理学療法士の志望動機のコツ|抑えたい6つのポイントとパターン別例文集
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就職活動や転職活動をするとき、志望動機で悩む理学療法士の方は多いのではないでしょうか。
この記事では理学療法士の志望動機で必ず押さえるポイントや、自分の経験や強みを振り返るコツ、パターン別の例文をご紹介します。志望動機を考えることに難しさを感じている方は、ぜひ参考にしてください。ライバルの一歩先を行く、採用に近づく志望動機の作成を目指しましょう。
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目次
1.志望動機で抑えるべき6つのポイント
理学療法士の志望動機では、以下の6つのポイントを押さえることが大切です。
- なぜ理学療法士を目指したのか
- なぜこの病院(施設)なのか
- 自分の経験や強み、何ができるのか
- 自分が入職して応募先が得られるメリットは何か
- 求められている人物像と一致しているか
- 今後のキャリアプランをどう描いているか
どれも志望動機を書くときは念頭におくべきポイントですので、1つずつ詳しく説明します。
なぜ理学療法士を目指したのか
理学療法士は専門的な職業になるので、目指したきっかけを書けると良いでしょう。内容は新卒の頃と同じで問題ありません。なぜ医療の現場で働きたいと思ったのか、なぜ他の職種ではなく理学療法士なのかが伝わる内容で、具体的なエピソードなども盛り込めるとより熱意が伝わるでしょう。
なぜこの病院(施設)なのか
採用担当者が一番知りたい部分です。採用したからには長くうちで働いて欲しいと思っています。応募先の特徴を良くとらえて応募の熱意を伝えましょう。応募理由が曖昧だったり、給与などの待遇面になってしまうとマイナスな印象を持たれてしまう可能性があるので避けるようにしてください。
自分の経験や強み、何ができるのか
志望動機には理学療法士としての経験や強み、何ができるのかを書くようにしましょう。自己分析をすることで転職の動機もより明確になります。その上で何がしたいかという目標も示し、成長していく意思もアピールすると好印象です。
自分のことを伝える大切な項目ですので、一度これまでの経験を深掘りして考えてみることをおすすめします。
自分が入職して応募先が得られるメリットは何か
自己分析をしたら、自分を雇うことで応募先が得られるメリットを示しましょう。自分が応募先でどのように役に立つか、何ができるかをしっかり伝えるのが大切です。理学療法士として魅力を感じてもらい、雇わないと損をするのではないかと思ってもらえるようなことを志望動機に書きましょう。
求められている人物像と一致しているか
仕事に対する考え方や、目指したい理学療法士としての姿などが応募先の条件と合致していることはとても重要です。専門的に学んでいきたい分野がある場合は、専門の医療・介護施設や、関連する研修が充実している応募先を選びましょう。
また、募集要項に求める人材などが記載されている場合は、自分がどれだけ求められている人物像とマッチしているかを書くとアピールになります。この応募先だからこそ働きたいということが伝わる、整合性のある内容を伝えることがポイントです。
今後のキャリアプランをどう描いているか
応募先で今後どのように活躍していくかは、採用担当者が重要視しているポイントの一つです。応募する病院や施設によって叶えられるキャリアプランは様々なので、応募先で実現可能なキャリアプランを描くようにしましょう。
キャリアプランは採用担当者がイメージしやすいように、具体的に述べるようにしましょう。具体的に述べるポイントは以下の通りです。
- どのような経験を活かして応募先で活躍していくか
- 役職に就きたい場合はどの役職を目指しているか
- 特定の専門性を高めようと考えている場合はどんなスペシャリストになりたいか
上記のポイントを抑えてキャリアプランをアピールしていくことで、入職後のイメージが湧きやすくなり、採用担当者からの評価に繋がりやすくなります。
スカウトサービス登録はこちら2.志望動機を考える際におすすめの方法
志望動機はいきなり書き始めるのではなく、まずは経験を振り返り、箇条書きで書き出してみるのがおすすめです。 自分の強みなどを言葉にするのは難しいと感じる人は少なくありません。ワンクッション置くことで志望動機が書きやすくなる方法を紹介します。
これまでのキャリアを振り返る
まずは理学療法士としての自分のこれまでのキャリアを振り返ってみましょう。経験した分野や症例はもちろん、患者様やスタッフに褒められたことや、やりがいを感じたことも振り返ります。
過去を考えてみることで理学療法士として大切にしていることは何なのかがわかり、志望動機を書き進められるきっかけにもなるでしょう。
箇条書きで書き出してみる
最初から志望動機を文章にしようとせず、まずは振り返ることで思い出せた要素を箇条書きにするのがおすすめです。箇条書きで挙げたものをつなげていくことで形にしやすく、一貫性のある志望動機になります。要素を広げることもできるので、最初はメモ程度の気楽な気持ちで書き出すのがおすすめです。
スカウトサービス登録はこちら3.文章の組み立て方
要素が集まったら文章にしていきましょう。同じ内容でも文章の組み立て方次第で印象が変わってきます。
志望動機を考える際は、下記の構成で作成すると読み手に伝わりやすい文章となります。
- 結論
- 結論に至る具体的なエピソード
- 応募先の病院(施設)での目標
最初に結論を述べることで何を伝えたいのか相手に伝わりやすい文章となります。反対に結論を最後に持ってきてしまうと何を伝えたいのか分かりづらい文章になってしまうことを理解しておきましょう。
初めに結論を述べ、次にその根拠となる具体的なエピソードを盛り込み説得力を持たせます。エピソードを入れることで自身の人柄なども読み手に伝えることができるでしょう。
最後に、入職後やりたいことや応募先にどのように貢献したいかなどの目標を述べていきます。入職後のビジョンを正直かつ分かりやすい文章で書くのがポイントです。
このように「結論」「結論に至る具体的なエピソード」「応募先の病院(施設)での目標」の3つの構成で志望動機を組み立て、最後に文章を膨らませていくと志望動機の完成です。
スカウトサービス登録はこちら4.理学療法士の志望動機でNGなこと
理学療法士が志望動機を書く際に避けるべき表現や内容を実例を出しながら紹介します。つい書いてしまいたくなることもありますが、応募先に良い印象を持ってもらえないため気をつけましょう。
ネガティブな内容が多い
ネガティブな内容は相手にマイナスの印象を与えてしまいます。自分をアピールする上で表現方法はとても重要です。表現方法で印象が決定づけられると言っても過言ではありません。
例えば前の職場に対する不満を退職理由としてそのまま伝えるのではなく、ポジティブな内容に変換して書くようにしましょう。同じような内容のリハビリばかりで経験が積めないと感じていた場合、「多様なリハビリ経験を積める現場で働きたい」と言い換えができます。
今あるネガティブ要素をそのまま述べるのではなく、だからこそどうしたいかという前向きな内容に変換をすると好印象です。
これまでの経歴を考慮していない
これまでの経歴が考慮されていない志望動機も印象は良くありません。これまでと少し異なる形で理学療法士として働きたい場合でも、そう思ったきっかけや経緯をしっかりと述べることが必要です。
キャリアチェンジ希望の場合、エピソードの整合性は特に重要になります。理学療法士としてのこれまでの経歴にさらに磨きをかけたい場合は、その旨を伝えましょう。
福利厚生や働きやすさばかりに言及している
福利厚生や働きやすさばかりを言及すると、志望動機が自分目線のメリット中心になってしまいます。 手当が充実しているから、残業が少ないからなどをそのまま書くのは避けたほうが良いです。
もし書くとしても介護や育児などの理由を加えたり、応募先への共感や意欲を一緒に示しましょう。応募先への共感や意欲は「従業員を大切にしている理念に共感した」、「女性が活躍している現場で自分も長く働きたい」などが考えられるでしょう。福利厚生が良いからどうであるか、まで言及すると一歩踏み込んだポジティブな志望動機を作成できます。
応募先の特性とマッチしていない
希望している業務内容や条件が応募先と噛み合っていないと、不採用になる可能性が高くなります。応募先の特性を理解していないと受け取られるだけでなく、仕事に対しても適当に取り組むのではないかと思われてしまうためです。
もし採用になったとしても、さまざまな理由でマンパワーが足りていない事業所である可能性が高いです。スタッフが定着しにくい職場であるため、再度転職が必要になってしまうことも考えられるので注意しましょう。
スカウトサービス登録はこちら5.パターン別にみる志望動機の例文①施設形態別
希望先や動機別に、理学療法士の志望動機を例文を用いてご紹介します。自分の状況と照らし合わせて、使えそうなフレーズがあればぜひ参考にしてください。
介護老人保健施設を希望する場合
私が貴施設を志望した理由は、多職種で連携して利用者様の在宅復帰を多面的に支えていきたいと考えたからです。利用者様の在宅復帰が目標である介護老人保健施設において、理学療法士はリハビリ専門職として役割が非常に大きいと考えています。
これまで勤務していた病院ではスタッフと連携し、患者様のリハビリを行ってきました。その経験を活かし、利用者様が施設から自宅に戻るまでの生活を支えられるリハビリを行っていきたいと考え、貴施設を志望いたします。
デイサービスを希望する場合
私がデイサービスである貴施設を志望したのは、祖父の姿を見ていたことがきっかけです。
祖父は疾患の影響で一時は立ち上がりに介助が必要で、歩行にふらつきもありました。デイサービスで理学療法士によるリハビリを受けて、現在は安定して歩くことができるようになり積極的に外出するようになりました。
デイサービスでのリハビリが利用者の日常にも良い影響を与えることを目の当たりにして、運動リハビリに力を入れている貴施設で働きたいと考えています。
総合病院を希望する場合
前職では回復期の病院にて、患者様一人ひとりにじっくりと機能回復に取り組んでまいりました。回復して退院される姿にはとてもやりがいを感じていましたが、似た症例の患者様が多く、自分のスキルを高めていくことがなかなか難しいとも感じていました。
急性期から回復期まで幅広い患者様を担当できる貴院であれば、より多くの症例を経験して自分の技術や知識を高められると考えたため今回志望させていただきました。
回復期の病院を希望する場合
急性期の患者様と関わるうちに、より在宅復帰に近い環境で支援をしたいと思ったことが貴院を志望したきっかけです。
前職では急性期の患者様を担当しており、回復期の病院や自宅へ退院される方への支援をしていました。今後は1歩先の、急性期を抜けたあとの患者様が元の生活に戻るところまでをサポートしたいと考えています。
回復期の役割を担う貴院で、患者様が自宅に戻られた姿を今よりさらに具体的に考えながらリハビリを行っていきたいと考えています。
訪問リハビリを希望する場合
前職は、介護老人保健施設で利用者様の在宅復帰支援に取り組んでいました。機能訓練を乗り越えて自宅へ戻られる利用者のサポートができていることにやりがいを感じていましたが、同時に自宅に戻ってからの機能訓練によるサポートの必要性も強く感じていました。
訪問でのリハビリテーションという形で、長く自宅でその人らしく暮らしていけるようサポートしていきたいと考えるようになり、「住みなれた地域で在宅生活を継続できるように」という理念の御社で働きたいと考え、今回志望いたしました。
6.パターン別にみる志望動機の例文②退職理由別
キャリアアップを志している場合
私はリーダー職の経験を積んでいきたいと考えているため、貴院への転職を志望いたします。
資格取得後、リハビリテーション病院で6年間勤務し回復期・維持期のリハビリテーション業務に従事して参りました。1年間リーダー職を務めさせて頂き、後輩の育成や職員のマネジメントも行っています。リーダー職にやりがいを感じるとともに、さらに大きな組織で経験を積みたいと考えるようになりました。
スタッフの年齢層が幅広く人数も多い貴院ならば、理想となるリーダー像を堅め、リーダーシップを磨けると考えています。自身の成長はもちろんのこと、共に働くスタッフがより働きやすいように、リーダーとしての意識を持って働かせていただきたいです。これまでの経験も活かしながら貴院での業務がより質の高いものになるように尽力いたします。
スキルアップの機会に恵まれず、今後のキャリアを心配している場合
私はもっとさまざまなリハビリに携わりたいと思い、転職を決意しました。
今の病院は患者様が少ないためじっくり関われる利点がありますが、同じ疾患の方が多いのが現状です。理学療法士としてさらに成長したいと考えた時、リハビリ件数が多く外科手術後のリハビリも行われている貴院に魅力を感じました。
理学療法士としてスキルを高め、多くの患者様の疾患を改善していくために、貴院を志望いたします。
人間関係に不満があった場合
前職の病院では個人の裁量で柔軟に動かなければならない場面が多く、臨機応変な対応力や様々な性格・状態の患者様に対して主体的にリハビリを実施する技術が身につきました。
御施設へ応募した理由は、個人で幅広い経験を積んでいく中で、今度はチームの一員として患者様の機能回復に携わりたいという想いが強くなったからです。老健として「チームでのケアサービス提供」を理念に掲げている御施設なら、スタッフどうし、ひいては利用者様までを含め、ひとつのチームとして協力しながら業務に取り組めると考えています。
7.パターン別にみる志望動機の例文③キャリア別
新卒の場合
私が理学療法士をめざしたきっかけは、学生時代、サッカーに打ち込む中で足をケガしたことです。初めての大きなけがでいつ治るのか、サッカーは続けられるのかなど不安でいっぱいだった私に、理学療法士の方が絶えず心強いお言葉をかけてくださり、完治まで諦めずリハビリに取り組む事ができました。
私も彼のように、人に希望を与えられる理学療法士になりたい。そして働く中で、自分が生まれ育った地域の医療に貢献したいと考え、市の医療の根幹を担う総合病院である御院を志望しました。
医療機関から介護施設への転職を希望する場合
急性期の病院で働く中で、在宅復帰に近い環境でリハビリを行いたいと思ったことが転職を決めた理由です。
私は4年間、急性期の病院で働いてきました。その中で患者様を数多く送り出していますがその後の様子を知ることは難しく、日々葛藤しています。急性期を抜けたあとも続いていく患者様の生活を、より身近で支援したいと考えるようになりました。
在宅復帰に力を入れている貴施設であれば、利用者様に寄り添いながら自宅に戻られるまでの支援ができると思い志望いたしました。これまで病院で培ってきた技術を活かし、自分自身も成長しながら在宅復帰を見据えたリハビリを行っていきたいです。
異業種から理学療法士に転職する場合
前職は接客業をしておりましたが、結婚や出産といったライフステージの変化に伴い、資格職として長く働ける仕事がしたいと考え理学療法士を志しました。
数ある職業の中でも理学療法士を選んだ理由は、理学療法士として働いている友人が、患者様の機能回復を間近で見届けられることのやりがいを目を輝かせて話しているのを聞き、感銘を受けたためです。さらに御施設には私の祖母がかつてお世話になっており、帰ってくるたびに楽しそうにその日の思い出を話しておりました。私もここで、利用者様に祖母が頂いていたような喜びを提供してみたいと考え志望しました。
8.希望の就職先に志望動機でしっかりアピールしよう
理学療法士の志望動機は、自分のことを振り返り、強みやアピールポイントを見つけて書きましょう。応募先の求める人物像と自分が一致していること、志望動機に一貫性があることが重要です。この記事の例文も参考にして、志望動機を記入してみてください。
応募先について調べることで、求められる人物像がわかってくることもあります。転職や就職活動のはじめの一歩として、どのような求人があるのかチェックしてみるのはいかがでしょうか。
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よくある質問
①なぜ理学療法士を目指したのか
②なぜこの病院(施設)なのか
③自分の経験や強み、何ができるのか
④自分が入職して応募先が得られるメリットは何か
⑤求められている人物像と一致しているか
⑥今後のキャリアプランをどう描いているか
①結論
②結論に至る具体的なエピソード
③応募先の病院(施設)での目標
最初に結論を述べることで何を伝えたいのか相手に伝わりやすい文章となります。反対に結論を最後に持ってきてしまうと何を伝えたいのか分かりづらい文章になってしまうことを理解しておきましょう。
初めに結論を述べ、次にその根拠となる具体的なエピソードを盛り込み説得力を持たせます。エピソードを入れることで自身の人柄なども読み手に伝えることができるでしょう。
最後に、入職後やりたいことや応募先にどのように貢献したいかなどの目標を述べていきます。入職後のビジョンを正直かつ分かりやすい文章で書くのがポイントです。
このように「結論」「結論に至る具体的なエピソード」「応募先の病院(施設)での目標」の3つの構成で志望動機を組み立て、最後に文章を膨らませていくと志望動機の完成です。