこちら5.履歴書作成に役立つサイト集
ここでは、履歴書を効率的に作成できるようになるサイトを紹介します。ぜひ活用して就職・転職活動の際に役立ててください。
入学・卒業年度自動計算表(年号早見表)令和対応
マイナビ転職が提供している「入学・卒業年度自動計算表(年号早見表)」は、生年月日を入力するだけで学歴の入学・卒業年度を西暦・和暦の両方で表示してくれるサイトです。浪人や留年、休学にも対応しているので、簡単に入学・卒業年度を調べられます。
出典:【履歴書】西暦・和暦両対応 入学・卒業年度自動計算表(年号早見表)※令和対応済み
履歴書テンプレートダウンロード(厚生労働省)
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本記事で解説した内容も参考にしつつ、こちらのサイトも参考にしてください。
出典:ハローワークインターネットサービス - 履歴書・職務経歴書の書き方
AIによる志望動機・自己PRたたき台作成ツール
就活AI byジェイックの作成ツールは、AIを利用して志望動機や自己PRのたたき台を作成できる機能です。キーワードを入力するだけで簡単にたたき台を作成できます。
ただし、あくまでもたたき台レベルなので、履歴書にそのまま記入するのはNGです。自分なりの言葉でブラッシュアップして作成しましょう。
6.まとめ
精神保健福祉士は医療・福祉業界の仕事なので、特に人柄を重視した採用の傾向があります。そのため、履歴書の中でも経歴や自己PR、志望動機などの項目はしっかりチェックされます。
本記事では、履歴書作成の基本ルールや自己PR・志望動機の書き方を紹介してきましたが、そのまま利用するのはNGです。あくまでも参考程度にとどめて、オリジナリティのある内容にブラッシュアップしましょう。
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