薬剤師の転職タイミングはいつがベスト?ケース別に徹底解説
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「どこかのタイミングで転職したいけどいつがいいんだろう?」
薬剤師として将来的な転職を見据えるうえで、適切なタイミングを知りたいと感じている方も多いのではないでしょうか。
キャリアアップや働きやすい職場での勤務を実現するためには、転職のタイミングは重要な要素です。
不適切なタイミングで転職してしまうと、なかなか転職先が見つからない、条件が悪くなってしまったなど、転職失敗につながることも。
そこで本記事では、プロ目線で薬剤師の転職に適したタイミングをケース別に徹底解説。様々なキャリアを歩む薬剤師さんに向けて計11パターンに分けてご紹介しています。
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1.薬剤師の転職!11のタイミング
薬剤師の転職におけるベストなタイミングについて、ライフプランや時期などのさまざまな観点から11個をピックアップして紹介します。
どの時期に転職すべきか把握しておくと、転職スケジュールも立てやすくなります。
1:薬剤師の求人が多い:1月~3月
豊富な求人数から転職先を探したい人には、1月〜3月の時期がおすすめです。1月〜3月は退職者や転職者が増えるため、求人数も増える傾向にあります。 薬剤師の求人は年間を通じて安定していますが、求人数が多い時期なら選択肢の幅が広がります。より多くの選択肢の中から自分に適した職場を見つけたい人には、1月〜3月での転職がおすすめです。
大手の調剤薬局やドラッグストアの多くは、教育体制を4月から整えるため、新たな業種にもチャレンジしやすい時期です。好条件の求人と出会える可能性が高くなるので、転職によって収入アップやキャリアアップなども実現できます。
条件のよい求人を見つけたいなら、1月から3月に向けて転職するのがおすすめです。 ただし、好条件の求人は競争率が高いので、面接などに十分な対策が必要です。人気の求人は応募者が殺到して、すぐに応募を締め切られます。
求人数が多い時期はライバルも多く、ゆっくりと吟味して求人を選ぶことが困難です。希望する求人を見つけたら、早めに手続きを進めましょう。
2:穴場な求人が多い:4月・5月
年収やキャリアアップを望むなら、4月・5月がおすすめです。
4月・5月は薬剤師国家試験の結果発表があるため、不合格の人が内定を取り消されてポストに空きが出ることがあります。
大手病院などでは、欠員が生じると病棟薬剤業務実施加算やNSTなどでチーム医療算定の施設基準を満たせず、経営に悪影響を及ぼします。早急に人材を確保しようと求人を出すため、意外な好条件の求人が出てくることがあります。
薬剤師としてステップアップしたいと考えている人には、4月・5月の求人を見逃さないようにしましょう。
3:競争率が低い:5~6月や8~12月
競争率が低い時期に転職したい人は、5~6月または8~12月の時期がおすすめです。この期間は薬剤師全体として転職希望者が少なくなるため、競争率が低い傾向にあります。
ただし、競争率が低い時期は求人数自体も少なくなりがちです。希望の条件を選びにくいため、競争率が低いから一概に有利とはいえません。 選べる選択肢が少ないことを考慮したうえで、転職活動を進めていきましょう。
4:新しい職場になじみやすい:8月・9月
新しい職場に無理なくなじみたいなら、8月・9月の時期がおすすめです。 薬剤師の繁忙期は冬であり、8月と9月は風邪やインフルエンザの患者が少なめです。8月・9月は処方箋枚数が少なくなることは、日本薬剤医師会のデータからもわかっています。
そのため、教育に時間をかけてもらえる可能性が高く、環境に慣れるのに絶好のタイミングです。 職場が忙しくなる冬ではなく、あえて夏に求人を出すことは、計画的な採用活動ができている証拠です。忙しい時期を避ければ採用する病院や企業側も落ち着いて採用活動に取り組めます。
忙しい時期に求人を出しているところは、人手不足のため年収を高めにして募集を出すことがあります。そのような職場に転職すると、後々昇給などで年収が微調整されてしまい、転職前と年収が変わらない事態も起こりかねません。 しかし夏に求人を出しているところは将来を見据えた募集をしているため、このような事態が起こりにくいのです。
加えて、8月・9月は新人も業務に慣れてきて戦力に加わる時期です。職場の環境も落ち着いてくるので、現在の職場へもあまり迷惑をかけずに転職できます。転職先にスムーズに慣れたい人や円満退職を重視したい人は、8月・9月を選びましょう。
5:ボーナス後:7月・1月
ボーナスを受け取った後に転職するのも一つの方法です。多くの薬局・病院・企業では6月と12月にボーナスを支給するため、ボーナス後に転職するなら7月と1月がベストタイミングです。 実際にボーナスをもらった後に退職する人は多く、人材不足を補うために高年収の求人を出すところが少なくありません。
7月・1月に増える求人に注目しておくと、思いがけない優良求人に巡り合えます。転職を急いでいないなら、ボーナス後の7月・12月がおすすめです。 ただし、ボーナスの支給日前後の退職は支給条件外となるのが一般的です。ボーナス支給前に退職の意志を告知すると、会社からボーナスを支給してもらえないこともあります。
退職の意志を告知するのは、ボーナスをもらった後が無難です。ある程度転職の目途が立ち、引継ぎ作業もしっかり行なったうえで円満に転職するのがおすすめです。
職場によってボーナスの支給条件は異なるので、事前に「ボーナス支給規定」を確認しておきましょう。
6:円満に退職しやすい:3月
職場に迷惑をかけずに転職するなら、3月がおすすめです。3月は年度終わりで人が動く時期 なので、そのタイミングに乗じれば波風立てずに辞められます。 とはいえ、新しい人材を確保するまで時間がかかるので、最低でも1か月前に退職の意向を伝えましょう。
円満退社が理想的ですが、職場のことを考慮するあまりベストタイミングを逃さないようにしましょう。
7:薬剤師未経験からの転職:4月
薬剤師未経験から転職をするなら、4月入社を目指しましょう。 大手の調剤薬局やドラッグストアでは、新卒の薬剤師が4月に入社します。新卒と同じ研修を受けながら1から業務を学べるため、未経験でも慣れやすいといえます。
また3月末で退職すれば後任の目途を立てやすく、現在の職場にかかる負担も少なくなります。
ただし、4月入社を希望する人は多いので、人気の職場は倍率が高くなることもあります。新卒で枠が埋まってしまうことも珍しくありません。 職場によって研修を行う時期は異なるので、事前に確認しておきましょう。
8:第二新卒の転職:2年目以降
第二新卒が転職をするなら、2年目以降がおすすめです。2年経験を積めば、調剤の基本スキルが身についているため、転職市場での需要が高くなります。 30代・40代の薬剤師の方が経験豊富で即戦力になりますが、年収が高く、採用コストがかかります。
これに対して第二新卒の経験者は、即戦力になるものの年収が低いため、転職活動では有利です。第二新卒ならすでに経験があり、新卒のような教育コストもかかりません。調剤経験があり柔軟性のある第二新卒は、コストパフォーマンスが良く人気も高めです。
薬剤師は国家資格を取得しているうえに、人手不足が続いている職業なので、25歳前後でも転職は可能です。
実際に、即戦力となる第二新卒を採用する企業は多く存在します。調剤経験1年以上が採用条件となっている企業は多数あるため、幅広い選択肢から自分に合う職場を選べるでしょう。
9:ライフスタイルが変わる時
結婚や出産など、ライフスタイルが変わるタイミングで転職する方法もあります。 正社員は拘束時間が長く、仕事と家庭との両立が難しいため、結婚や出産の後はパートに切り替える人もいます。
家庭の時間もしっかり確保したいなら、時短勤務や産休・育休制度が充実している職場などを転職先の候補として探してみましょう。 ただし、転職後1年未満では育休を取得できない会社が多いです。そのため長期的な視点から、子育てと仕事の両立を考えた働き方を考える必要があります。
ライフステージに大きな変化が出やすい女性は、薬剤師のキャリア形成においても産休・育休を踏まえたプランを考えましょう。
転居や親の介護など家族の都合で転職をする場合は、自分だけのことを考えずに、家族の生活を考慮してもらえる社風かどうかを確認しないといけません。家族とも相談しながら、転職先を探してみましょう。
10:転職が難しくなる年齢を迎える前:40代
40代以上になると転職で不利になることが増えるため、20〜30代のうちに転職を検討するのがおすすめです。 年齢が高くなるほど経験値は上がりますが、年収も高くなるので採用されにくいのが現状です。特に薬局や病院はハードな仕事に耐えられる体力と最新の情報を吸収するスピードが求められることから、若い方が採用されやすい傾向があります。
また、総合病院や企業は年齢制限があるケースが多く、35歳以上は転職で不利になりがちです。40代からでも職種や職場によっては転職も可能ですが、年齢が上がるにつれて転職難易度も大きく上がります。
50代を超えると求人も少なくなるため、転職を考えるなら早めに動くのが得策です。薬剤師として経験を積みたいなら、40代を迎える前に転職した方が良いでしょう。
11:転職したいと思うタイミング
ここまで転職におすすめのタイミングを紹介しましたが、転職したいと思ったタイミングで転職することが大事です。 「転職したい」という気持ちが起きた時点で、今の職場では満たされない何かがあるはずです。退職する時期を迷っていると、虚しさが募って無気力になったり、ストレスをためて心の病などになったりする可能性があります。
ベストなタイミングには個人差があるため、一般論だけで決めるのはよくありません。自分の気持ちや健康面などを優先し、転職したい思いに素直に行動しましょう。 ただし、転職を何度も繰り返すと薬剤師の経歴に傷をつけてしまいます。まずは現在の職場を辞めたいと思った原因や自分の気持ちを整理しましょう。
辞める理由を整理すると、次の職場に求める条件も見えてきます。次の職場に求める条件が明確になれば、求人探しもしやすくなり、転職後にすぐ辞めるリスクも軽減できます。
職場環境や人間関係のストレスなど、改善される余地がない場合は転職を検討してみましょう。
スカウトサービス登録はこちら2.薬剤師の転職に必要な期間は2か月程度
薬剤師の転職活動にかかる期間は2か月程度です。薬剤師は需要の高い仕事なので、転職先を探し始めたタイミングから新しい職場で働き始めるまで、長い時間はかかりません。 転職活動自体は1か月程度で終わります。個人差はありますが、求人の絞り込みから面接の日程調整、内定の選考期間まで1か月もあれば完了します。
残りの1か月は退職手続きに必要な期間です。内定後は現在の職場に退職の意向を伝え、引き継ぎなどの手続きが必要です。このため、転職には短くとも約2か月はかかります。
転職活動を始めてから数日で次の職場を決める人もいますが、焦って転職先を決めるとトラブルが起きる可能性が高いです。長く勤務できない職場に当たってしまい、短期間で転職を繰り返すこともあるので注意が必要です。
薬剤師の転職活動では、焦らずじっくり長く働ける職場を探しましょう。特に条件にこだわりがある場合には、転職期間に制限をつけずに、納得できるまで探した方が失敗を減らせます。
スカウトサービス登録はこちら3.薬剤師が転職のタイミングで注意すべき2つのこと
地域や時期によりますが、薬剤師は比較的通年需要があるといわれています。しかし、個人の状況や条件次第では、転職がうまくいかないこともあります。
薬剤師が転職するときは、次の2点に注意が必要です。
- 短期間での転職を繰り返さない
- 求人情報はこまめにチェック
それぞれ解説していきます。
短期間での転職を繰り返さない
短期間で転職を繰り返すことはやめましょう。例えば半年で転職を繰り返している場合、採用担当者から「またすぐに転職するのでは?」「嫌なことがあれがすぐに辞めるのではないか」とネガティブな印象を持たれてしまいます。
ライフスタイルの変化など止むを得ない理由をのぞき、一つの職場に少なくとも2年は在籍するのが理想です。ある程度の経験やスキルを習得してから退職した方が、後々転職が上手くいく可能性が高まります。
ただし、精神的にも体力的にも今の職場で働き続けるのが厳しい場合は、無理をせずに転職を検討しましょう。
求人情報はこまめにチェック
転職したいと思ったら、時期を問わず、求人情報をこまめにチェックしましょう。
薬剤師の転職における大まかなタイミングはありますが、意外な時期に思わぬ好条件や自分に最適な求人情報が出ることがあります。転職を考えるなら、気長に理想の求人が出るタイミングを待つのが良いでしょう。
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スカウトサービス登録はこちら4.まとめ
薬剤師の転職を成功させるには、転職活動を行うタイミングが重要です。闇雲に転職活動を始めても、求人数の少ない時期だと納得のいく転職先が見つけられません。
自分に合う求人を見つけてスムーズに転職活動を進めるには、時期ごとの傾向を把握しておく必要があります。今回紹介した11のタイミングを参考にしながら、自分に適した転職時期を見極めましょう。
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