看護師として働きながら行う最適な勉強方法とは?キャリア別にポイントも解説
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「もっとスキルアップしたい!」「早く成長したい!」とお考えの看護師さんにむけて、日々忙しい業務に追われながらも効率的に勉強できる方法をご紹介。さらに看護師になりたての方からベテラン看護師の方まで、キャリア別の勉強のポイントも解説していきます。
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目次
1.自分に合った看護師として最適な勉強方法を探すことが大事
忙しい看護師さんが効率よく勉強を行うためには、自分に合った勉強方法を確立することが大切になります。なぜなら、自分に合った勉強方法を確立していないと、途中で挫折しやすくなるからです。
自己流の勉強方法では、トライ&エラーを繰り返す可能性が高く、時間がかかるどころか知識もあまり身につきません。注意点として、最適な勉強方法を探すための勉強に多くの時間を費やすのは避けるべきです。
自分に合った勉強方法を探すことは大切ですが、世の中には数多の勉強方法があり、完璧な勉強方法を見つけることは困難です。そのため、後述しているおすすめの勉強方法をまずはしっかりとこなしてみましょう。
スカウトサービス登録はこちら2.看護師が日々大事にしている勉強の基本
看護師さんがスキルアップするためには、日々の勉強が大切です。とはいえ、ただ漠然と知識を広げても現場で使えなければ意味がありません。そこで、次の2つを意識して勉強を行ってみてください。
日々の体験を復習
看護師が大事にしたい勉強の基本は、日々の体験を復習することです。仕事で新しく学習したことや体験を復習することで、より記憶に定着しやすくなり、仕事のミスも防げます。
復習する際はその日に行うのがおすすめです。勤務中に学習したことや体験をメモに取り、自宅に帰ってから復習する習慣を身につけるとスキルアップが図れます。
新人看護師の場合は、業務内容を覚えるだけで精一杯かもしれません。おすすめは、朝に業務内容の確認を行い、夜は日々の体験を復習すると効率的に勉強が行えるでしょう。
担当する患者さんをしっかり分析
看護師が日々大事にすべき勉強は、担当する患者さんについて理解することです。担当する患者さんについて理解を深めることで、適切な看護を提供できるようになり、スムーズに業務を行えます。
事前知識がない状態だと、患者さんの病状が「正常」か「異常」かは見分けられても、次の適切な行動に繋がりません。「もっと患者さんについて知っておけばよかった」とトラブルが発生してからでは遅いです。担当する患者さんやそのご家族が安心できるように、事前にしっかりと予習しておきましょう。
スカウトサービス登録はこちら3.看護師におすすめの勉強方法
看護師に限らず多くの社会人が勉強で挫折しています。前述したように、それは自分に合った勉強方法を確立していないからです。ここでは、忙しい看護師さんでも効率よく勉強する方法について紹介します。
目標を決めて勉強
まずは目標を決めて勉強を行いましょう。いざ勉強を始めても、忙しい看護師は挫折することが多いです。勉強で挫折しないためには、「自分がなぜ・何のために勉強するのか」を再認識し、目標を立てるのが大切になります。
例えば、「今〇〇の業務をしているから〇〇の分野について1日1時間勉強する」「〇月に行われる認定看護師の資格試験を目指して、1日3時間勉強する」などと目標を決めましょう。
とはいえ、いきなりハードルの高い目標を決めてしまうと挫折しやすいです。「帰宅したらすぐに机に座り、1日10分だけその日のことを復習する」など小さな目標から始めることで、モチベーションを維持しながら勉強を続けられるでしょう。
関連図を作成して勉強
効率よく学習するために、関連図を作成して勉強することがおすすめです。関連図とは、患者さんの情報と情報の繋がりを示した図のことを指します。看護学校の授業の一環として、関連図を書いた経験があるのではないでしょうか。
関連図を作成して患者さんの情報を視覚的に整理することで、看護上の問題点を明確化できます。脳内で関連図を作成できる人もいますが、まずは紙に書き出してみるとよいでしょう。また、完成した関連図を先輩看護師に見てもらうことで、看護の視点で足りない部分のアドバイスをもらえます。
症例や対処法、根拠をまとめて勉強
看護師として勉強する際は、疾患の基本的な知識だけでなく症例や対処法、その根拠もまとめて学習するのが大切です。疾患の概要を知ることは大事ですが、現場レベルで役立つ知識でなければ意味がありません。
「どういった症状でなぜ起こるのか」「その対処法を行う根拠は」などを、まとめて勉強する癖を身につけておくと現場で役立つでしょう。また、前述した病態関連図を書くことで、疾患の機序や根拠を整理できます。
マイ辞書やノートを作成して復習
自分が復習しやすいように、マイ辞書やノートを作成する勉強方法もおすすめです。勤務中に持ち歩けるように、「ポケットサイズのノート」を作成しておくと便利です。業務のなかで重要と感じた情報や、よく使用する薬の作用などをいつでも見返せるために使用します。
ポケットサイズのノートを作る際のポイントは、以下のとおりです。
- 文字数を少なく、簡単にまとめる
- 綺麗な字で書かなくてもOK
- 文字でわかりにくい箇所は図解を入れる
- 書いた日にメモを見返す癖をつける
- 余白を多めにとる
オリジナルのノートは自分にとって重要な情報を書くため、必要な情報だけにアクセスでき、効率よく勉強を行えるでしょう。
スカウトサービス登録はこちら4.キャリア別による看護師の勉強方法
看護師と一口に言っても、新人看護師やベテラン看護師、しばらく現場から離れていたブランクのある看護師など幅広く存在します。その人のキャリアによっても最適な勉強方法は異なります。ここでは、キャリア別による看護師の勉強方法を見ていきましょう。
新人看護師
新人看護師は、復習をメインに行うのがおすすめです。具体的には、業務中に覚えたことや先輩看護師から教わった内容などを「マイ辞書やノート」にまとめ、その日のうちに復習しましょう。
新人看護師は業務内容を覚えることから始まり、新しい知識のインプットに手をつけられない方も多いです。しかし、復習をメインに勉強を行えば、自ずと新しい知識もインプットできます。
復習する中で理解できない点や解消できない点は、先輩看護師に聞くことが大切です。わからないままにしてしまうと、仕事で重大なミスをする可能性もあります。
ベテラン看護師
ここでいうベテラン看護師は、7年以上の現場経験がある方とします。ベテラン看護師におすすめの勉強は、キャリアアップを視野に入れた学習です。看護師のキャリアアップには、看護師長・看護主任などの管理職を目指す道や、認定看護師や専門看護師などの専門性の高い資格を目指す道があります。
その過程で、新人教育やリーダー業務を担当する可能性もあるため、「マネジメント力」を高める必要もあるでしょう。公益社団法人日本看護協会によると、病院看護管理者が獲得すべき能力として以下の6つを挙げています。
能力 | 定義 |
---|---|
組織管理能力 | 組織の方針を実現するために看護組織をつくる力 |
質管理能力 | 患者さんの命と生活、尊厳を尊重し、組織として看護の質を保証する力 |
人材育成能力 | 将来を見据えて看護人材を育成・サポートする力 |
危機管理能力 | リスク回避、安全確保や危機的状況に陥った際に影響を最小限に抑える力 |
政策立案能力 | 看護の質を向上させるための制度・政策を活用・立案する力 |
創造する能力 | 幅広い視野から組織の方向性を見出す創造力と挑戦する力 |
また、日本看護協会では看護師のスキルアップに役立つ研修を実施しています。マネジメントに興味がある方は、研修や勉強会へ積極的に参加するのもよいでしょう。
ブランクがある看護師
ブランクがある看護師は、看護の基本から復習するのがおすすめです。特に出産や育児などでしばらく仕事から離れていた方は、制度改正などで変わっていることもあります。
そのため、看護学校で使っていた教科書やノートを見返すよりも、最新の情報に更新されたものから復習することが大切です。ブランクのある看護師さんにおすすめの勉強方法は、主に以下の3つが挙げられます。
- 最新の教科書やインターネットから情報収集
- ブランクがある看護師向けに開催されているセミナーや研修を受ける
- 通信講座を受講する
独学で勉強するのが苦手な方は、ブランクがある看護師さん向けの研修やセミナーに参加した方が効率的に勉強ができます。研修やセミナーは無料で受講できるものも多いため、積極的に活用するとよいでしょう。
スカウトサービス登録はこちら5.看護師の1日当たりの勉強時間
総務省統計局が2021年に行った「令和3年社会生活基本調査」によると、日本の社会人全体の勉強時間は1日平均13分となっています。看護師は体力的・精神的にハードな仕事なので、勉強に多くの時間を割くことができない方も多いです。
勉強は継続が大事なので、無理のない範囲で行いましょう。まずは1日15〜30分程度から始めてみるとよいです。体力的に余裕がある方や資格取得を目指す方は、1〜2時間程度を目安に勉強するのもよいでしょう。
スカウトサービス登録はこちら6.看護師の勉強をする際に押さえておきたいポイント
看護師の仕事は体力的にも精神的にも負担の大きい仕事です。勉強を続けるためには、「メリハリ」と「適度な休息」が大切です。ここでは、看護師の勉強をする際に押さえておきたいポイントを紹介します。
メリハリをつけて勉強する
看護師が勉強する際に押さえてほしいポイントの一つは、「勉強にメリハリをつける」ことです。「メリハリをつける」とは、集中する時はしっかり集中し、休む時はしっかり休むことを意味しています。
例えば、勉強の合間にスマホを見たり本を読んだりしながらダラダラと2時間勉強するよりも、1時間勉強だけに集中する方が効率的です。同じ勉強でも、後者の方が勉強の質は高いといえるでしょう。
メリハリをつけて勉強するコツを紹介します。
- スマホや本など、勉強の邪魔になるものを近くに置かない
- 25分勉強して5分休むなど、時間を区切って勉強する
- 勉強する時間を決めておく
メリハリをつけた勉強ができれば、時間を有効活用できたり質の高い勉強ができたり多くのメリットがあります。勉強する際は、onとoffの切り替えを意識しましょう。
睡眠や休憩はしっかりとる
看護師が勉強する際に押さえておきたいポイントは、「睡眠や休息をしっかりとる」ことです。看護師はシフト制で夜勤もある仕事なので、生活リズムが不規則になりがちです。
疲れが溜まっている状態で勉強しても集中できず、学習効果も低下してしまいます。睡眠の質が低下すると、次の日の仕事にも影響するでしょう。学習効果を最大限に引き出すためには、適度な睡眠と休息が大切です。
スカウトサービス登録はこちら7.看護師の勉強を効率的に行う方法
忙しい看護師にとって、効率的に勉強を行うことは非常に重要です。ここでは、忙しい看護師が効率よく勉強を行う方法を紹介します。
講師による本格的な授業を受ける
自分が学びたい分野に特化した講師の授業や研修を受けることで、スキルアップを図れます。その分野に詳しい講師から学べば、独学で勉強するよりも効率的です。
また、講師による本格的な授業を受けると、以下のようなメリットがあります。
- 講師に質問できる
- 話しながら学ぶ方が身につきやすい
- 同じ目的を持った仲間ができる
例えば、管理職を目指しているのであれば、実際に管理職の経験がある方から話を聞いた方が質の良い情報を得られます。研修やセミナーに参加する場合は、同じ目的を持った仲間ができる可能性もあるでしょう。
Webサイトやアプリを活用
Webサイトやアプリは、いつでもどこでも勉強できる点がメリットです。通勤時間や隙間時間などを有効活用できます。
さらに無料で学習できるWebサイトやアプリも多いので、これから勉強を始める看護師におすすめです。以下におすすめの勉強アプリを紹介します。
エキスパートナースは、月刊誌の電子書籍アプリ版です。看護師の仕事に役立つ最新情報や知識をわかりやすく提供しています。アプリのダウンロードや一部コンテンツは無料ですが、全て閲覧するためには課金が必要です。
出典:エキスパートナース
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看護師お役立ちニュースは、看護師や医療に関する最新ニュースを簡単にチェックできるアプリです。さまざまな医療ニュースのサイトをまとめてチェックできるため、効率よく勉強できます。手軽に医療の最新ニュースをチェックしたい方におすすめです。
勉強を習慣化して短時間でも積み重ねる
勉強するうえで何より大切なことは、「継続」することです。勉強を習慣づけることの大事さはわかっていても、なかなか継続できないものです。
勉強を習慣化するために、以下の点を意識してみてください。
- 「何のために勉強するのか」を明確にする
- 勉強の目標を立てる
- 「毎日5分だけ」と勉強ハードルを下げる
勉強を始める方が陥りやすいのが、「最初から頑張りすぎる」ことです。習慣化させることが大切なので、「まずは5分だけ」と勉強ハードルを下げてみてください。また、研修やセミナーに参加して、強制的に勉強する環境を整えるのもよいでしょう。
スカウトサービス登録はこちら8.まとめ
日々忙しくしている看護師にとって、働きながら勉強することは非常に難しいです。まずは、自分に合った勉強方法を探すことが大事になります。
看護師におすすめの勉強方法は、
- 目標を決めて勉強
- 関連図を作成して勉強
- 症例や対処法、根拠をまとめて勉強
- マイ辞書やノートを作成して復習
といった方法がおすすめです。看護師が勉強する際はメリハリをつけて勉強し、睡眠や休憩もしっかり取るようにして無理のない範囲で勉強するとよいでしょう。
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