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【歯科衛生士の面接対策】質問と回答例・面接当日に気をつけるべきことを徹底解説

  • 更新日
投稿者:小林 祐郁

就職する際、面接は避けられません。「何を聞かれるのだろうか」「当日までに何を準備したら良いのか」不安を感じている方も少なくないでしょう。

今回は、歯科衛生士の面接でよく聞かれる質問とその回答例を中心にお伝えします。これから面接の予定がある方は参考にしてみてください。

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1.歯科衛生士の面接で聞かれる質問

まず初めに、歯科衛生士の面接でよく聞かれる質問とその回答例を紹介していきます。質問の意図や面接官が見ているポイントについても解説するので参考にしてください。

自己紹介をお願いします。

これは面接で一番最初に聞かれる質問です。名前とこれまでの経歴を簡単に説明しましょう。説明する際は、仕事に活かせる経験を協調し、1~2分程度にまとめるといいです。

回答例

〇〇と申します。本日は、このような場を設けていただきありがとうございます。私は、矯正歯科専門の歯科医院で5年勤務していて、患者指導やメンテナンスを行っています。どうぞよろしくお願いいたします。

志望動機はなんですか?

志望動機は、必ず聞かれる質問です。「応募に対する熱意」「長期的に働いてくれると期待できる人材か」を確認するための質問なので、通勤面や待遇などの条件面を志望動機にしないようにしましょう。

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HPなどを確認して応募先の情報を集めておくといいです。基本的に志望動機は、提出した履歴書や職務経歴書と内容に違いがないようにします。

回答例

私は積極的に認定資格を取得したいと考えており、これまで独学で勉強してきましたが、独学ではスキルアップに限界を感じています。

ホームページを拝見し、御院では研修や勉強会が充実しており、認定資格を取得した歯科衛生士が活躍していることを知りました。御院でスキルを磨いていき、患者様の歯の健康管理の意識を高める一助になりたいと考え、今回志望いたしました。

歯の模型を使い患者に説明する歯科衛生士

【例文あり】採用に繋げるための歯科衛生士の志望動機の書き方!

歯科衛生士の就職・転職の際に必要となるのが履歴書です。履歴書を書き進めていると、特に「志望動機」で悩む方も多いのではないでしょうか。

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歯科衛生士になろうと思ったきっかけはなんですか?

歯科衛生士という仕事をどの程度理解しているかと応募に対する熱意を確認するための質問です。「歯科衛生士という職業に憧れがあった」など具体的ではない回答は避け、具体的なエピソードを交えながら話すといいでしょう。

回答例

私は小さい頃、歯医者が苦手でした。私が高校生になった時、祖母が訪問歯科サービスを利用するようになりました。その時、トレーニングを通じて少しずつ食事が取れるようになっていく姿を見て感激しました。

その出来事をきっかけに、私も歯科衛生士という仕事を通じて患者様の歯の健康をサポートしていきたいと考え、歯科衛生士を目指すようになりました。

きっかけだけでなく、どんな歯科衛生士になりたいかといった理想像まで伝えられるとよりいいです。どんな歯科衛生士になりたいかについては次で解説します。

どんな歯科衛生士になりたいですか?

この質問から自院に合うかどうか、入職後活躍してくれる人材かを見ます。理想の歯科衛生士像だけでなく、どうしてそう考えるのか・そうなるために何をしたいのかまで伝えるようにしましょう。

回答例

私は、患者様が口腔ケアに関心を持つきっかけとなる存在になりたいと思っています。そのために、御院で経験を積み技術を磨いていきたいと考えています。また、カウンセリング力やコミュニケーション能力も高めていきたいです。

長所と短所を教えてください。

性格を知ること以外に自分自身を客観視できているかを目的とした質問です。長所を話す際は、エピソードや仕事に活かせることを盛り込むようにしましょう。

短所を話す際も、エピソードや原因・解決策を盛り込みます。なお。短所がないという回答は避けましょう。自分自身を客観的に見れていないと判断される可能性があります。

回答例
【長所】

人見知りせず誰とでも円滑なコミュニケーションが取れることです。前職では、常に明るい声を心掛け、スタッフや患者様と良好な関係を築いてきました。治療を怖がる患者様には、積極的に声掛けを行ってきました。持ち前の明るさやコミュニケーション能力を活かしていきたいです。

【短所】

心配性なところがあり、忘れ物がないかなど何度も確認してしまいます。何かする際、取り掛かるまでに時間がかかってしまうことがあるのが短所と捉えています。一方で、よく考えてから行動に移すので失敗は少なく、強みになる場合もあります。悩んだ時は、周囲に相談してアドバイスを仰ぐようにしています。

業務の適性が問われる、人見知り・集中力がないなどの短所は避けましょう。時間を守れないなども、社会人としての基礎ができていない印象を与えてしまいます。また、マイナスな言葉も避けて、どう改善していくかをアピールするのが大切です。

転職の理由を教えてください。

中途採用の面接では、なぜ転職したいのかを聞かれることが多いです。マイナスな発言は避け、前向きな転職であることを面接官に印象づけることが大切になります。

回答例

現在は受付や診察の補助など院内雑務も多く行っており、興味のあるインプラントに関してはあまり取り組めておりません。より集中できる環境で専門的な知識を身につけて理解を深めていきたいと考えたため、転職を決意しました。

夫の転勤で自宅から職場までの距離が遠くなってしまったため、転職を決意しました。歯科衛生士の仕事にはとてもやりがいを感じており、今後も患者様の歯の健康のサポートをしていきたいと考えています。

歯科保健指導を行うときの手順を教えてください。

歯科衛生士としての経験値やデンタルケアに対する考え方を問う質問です。歯科保健指導は、歯科衛生士としての知識や経験の差が出やすい要素になります。主に、以下の点を見られるので覚えておきましょう。

  • これまでどのように歯科保健指導を行ってきたのか
  • 歯科保健指導の手順を正確に説明できる
  • 患者様に合わせた指導や対応ができるか
回答例

まず、デンタルミラーを使って磨き残しを確認します。そのあとに、患者様に正しい歯磨きとフロスの使い方を伝えます。その後、患者様に実践してもらい、適宜指導を行います。また、患者様が日々のケアに何か不安や疑問がないかについてヒアリングを行い、その解消ができるよう丁寧に説明を行っています。

治療に協力的でない患者にはどう対応しますか?

歯科衛生士としてのコミュニケーション能力を判断するための質問です。歯医者での治療を怖がる人は多く、患者の緊張をほぐし安心させることができるかが重要になります。

回答例

治療の内容や目的を患者様に伝わるよう丁寧に説明します。その場で患者様が疑問や不安を持ちながら治療をすることがあってはいけないと考えているので、些細なことでも聞いてもらえるよう心が得ています。また、治療中に痛みがあった際は、合図をするよう伝えます。患者様に接するときは、安心できるように穏やかな対応に努めています。

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2.答えづらい質問への回答例

面接では、回答に困ってしまうような質問をされることもあります。いくつかのパターンがあるので、聞かれたら答えられるようにしておきましょう。

他の歯科医院でも選考を受けていますか?

これは答えづらい質問の中でもよく聞かれる質問です。第一志望であればその通りに伝えますが、第二志望であっても第一志望と答えるのが無難でしょう。回答後にそれ以上聞かれるケースは少ないです。

回答例

他に選考中の歯科医院が2箇所ありますが、まだ内定をいただいたところはありません。御院から内定をいただけた場合は、他の歯科医院にはお断りの連絡を入れようと考えています。

前職での勤務期間が短いですね。

長く働いてくれる人を探しているため、ネガティブな発言は避けましょう。採用してもすぐ辞めるのではと思われないよう、ポジティブな理由を挙げるのがポイントです。

回答例

私はスケーリングのスキルを身に付けて、歯科衛生士としてさらに活躍したいと思い転職しました。しかし、前職では受付や診療補助のような仕事が多く、希望とは大きくずれを感じ、将来的にも自身の希望する働き方を実現するのが難しい状況だということがわかったため、転職するのであれば早いほうがいいと思い、このタイミングでの退職を決断しました。

結婚のご予定はありますか?

本来、質問することは良しとされていませんが、女性が多い職場なので独身女性の場合は質問されるケースがあります。この質問に関してはそのときの状況に応じて正直に答えて問題ありません。結婚しても仕事は続けていきたいという意思を伝えることが重要です。

回答例

現状結婚の予定はありませんが、将来結婚をした場合でも長く御院で働きたいと考えています。

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3.逆質問の例文集

面接の最後には必ず「何か質問はありますか?」と逆質問があります。質問の意図は応募に対する熱意の確認、疑問点の払拭・説明が足りない点がないかの確認です。あらかじめいくつか用意しておくようにしましょう。

例文集

  • 「1日の仕事の流れを大まかに教えていただけますか。」
  • 「内定をいただいた場合、入職日までに学んでおいたほうがいいことはありますか。」
  • 「認定歯科衛生士の資格取得を検討していますが診療に活かすことはできますか。」
  • 「職場の雰囲気を教えてください。」
  • 「入職後の生活のイメージしたいので休暇や給与システムを伺っても良いですか。」
  • 「今のところ予定はありませんが、出産した後も働きたいと思っております。そのような形で働かれている人はいらっしゃいますか。」

具体的な仕事内容を確認する質問は、やる気をアピールできます。入職前の準備に関する質問は、学ぶ姿勢や働きたいという意欲をアピールすることが可能です。

産休・育休など、聞きにくい質問は意欲的な質問をした後にするといいでしょう。女性はライフスタイルの変化が大きいので、気になる点は事前に確認しておくことが重要です。

NG例

  • ホームページを調べればわかる質問
  • すでに説明を受けている内容の質問
  • 給与や残業に関する直接的な質問

上記の質問は準備不足・待遇面ばかり重視しているという印象を与えてしまうので気を付けましょう。逆質問はできるだけしたほうがいいですが、用意した内容に関して面接時に説明されるケースもあります。その場合は、無理に質問せず下記のような伝え方をするといいです。

  • 「丁寧に説明していただいたので、質問したかったことは解決できました。」
  • 「仕事の具体的な内容について聞きたいことがありましたが、先程説明していただき理解できました。」
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4.不採用の原因と解決策

面接で不採用になる人には、「元気がない・意欲を感じられなかった」「第一印象が悪い・身だしなみが整えられていない」など、共通している特徴があります。

経歴が立派でも、面接時に上記のような印象を持たれてしまうと不採用になる場合があるので気を付けましょう。面接時は、次の点を意識するといいです。

受け答えがしっかりしているか

歯科医院には、子供からお年寄りまでさまざまな人が来院します。面接時の受け答えが、仕事中の姿として見られる可能性もあるので注意しましょう。

面接する院長とは一緒に働くことになるので、一緒に働きたいと思われる受け答えが大切になります。面接時は緊張で早口になってしまいがちですが、普段よりゆっくりとハキハキ話すようにするといいです。

服装や身だしなみが整えられているか

服装や身だしなみは第一印象を左右する大事な要素です。特に、医療機関では清潔感が求められます。

服装や身だしなみは以下の点に注意しましょう。

  • スーツやシャツにシワがないか
  • 髪型はセットされて清潔感があるか
  • 爪は伸びていないか
  • 化粧は派手になっていないか

服装に関しては、特に指定がなければ上下セットのスーツでいくのが無難です。「服装自由」「私服でお越しください」など指定があった場合でも私服は避けましょう。スーツもしくはオフィスカジュアルな服装が無難です。

スーツを着た女性

面接の時に企業から見られている服装はココ!面接マナーについて徹底解説!

面接時に求められるマナーは思いの外多いです。気を使うところですが、社会人であれば誰もが求められることばかり。

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5.面接時の持ち物やマナーについて

前日までに、当日の持ち物や面接時のマナーを復習しておきましょう。持ち物は基本的に以下のものを準備しておきます。

持ち物

  • 履歴書・職務経歴書
  • 歯科衛生士免許とコピー
  • 筆記用具やメモ帳 など

履歴書や職務経歴書は前日に読み返し、誤字脱字がないかチェックしておきましょう。

パソコンと歯の模型

歯科衛生士の履歴書に必要なことは?模範的・NGな例文紹介

就職や転職の際に、必ず必要になるのが「履歴書」です。志望動機や自己PRなどの記載が求められますが、採用担当者の目に留まるよう職種に応じて

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面接時のマナー

面接時には、以下の点に気をつけましょう。

  • 5~10分前には到着できるようにする
  • 携帯電話は必ず電源を切っておく
  • 身だしなみを整え丁寧な言葉を意識する

面接場所には時間に余裕を持って到着するようにしましょう。早すぎても迷惑になるので5~10分前が目安です。渋滞や遅延でどうしても間に合わない場合は必ず連絡を入れましょう。

また、身だしなみや言葉遣いは面接官以外にも見られています。そのため、会場に到着した段階から、立ち振る舞いに気をつけるのが基本です。

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6.まとめ

今回の記事では歯科衛生士の面接でよく聞かれる質問をメインに紹介しました。基本的な面接の流れは、職種問わず似ています。

歯科衛生士の場合は、患者とのコミュニケーションが業務において重要であり、面接では経験や技術面だけでなく、コミュニケーション能力や身だしなみ、立ち振る舞いも見られているので気をつけましょう。

しっかりと準備を整えて、万全の状態で面接に臨んでください。

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