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スポーツ整形を扱う理学療法士|一般整形との違いや勤務先・業務内容を紹介!

  • 更新日
投稿者:後藤 美南

現在、理学療法士として活躍している方の中には、学生時代のスポーツ経験がこの職業を目指すことになったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。スポーツ中の怪我や復帰に向けたリハビリで、理学療法士の方にお世話になった方も多いと思います。

よく耳にする「スポーツ整形」とはいったいどういう意味で、一般整形とはどのような点が異なるのでしょうか。

今回はスポーツ整形と一般整形の違い、主な業務内容や勤務先、やりがい、持っていると就職に有利になる資格を紹介していきます。これからスポーツ整形に携わりたいと考えている方や転職先の候補を決めている方は、参考にしてみてください。

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1.スポーツ整形とは?一般整形との違いは?

ここでは、スポーツ整形と一般整形の診療の違いを見ていきましょう。

スポーツ整形外科は一般整形とは異なり、スポーツに伴って発症する運動器の障害・外傷を扱う診療科です。各スポーツ種目の特性を踏まえて、一般整形外科とは異なった専門的治療を行う必要があります。

一般整形とは、骨折や捻挫をする前の「日常生活に戻ること」を目指して治療を行うことが大きな違いと言えるでしょう。一般整形外科と同じく、骨折や捻挫も診療しますが、スポーツ整形の場合は「スポーツに対する視点」から治療にあたるのが特徴です。そのため、スポーツの現場へ復帰するのが前提で治療を行います。

下表に、一般整形とスポーツ整形の違いをまとめました。

一般整形 スポーツ整形
主な症状 日常生活や生活動作中に起きた怪我や痛み スポーツに伴い起きた怪我や痛み
原因 加齢 使いすぎ(オーバーユース)
主な治療方法 薬物療法、物理療法、手術療法、運動療法など状態による ほとんどが運動療法
治療のゴール 日常生活への復帰 スポーツ現場への復帰

スポーツ整形を扱う理学療法士はスポーツトレーナーと混合されがちですが、理学療法士は国家資格を必要とし、スポーツトレーナーは特別な資格を必要としません。

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2.主な業務内容

ここからは、スポーツ整形を扱う理学療法士の業務内容を見ていきましょう。業務内容を知ることで、実際に現場で働くイメージを掴めるはずです。

怪我の予防や対応

スポーツ選手に怪我はつきものですが、その予防や対応が主な業務内容です。理学療法士は患者さんの運動機能や状態を把握し、運動後のケアや怪我をしない姿勢、動作の指導を行います。怪我予防のために、筋力強化や柔軟性の改善などを行うこともあります。

また、万が一選手が怪我をした場合は、迅速かつ適切な対応をとらなくてはなりません。適切な対応をとらなければ、選手生命に関わる後遺症などが残るケースもあります。そのため、救急救命の対応や骨折、捻挫といった外傷への処置など、適切な対応が求められるでしょう。

リハビリ指導

医師の診断をもとに、怪我の再発を防ぐための身体づくりや姿勢・動作の指導を行うのも業務内容の一つです。選手が怪我をしてしまった時は、競技に復帰できるよう適切なリハビリテーションを行わなければなりません。

そのために、スポーツ動作や競技特性に即したリハビリプログラムを作成します。

パフォーマンス向上への指導

効率的な動作や身体機能を高めるためのトレーニング指導も、理学療法士の業務です。マッサージやストレッチ、温熱療法を通して痛みや負担を軽減し、筋肉の働きを維持します。

選手のパフォーマンスを最大限高める指導を行い、サポートを行います。

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3.スポーツ整形のやりがいって?

理学療法士の働く場所はさまざまありますが、スポーツ整形だからこそ実感できるやりがいもあります。ここでは、スポーツ整形で働くやりがいをみていきましょう。

スポーツに関われていると実感できた時

スポーツ整形を扱っている理学療法士は、スポーツ経験があったり、スポーツが好きだったりする人が多いです。そのため、スポーツをする人を支えたいという、自分もスポーツに関わっている実感や喜びを得られます。

患者さんがスポーツの復帰に意欲的になったとき

スポーツ選手にとって、怪我でプレーができなくなるのは絶望的な状況です。リハビリや復帰に前向きになれない患者さんに寄り添い、意欲的に導くのも理学療法士の役目といえます。

選手が復帰に前向きになり、積極的にリハビリに励んでくれるようになったときは、患者さんの気持ちの変化にやりがいを感じられるでしょう。

患者さんがスポーツに復帰した時

スポーツ整形のやりがいとして、患者さんがスポーツに復帰したときが最もやりがいを感じる瞬間と言っても過言ではありません。怪我から復帰するまではそう簡単ではなく、場合によっては長い期間をリハビリに当てなければなりません。

無事に復帰できそうだと感じた患者さんの明るい表情は、これまでのプラン作成・リハビリやサポートなど全てが報われたと感じる瞬間になるでしょう。

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4.勤務先は?

スポーツ整形の勤務先といっても、スポーツチームだけではありません。医療機関やフィットネスジムなどもその一つです。

ここでは、スポーツ整形を扱う理学療法士の働く場所を紹介していきます。

スポーツ整形に力を入れている医療機関

スポーツ医学専門の医師が在籍しているなど、スポーツ整形に特化した整形外科クリニックや病院などは理学療法士の勤務先の一つです。勤務先によっては、一般整形と併せて診察を行っているケースもあります。子どもから大人まで幅広い年代の患者さんと接することができ、スポーツをしている多くの患者さんに関われます。

また、スポーツ医学専門の医師が在籍していることもあり、日本で活躍するプロ選手が治療に訪れるため、スポーツ分野で大いに活躍できるでしょう。医療機関ということもあり、腰を据えて長く働くことができるのも特徴です。

プロスポーツチーム

プロスポーツチームでは、チームの専属スポーツトレーナーとして理学療法士を採用していることもあります。理学療法士は選手のコンディション調整やサポート、緊急時の応急処置、パフォーマンス向上のための指導など、高いスキルやその分野に特化した専門知識が求められます。

募集方法は特殊で、主に引き抜き、売り込み、紹介などが一般的です。そのため、プロスポーツチームで採用されるのは狭き門といえます。また、単年契約であるケースも多いので、安定して働きたいという方には向かないこともあるでしょう。

スポーツジムやフィットネスクラブ、公共のスポーツ施設 など

プロスポーツチームではなくても、スポーツジムやフィットネスクラブなどのトレーナーとして働くこともできます。ここでの理学療法士という資格は、あくまで付加価値となることも多いですが、国家資格なので利用者からの信頼を得やすい傾向にあります。

また、理学療法士としての知識を活かし、利用者さんの身体の状態や動きに合ったプログラムを作成することができます勤務先によっては、施設環境の管理や整備などを行うこともあるでしょう。

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5.持っていると有利な資格

ここでは、スポーツ整形で働きたい方に向けて、働く上で有利になる資格を紹介します。 

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーは、日本スポーツ協会公認の資格で、スポーツトレーナーの資格の一種です。

スポーツ活動中の外傷・障害予防、コンディショニングやリコンディショニング、安全と健康管理、医療資格者へ引き継ぐまでの救急対応といった4つの役割から、スポーツ選手やアスリートがより良いパフォーマンスを発揮できるようサポートするための資格です。

資格の取得方法は、カリキュラムの受講(共通科目150時間+専門科目600時間)後、理論試験と実技試験が行われます受講するには、協会加盟団体(都道府県体育・スポーツ協会、中央競技団体等)からの推薦が必要です。

認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)

CSCSは、日本のみならず、国際的にも最も信頼性の高いパーソナルトレーナーの認定資格として知られています。パフォーマンスの向上と傷害予防を目的として、ストレング(筋力トレーニング)を中心とした安全で効果的なエクササイズプログラムの作成・指導を行うための資格です。

プロスポーツチームで活躍する医師やコーチ、研究者なども取得しています。資格取得方法は、NSCAジャパン会員や学位取得者、または認定試験に合格することが資格認定の条件です。

日本スポーツリハビリテーション学会認定トレーナー(JSSR認定トレーナー)

JSSR認定トレーナーは、スポーツ障害者や運動器疾患者を医学知識・技術で支援する専門のトレーナーです。障害予防、疾患の再発予防を目的とした、適切なトレーニング指導を行います。スポーツ関連や福祉関連など、さまざまな場面で活躍できる資格です。

資格取得方法は、資格試験に合格することが資格認定の条件です。

受験資格を得るためには、

  • 指定セミナーの受講
  • JSSR養成課程認定校卒業
  • 特別養成指導制度

のいずれかの方法があります。

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6.スポーツ分野に関わるためには?

一般整形に比べると、スポーツ分野に特化した就職先が少ないのが現状です。

これからスポーツ分野に関わっていくためには、何から始めればよいのでしょうか。

以下の3つを意識して行うと、理学療法士がスポーツ分野に関わるチャンスを広げることができるでしょう。

  • 医療機関の情報収集
  • 講習や学会・研修会への参加
  • 人脈を広げる

それぞれみていきましょう。

医療機関の情報収集

まずは、スポーツリハに特化していたり、スポーツ分野を扱う医療機関の情報を収集しましょう。スポーツ分野において優秀な医療機関のもとには、トップアスリートやスポーツ愛好家、部活に励む学生など多くの患者さんが集まります。

医療機関への転職を検討している方は、転職先でしっかりと経験を積むことができるよう、所属している医師の専門分野や対象疾患、リハビリ環境、教育体制を調べておくと良いでしょう。徹底して情報を集めておけば、採用面接などの際に熱意を持って伝えることができます。

講習や学会・研修会への参加

理学療法士がスポーツ分野で活躍するためには、理学療法の知識はもちろん、スポーツ分野の知識が必要です。日本理学療法士協会では、理学療法士の生涯学習を支援するためにさまざまな講習会や研修会を実施しています。

このような講習や研修を利用して、スポーツ分野の知識を深めるのも一つの手です。積極的に講習会などに参加していれば、採用面接などの際にアピールできるでしょう。インターネット上でも検索することができるので、自分の興味に合ったものがないか見てみましょう。

参考ページ:日本理学療法士協会|講習会・研修会

人脈を広げる

スポーツ分野の理学療法士として働いている先輩や知人がいれば、就職のコツや実際の仕事内容など、詳細を聞くことができます。周りに知人がいなければ、前述した講習会や学会、研修会でも新たな人脈を作るきっかけになります。

また、SNSからスポーツ分野で活躍している理学療法士にコンタクトを取るのも一つの手です。人脈を広げるためにも、講習会や学会などに参加して積極的に行動していきましょう。

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7.まとめ

本記事では、スポーツ整形を扱う理学療法士について、一般整形との違いや業務内容、勤務先などについて解説してきました。

一般整形と比べて、スポーツ分野に就職するのは狭き門ですが、人脈を広げたり情報収集をしたりするなど、自分から行動することが大切です。

スポーツ分野では、より専門的な知識やスキルが必要とされますが、直接スポーツに携わることができる喜びややりがいを感じることができます。

今後のキャリアの選択肢として、スポーツ整形を視野に入れて検討してみるのはいかがでしょうか。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/n7bd44f9f014d

2021年9月よりセカンドラボ株式会社に入社。主にクリニックを中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の採用課題のサポートを行う。

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