男性も医療事務になれる?給与事情や求人探しのポイントも解説!
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医療事務は必須資格が無いため、医療職の中で特に人気の職業です。ただ「医療事務=女性の仕事」というイメージがつきもの。実際、病院の窓口は女性の方が多い傾向にあります。男性は医療事務になれるのでしょうか?
当記事では、男性は医療事務になれるのか、なるメリットデメリット、また給料事情やキャリアアップについて解説します。病院・クリニックの医療事務求人を数多く作成してきた筆者の視点から、求人探しのポイントも紹介します。
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目次
医療事務の主な仕事内容(男女共通)
男性に任されやすい仕事
2.男性が医療事務として働くメリット・デメリット
男性医療事務のメリット
男性医療事務のデメリット
3.男性医療事務の給与事情とキャリアアップについて
平均年収は250万円~350万円ほど
役職付きなら年収600万円以上も可能
年収を上げるにはキャリアアップが王道
4.医療事務に向いている男性の特徴
①コミュニケーション能力が高い方
②マルチタスクに抵抗が無い方
③責任感の強い方、頼られるのが好きな方
5.男性が医療事務の求人を探すときの3つのポイント
①「未経験可」の求人かどうか
②クリニック(医院)よりも病院の方が採用されやすい
③規模の大きい総合病院や大学病院が狙い目
6.まとめ
1.男性でも医療事務になれるの?
結論から言うと、男性でも医療事務になることは可能です。
身近なクリニックや中小規模の病院ではほとんどの医療事務が女性ですが、大学病院や大規模な総合病院では男性も大勢活躍しています。男性だからこそ任されやすい業務があり、男性医療事務の需要は確実に存在しています。
次に、医療事務の基本業務と男性医療事務に任されやすい業務について紹介します。
医療事務の主な仕事内容(男女共通)
医療事務の仕事は性別を問わず、主に下記の3種類に分けられます。
- 受付事務
- 会計業務
- レセプト業務
受付業務はクリニックや病院の受付窓口で、来院する患者さんの受付をする業務です。具体的には、診察券や保険証の確認や問診票の作成などが業務に含まれます。電話の応対や患者さんからの問い合わせ対応も業務のひとつです。病院の顔とも言える仕事なので、患者さんに寄り添い良い印象を与えなければなりません。
会計業務は診療を終えた患者さんの会計を行う業務です。どのような処置や検査を行ったのかを確認し、医療点数と金額を照らし合わせていきます。
最後はレセプト業務です。レセプト業務とは「国民健康保険団体連合会」や「社会保険診療報酬支払基金」といった健康保険の保険者に、診療報酬を請求する業務になります。 日本では保険制度により医療費の最大3割を患者さんが負担し、残りを保険者からもらう仕組みになっています。そのため、医療保険制度に基づいて正確なレセプトを作成・提出することは、医療事務の重要な仕事になるのです。
男性に任されやすい仕事
医療事務の仕事の中でも、男性に任されやすいのは下記のような仕事です。
- 力仕事
- 夜間の救急受付
- クレーム対応
病院やクリニックでは重い郵送物の配送や医療機器の移動などが必要になることがあります。また、時には体が不自由な患者さんや救急搬送されてきた患者さんの搬送を手伝わなければならないこともあるでしょう。そのようなケースでは、男性の医療事務がいると重宝されます。
夜間の救急受付とは、いわゆる当直業務です。規模の大きい救急病院は24時間体制なので、夜間でも医療事務の出勤が求められます。夜間の出勤は防犯上の理由もあり、女性より男性が採用される傾向にあります。
また、病院やクリニックでは一定の数のクレーマーがいるため、そのようなクレーム対応にも男性が活躍することがあります。女性よりも男性が対応することで、スムーズに話がまとまるケースも多いからです。
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2.男性医療事務として働くメリット・デメリット
ここからは、男性医療事務として働くメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。メリットだけでなく、デメリットも知ることで自分に合っているかどうかを判断していきましょう。
男性医療事務のメリット
男性が医療事務として働く主なメリットは下記の通りです。
- 将来的に役職者を任されることが多い
- 専門知識、スキルが身につけば年齢関係なく続けられる
男性は女性に比べて、比較的ライフステージの変化による休職や退職のリスクが低い傾向にあります。事業所目線で考えても、長期的なキャリア育成がしやすいでしょう。そのため、管理職候補の育成対象として、採用されるケースも少なくありません。
また、医療事務には年齢の縛りがありません。実際コメディカルドットコムでは、管理職候補の求人で50代・60代の男性医療事務の転職事例が多数あります。転職回数が多い方でも、スキルがあれば比較的転職しやすい職種といえるでしょう。
男性医療事務のデメリット
一方で、下記のようなデメリットもあるので注意が必要です。
- 職場になじむのに時間がかかる可能性がある
- 医療事務は医療機関の中では立場が弱い
男性の医療事務への需要が高いとはいえ、実際に働いている医療事務のほとんどが女性です。女性同士のトラブルも起こりやすいので、「働きにくい」と肩身が狭く感じることもあるでしょう。また、その施設特有のルールもあるので、なじむまでは時間がかかる可能性もあります。
また、医療事務は医師や看護師と違い、資格を必要としません。そのため、ハードな勉強をして国家資格を取得した医療職に、知識が少ないと思われてしまう傾向にあります。
さらに、業務の都合上、医師や看護師から指示を受ける立場になります。時には、女性や自分より年下の医師・看護師から指示を受けることもあるでしょう。プライドが高い人にとっては、それがストレスになる可能性もあります。
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3.男性医療事務の給与事情とキャリアアップについて
次は、男性医療事務の給与事情とキャリアアップについて解説していきます。
平均年収は250万円~350万円
医療事務の平均年収は、250万円~350万円と言われています。地域や勤務先の規模によってバラつきがあります。役職付きでない場合、男女で年収の差はそれほどありません。ただし、24時間体制の救急病院などは、男性のみ夜勤当直を行うことがあります。夜勤当直には手当がつくので、男性の方が給料が高くなるケースがあります。
役職付きなら年収600万円以上も可能
医事課長などの管理職を任されると、経験によって年収600万円以上もらえることも珍しくありません。実際にコメディカルドットコムで掲載されている、求人の一部を紹介します。
- 200床以上のケアミックス病院(千葉県)
医療課管理職(主任以上)候補募集:年収500万円~700万円 - 100床未満のリハビリ専門病院(香川県)
管理職経験者の即戦力募集:年収400万円~700万円
年収を上げるにはキャリアアップが王道
医療事務としての年収を上げるには、キャリアアップが王道かつ一番の近道です。サイトによっては「年収アップのために医療事務資格を取得して資格手当をもらいましょう」と書かれています。確かに資格手当が支給されるケースはありますが、もらえるのは月に数千円程度です。
年収を上げるためには、主任や医事課長などの管理職への昇進を目指しましょう。医療事務資格を取得するのであれば、キャリアアップの意欲のアピールや知識を深めるための手段として活用しましょう。
スカウトサービス登録はこちら4.医療事務に向いている男性の特徴
ここからは、医療事務に向いている男性の特徴を紹介していきます。
①コミュニケーション能力が高い方
医療事務の仕事において、患者さんやスタッフとのコミュニケーションは必要不可欠です。患者さんからの問い合わせに対応する際に、感じの悪い人では病院の印象が悪くなってしまいます。
また、病院には医師や看護師などさまざまな職種のスタッフが働いています。女性のスタッフが多いので、仕事上の対女性の円滑なコミュニケーションが求められます。コミュニケーション能力の高い人であれば、医療事務の仕事もやりやすくなるでしょう。
②マルチタスクに抵抗が無い方
医療事務というのは、非常に忙しい職種です。特に患者さんが多い季節や時間帯は、目の回るような忙しさになります。忙しい時間帯は、誰しも余裕がなくなりミスが起こりやすくなるものです。
さらに、複雑な業務をしながら、患者さんからの相談や質問にも対応していかなければなりません。忙しい中でも落ち着いて仕事のできる、マルチタスクに抵抗がない人であれば医療事務も向いているといえるでしょう。
③責任感の強い方、頼られるのが好きな方
男性医療事務は男性だからという理由で、力仕事やクレーム対応を任されることもあるでしょう。そのようなケースで声をかけやすい頼りになる男性は、女性ばかりの医療現場でもきっと上手くやっていけるはずです。
さらに、保険証など個人情報を扱っているため、書類の管理やチェックにおいてミスは許されません。責任感を持って、しっかり書類を扱えるような人であれば医療事務に向いていると言えるでしょう。
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5.男性が医療事務の求人を探すときの3つのポイント
男性が医療事務の求人を探す際に、下記のポイントを知っておくとよいでしょう。特に医療業界がはじめての方に向けた内容です。
①「未経験可」の求人かどうか
まずは、未経験でも応募できるかという点です。病院やクリニックにおいては、即戦力となる経験者を募集しているところも少なくありません。そのため、医療事務としての経験がない方は、まず応募要件を確認するようにしましょう
特に規模が小さい事業所であればあるほど、即戦力となる経験者を募集する傾向にあります。業務が忙しくて、まったく経験のない新人に研修する時間や人材を割けないところも多いからです。働いている職員の人数や、何床の病院なのか規模を確認しておくようにしましょう。
②クリニック(医院)よりも病院の方が採用されやすい
クリニックは病院よりも小規模で、働いているスタッフの人数も限られています。10人以下の事業所も珍しくありません。女性の看護師や医療事務を採用している事業所が圧倒的に多く、男性が採用されにくい傾向があります。
一方で病院はスタッフの人数も多く、クリニックと比べて男性の比率が高いです。また先述したように、男性の医療事務を医事課主任や医事課長として配置するケースも多いので、男性の需要が高くなります。
なお、病院とクリニックでは下記のような違いがあります。クリニックではなく病院を探す際は、入院患者用のベッド数(何床と書かれているか)を確認するようにしてください。
病院⇒入院患者用のベッドが20床以上
クリニック⇒入院患者用のベッドが19床以下または無床
③規模の大きい総合病院や大学病院が狙い目
最後のポイントとして「規模の大きい総合病院や大学病院が狙い目」であることを押さえておきましょう。考え方として、規模の大きい病院は大企業、規模の小さい病院やクリニックはベンチャー企業だと思ってみてください。
教育制度や教育に割けるリソースは、やはり大企業である規模の大きい病院の方が圧倒的に充実しているといえるでしょう。そのため、未経験から始める場合は、できるだけ規模の大きい総合病院や大学病院を選ぶと安心です。もちろん中小規模の病院でも教育に力を入れているケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
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6.まとめ
医療事務という仕事は、場所を選ぶことで男性でも活躍できる職種です。力仕事や夜間の救急受付、クレーム対応など、男性だからこそ重宝される仕事もあります。とはいえ、小規模なクリニックは、女性のみの採用となっているところも多いので注意が必要です。
未経験者でも応募できるのか、また教育体制が整っているのかを事前に確認しておきましょう。年齢や学歴が不問であることも医療事務の特徴ですので、興味があれば思い切って踏み出してみましょう。
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