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保育士の転職回数|転職への影響や採用されるための方法を紹介

  • 更新日
投稿者:小松 和貴

保育園の方針とのギャップや勤務環境への不満など、保育士の中には様々な要因で転職を検討する方がいます。転職すること自体は決して悪いことではありませんが、転職回数が多いとネガティブなイメージを持たれるのではないかと心配する方もいるでしょう。

今回は保育士の転職回数にフォーカスして、転職回数で不利になるのはどこからなのか、どのような要因で不利になるのかなどについて詳しく解説します。転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

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1.転職回数が多すぎると不利になる

保育士の転職自体は、そう珍しいことではありません。保育園と保育に関する方針が合わなかったり、予測不能な子供たちの行動をしっかり監視する必要があって、身体的・精神的両面の負担が大きいことなどから、転職を検討する保育士は意外と多くいます。

最近では転職することは当たり前になりつつあるので、2~3回程度であればそこまで心配する必要はないかと思います。ただ、短期離職を繰り返していたり4回以上の転職となると、転職回数の多さが不利になったり、理由を深く聞かれたりする可能性があるでしょう。4回目以降の転職を考える場合は、これまでなぜ長く働ける環境が見つかっていないのか振り返りつつ、じっくり検討していくのが良いかもしれません。

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2.転職回数の多い保育士はなぜ不利なのか

転職を繰り返していると、採用の選考などにおいて不利になってしまうリスクがあります。なぜ転職回数が多いことがネガティブなイメージを与えてしまうのか、いくつかのパターンを紹介していきますのでチェックしてみてください。

忍耐力がない

まず第一に、転職回数が多いと忍耐力がないのではないかと思われてしまう可能性があります。特に短期間での退職の場合、どうしても長続きしない人というイメージを持たれてしまい、またすぐに転職してしまうのではないかと思われてしまうかもしれません。

また、ストレス耐性がないとも捉えられる可能性があります。身体的・精神的にストレスをためやすい仕事なので、ストレス耐性を重視される職場には敬遠されてしまうかもしれません。

計画性がない

計画性がないと思われてしまう点も不利になる理由の一つです。自分のキャリアについてどう考えているのか、キャリアプランを持つことなく保育士を続けているのではないかと思われることもあるかもしれません。また、計画性のなさはダラダラと仕事をしているだけと思われ、仕事への熱意がないと思われる可能性もあります。

コミュニケーション能力が低い

各職場で上手く馴染めず転職を繰り返しているのではないかと思われ、「コミュニケーション能力に問題があるのではないか」と考えられてしまうこともあります。同僚同士のコミュニケーションはもちろん、子どもたちやその家族ともしっかりコミュニケーションをとる必要があります。コミュニケーション能力が低いと捉えられてしまえば、それだけで採用のハードルは上がってしまいます。

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3.転職回数が多い場合のデメリット

人手不足という現状もあって、転職回数が多いからといって必ずしも転職が上手くいかないということはありません。とはいえ、どうしてもデメリットは生じてしまいます。

事前にデメリットを把握した上で、準備を徹底できるようにしておくことが大切です。転職回数が多いことで起こりうるデメリットについて詳しく見ていきましょう。

書類選考で落ちてしまう可能性もある

転職回数が多いデメリットとして、書類選考で落とされてしまう可能性があることが挙げられるでしょう。転職を繰り返しているということから、忍耐力・計画性・ストレス耐性が不足しているのではないかというイメージを持たれてしまいがちです。

そのため、応募が多く集まるような保育園や採用枠が少ない保育園では、そのようなネガティブなイメージから、書類選考で落とされてしまうことも考えられます。特に同じような経歴を持つ保育士がいて比較された際に、転職回数が多いと採用を避けられるリスクが高くなってしまう点には注意が必要です。

キャリアアップが難しい

キャリアアップが難しい点も、転職回数が多い保育士に起きうるデメリットとして考えられます。保育士の方の中には、将来的に主任保育士や最終的には園長を目指したいと考えている方もいるでしょう。

キャリアアップするためにはある程度一つのエンデ実績を積み上げていく必要があります。ただ転職を繰り返すと、1つの園で実績を上げていくことができず、キャリアアップの難易度が上がるリスクがあります。書類選考の際も、十分にキャリアを積み上げることができていないと判断されてしまいます。

良くない噂が広がることがある

複数回にわたり転職している保育士は、園内で良くない噂が広まることがある点にも注意が必要です。特に地域に密着した保育園や規模の小さい保育園では噂も広まりやすいでしょう。「前の園を〜といった理由で辞めたらしい」「前は〇〇園で働いていて、すぐ辞めてしまった」などの憶測や噂が立つこともあります。

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4.転職回数が多くても転職を成功させるには?

転職回数が多い保育士でも転職を成功させるにはどうしたら良いのでしょうか。転職理由の考え方、職場の選び方という2面から詳しく解説します。

転職の理由を万全にする

転職回数が多い場合、書類や面接の問答で使える転職理由をしっかり検討することは必須です。転職理由の伝え方にはいくつかの気を付けるべきポイントがあるので、それぞれ抑えて強力な武器にしましょう。

前向きな言い方でしっかりと言い換える

転職理由を前向きに伝えられるように工夫することは絶対に必要な要素と言えます。特に前職の悪口になるような言い回しは避けるべきです。

転職の理由が勉強や転居の影響であるなら採用側も不安になりませんが、「同僚と喧嘩して」「保護者とトラブルがあって」という理由の場合、また繰り返すのではないかと園側も不安になってしまいます。そうならないようにしっかりポジティブな表現になるように気をつけましょう。

例:馴染めない保育園を何度か選んでしまった場合

私が多くの保育園を経験している理由は、さまざまな方針の保育園での経験を積みたいと考えているからです。保育の基本を学ぶことがまずは大事だと考え、大規模なA保育園から勤務をスタートし、担任を持つ経験を積むことができたため、今度は違う環境でより保育の幅を広げたいと思い、B保育園に転職いたしました。

その後、子どもたち一人ひとりにじっくり接する保育に取り組みたいと考え、小規模保育園であるC保育園へ転職しました。現在はこちらで勤務を続けています。より幅広い見地から保育を学んでいきたいという姿勢は変わっていません。そのため今回貴園へ応募させていただきました。

即戦力であることをアピール

即戦力であることをアピールすることも有効でしょう。特に担任を受け持ち、中堅保育士として働いていた経験があれば積極的にアピールすることが大事です。

またすぐに働ける状態であることが、人手不足の保育現場で重宝されることもあるかもしれません。すぐに働けること、また活かせる経歴があるならば積極的に即戦力であるアピールをしてください。

例:経験の豊富さをアピールする場合

これまで私は様々な現場を経験し、保育士としての経験を積むことを意識して転職を行ってきました。そのため、様々な子どもたちと関わることができ、保育園の保育方針の違いにも柔軟に対応することが可能なので、すぐに貴園での業務に貢献することができると考えています。

長く働ける職場を探していることを伝える

もともと長く働きたい思いがあれば、そのことを熱くアピールしてみましょう。 転職回数が多い方は、またすぐに辞めてしまうのではという不安を持たれがちなため、今度は長く働きたいという旨を主張することも大切です。

書類選考時はもちろん、面接時の最後のひと押しにもなる可能性があります。

例:長く働ける職場を探している場合

夫が定期的に転勤する職であり、もともと長く一つのところにとどまることができなかったため、2年程度で転職を繰り返してきました。ただ夫も転職することになり、今は転勤義務もなくなったため、落ち着いて一つの園に勤務できるようになりました。これまで培った経験を基に、長く働ける保育園に入職したいと考えています。

転職先の候補を詳細に調べる

転職に失敗しない秘訣は応募先を徹底的に調べることです。そのためにしっかりと情報収集を行う必要があるでしょう。特に転職回数が多い場合は以下の方法が有効なので、ぜひチェックして実行してみてください。

保育士向けの見学会を利用する

園の見学会を利用することは、情報収集において有効な手段の一つです。保育士を対象とした園の見学会を行っていることがあるため、見学して実際の雰囲気を見てみることで、ミスマッチを防ぐことにつながります。

また見学会を行っていない園であっても、問い合わせをすれば見学をさせてくれる場合もあるので確認してみましょう。自分からコンタクトを取ることで志望度のアピールにもつながるので、できれば連絡を取って見学させてもらうのがおすすめです。

募集人数が多い・新規開設の保育園を探す

募集人数の多い園や新規園は、大人数の保育士を採用しようとしていることが予想されます。転職回数が多くて不安な方でも、比較的書類選考や面接を突破しやすい可能性があるでしょう。

転職においては、複数の保育園に応募して少しでもアピールする機会を増やすのが大切です。新規園や募集人数の多い園で希望の条件を探すことで、不合格になってしまうリスクを減らすことが期待できます。

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5.転職回数の多さは言い方ひとつでカバーできる!

転職回数が多いと、確かにマイナスなイメージを持たれてしまう可能性もありますし、デメリットも生じてしまうかもしれません。しかし、しっかりと納得できる転職理由を伝えることができれば回数の多さをカバーすることが可能です。

保育業界はそもそも人手不足な上、保育士は転職回数が多い人も珍しくないため、諦めずにしっかりとして準備を整えて転職を成功させましょう。

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