訪問看護の志望動機の書き方完全ガイド|魅力や例文、面接対策まで徹底解説
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「訪問看護の志望動機の書き方がわからない」
「面接対策も一緒にしておきたい」
このような悩みを抱えている看護師も多いのではないでしょうか。
本記事では訪問看護で働く看護師の魅力や志望動機の書き方、例文を紹介します。
また、訪問看護の面接対策も解説しているので、訪問看護師に転職を検討している方はぜひ参考にしてください。
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1.訪問看護の魅力と志望動機に盛り込むべきポイント
訪問看護に転職する方はどのような点に魅力を感じているのでしょうか。ここでは、訪問看護で働く魅力と志望動機に盛り込むべきポイントを解説します。
在宅医療の需要増加と訪問看護の重要性
超高齢社会に突入した日本では、在宅医療を希望する患者様が増えています。
「最期まで自宅で過ごしたい」と望む患者様のニーズが高まっているのも理由の一つです。
実際に、内閣府が公表している「令和元年版高齢社会白書(全体版)」では、60歳以上の51.0%が最期を迎えたい場所に「自宅」を挙げています。
訪問看護師が在宅医療に携わることで、入院を未然に防ぐ本質的な看護を提供できる点が魅力です。
志望動機には、在宅医療に興味を持ったエピソードや自分がどのように活躍できるのかを盛り込むとよいでしょう。
出典:内閣府「令和元年版高齢社会白書(全体版)」
患者さんの生活に寄り添える看護
訪問看護では、一人ひとりの患者さんとじっくり向き合える仕事といえます。病院勤務では、患者様一人ひとりの生活に寄り添うことは難しいですが、訪問看護は「患者様の希望に沿った看護」を提供できる点が魅力です。
例えば、病院勤務から訪問看護に転職する方は、「一人ひとりの患者様に寄り添える看護を実現したい」というポイントを志望動機に盛り込めばよいでしょう。
「病院勤務では実現できなかったことが訪問看護では実現できる」というポイントを盛り込めば、採用担当者を納得させられる志望動機を作成できるようになります。
自律性と判断力が求められる現場
訪問看護の現場では、自律性と判断力が求められるため、専門職として大きなスキルアップが期待できる点が魅力です。訪問看護師は1人で患者様の自宅を訪問し、患者様の健康状態を管理します。
そのため訪問看護師には、1人で考え、適切な行動ができる能力が求められます。豊富な看護スキルや経験が身につき、どの医療現場でも活躍できる人材に成長できるでしょう。
この点を踏まえて志望動機には、「患者様に合った看護やアプローチを考えられる人材になりたい」といった内容を盛り込むのがおすすめです。
「ただスキルアップのために転職したい」では内容が薄いため、転職したい訪問看護ステーションが、自分を採用するメリットも併せて伝えるようにしましょう。
地域医療に貢献できるやりがい
訪問看護は、患者様の「最期まで自宅で生活したい」という思いを実現するために欠かせない存在です。そのためには、地域との連携を強化し、地域全体で患者様の健康をサポートする必要があります。
訪問看護師は地域医療の最前線で活躍でき、地域住民を支えるやりがいを感じられる仕事です。
志望動機には、「訪問看護師として地域医療に貢献したい」といった内容を盛り込みましょう。
そのうえで、地域医療の必要性や課題などを事前学習し、面接時に伝えられると好印象を与えられます。
スカウトサービス登録はこちら2.訪問看護の志望動機の書き方
ここでは、訪問看護の志望動機を書く際のポイントを、もう少し深掘りして解説します。履歴書に書く志望動機は200文字〜300文字程度で、採用担当者が1分程度で読めるのが一般的です。
自身の経験やスキルと訪問看護の関連性を示す
まずは自分の経験やスキルが、訪問看護でどのように貢献できるのかを書くことが大切です。そのためには、自分がこれまで経験したエピソードやスキルを明確にする必要があります。
自分の過去や経験、スキルが訪問看護においてどのような価値があるのかを伝えることで、志望動機にも説得力を持たせられるでしょう。
例えば、緩和ケア病棟で働いた経験のある方は、訪問看護におけるターミナルケアでもその経験が活かせることをアピールするわけです。
医療機関で働いた経験がない方でも、その業種で培ったスキルと訪問看護で求められるスキルが合致するものが必ずあります。
自分が経験してきたことや、持っているスキルを明確にする作業からはじめてみましょう。
訪問看護の魅力をアピールする
「訪問看護の〇〇という点に魅力を感じた」といった内容を志望動機に書くこともおすすめです。病院やクリニックなどではなく、なぜ訪問看護を選んだのかを採用担当者にアピールできます。
例えば、以下のような魅力が挙げられます。
- 患者様一人ひとりに合わせた看護を提供できる
- 緩和ケアや小児看護など専門的な分野を深く学べる
- 患者様との深い信頼関係が築ける
他にもさまざまな魅力はありますが、大切なのは「訪問看護のどの部分に魅力を感じ、自分がどう貢献できるのか」までを書くことです。
そもそもなぜ訪問看護で働きたいのか、どこに魅力を感じて、どのように活躍できるのかまでを明確にしておくと志望動機を書きやすくなるでしょう。
将来のキャリアビジョンを織り交ぜる
将来のキャリアビジョンをしっかり書けていれば、志望度の高さをアピールできます。将来のキャリアビジョンとは、その訪問看護ステーションでどのように成長していくかを示す計画です。
例えば、以下のようなキャリアビジョンが挙げられます。
- 専門看護師や認定看護師の資格を取得してスキルアップしたい
- 看護師長に就き、事業所の運営にも携わりたい
- より専門的な知識とスキルを身につけて後輩育成をしたい
キャリアビジョンは人によって異なるため、自分がどう成長していきたいのかを明確にしましょう。
将来のキャリアビジョンを志望動機に盛り込めば、「長く働いてくれる人材」として好印象を残せます。
志望する事業所の特徴とマッチングさせる
前述したとおり、自分の経験やスキル、将来のキャリアビジョンを志望動機に織り交ぜることは大切です。しかし、志望する事業所の特徴とマッチしているかも考慮しなければなりません。
志望する事業所が「どのような人材を求めているのか」「どの経験が活かせられるのか」などを考えるべきです。
志望する事業所の特徴を探る際は、ホームページや採用パンフレットなどを参考にするとよいでしょう。
志望する事業所が求める人材を明確にし、自分のスキルや経験が活かせることを志望動機に盛り込めば採用される確率も高まります。
スカウトサービス登録はこちら3.訪問看護の志望動機の例文
ここでは、訪問看護の志望動機の例文を紹介します。以下で紹介する例文はそのまま使用せず、参考程度にしてください。
病棟看護の経験を活かしたい例文
私はこれまで7年間、急性期病院の内科系病棟で看護師として従事してきました。そこで退院後に訪問看護を利用するサマリーを書いていた経験や、入院生活に退屈な思いを抱いている方が多く、訪問看護に興味を持つようになりました。
病棟看護で身につけた知識やスキル、判断力、コミュニケーション力を活かし、患者様が安心して自宅で暮らせるようにサポートできます。貴事業所の〇〇という理念に深く共感し、訪問看護師として志望しました。
在宅医療の経験を深めたい例文
私はこれまで3年間、派遣で訪問入浴の看護師として従事していました。介護スタッフと連携して訪問する現場は、やりがいもあり、利用者様に喜んでいただける仕事に魅力を感じていました。
訪問入浴の看護師として働く中で、在宅医療にもっと深く関わっていきたいと感じるようになりました。貴事業所は住民の信頼も厚いと聞いています。貴事業所で働くことで、在宅医療の経験を深め、利用者様一人ひとりに寄り添える看護師として貢献したいと思います。
地域に根差した看護を提供したい例文
私はこれまで5年間、回復期リハ病棟の看護師として従事してきました。前職では、担当の患者様の病状が安定するとすぐに退院されるため、その後の生活がどうなっているのか気になるようになりました。
貴事業所では、患者様の退院後の生活に寄り添ったケアを実践し、地域に根ざした看護を提供できる点に魅力を感じたのが志望した理由です。
これまでの経験から、退院後も自宅で安心・安全に生活できるように看護を実践していきます。
訪問看護の経験を将来に活かしたい例文
私は訪問看護師として3年間従事してきました。将来は訪問看護認定看護師を取得して、よりスキルアップした状態で患者様の生活を支えられる看護師になりたいと思っています。
貴事業所では、訪問看護の経験だけでなく資格取得の支援制度も設けている点に魅力を感じました。最終的には貴事業所の管理者を目指し、スタッフの育成から運営までさまざまな経験をしたいと思っております。
4.訪問看護の面接対策
ここでは、訪問看護の面接を受ける際に押さえておきたいポイントを解説します。
想定される質問と回答例
訪問看護の面接でよく聞かれる質問は以下のとおりです。
Q「自己紹介をお願いします」
回答例「〇〇(自分の名前)と申します。前職でも訪問看護師として3年間従事していました。一人ひとりの患者様に寄り添った看護を提供する中で、判断力や迅速な対応力が身につきました。今後は、緩和ケアに取り組みたく、終末期医療に力を入れている御事業所に応募いたしました。本日はよろしくお願いいたします。」
解説:自己紹介は長くなりすぎず、1分程度を目安に伝えるとよいでしょう。
Q「長所と短所を教えてください」
回答例「私の長所は、誰とでも信頼関係を築けるコミュニケーション能力です。これまで児童養護施設でのボランティアや介護施設で働いた経験があり、全ての年代の方とコミュニケーションを取って信頼関係を築けるようになりました。
しかし一方で、1人の方と密にコミュニケーションを取ってしまう面があります。任された仕事が終わらず残業になることもありました。訪問看護では一人ひとりの利用者様と向き合えるため、自分の持ち味を活かして働きたいと思っています。」
解説:長所と短所を伝える際は、嘘はつかないようにしましょう。なぜなら、実際のエピソードを深く質問されたときに、答えられないからです。
長所と短所を話す際は結論から話し、具体的なエピソードも交えると説得力のある内容になります。
Q前職の退職理由を教えてください
回答例「転職を考えた理由は、在宅医療に携わりたいと思ったからです。前職では急性期病院で勤めており、患者様との関わりが短く、退院まであっという間でした。その後の生活がどうなっているのかも心配になり、在宅医療に興味を持ちました。今後は地域に密着した御事業所で、在宅医療に携わり、利用者様の生活を支えたいと思っています。」
解説:退職理由に関しては、ほとんどの面接で聞かれる質問です。注意点は「前職の悪口や愚痴」を言わないことです。ネガティブな理由でも「未来志向」を意識して伝えると、面接官からの印象も良くなります。
Qあなたの看護観を教えてください
回答例「私の看護観は一人ひとりの患者様に寄り添い、ご家族のケアまでもできることです。数年前、私が入院していた際、担当の看護師が親身になって話を聞いてくれた経験があり、救われました。私自身救われた経験から、患者様やご家族に寄り添い、看護を提供していくことを大切にしています。」
解説:看護観とは、自分が看護師としてどのような姿勢で仕事に取り組んでいるのかを表したものです。採用担当者は、訪問看護ステーションの理念や考えと、応募者の看護観がマッチしているかを見ています。とはいえ、人それぞれ看護観は異なるため、正解はありません。
Qオンコールは可能ですか?
回答例「育児中なので基本的にはオンコールなしを希望します。しかし、育児が落ち着いてくれば、できる限りオンコールに入れるように調整することは可能です。」
解説:オンコールに入れない場合は、正直に伝えた方がよいでしょう。なぜなら、採用後に「やっぱりオンコールには入れません」と伝えるとトラブルに発展しかねないからです。オンコールに入れないことを伝える際は、その理由と今後入る努力をする姿勢を示すと印象がよくなります。
Q最後に質問はありますか?
回答例「資格支援制度について詳しく内容を教えていただけますか?」
解説:面接の最後に「質問はありますか?」と聞かれることが多いです。志望度の高さを伝えるチャンスでもあるため、「特にありません」と伝えるよりは、聞きたいことを事前に考えておくことをおすすめします。
訪問看護の心構えと覚悟をアピール
訪問看護の面接を受ける前に、まずは訪問看護の仕事内容を理解しましょう。訪問看護の現場では、医療機関とは異なるシチュエーションに出くわすことも少なくありません。
例えば、以下のような心構えが求められます。
- 一人ひとりに合わせたケアの提供
- 柔軟性をもって臨機応変に対応する
- コミュニケーションの重要性
これらをしっかり理解しておけば、訪問看護という仕事に対しての熱意をアピールでき、面接官にも好印象を残しやすいです。
また、応募先によっては「訪問看護師として働くために、必要な心構えは何だと思いますか?」といった質問をされることがあります。
訪問看護への理解を深めてから面接に臨むようにしましょう。
志望動機を深掘りされた際の対応
面接で志望動機を伝えた後、面接官から「あなたのやりたいことは他社でも実現できるのではないですか?」など、深掘りされる場合があります。
ここでスラスラと回答できなければ、「自己分析が足りていない」といったマイナスの印象を与えかねません。
以下は、よく聞かれる志望動機の深掘り質問です。
- なぜ訪問看護なのか?
- なぜこの訪問看護ステーションを選んだのか?
- 志望したきっかけは?
これらの深掘り質問を想定して面接対策をしておくことで、いざ志望動機を深く聞かれてもスムーズに答えられるようになるでしょう。
スカウトサービス登録はこちら5.まとめ
訪問看護の転職活動には、志望動機は必須です。
採用担当者に熱意をアピールできる反面、内容によっては志望度が低いと判断される可能性もあります。
今回挙げた例文やポイントなどを参考にし、志望動機を書くようにしましょう。過去の経験とスキル、将来のキャリアビジョンを織り交ぜることで具体的な志望動機を書けるようになります。
そのためには自分の経験や看護観を振り返りながら、自分のやりたい看護を明確にしてみるとよいでしょう。
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