保健師の在宅ワークは可能?気になる仕事内容や給料を徹底解説!
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保健師の職場と聞くと、行政機関や医療機関のイメージがあるかと思います。しかし、働き方の多様化に伴い、保健師が在宅ワークできる求人も見られるようになってきました。
本記事では、保健師の勤務先や1日のスケジュール例、給料相場などを解説します。この記事を読めば、保健師の在宅ワーク事情がわかり、自身の転職活動に活かせるでしょう。
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目次
1.保健師が在宅ワークできる職場はある?
保健師は行政機関や病院などで働くことが多いですが、在宅ワークができる職場があります。一般的な保健師の仕事内容は、地域住民の保健指導や健康管理、乳幼児検診などです。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い、多くの職場がリモートで産業保健活動を行っていました。
現在も出社が必要な場合を除き、保健師が在宅ワークできる職場があります。具体的な仕事内容については、以下の章で解説しています。
2.保健師の主な勤務先と仕事内容
保健師は、医療や行政、一般企業など活躍の場を選ばない仕事です。ここでは、保健師の主な勤務先と仕事内容を見ていきましょう。
行政機関(行政保健師)
行政保健師は保健所や保健センター、地域包括センターなどの行政機関で、公務員として働く保健師のことです。乳幼児から高齢者まで幅広い世代の方を対象に、保健指導や健康管理を行います。
細かな仕事内容は、以下のように所属する行政機関によっても異なるため注意が必要です。
【保健所】
- 地域の衛生管理
- 感染症対策
- 子育てに関する相談 など
【保健センター】
- 定期健診の開催
- 母子手帳の交付
- 健康相談
働く場所によって業務内容は違えど、「地域住民が健康に過ごせるように保健サービスを提供する」という根本の部分は同じです。
医療機関(病院保健師)
病院保健師は、病院やクリニックなどの医療機関で働く保健師のことをいいます。病院内の地域医療室や保健指導室などに所属し、患者様への健康診断や健康相談を行います。
患者様だけでなく、その病院で働く医療職を対象とした健康管理を担当することも多いです。
また、保健師は看護師免許を持っているため、病院によっては看護師業務と兼務する場合もあります。
行政機関や一般企業、学校などは日勤のみですが、病院保健師は夜勤を担当することも少なくありません。
一般企業(産業保健師)
一般企業に勤める産業保健師は、産業医や衛生管理者と連携して、従業員や雇用者の健康管理や病気の予防に務めます。産業保健師を雇っている企業は、比較的大規模の場合が多く、給与や福利厚生などの待遇も良いのが特徴です。
主な仕事内容は以下のとおりです。
- 従業員や雇用者の健康管理
- 従業員や雇用者の定期健診
- メンタルヘルスに対するケア
- 労働環境の整備
- 衛生委員会への参加 など
近年、職場でのハラスメントや過度な労働負荷が問題となっているため、メンタルヘルスケアを重視する企業も増えています。
学校(学校保健師)
学校の保健室に所属し、生徒や教員の健康管理を行うのが学校保健師です。突然のケガや病気の際は応急処置を行うため、看護師としてのスキルも求められます。
学校保健師の主な仕事内容は以下のとおりです。
- 病気やケガの応急処置
- 定期健診の計画・推進
- メンタルヘルスケア
- 生徒・教員の健康管理、相談業務
- 施設の環境管理
公立の小学校や中学校、高校の保健室で働くためには、養護教諭の免許が必要です。ただし、学校保健師の求人は非常に少ないため、狭き門といえるでしょう。
在宅ワーク
保健師の在宅ワークには、以下のような業務があります。
- 特定保健指導
- ライティングの仕事
- 在宅保健師
- 健康経営コンサルタント
一つずつ見ていきましょう。
特定保健指導とは、特定健康診査を実施し、メタボリックシンドロームなどの生活習慣改善に向けたサポートをする仕事です。
初回だけ本人との面接が必要で、2回目以降は電話やメールなど在宅ワークでの指導が認められています。
保健師の資格を活かして、医療系のコラム記事などを書く仕事です。パソコンさえあれば仕事ができるため、自宅にいながらでも仕事ができます。
医療系の記事は、一般的な内容の記事よりも報酬が高く設定されており、フリーランスでも会社員以上の収入を得ている方も多いです。
医療系の記事は専門性の高さが求められるため、看護師資格と保健師資格を持っている保健師は重宝されるでしょう。
在宅保健師は地域の保健師として登録し、依頼があったら依頼先に出向き保健師の仕事を行います。依頼がいつ入るかわからないため、安定して働くことは難しいでしょう。
しかし、「フルタイムで働くことが難しいけど、保健師としての仕事がしたい方」にはおすすめの仕事です。
健康経営コンサルタントは、企業の現状をヒアリングして課題を分析し、解決策を実現できるようサポートします。クライアントとの打ち合わせや会議、提案書の作成などオンラインで行える業務も多いです。
ただし、職場によっては出社が必要な場合もあるため、求人をよく確認しましょう。
3.保健師の在宅ワークの1日
ここでは、在宅ワークで活躍する保健師の1日の業務を解説します。
オンライン問診
これまで企業訪問や面談から行っていた問診ではなく、オンラインを活用して行う問診のことです。メンタルヘルスケアの対応も増えてきているため、従業員からの相談や休職者への状況確認、復職者へのサポートなどの業務もオンラインで行えます。
資料作成
保健師の仕事では、資料作成やメールなどの事務作業を多く行います。資料作成に多いのが、社内外向けの案内文や健康診断結果の取りまとめなどです。
資料作成には、タイピングスキルやWord、Excel、PowerPointなどのスキルが求められます。また、健康意識が低い方にも読んでもらえるような資料作りが大切です。
帳票類の管理
保健師はさまざまな保健活動のなかで、活動内容を日々記録しています。その帳票類の管理を行うのも、保健師が在宅ワークで行える仕事の一つです。電子媒体で保管する場合は、個人情報の保護に十分留意しなければなりません。
ミーティング
在宅ワークの保健師は、定期的にミーティングを行います。ミーティングはクライアントとの進捗状況の確認や、チームとの連携など在宅ワークにおける保健師にとって重要な業務です。
チームミーティングでは、前日の振り返りや共有事項の確認などが行われます。クライアントとのミーティングで行うのは、健康状態の確認やケアプランの進捗状況の確認、質疑応答などです。
面談設定の日程調整
在宅ワークの保健師は、健康相談や保健指導などの面談をオンラインで実施します。その面談の日程を調整する役割も、保健師が行う場合が多いです。
産業保健師であれば、従業員の中でメンタル不調者や健診の結果が優れない方、上司から見て気になる従業員などを対象にします。その後の面談報告書の作成や提出も保健師の業務です。
研修
産業保健師の場合、従業員に対して研修やセミナーを定期的に実施することもあります。近年では特に、メンタルヘルスに関する研修に需要が高まっているため、保健師が担当することも多いです。
在宅ワークの保健師であれば、ZOOMなどを利用して自宅から参加します。必要に応じて事前に準備した資料を確認しながら、研修を実施することもあるでしょう。
スカウトサービス登録はこちら4.在宅ワーク保健師の給料の平均
ここでは、在宅ワーク保健師の給料相場を解説します。
正社員の在宅ワークの平均
在宅ワーク保健師に絞った給料相場のデータはありませんが、厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査によると、正社員の保健師の平均給料は312,900円です。平均賞与が755,700円なので、年収相場は約451万円になります。
産業保健師は比較的大規模な企業で働くため、給料や福利厚生などの待遇面が良いのが特徴です。職場によっては1,000万円近くの報酬を出している企業もあります。
ただし、保健師の多くは行政機関で働いているので、企業の求人数は多くありません。
正社員以外の在宅ワークの平均
厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査によると、非正規雇用の保健師の平均時給は2,378円です。例えば、1日6時間、月に12日勤務する場合は、月収約17万円になります。
アルバイトやパートで働く場合、賞与や福利厚生は正社員よりも悪くなるケースが多いです。
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出典:コメディカルドットコム
スカウトサービス登録はこちら6.まとめ
保健師の仕事は7割が行政機関ですが、在宅ワークできる職場もあります。保健師の在宅ワークの仕事内容は、以下のとおりです。
- 特定保健指導
- ライティングの仕事
- 在宅保健師
- 健康経営コンサルタント
保健師の経験を十分に活かせば、Webライターや企業のコンサルタントに入ることができます。
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