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保育士が退職届を出すときの注意点|書き方や手順を詳しく解説

  • 更新日
投稿者:小松 和貴

職場を辞める際に必要な書類の一つである退職届。保育士を辞める際も同様に提出が求められます。その退職届に加えて、「退職願」や「辞表」も思い浮かべる方も多いでしょう。これらの書類には明確な違いがあり、意味合いが違うものです。

本記事では、それらの書類の違いやどれを提出すれば良いのか、実際に提出する際の手順などを詳しく解説します。もしもの時に必要な知識の1つなので、ぜひ参考にしてご覧ください。

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1.退職届・退職願・辞表の違いとは?

まずは、退職届や退職願、辞表とはどういうものなのかをお伝えします。保育士を退職する場合でもこれらの書類は必須です。それぞれの違いをしっかりと理解しましょう。

退職願

退職書類で最初に提出する必要があるのは退職願です。その名の通り、退職を申し出る際に提出します。仕事を辞めたい「希望」を伝えるための書類であるため、退職願を出した段階では退職が確定したわけではありません。

保育園が正式に受理をしてようやく退職が決定するので、園が受理する前であれば撤回することは可能です。私立の保育園に勤務している場合は、この退職願を求められることが一般的になっています。

園によっては、退職希望を口頭で伝えるだけで良い場合もあり、園長もしくは上司に相談した上でOKがでたのであれば、提出する必要はありません。

退職届

退職届は、退職が決定した後に提出する書類です。既に園側が退職希望を受理しているため、退職する事実を明確にするために必要となります。提出は、退職を申し出たタイミングで園長や上司など、保育園側と確認して決めるようにしましょう。

退職願を提出していなかったり、退職の意思表示をせずして、いきなり退職届を提出することは法的には問題はありませんが、非常識ととらえられてしまいます。いきなり退職届を出すことで心証が非常に悪くなってしまいますので、まずは退職の意思表示を行い、その意思表示が認められてから退職届を提出し、円満退職できるよう動くことが大切です。

辞表

辞表は、公務員や会社役員が退職を希望する際に提出する書類です。地方自治体などが運営する公立の保育園や、保育施設で働いている場合は、先ほどお伝えした退職願と退職届は提出しないので注意しましょう。いわば公務員版の退職願+退職届をまとめた書類です。

一方、口頭での話し合いをした場合に後々退職の受理が取り消されたり、撤回できなかったりなどの問題が発生することもあります。トラブル防止のためにも、これらの書類は提出して置くのが無難でしょう。

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2.退職届の書き方

ここからは、実際に書かなければ行けない要素と、書く際の例を提示しながら解説します。作成する書類の内容を具体的にイメージしながらご覧ください。

退職届に必要な要素

作成する際に書類の名称以外で必要な要素は、退職願、退職届、辞表どれもあまり変わりません。ここでは一般的な退職届に記載が必要になる項目や、書式に基づいた書き方、書類のサンプルを紹介します。正しい内容の退職願・退職届を自分で作成するための参考にしてください。

退職願の場合
退職願
退職届の場合
退職届

①「私儀」もしくは「私事」と記載。

②職願・退職届で退職理由を詳しく記載しなくてOK。自己都合で退職する場合は、「一身上の都合により」と記載する。

③退職願の場合は、退職希望日を記入。退職届の場合は、既に決まっている退職日を記載する。ここの日付は西暦でも和暦でもOK。

④退退職願の場合は、まだ伺いを立てる段階のため「お願い申し上げます」という形で記載。退職届の場合は既に退職が確定しているため、「退職いたします」と言い切る形で。

⑤提出する日付を記載。

⑥退職日時点での自分の所属部署を記載。自分の氏名の後には押印を忘れないように。この際シャチハタはNG。

⑦提出先の宛名は勤務先の法人名を正式名称で記載し、理事長や園長など所属長の氏名を書くことが一般的。

辞表の場合は最初の表題を変更するだけでOKです。またインターネットでも退職願・退職届のテンプレートをダウンロードすることが出来るので、どう書けば良いのかわからない場合はそれを利用するとよいでしょう。

事業所によっては、退職願や退職届の書式がある場合もあるので、その場合は専用の用紙の記載事項に従って用意してください。

封筒への入れ方

退職願・退職届は、内側を文字が書いてある方にして、三つ折りにするのが通常の折り方です。折り方は、最初に下から上に向かって3分の1を折り、上の方を下に折ります。この時、用紙がずれないよう、角と角をあわせて丁寧に折り目を付けると良いです。封筒に入れるときは、便箋の右上が封筒の裏の上の部分にくるように入れます。

また、封筒は必ず白の和封筒を使用するようにしましょう。サイズは下記の表を参考に便箋のサイズに合わせて選びます。

便箋のサイズ

封筒のサイズ

B5(182×257㎜)

長形4号(90×205㎜)

A4(210×297㎜)

長形3号(120×235㎜)

封筒の表には「退職願」、「退職届」または「辞表」と記入します。裏側には、左下に所属部署と氏名の記入を忘れ内容にしましょう。退職願・退職届は手渡しするのが常識です。一方的に書類を送りつけることはマナー違反になるため、遺恨を残さないようにするのであれば、最後までしっかりと確認を取ることが大事です。

事前に職場に相談の上、郵送でも良いという場合は、書類を入れた封筒に直接宛先の住所は記入しないで、一回り大きい封筒に入れて郵送します。添え状、もしくは送り状を同封するのがマナーです。

職場によっては、退職届を提出するタイミングが定められていることもあるため、就業規則を確認する際に併せて確認しておくと良いです。

スーツを着た女性

退職願・退職届の書き方|退職の意思を上手く伝える方法とは

勤務する職場を辞める決断をしたら会社に対して退職の意向を伝えることになりますが、その際に使用するのが退職願・退職届です。

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3.退職の書類を提出するタイミングや手順について

ここからは、退職届等を提出する前段階で、やっておいた方がいいことや心構えをお伝えします。緊急の場合を除き、気持ちよく職場を去るにはしっかりとスケジュールを立てて行動することが大切です。書類提出の期日や、一般的なマナー等も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

保育士はなるべく年度末の退職を意識しよう

職場にできるだけ迷惑をかけないように退職するためには、年度末に辞められるように調整するようにしましょう。運動会や生活発表会など、年間を通して様々な行事やイベントがあるため、年度途中で辞めた場合は同僚に大きな負担がかかります。その点を無視してしまうと、同職種へ転職する場合、印象が悪くなってしまうこともあるでしょう。当然、保護者や児童からの信頼が失われることもあります。

そのため、特に希望する時期や職場のルールがなければ、約3か月前を目処に年度末での退職を目指して職場に報告するようにしましょう。必ずしも退職日を年度末にしなければならないというわけではなく、自己都合による退職は、退職の14日前までに意思表明をすれば退職が出来るとされています。

ただし、一般的な会社でも少なくとも退職の1~2ヶ月前には意思を伝えるのが当たり前です。円満に退職するのであれば、より早い年度末の退職が最も適していると言えます。どうしても年度途中で退職したい場合には、職場と相談しながら、同僚や保護者、園児に大きな影響が出ないように、仕事を調整するよう心がけましょう。

退職を伝える前に

退職を上司や園長に伝える前に、就業規則を確認することが重要です。また事前に上司に今後のことを相談しておくと良いでしょう。

就業規則の確認

大抵の場合、退職に関する決まりは就業規則に定められています。「退職届は○日前に提出すること」「退職の意思表示は、希望する日の○月前まで」のように、期日や方法が明確に示されている場合がほとんどです。必ず確認した上で、その内容に従って準備を進めるようにしましょう。

上司に相談する

退職の意思を伝える場合は、まず直属の上司に伝えるのが一般的です。いきなり辞めたい旨を伝えるのではなく、「ちょっとお話があるのですが」など、あくまで相談の一種として話しかけるようにすると良いでしょう。

どのような理由であっても、真摯に伝えるように心がければ、トラブルになることもなく話は進むはずです。上司の理解が得られれば、その後の引き継ぎなどもスムーズになります。

児童へのケアも忘れないように

保育士の場合は、子どもたちにも転職の影響が出るのでケアを忘れないようにしましょう。退職までの時間は余裕を持っておくことが大事です。早いうちから伝えておくことで、いなくなってしまうことを受け入れられるよう、時間の余裕を作ることを意識すると良いでしょう。

また、保護者にも報告することで、家庭でも事実を受け入れてもらえるように協力してもらうことができます。大好きな先生と慕っている子どもにとって、先生の退職はショックも大きい出来事です。保育のスペシャリストとして心の傷にならないように、最新の注意を払うようにしましょう。

同様に、後任となる保育士への引き継ぎも丁寧に行うことが大切です。受け持っていたクラスの児童に関しての記録や日誌は、確認しやすいように整理しておくことで、残された児童が今後も笑顔で過ごせることに繋がります。

返却物の確認も怠らないように

園から支給されていた制服など、返却すべき物品も確認するようにしましょう。最初に支給された消耗品などであれば返却義務はありませんが、ロッカーの鍵などといった物は、紛失あるいは未返却の場合、調達にかかる費用を請求される場合もあります。

また、気持ちよく退職するためには、細やかな配慮も効果的です。特に職場の机やロッカーなど、個人で使用していた箇所の清掃・整理は確実に行いましょう。私物も徐々に持ち帰るようにしておき、次に使用する人が気持ちよく使える状態にすることが大切です。

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4.引き止めにあったときは?

退職理由などを聞かれるケースと合わせて、引き止めにあった場合の対処法をご紹介します。具体的な行動もお伝えするので、ぜひ参考にしてご覧ください。

退職理由の伝え方

退職理由は、「人間関係に問題があった」などの、ネガティブな理由はなるべく避けるようにしましょう。正直に伝えられる内容であればそのまま、そうでない場合も前向きな転職だという印象を持たれる理由があれば好ましいです。ただし、難しければ「個人的な理由」でも良いでしょう。

ただ、「個人的な理由」などでも詳細を聞かれる場合もあります。その際、本音をストレートに話すことは避けましょう。理由を伝えることによって、その部分を改善していくからなどと引き留めのきっかけを作ってしまう場合もあるためです。

コツは引き留める訳にはいかない理由を用意することです。例えば「スキルアップを目的とした転職」などの理由であれば職場側も引き留めが難しいと考えるのではないでしょうか。

それでも引き留めにあったら?

退職理由を伝えても引き留められることはよくあります。特に人手不足の職場などは、引き止められてしまう場合も少なくないでしょう。情に流されずに、今までお世話になったことに感謝を伝えた上で、これ以上ここの職場では働く気持ちはない、という旨をしっかりと説明するとよいです。

上司に申し出た際にどうしても退職を認められなかった場合は、以下のような方法もあります。退職予定日までに辞められなさそうで、「どうしても」という場合には検討してみましょう。

内容証明郵便での郵送

内容証明郵便で郵送することで職場は退職届の受理をしたという扱いとなります。どうしても上司が受け取ってくれない場合や、職場内のトラブルやケガ・病気等で職場にいけないという場合は友好的な手段です。

労働基準監督署に相談

内容証明郵便の受取も拒否される場合には、最終手段として労働基準監督署に相談することも検討してみましょう。労働基準監督署で状況を説明することで、解決策を提示してくれます。

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5.退職は勇気や労力のいること

コツを掴んで書類政策は簡単に済ませてしまいましょう。 退職は、上司に話を切り出したり、実際に行動に起こしたりすることが大変です。その労力をセーブするためにも、退職届はサクッと作って終わらせてしまうことをおすすめします。人によって大きく内容が変わることもないため、やり方さえわかれば数分で終わってしまうでしょう。

あとは、実行する強い気持ちがあればOKです。良い職場を見つけて転職後の生活をより良いものにしてください。

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よくある質問

退職届と退職願の違いって何ですか?
退職願は退職を申し出る際に提出します。仕事を辞めたい「希望」を伝えるための書類であるため、退職願を出した段階では退職が確定したわけではありません。保育園が正式に受理をしてようやく退職が決定するので、園が受理する前であれば撤回することは可能です。私立の保育園に勤務している場合は、この退職願を求められることが一般的になっています。

退職届は、退職が決定した後に提出する書類です。既に園側が退職希望を受理しているため、退職する事実を明確にするために必要となります。提出は、退職を申し出たタイミングで園長や上司など、保育園側と確認して決めるようにしましょう。
保育士が退職する上で気を付けたほうが良いことはありますか?
職場にできるだけ迷惑をかけないように退職するためには、年度末に辞められるように調整するようにしましょう。運動会や生活発表会など、年間を通して様々な行事やイベントがあるため、年度途中で辞めた場合は同僚に大きな負担がかかります。その点を無視してしまうと、同職種へ転職する場合、印象が悪くなってしまうこともあるでしょう。当然、保護者や児童からの信頼が失われることもあります。

そのため、特に希望する時期や職場のルールがなければ、約3か月前を目処に年度末での退職を目指して職場に報告するようにしましょう。必ずしも退職日を年度末にしなければならないというわけではなく、自己都合による退職は、退職の14日前までに意思表明をすれば退職が出来るとされています。

ただし、一般的な会社でも少なくとも退職の1~2ヶ月前には意思を伝えるのが当たり前です。円満に退職するのであれば、より早い年度末の退職が最も適していると言えます。どうしても年度途中で退職したい場合には、職場と相談しながら、同僚や保護者、園児に大きな影響が出ないように、仕事を調整するよう心がけましょう。


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