理学療法士の休日|施設ごとの休日の特徴や土日休みの職場の見つけ方をご紹介!
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現在、理学療法士としてお勤めの方は、どんな施設で働いていますか?また、これから理学療法士になる方はどんな施設で働きたいですか?
本記事では、理学療法士の施設ごとの年間休日や業務内容をご紹介します。「もっと休みが取れる施設で働きたい!」「今の施設の業務内容が忙しすぎる...」など、お悩みをお持ちの方は転職を考える上で是非ご参考ください。
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1.理学療法士の年間休日数
多くの職場では週休2日が基本で、年間休日110日前後のお休みがあります。「令和4年就労条件総合調査」によると、全企業の労働者 1人あたりの平均年間休日数は115.3日となっています。一般的な企業と比べ休日数はやや少なめとなります。
医療・福祉業界の有休取得率
同じく「令和4年就労条件総合調査」によると、全職種の有給取得率が平均58.3%となっており、医療、福祉業界は60.3%と平均をやや上回っています。完全に有給休暇を取得するのは難しいですが、付与される有給の半分以上は取得できているといえます。
理学療法士の働き方
理学療法士は医師の指示の下、身体に不自由がある患者様に対し、運動の指導・物理療法を行う職業です。理学療法士が働く施設としては、病院・クリニック・介護施設・訪問看護ステーションがあります。
体力を使う職業であるため男性が活躍するイメージがありますが、患者様の体に触れるので、特に排尿・産前産後等でリハビリが必要な女性の患者様に対しては、女性スタッフの方が抵抗なく受け入れられるようです。
また、回復期の患者様は1人1時間程度、急性期の患者様では1人20分程度で対応します。クリニックでも1日で対応する患者様は多いため1人20分程度となります。デイケアだと1人あたりのリハビリ時間は長くなる傾向があります。
基本的に8~9時始業、17~18時終業で8時間程度の勤務となります。事業所によっては早番・遅番のシフトがあるものの、看護師や介護職に比べて生活リズムが整えやすいのが特徴です。
以下は、回復期リハビリテーション病院での1日のスケジュール例となります。
09:00 | 出勤・ミーティング |
09:30 | リハビリ業務開始 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | リハビリ業務開始 |
17:30 | レポート作成・情報共有 |
16:00 | 記録作成・申し送り・会議資料まとめ |
18:00 | 退勤 |
理学療法士とは?仕事内容や給料、作業療法士などとの違いを解説
本記事では、理学療法士がどのような仕事をするのか、給料や魅力、作業療法士との違いについて解説します。
詳細を見る厚生労働省(平成29年)の調査によると、平均的な1週間の時間外労働は、なし(11%)、2時間未満(32.7%)、2~4時間(23.2%)、4~6時間(12.4%)、6~8時間(8.4%)、8時間~(12.3%)の結果となっています。
理学療法士は予約制の患者様や利用者様の対応が多いため、他の職種に対して残業が少ないのが特徴ではありますが、カルテや報告書等の書類業務に時間がかかるケースが多いようです。
病院では、入退院で患者様の入れ替わりが多くなるとき、訪問リハビリは、カルテの記載や介護保険等の書類業務に時間がかかり、残業時間が多くなる傾向があります。
それに対し、デイケア・デイサービスは、利用者様の帰宅時間が早かったり、カンファレンスも無いため残業時間は少なめです。
残業時間が少なめの事業所の特徴としては、「求人にしっかりアピールしている」「固定残業代がない」という特徴があるのできちんとチェックしてみましょう。
病院勤務の休日は?
一般病院は日祝休みになることが多く、プラスで平日1日休みとなるケースが多いです。また、急性期病院や回復期病院は365日体制のためシフト制、平日休みのケースが多くあります。
病院には、最も多くの理学療法士が在籍しています。リハビリ対象は入院患者のため医療的管理が必要な状態にあり、リハビリ中にバイタルが急変したり、転倒したりする可能性があることから、リスク管理を十分に行う必要があります。
また、整形外科、内科、神経内科、脳外科等多くの診療科目があり、動器疾患、脳血管障害、呼吸器障害、内部疾患、難病など、幅広い分野のリハビリに携わることができるのも特徴です。
医師、看護師、介護士、医療ソーシャルワーカー、栄養士など、多職種と連携を取るため、カンファレンスや情報交換が必須となります。リハビリ実施計画書、退院サマリー、カンファレンス記録といった書類業務が多めで、委員会業務などもあるため、リハビリ以外の業務で残業となる可能性もあります。
ただ、豊富な知識や技術を身に付けられるのでスキルアップには最適です。
クリニック勤務の休日は?
日祝+平日1日が休診のクリニックが多く、平日1日まで無くても水曜午後、土曜午後が休診など半日休みとなるケースが多くあります。お盆や年末年始など数日間休診となることも多いので、まとまった休みが取りやすいのが特徴です。
ただ、休憩時間が長いので終業時間は18時~19時頃となり拘束時間は長めとなります。
多くは整形外科クリニックでの勤務となり、病院に比べてスタッフ数が少ないので一人当たりの責任は重くなるでしょう。また、多くの患者様を担当できる、専門性を高められる一方で担当できる疾患や障がいの種類が限定されるため、興味のある分野が決まっていたり、将来的に関連した分野で独立を目指す人がスキルを培うために働くケースもあります。
介護施設・デイサービス勤務の休日は?
土日休みでカレンダー通りのお休みが取れるケースが多く、クリニックでの勤務と同様プライベートの予定を立てやすいのが特徴です。特養や老健のような入所施設の場合はシフト制で土日も出勤となるケースはあります。
デイサービス・デイケアの場合は、事業所の運営時間がきっちり決まっているため、病院より残業が少なく子育て中の方も働きやすい職場です。高齢者が在宅で長く暮らすための機能維持・機能改善が目的のため、在宅分野に興味がある理学療法士に向いています。
また、デイサービスやデイケアは、要介護度が低い利用者の方が多く、運動リハビリのような少々負荷の高いリハビリを提供する事業所もあります。
訪問看護ステーション勤務の休日は?
介護施設・デイサービス同様、土日祝休みの事業所が多くカレンダー通りのお休みができることが多いのが特徴です。
事業所によっては訪問件数を多く回ることでインセンティブをもらうことできる分、書類作成の時間が増え、残業は増える可能性があります。患者様宅に訪問し1対1でリハビリを行うのが特徴で、緊急時の対応も必要となる場合があり、ある程度の経験が必要です。
2.理学療法士の休日の過ごし方
勉強会に参加する
理学療法士は、就業後も勉強を続けていかなくてはならない職種です。
勉強会には主に2種類あり、1つ目は、日本理学療法士協会や各都道府県の理学療法士学会が主催する会員向けの勉強会です。知識や技術力を補うための勉強会で、特に実務経験の浅いうちは積極的に参加し、知識や技術を磨いていくのが良いでしょう。
また、理学療法士は就業先によっても求められるスキルが異なるため、経験をある程度積んでいる場合も、最新の技術を身につけたり知識をアップデートするために参加していく必要があります。
2つ目は、地域の住民を対象にした健康レクリエーションやリハビリテーション講座です。このような場合、講師の立場で参加することが多くなります。地域の運動イベントや少年スポーツの大会など、スポーツイベントに関連した事業に伴い勉強会が開かれているケースもあります。
勉強会に参加することで休日が少なく感じる方も多いでしょう。ただ勉強会に参加することで、知識や技術を身に付けスキルアップに繋がったり、異なる分野の人と交流することで新たな発見をしたり今後の業務の幅が広がることもあります。
セミナー等だけではなく、日本理学療法士協会ではオンラインで受講可能なeラーニングコンテンツを用意しているので、プライベートの都合で参加できなかった場合も学ぶことができます。
あくまでも参加は個人の自由となり、特に外部の研修は費用がかかるため、無理のない範囲で参加すると良いでしょう。
家でゆっくり休む
「ドラマや映画を観る」「ゲームをする」「ネットショッピングをする」など、無理に出かけず自宅でとことん休みましょう。特にドラマや映画、読書などはスタッフや患者様との共通の話題にもなります。
アウトドアの趣味でリフレッシュする
友人とのBBQやキャンプ、サーフィンやスノボーなどで運動不足を解消しましょう。体を動かすことはストレスや疲労解消の効果もあり、睡眠の質の向上にも繋がるので、仕事のパフォーマンスも上がります。
スカウトサービス登録はこちら3.土日休みの職場の見つけ方
一般的に、デイサービス・介護施設、訪問リハビリといった介護分野の事業所は、日曜は固定休みのところが多く、場合によっては土日休みや日祝休みを取り入れているところがあるので、連休を取れる職場を見つけやすいといえます。逆に病院やクリニックは土日も診療している事業所が多く、連休は取りにくい可能性があります。
また、土日休みに加えて祝日、夏季休暇、年末年始休暇、リフレッシュ休暇等のお休みがあると年間休日120日以上となる場合が多いようです。求人に記載されている休暇制度や前年度の休暇実績を事前にきちんと確認することで、ミスマッチを防ぐことができます。
4.自分のライフスタイルに合った職場を見つけてみよう!
理学療法士は、職場によって休日数や働き方が異なります。家族や友人と予定を合わせたいなら土日休みの介護施設やデイサービス、訪問リハビリ、土日の混雑を避けてお休みが欲しいなら、平日休みの病院やクリニックを選ぶのがおすすめです。就業後に勤務形態を変更するのは難しいため、必ず事前に調べてみましょう。
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