医療事務はココが大変!勤務先別の悩みや乗り越え方、働くメリットを紹介
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医療事務は、未経験の方でも応募可能な求人が多く、安定して働き続けることができると人気の職業です。しかし「業務量が多い」「覚えることが多くて大変」などと言われており、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、医療事務が大変だと言われるポイントを紹介し、その大変さを乗り越える方法や、働くメリットについて解説していきます。この記事を読むことで、医療事務の大変さを乗り越えて働きつづける方法や、いまの環境から転職するべきかどうかがわかるでしょう。
これから医療事務として働きたい方や、医療事務として働きながら今後のキャリアについて考えている方は、ぜひご覧ください。
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1.医療事務が大変と言われる6つの理由
ここでは、医療事務が大変と言われる6つの理由について解説していきます。この6つは、医療事務として働く多くの人が抱えている悩みです。入職後のミスマッチを防いだり、自分の今の状況と比較したりするためにも、しっかり確認しておきましょう。
新しい知識を学び続ける必要がある
医療事務は、受付や会計、レセプト業務、クラーク業務、カルテ管理など幅広い業務を担当しています。この中でも、特に大変だと言われるのがレセプト業務です。
レセプト業務とは、組合健保や市区町村などの保険者に診療報酬を請求する仕事で、医療事務はレセプト(診療報酬明細書)の作成・点検・提出を行います。診療報酬の点数は2年に1度改定が行われ、正確な請求を行うためには、常に新しい知識を学ぶことが必要です。複雑な診療報酬について定期的に学ぶことを負担に感じる方も多く、大変と言われるポイントのひとつになっています。
医療事務の仕事内容を徹底解説!給与事情、1日のスケジュール、働く魅力まで
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で医師や看護師のサポートを行います。専門性が高い職業ですが、無資格・未経験から始められることで人気の職業です。
詳細を見る時期により残業が発生する
時期によっては残業が発生してしまうことも、大変さのひとつです。レセプトは診療月分を翌月10日に提出すると決められているため、その時期が近づくとどうしても残業が増えてしまいます。
また、勤務先の診療科目によっては、風邪が流行る時期や花粉症シーズンなど、患者が殺到する時期があり、残業となってしまうこともあるでしょう。
給与設定が低め
給与が低めで業務量に見合っていないと感じる方も多いようです。
転職サービスdodaの平均年収ランキングによると、医療事務の平均年収は286万円で、全職種の平均年収443万円より低いことがわかります。他業種の事務の平均年収と比べてみても、貿易事務385万円、営業事務324万円、一般事務337万円となっており、医療事務の給与は低い印象があります。
医療事務が年収を上げるためには、資格取得や知識・経験を積んでいく必要があるでしょう。
出典:転職サービスdoda平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】
医療事務の給料は低い?給料アップのための方法を徹底紹介!
医療事務といえば、病院やクリニックで勤務する事務職です。 特に女性に人気の職業で、医療事務は全国で約25万人いるとされています。
詳細を見る患者さんとのコミュニケーションが多い
医療事務は、病院やクリニックの窓口として患者対応を行う仕事ですので、丁寧かつ迅速に対応を行う必要があります。忙しくて焦っているときや気分が落ち込んでいるときなども、患者さんの前に立つ以上は笑顔での接遇が求められるため、負担を感じてしまうかもしれません。
また受付に立っていると、患者さんから医療や薬の処方などについて質問を受けることがあります。ところが医療事務には、医療や薬などについての専門的な説明が許されていません。そのため、患者さんの不安をその場で解消してあげられないことにもどかしさを感じてしまうこともあるようです。
クレーム対応
病院やクリニックでは、診察の順番が入れ替わったり、思わぬアクシデントによって待ち時間が大幅に伸びてしまったりすることがよくあります。その際、受付である医療事務は患者さんのクレームの受け皿となってしまうことがあります。
医療機関を受診する人は、心身の不調によって不安や心配を抱えている人がほとんどのため、些細なことがクレームにつながってしまうこともあります。自分に非がない場合でも謝らなければならないこともあるので、ストレスを感じることもあるようです。
プレッシャーのかかる業務が多い
医療事務の仕事には、ミスの許されないものが多くあります。先述のレセプト業務をはじめとして、備品の手配やカルテ・処方箋の入力など、誤ると患者さんの健康にまで被害が及んでしまう業務をスムーズにこなさなければなりません。
ミスが許されないのは一般事務などの他業務にも共通しますが、ミスが患者さんの命にかかわる可能性がある点、患者さんが絶えず訪れるという忙しい状況の中で早く、正確に業務を行わなければならない点などは医療事務特有のプレッシャーかもしれません。
スカウトサービス登録はこちら2.勤務先別!医療事務のココが大変
医療事務の勤務先は、大きく分けて、病院・クリニック・調剤薬局に分けられます。それぞれの勤務先における大変さを把握し、自分に合った勤務先を考えてみましょう。
病院
比較的大きな病院では、「算定やレセプト業務」「クラーク業務」「受付や会計業務」など業務ごとの分業制を取っているケースが多いです。メインとなる業務が決まっているため、割り当てられた業務が自分に合わないと辛いと感じてしまいます。しかし、分業制のため、担当業務の専門的な知識や経験がしっかりと身につく、というメリットがあります。
また、病院は複数の診療科目、外来・入院の両方を取り扱うため、幅広い診療報酬について知ることが必要です。どの部署に配属されても必要となる知識は多いでしょう。
クリニック
クリニックや調剤薬局は規模が小さいため、在籍スタッフが少ないです。人数が少ない分、スタッフ間のチームワークが不可欠であり、良好な人間関係を築く努力が必要でしょう。
また、受付業務を行うため、クリニック・薬局の顔として常に明るく丁寧な対応を求められます。受付からレセプト業務、清掃まで、対応する業務は幅広く、さまざまな業務をオールマイティーにこなすスキルが必要です。
調剤事務
調剤薬局もクリニックと同様に小規模なところが多いため、人間関係に関するリスクは大きいといえます。
また調剤事務には、薬剤師ほどではありませんが薬についての知識が求められます。日々いろいろな新薬が開発されている上、薬事法もしばしば改正されるので、常に貪欲に知識を吸収する必要があります。もちろん他の医療事務と同様に、医療保険についても説明できなければならないため、身につけるべき知識の豊富さに苦労を感じる人もいます。
スカウトサービス登録はこちら3.大変さを乗り越えるには?
上述の通り、医療事務の仕事にはさまざまな大変さがあります。では、この大変さを乗り越えて働き続けるには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。ここでは、医療事務の大変さを乗り越えるポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
業務の復習を行う時は、時間を決めて取り組む
医療事務の仕事をするためには、診療報酬制度など多くの知識が必要です。家に仕事を持ち込まないためには、業務時間内でできるだけ知識を身につけられるよう、工夫しながら仕事をすすめていきましょう。
もし、帰宅後に復習が必要になる場合には、時間を設定して取り組むなど、メリハリをつけることがおすすめです。
職場の人との交流に時間を取りすぎない
職場の人間関係にも注意する必要があります。職場の人と仲が良いのは素敵なことですが、プライベートで交流した場合でも、話す内容は職場のことになりがちです。これでは、休日なのに仕事の延長のような過ごし方になってしまい、リフレッシュが難しくなってしまうでしょう。
仕事とプライベートをしっかり分けて、退勤後や休日は趣味に没頭するなど、自分の時間を過ごすことを意識してみてください。
周りの人からアドバイスを貰う
仕事に行き詰まった時は、今の自分には何が足りていないのか、どうすれば業務が効率的に進められるか、違う視点から見つめ直す必要があります。上司や先輩スタッフ、同僚などにアドバイスを貰い、自分の仕事のやり方を改善していきましょう。
働くモチベーションを見つける
ただひたすら目の前の業務をこなすだけでは、どんな仕事でも嫌になってしまいます。そのため、働く上でのモチベーションを見つけることをお勧めします。
例えば、医療事務は多くの資格があるので、それを取得することを目標にすると大きなモチベーションにつながるのではないでしょうか。資格を取得すれば、資格手当がつき給与が上がったり、自分のスキルの証明にもつながります。
他にもさまざまなモチベーションがあるかと思うので、自分は何をモチベーションにしたら良いか一度考えてみましょう。
医療事務に資格って必要?医療事務資格をまとめてご紹介!
医療事務は、安定して求人が多い仕事です。仕事内容は、病院での会計やクラーク処理、レセプト処理など多岐に渡ります。高度な知識とスキルが求められる仕事と言えるでしょう。
詳細を見る4.医療事務として働くメリット
ここまでは大変さやそれを乗り越える方法を紹介してきましたが、医療事務を仕事にするメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
不景気にも流されず、安定して働くことができる
一番のメリットは景気に左右されずに安定して働けることです。日本は高齢化が進んでいくため、医療機関のニーズは今後も高まるでしょう。また、医療業界は昨今の新型コロナウイルス感染症の流行や世界情勢からの影響も少なく、異業種と比べて安定した業界であることもわかりました。
今後はデジタル・AI化が進むとも言われていますが、医療事務は患者様への対応など、AIにはできないイレギュラーな対応も求められます。例えば、医療機関の顧客メイン層である高齢の方は機械に疎い方も多く、デジタル化が進んでも何かしらの案内が必要です。
これらのことから、医療事務は今後も安定して働くことが可能でしょう。
場所を問わず働くことができる
医療事務は、医療機関がある限り場所を問わず全国どこでも働くことができます。配偶者の転勤などで転居が発生したとしても、これまでの経験や知識を活かし、その地域で転職できることは大きなメリットです。
ライフスタイルに応じた勤務時間が選択できる
ライフスタイルに応じた柔軟な勤務時間が選択できることもメリットのひとつです。医療機関によっては、休診日や休診時間が異なるため、シフトの調整で平日休みや土日休みを選択することもできます。
また、フルタイム・扶養内といった勤務スタイルの選択も可能です。「子どもが小学生の間は午前だけ働きたい」「子どもが高校生になったから、フルタイムで働きたい」そのような希望も、医療事務であれば叶いやすいでしょう。
スカウトサービス登録はこちら5.医療事務に向いている人の特徴と役立つスキル
では、どんな人が医療事務に向いているのでしょうか。ここでは医療事務に向いている人の特徴や役立つスキルをご紹介します。医療事務として働きたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
向いている人の特徴
医療事務に向いている人の特徴は以下の通りです。
- 人と接するのが好きでコミュニケーション能力の高い方
- 責任感があり、正確な作業ができる方
- 向上心がある方
医療事務は、患者の受付や会計、カルテの作成、医師や看護師のサポートなど、患者や医療スタッフと接する機会が多い仕事です。そのため、人と接するのが好きで、コミュニケーション能力が高い人が向いています。
患者さんの要望を丁寧に聞き取り不安や疑問を解消できる。医師や看護師からの指示を正確に理解し、迅速に対応できる。そんな方は医療事務に向いているでしょう。
患者さんの個人情報や診療記録を扱うため、責任感と正確性が求められます。医療事務の業務は多岐にわたるので一つひとつの業務に責任感を持ち正確にやり遂げることができる方が向いているでしょう。また、急患やクレーム対応などもあるので臨機応変に対応できるスキルも必要です。
医療事務は無資格・未経験から始めることのできるお仕事ですが、専門性の高い職業なので働きながら医療の知識や制度に関する知識を学んでいく必要があります。診療報酬の点数は2年に1度改定が行われます。知識をアップデートしていく必要があるので向上心を持って勉強を続けていかなければなりません。
また、医療業界では近年、電子カルテやレセコン、セルフレジなどのIT化が進んでいます。こうした変化に抵抗感を持つ方は向いてないかもしれません。
役立つスキル
医療事務として働くうえで以下のようなスキルがあると業務に役立ちます。
- 基本的なパソコンスキル
- お金や数字を扱うスキル
- 医療保険や診療報酬、医療法などの医療知識
- コミュニケーション能力
- 英語などの語学力
- 冷静に物事を判断できる能力
もちろんすべてのスキルを備えている必要はありません。未経験可の求人であれば実務に関する知識は働きながら覚えていけば問題ありません。しかし、医療事務として働くうえで最低限パソコンスキルは必須と言えるでしょう。高度なスキルは必要ありませんが、パソコンを使用する業務が多いのである程度のタイピングスキルが必要となるでしょう。
また、会計業務やレセプト業務など、お金や数字を扱う場面が頻繁にあります。実際の計算はコンピュータが行うので、計算力が求められるというわけではありませんが、確認作業などは目検で行います。数字に強い方や苦手意識がない方の方が向いていると言えます。
他にも、外国人の患者さんが来院された際に英語を話せるスタッフがいれば重宝されますし、冷静に物事を判断できる方はトラブルが起こった際に頼りにされるでしょう。
どんな人が医療事務に向いている?業務内容や必要なスキルをご紹介!
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で働く事務職のお仕事です。若い女性や子育て中の女性を中心に人気の職種で、医療関係の職種の中で未経験でもチャレンジできるのが特徴です。
詳細を見る6.求人を見てみる
この記事では、医療事務が大変だと言われるポイントやその大変さを乗り越える方法、働くメリットなどについて解説しました。これから医療事務になりたい方も、転職を検討している方も、まずは具体的な求人を見て働くイメージを明確にすると良いでしょう。
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