ショートステイで働く看護師|施設の特徴や仕事内容を紹介
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ショートステイと聞くと介護士が働く施設と想像される方が多いと思いますが、介護士の他に、看護師も勤務しています。看護師がショートステイで働く場合、どのような業務内容なのか、また施設の特徴など気になることも多いのではないでしょうか。
本記事ではショートステイで働く看護師の業務内容や1日の流れ、給与事情などを詳しく解説していきます。具体的な数字も交えて、気になる情報をわかりやすくまとめたので、ぜひ参考にしてください。
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目次
1.ショートステイとは?
自宅で介護を受けながら生活している高齢者が、短期間だけ入所することで食事や排泄、入浴などの身体介護や生活支援、機能訓練などを受けることができるサービスです。要支援、または要介護認定された方が利用することができ、1ヶ月に最大30日間まで宿泊できる決まりがあります。
ショートステイが社会的にどんな役割を果たしているのか、またショートステイで働く職種をご紹介していきます。
自宅介護の負担を軽減する
ショートステイを利用することで、自宅で介護を行う家族に休息を与えることができます。身内の介護疲れや、介護者が病気になったときの介護代行など、社会的に大きな役割を果たしていると言えるでしょう。
他にも、利用者の身体機能の回復や維持、外部に人と繋がることで生活環境の活性化を促す目的もあります。在宅で介護を行っている家族にとってショートステイはとても重要なサービスです。
ショートステイの種類
一般的に「ショートステイ」と呼ばれている施設で、基本的に医療の提供を行うことはありません。約80%程度のショートステイが有料老人ホームなどの介護施設に併用という形で運営されています。
日常的に医療を必要とするなど、比較的要介護度が高い高齢者が滞在する施設で、介護士にとってはスキルを求められます。医療ケアを伴うので、設置できる場所は病院・診療所・介護老人保健施設に限られています。
一般的なショートステイは、要介護認定を受けていないとサービスを受けることができませんが、そういった方が必要に応じてショートステイのサービスを受けられるよう有料老人ホームやサ高住に併設したショートステイがあります。
ショートステイに在籍する職種
以下がショートステイに在籍している職種と人員配置です。
医師 | 1人以上 |
生活相談員 | 利用者100人につき1人以上(うち1人は常勤、利用定員が20人未満の併設事業所を除く) |
介護職員・看護職員 | 入所者:介護・看護職員が3:1以上(うち1人は常勤、利用定員が20人未満の併設事業所を除く) |
栄養士 | 利用者40名以上の場合1人以上 |
機能訓練指導員 | 1人以上 |
調理員・その他従業員 | 施設の必要数 |
短期入所生活介護施設では最も多いのは介護スタッフです。短期入所療養介護施設の場合は日常的に医療を必要とする施設のため、リハビリスタッフ、看護師の人員配置も手厚く整えられています。
スカウトサービス登録はこちら2.ショートステイでの仕事内容
ここからはショートステイの具体的な仕事内容をお伝えしていきます。1日のスケジュールを例も提示するので、ぜひ流れを想像しながら確認していきましょう。
- バイタルチェックや健康観察
- 服薬管理
- インスリン注射などの医療的処置
- 一般の介護業務
夜勤は基本的に介護スタッフが行うためありません。ただし、稀にオンコールの当番はある場合もあるので注意が必要です。
ある日のスケジュール例
ショートステイで働く人のスケジュール例を確認しましょう。
09:00 出勤・夜勤スタッフと引き継ぎ、朝礼など
09:30 利用者のバイタルチェック
10:00 薬の準備、排便状況の確認等体調チェック
11:30 昼食前の服薬管理
12:00 食事準備の補助、食後の健康状態・服薬状況チェッ
14:00 バイタルチェック・見守り
15:00 スタッフ打ち合わせ
16:30 夜間・翌朝用の薬を準備
17:30 夜勤介護スタッフへ引き継ぎ
18:00 退勤
3.ショートステイの給与事情は?
ショートステイのみの詳細なデータはありませんが、病院の給与と比較した上で介護施設のおおよその給与を把握しましょう。
病院 | 介護老人保健施設 | |
平均税込給与額 | 346,836円 | 277,696円 |
平均基本給額 | 277,696円 | 257,822円 |
出典:公益社団法人日本看護協会「2021 年看護職員実態調査」
平均給与額を比較した際の差は40,000円程度で、基本給での金額差は20,000円程度です。また介護施設の多くでは看護師に夜勤は無いことが多いため、給与と勤務のバランスは比較的良好になる傾向です。
また、令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果では、介護施設で働く看護師全体平均が369,210円(基本給236,640円、平均手当額74,320円、平均一時金額58,250円)となっているため、この金額が基準になると考えられます。
上記で紹介した金額は、あくまで介護施設全体平均の数字となるため、実際の求人を見てどの程度の給料が支給されているのか確認しておくことをお勧めします。
4.ほかの介護施設と比較した違いは?
ここからは他の介護施設と比べたときに、身体的負担や利用者の傾向の違いを解説します。
新しい利用者と接する機会が多い
短期間の入所を想定しているため、他の入所施設と比べて利用者が短期間で入れ替わります。日々、常にフレッシュな気持ちで利用者と関わることができるでしょう。長い付き合いで親交を深めるよりも、短期間に集中して多くの利用者に関わりたいという人には向いている施設だと言えます。
多職種連携が求められる
短期入所療養介護施設の場合は医療的なケアが必要になるため、介護職員、リハビリスタッフ、医師など多方面との連携が求められることもあります。そのため他職種への理解やコミュニケーション能力が必要になるシーンは多くあるでしょう。
入所施設でありながら夜勤やオンコールがないケースが多い
特養や老健、有料老人ホームといった入所施設は、夜勤やオンコールがある施設がほとんどですが、ショートステイは入所施設でありながら、夜勤やオンコールがある施設が少なく、日勤のみで働くことが可能です。入所施設で働きたいが夜勤をするのは難しいという方にはぴったりの施設形態ではないでしょうか。
スカウトサービス登録はこちら5.求人を探す時のポイントは?
ショートステイで働きたいと考えている方向けに求人を探す際のポイントを紹介します。
施設併設型なのか単独型なのか
勤務先のショートステイが施設と併設しているタイプか単独しているかを事前に調べておくほうが良いでしょう。特別養護老人ホームのように、平均給与が高い傾向にある施設形態に併設しているタイプであれば、それだけ給与条件や待遇面で希望を叶える可能性が広がります。
日勤だけで働けるのか
既に述べた通り、ショートステイは夜勤やオンコールがある施設は少なく、日勤のみの勤務が可能です。ただ稀に夜勤やオンコールがある施設というのもあるので、日勤だけで働きたい場合は働き方についても良く確認しておくようにしましょう。
土日祝日勤務があるか
ショートステイは、土日や祝日もサービスを実施しているので、シフトによっては出勤になることも多いかと思います。固定で土日休みを希望しても希望通りにならないことがほとんどですので、自分の希望する働き方ができるか確認しておく必要があります。
スカウトサービス登録はこちら6.ショートステイは様々な利用者・スタッフに関われる介護施設
ショートステイは利用者の入れ替わりも多く、スタッフの職種も多様になるケースがあるため、コミュニケーション能力が求められるシーンも多いです。その分多く人に関わることができ、横のつながりをもってさまざまな業務をこなすことができます。
医療機関以外で看護師の経験を積んでいきたい人や、夜勤やオンコールに縛られずに働きたいと考えている方は、ぜひショートステイ等の施設への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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よくある質問
バイタルチェックや健康観察
服薬管理
インスリン注射などの医療的処置
一般の介護業務
勤務先のショートステイが施設と併設しているタイプか単独しているかを事前に調べておくほうが良いでしょう。特別養護老人ホームのように、平均給与が高い傾向にある施設形態に併設しているタイプであれば、それだけ給与条件や待遇面で希望を叶える可能性が広がります。
・日勤だけで働けるのか
既に述べた通り、ショートステイは夜勤やオンコールがある施設は少なく、日勤のみの勤務が可能です。ただ稀に夜勤やオンコールがある施設というのもあるので、日勤だけで働きたい場合は働き方についても良く確認しておくようにしましょう。
・土日祝日勤務があるか
ショートステイは、土日や祝日もサービスを実施しているので、シフトによっては出勤になることも多いかと思います。固定で土日休みを希望しても希望通りにならないことがほとんどですので、自分の希望する働き方ができるか確認しておく必要があります。