歯科衛生士の国家試験とは?試験概要や合格率をチェック!
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歯科衛生士として働くためには、国家試験に合格する必要があります。
しっかりと勉強できていれば合格が狙える試験ではありますが、やはり試験である以上は不安に思う方も多いでしょう。
そこで今回は、歯科衛生士の国家試験についてその概要や勉強法を解説していきます。
最新情報もありますのでぜひ参考にしてください!
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1.歯科衛生士国家試験の概要
歯科衛生士国家試験の概要や受験資格、手続き方法などを詳しく解説していきますので参考にしてください。
まずは基本情報をチェック!
歯科衛生士国家試験は厚生労働省医政局が監修し、財団法人歯科医療振興財団が実施しています。
- 試験は年1回、毎年3月初旬の日曜日に実施
- 合格発表時期:3月下旬
- 会場:主要都市で実施
- 受験資格:以下3つの受験資格があります。
令和4年は北海道、宮城県、千葉県、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県で行われました。
(全都道府県で実施しているわけではありません)
(1)文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校を卒業した者
(試験日までに卒業する見込みの者を含む)
(2)都道府県知事の指定した歯科衛生士養成所を卒業した者
(試験日までに卒業する見込みの者を含む)
(3)外国の歯科衛生士学校を卒業、または外国において歯科衛生士免許を得ており、
厚生労働大臣が(1)または(2)に掲げる者と同等以上の知識および技能を有すると認めた者
受験費用と必要書類・手続き方法は?
続いて、歯科衛生士国家試験の受験費用・手続き方法をご紹介します。
- 受験手数料:14,300円
- 必要書類:
- 受験願書、卒業証明書または、卒業見込証明書または歯科衛生士国家試験受験資格認定書の写し+自分の写真
※受験願書・写真用台紙・受験手数料払込用紙等は、
9月下旬に「財団法人歯科医療振興財団」から各学校・養成所に送付されます。
(1)必要書類を期日までに一般財団法人歯科医療振興財団に提出。
(2)受験手数料を所定の用紙で、一般財団法人歯科医療振興財団が指定する郵便局、又は銀行の口座に振り込む。
(3)受験票を郵送で受け取る。
試験科目と出題数
歯科衛生士国家試験の出題範囲、時間ごとの出題数をご紹介します。
出題範囲は以下9科目 マークシートで出題されます。
- 人体(歯・口腔を除く)の構造と機能
- 歯・口腔の構造と機能
- 疾病の成り立ち及び回復過程の促進
- 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み
- 歯科衛生士概論
- 臨床歯科医学
- 歯科予防処置論
- 歯・口腔の構造と機能
- 歯科保健指導論
- 歯科診療補助論
時間と問題数:午前と午後に分かれており、それぞれ150分で110問ずつ(合計220問)
合格基準:正答率60%以上(220点中132点以上)
気になる合格率は?最新情報をご紹介
歯科衛生士国家試験、最新の第32回(令和4年度)は、7,470人の受験者に対して合格者は6950人。合格率は93%でした。
また、下記の表を見て分かるように過去も毎年合格率は90%を超えています。
試験(年度) |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
第31回(令和3年度) |
7,416名 |
7,087名 |
95.6% |
第30回(令和2年度) |
7,099名 |
6,624名 |
93.3% |
第29回(令和1年度) |
7,216名 |
6,808名 |
94.3% |
歯科衛生士国家試験は毎年7,000人以上が受験しており、比較的受かりやすい試験だといえるでしょう。
スカウトサービス登録はこちら2.国家試験に向けた有効な勉強方法とは?
ここでは、歯科衛生士国家試験に向けた有効な勉強方法を解説していきますのでぜひ参考にしてください。
まずは学校での3年間の勉強期間を大切にしましょう。その上で市販の参考書で勉強し、学校で学んだ知識を定着させるのがおすすめです。最終的には過去問を繰り返し解くことで、自分の苦手分野がより見えてきます。
勉強のペースは、試験日程から逆算して計画的にコツコツと勉強することが大切です。試験は3月なので、年明けには本腰を入れるようにすると安心でしょう。もちろん勉強方法やペースは人それぞれなので、自分にあった勉強方法を見つけることで試験に向けてより前向きになれるはずです。
スカウトサービス登録はこちら3.歯科衛生士の働き方は?就職先や仕事内容をご紹介
この章では実際に歯科衛生士がどのような場所で、どのような仕事をしているのかを紹介します。
歯科衛生士として就職するのは難しい?
厚生労働省による職業情報提供サイトによると、歯科衛生士の有効求人倍率は3.24倍です。
歯科衛生士に限らず医療業界は人手不足なので、比較的就職しやすいと言えるでしょう。各歯科医院で給与や福利厚生などの条件が異なるので、自分が求める条件を整理した上で求人を探すのがおすすめです。
歯科衛生士の仕事内容は?
主な仕事内容として、三大業務と呼ばれる3つの業務があります。
- 歯科予防処置
- 歯科診療補助
- 歯科保健指導
歯科の二大疾患である「虫歯」「歯周病」を防ぐための処置です。機械的歯面清掃として、歯石やプラークの除去作業・歯や口腔疾患の予防としてフッ化物塗布を行います。
医師の指示を受けながら、治療の一部をサポートします。
患者の日々のセルフケアを指導し、病気を未然に防ぎます。主な業務は歯磨き指導や高齢者のための摂食機能訓練などです。
歯科衛生士の勤務先は?
歯科衛生士のほとんどが歯科医院で勤務しています。中には小児歯科・口腔外科など、特定の専門分野に特化している医院もあります。自分の磨きたいスキルが決まっていれば、それに合わせて就職先を検討するのもいいでしょう。
歯科医院よりも多様な患者がいるので、様々な分野の経験を積むことができます。また、研修や勉強会など教育制度が充実している病院も多いので、スキルアップを目指せる職場と言えるでしょう。
主に高齢の利用者へ治療・ケアを行います。実務経験5年以上の歯科衛生士には、ケアマネジャーの受験資格も与えられるのでキャリアアップしたい方にはおすすめできる職場です。
歯科衛生士の仕事内容は?スケジュール例やオススメの職場を詳しく紹介!
歯科衛生士の1日の仕事の流れや、歯科衛生士として働く魅力、どんな方に向いているかなどを紹介します。
詳細を見る4.まとめ
歯科衛生士を目指している方にとって国家試験は最終関門です。合格率も高く決して難しいものではありませんが、受験資格を得るための3年間の勉強期間は必須となります。その期間をいかに有効活用できるかが大切と言えるでしょう。自分なりの勉強方法を見つけて計画的に準備をすることで、安心して試験に挑むことができます。
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