「臨床検査技師を辞めたい」と思ったら…よくある理由や退職後の選択肢を紹介
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臨床検査技師は国家資格の取得が必須となる専門職です。無事試験に合格し、臨床検査技師として仕事をスタートしたものの、日々の業務や人間関係にストレスを感じ「辞めたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、臨床検査技師が辞めたいと感じる理由を紹介し、転職時に気を付けることや具体的な転職先について解説します。「臨床検査技師を辞めたい」と感じている方はぜひ参考にしてください。
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1.臨床検査技師を辞めたいと感じるのはどんな時?よくある例を紹介
ここでは「臨床検査技師を辞めたい」と感じるよくある理由をご紹介します。
マルチタスクをこなすのがハード
臨床検査技師はマルチタスクをこなす必要があり、それを辛く感じてしまうことが理由のひとつです。臨床検査技師は、検体検査やエコーなど常に複数の業務を抱えています。さらに、検査データを確認しながら医師や看護師など複数の関係者とやりとりするなど、同時進行でさまざまな業務を行うことが必要です。
責任感が強い方などは、このマルチタスクにストレスを感じやすく、辞めたいと考えてしまうようです。
業務量と給与が見合っていない
臨床検査技師は上記にあるようにマルチタスクをこなすハードワークです。この膨大な業務量と給与が見合っていないことも、辞めたいと感じる理由のひとつとして挙げられます。臨床検査技師の平均月収は約34.7万円で、他の医療専門職と比べても決して低くはない数字といえるでしょう。
しかし、専門性の高さや業務量を考えると、給与が見合っていないと不満に思ってしまう方も多いようです。給与を増やすために当直に多く入る手段もありますが、人数体制などの兼ね合いで難しい場合もありますし、そもそも夜勤がストレスになる方もいるでしょう。
臨床検査技師の年収は低い?給料の上げ方や他職種と比較を解説
年齢・性別といったさまざまな観点から見た給料や、臨床検査技師として給料を上げる方法を紹介します。
詳細を見る人間関係にストレスを感じる
これは臨床検査技師に限った話ではありませんが、人間関係のストレスも辞めたいと感じる大きな原因となります。「令和2年国勢調査」によると、臨床検査技師は約70%が女性です。そのため、男性は肩身が狭い思いをすることもありますし、女性は同性同士のコミュニケーションにストレスを感じることもあるでしょう。
また、勤務場所によっては検査技師の人数が少なく、同僚間のコミュニケーションが密になり負担になってしまうこともあります。同僚との関係性がうまくいかないと仕事そのものに疲れてしまい、辞めたくなる方も多いようです。
スカウトサービス登録はこちら2.臨床検査技師を辞めるとき、気を付けるポイント
ここでは、臨床検査技師を辞めるときに気を付けるポイントについて解説します。辞めたいと感じた時にとるべき行動がわかるので、参考にしてみてください。
まずは現在の自分の気持ちを見つめ直す
まずは冷静になり、自分の気持ちを見つめ直すことが重要です。衝動的に退職を決めるのではなく、今自分が辞めたいと感じる理由を整理してみましょう。
給与に満足がいかないのか、人間関係にストレスを感じているのか、それとも臨床検査技師の業務そのものが合わないと感じているのか・・・。なるべく具体的に理由をはっきりさせ、転職における「自分の軸」を明確にしてみましょう。
いざ転職活動!いつからするべき?
転職を決意した場合、転職活動は退職前と退職後、いつすべきなのでしょうか。退職前に行う場合と、退職後に行う場合では以下のようなメリットやデメリットがあります。
メリット:収入を確保しながら転職活動ができる
デメリット:面接や企業研究の時間を確保することが難しい
メリット:面接や企業研究の時間を十分に確保できる
デメリット:収入が途切れてしまう
どちらにもメリット・デメリットがあるため、現在の自分の状況にあわせて行動に移しましょう。
1ヶ月~3か月前に退職の意思を伝える
退職の意思を伝えるタイミングも重要です。一般的には退職の申し出は1〜3カ月前が良いとされています。ただし、業務の引継ぎや人員補充の必要があるので、可能であれば前倒しで伝えると良いでしょう。
また、退職を申し出る時期が企業の就業規則で定められている場合もあります。事前に就業規則を確認しておくと良いでしょう。
スカウトサービス登録はこちら3.今の職場を辞めた後の選択肢
ここでは、今の職場を辞めた後の転職先の選択肢について解説します。
さまざまな働き方を紹介しながら、向いているタイプなども解説していきますので、ご自身にあてはめて具体的に転職先のイメージをしてみましょう。
クリニックで働く
業務内容は、採血や生理機能検査がメインです。業務が多岐にわたるわけではないので、一つのスキルを伸ばしたい人に向いていると言えます。また、基本的に夜勤がないので日勤のみで働きたい人にもおすすめの転職先です。
ただし、検体検査スキルを伸ばしたい人や経験がほとんどない人は避けたほうが良いでしょう。クリニックは病院と比べて患者数が少ないので、経験できる症例や件数は多くありません。幅広い業務を経験したい方には不向きと言えます。
また、雑務などを行う場合もあるので、気になる方は面接時に確認してみるとよいでしょう。
病院で働く
病院は規模や対象とする科により業務内容が異なり、幅広い経験を積むことが可能です。主な業務内容は、検体検査・生理機能検査など幅広く、クリニックより患者数が多いので比較的忙しい傾向があります。その分スタッフの人数が多いため、休みがとりやすいというメリットもあります。
病院は患者や他の医療職との関わりが多いため、コミュニケーションをとりながら働きたい人、様々な業務をまんべんなく経験したい人におすすめの転職先です。
一方で、日勤のみで働きたい人や一つの業務に集中して働きたい人にはおすすめできません。シフトや業務内容についてしっかり確認しておくと良いでしょう。
検査センターで働く
業務内容は、検査施設を持たない施設から依頼された検査代行がメインです。検体検査スキルを磨きたい人や、患者と関わらずにもくもくと仕事をしたい人に向いています。
逆に、コミュニケーションをとりながら働きたい人や、検体検査以外の経験も積みたい人は避けたほうが良いかもしれません。
異業種として働く
臨床検査技師の資格を持っているからといって、検査技師の仕事を続ける必要はありません。ブランクがあっても臨床検査技師として再就職できる可能性もあるので、思い切って異業種への転職も検討してみるのもおすすめです。
医療機器メーカーは、臨床検査技師として培ったスキルを活かせる転職先です。
その他にも、患者とのコミュニケーション能力を活かし、サービス業なども検討してみると良いでしょう。特に、臨床検査技師としてマルチタスクをこなしてきたスキルはどんな仕事にでも活かすことができます。転職を、新たに自分がやりたい仕事にチャレンジできるいい機会と捉えてみてください。
スカウトサービス登録はこちら4.まとめ
この記事では、臨床検査技師として働く方々が辞めたいと考えるよくある理由を紹介し、辞める前に気を付けるべきポイントや具体的な転職先について解説しました。
転職を考え始めたときは、まず実際の転職先を具体的に検討することで次に何をするべきかが見えてきます。自分が辞めたいと感じている理由が、転職先では改善されるのかどうかを確認しながら転職活動を進めるとよいでしょう。
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