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保育士の魅力・やりがいはココ!先輩保育士の体験談、つらさの乗り越え方もご紹介

  • 更新日
投稿者:小松 和貴

保育士の仕事は、子供の成長に直接触れながらやりがいや魅力を感じることができる職業です。しかし一方で、事務作業や仕事量も多く、責任の重い仕事だと想像する方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、保育士の魅力・やりがいをエピソードと合わせて紹介します。また、保育の現場を経験した方が思う「大変なこと7選」も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。魅力と大変な部分の両方を知ることで、保育士を目指すかどうかの判断材料にもなるでしょう。

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1.保育士の魅力である「できる」こと5選

まずは、保育士の魅力・やりがいについて解説します。下記の5つのように、保育士には他の仕事では体験できない魅力・やりがいがあります。

子どもの成長を間近に感じられる

楽しむ子どもの姿を見守ることができる

卒園後の成長した姿を知ることができる

育児にもアドバイスできる

保護者から感謝を受け取ることができる

それでは、一つずつ見ていきましょう。

子どもの成長を間近に感じられる

子どもたちは日々成長しており、その成長を間近で感じられるのが保育士の魅力です。保育園は席が決まっている学校とは違い、一人ひとりにしっかりと目を配っておく必要があります。

そのため、子どもたちが何をしているかを把握することができ、逆に何ができないかを認識できます。子どもたちと向き合う中で、子どもたちのできることが段々と増えていることに気づくでしょう。

例えば、

  • 一週間前まではできなかった遊具で遊ぶことができた
  • 嫌いだった食べ物を頑張って食べられるようになった
  • 新しい言葉を覚えて自分の思いを伝えることができるようになったなど

このような成長を肌で感じられることに、大きな魅力を感じる方も少なくありません。

楽しむ子どもの姿を見守ることができる

「子どもの笑顔を見られることが何よりも嬉しい」と感じる保育士も多いです。保育士は子どもが楽しめるように、ごっこ遊びや園庭で体を動かす遊びなど、安全を考慮すればできることの幅も大きいです。

自分が提案した遊びを子どもたちが受け入れて、真剣に楽しんでいる様子にやりがいを感じるでしょう。子どもたちが真剣に楽しむ姿を見るのも魅力的ですが、より強く感じられるのは子どもが笑顔になったときです。その瞬間を自分で作ってあげられたときは、何ものにも代え難いでしょう。

卒園後の成長した姿を知ることもできる

自分が担当していたクラスの子どもたちが、卒園後に姿を見せにきてくれることもあります。園から巣立つ子どもには寂しさを覚えつつ、子育てが一段落したような達成感もあるでしょう。

それ自体も魅力の一つですが、兄妹などがいる場合は成長した姿を見せてくれることもあります。園にいた頃と比べて大きく成長した姿を見られる瞬間に、感動する保育士も多いです。

育児にもアドバイスできる

保育士は子どもに直接関わる以外にも、保護者にアドバイスを送る機会があります。保護者が育児に苦労しているときは、誰かに相談したくなるものです。

そのため、育児についてアドバイスを求められることがあり、その際に保育のエキスパートとして認められたと感じるでしょう。子どもの成長だけでなく自分の成長も実感できる瞬間に、「保育士になってよかった」と思う方も多いです。

保護者からも感謝を受け取ることができる

保育士は子どもから感謝されることも多いですが、保護者から直接感謝を受け取る瞬間があります。 子どもがその日あった園での出来事を、保護者に嬉しそうに話すこともあるでしょう。それを聞いた保護者から感謝されることも少なくありません。

子どもの成長に貢献できたと同時に保護者から感謝されることで、保育士の魅力に気づく方も多いです。

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2.保育士になってよかったと思ったエピソード

ここでは、保育士を経験した方が「保育士になってよかった」と思ったエピソードを3つご紹介します。

最初は怖くて登れなかったジャングルジム

年長組担当者の談

年少組から見守ってきた、ある男の子の話です。はじめはジャングルジムが怖くて登れませんでした。

お友達が楽しそうに登っているのを眺めているだけでしたが、足をかけることからはじめ、おしりを支えてあげる、一段上に立たせてあげるなど少しずつ前進していきました。

その結果、年中組に上る前には一人でジャングルジムに登れるように。できなかったことができるようになっている姿を見て、微力ながら貢献できたと思えたのは保育士だからですね。

元気がなかった子も年長組になった頃には

年少組担当者の談

引っ越しで他園から転入してきた子。最初はあまり馴染めずに塞ぎ込みがちで、一人でいることも多かったです。年少組後半の短い期間でしたが、グループで遊ぶ機会を作り、少しずつ友達の輪に入れるように努めました。

年中組以降は担当ではなくなりましたが、年長組の外遊びを見てみると、元気いっぱいに走り回っている姿が。大きな笑い声を上げながら楽しそうに友達と遊ぶ様子を見て、とても心が温まった思い出があります。

保護者と一緒に現れたのは成長したAくん

年中組担当者の談

保育時間も終わりの時間に差し掛かり、保護者のお迎えがどんどんやってくる時間のことです。今日も疲れたという思いと、しっかりやりきったという小さい充足感を感じていました。

ただ、まだ居残り組の子が数名いるため、気を引き締め直していたときです。そこに普段は居残りになる子の保護者が現れました。珍しいなと思い隣の子を見ると、見覚えのある顔が。

2年前に見送ったAくんが一緒に来ていました。たまたま早く仕事が終わったため、買い物に付き合ってもらうついでに一緒に来たとのこと。こちらのことを覚えてくれており、成長した姿を見て泣きそうになってしまいました。

卒園した子の成長した姿を見られるのは何とも言えない嬉しさがありますね。

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3.大変なこと7選

保育士の仕事には、やりがいや魅力と同じくらい大変なこともあります。ここでは、保育士が大変だと感じる代表的な7つをご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

人間関係に苦労する

保育士の現場は女性の割合が90%を超える職場環境のため、人間関係に苦労する方も多いです。 他にも、

  • 少人数の閉鎖的環境
  • 年功序列が強い職場環境
  • 保護者からのクレーム

など人間関係がこじれやすい原因があります。

実際に、厚生労働省が出している「保育士の現状と取組」の中で、退職した3割強の方が「職場の人間関係」が原因で退職しています。園内の人間関係だけでなく、保護者との良好なコミュニケーションを取り、良い関係を築いていくことが重要といえるでしょう。

出典:厚生労働省「保育士の現状と取組

体力をとても消費する

保育士の仕事は元気な子どもと遊んだり、事故のないように気を張ったりしなければなりません。また、屈んだ姿勢や子どもを持ち上げるなどの力仕事もあり、肉体的な負担が大きいです。

保育の現場は女性が多いので、力仕事など体力が問われる業務に大変さを感じる方も少なくありません。そのため、仕事を安定して続けられる体力づくりと体調管理が必須になるでしょう。

給料が安い

「保育士の給料は安い」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。令和3年賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均年収は382.2万円というデータがあります。

これは、国税庁 令和2年分民間給与実態統計調査にある、全職種の平均年収433.1万円と比較しても低いことがわかります。ただし、地域差や夜勤帯勤務のある職種などもあるため、保育士の給料が一概に低いとは言えません。

また、処遇改善の整備なども進んでいるため、現時点では低いものの、今後上がる可能性もあるでしょう。

出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」 国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査

持ち帰りの業務など事務仕事が多い

保育士の業務は子どもたちと接する仕事が多いようにも思えますが、それだけではありません。

  • 保育指導計画
  • 保育料の管理
  • 電話・来客対応
  • シフト・人事管理
  • 備品の発注など

専門の事務員がいない場合は、これら全てを保育士が担当するため業務量が多くなります。また日課としてつけなければならない記録もあるため、家に持ち帰って作業するケースもあるでしょう。

仕事量が多くて抱えきれない場合は、先輩保育士などに相談して負担を減らす工夫が必要です。

休暇が取りづらい

勤務先によって異なりますが、年中無休で運営している施設や、遅い時間帯まで預かりに対応している園もあります。決まった休みが取れない施設も多いため、そのような園で勤務すると働きづらさを感じるでしょう。

また、保育士業界は人材不足に悩まされており、職員が足りていない場合は休みを取れるシフトが組めない可能性もあります。そのため、休みの自由が利かないことに大変さを感じる保育士も多いようです。

子どもの気持ちを理解できない

子どもの考えをわかってあげようと思っても、理屈で理解することは難しいです。子どもたちは基本的に感情で動くため、こちらの思い通りにいかない場面も多々あるでしょう。

そのため、考えが及ばない状況に辛さを感じる面もあります。また、子どもの成長が著しい時期のため、1週間後には考え方や好みも変わることも多く、その変化に困惑する保育士も少なくないです。

責任感の重さが堪えることも

小さな子どもを預かる保育士は、非常に責任感の重い仕事です。子どもの体は大人と比べて弱いため、小さなミスが重大な事故につながる可能性があります。

ドアや門の開閉、棚の転倒や子ども同士の喧嘩など、気をつけなければならないことばかりです。その量はもちろんのこと、一つひとつに気を配らなければならない状況に、精神的な疲労が蓄積してしまうかもしれません。

責任感の重さに気づくことは非常に大切なことなので、不安な点は先輩保育士などに相談するとよいでしょう。

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4.落ち込んでしまったエピソードを紹介

ここでは、現場の保育士たちが大変だと感じたエピソードを紹介します。前項と合わせて読むことで、保育士の仕事により具体的なイメージが持てるでしょう。

良かれと思っていたことが裏目に

年中組担当者の談

少し前に喧嘩してしまった子ども2人。喧嘩をする前までとても仲が良かったので、仲直りの機会を作ってあげられればと思い、グループで遊ぶときは同じ組に入れるなど、仲を取り持つような配慮をしていました。

しかし、些細なことでまた喧嘩が起こってしまったのです。双方に話を聞けば、お互い嫌いと言って仲直りする状況ではありませんでした。私が落ち着いて見ていれば、他のお友達と楽しく遊んでおり、固執する必要はまったくなかったのです。

こちらが一方的にやったことで、より関係を悪化させてしまう結果となり落ち込みました。

精一杯やっていても体がついてこなかった

年少組担当者の談

小さい頃から憧れていた保育士になることができ、辛いことも多い中やりがいを感じながら業務に励んでいました。ただこのところ、慢性的な腰痛に悩まされています。

元々腰には不安があったものの、少しケアをすればなんとかなっていたので、今回も少し気をつければ大丈夫だと思っていました。しかし、9月を迎えちょうど行事が増える時期だったため、なかなか落ち着いてという事もできず、そのまま業務を続けていました。

そしてお遊戯会直前にぎっくり腰になってしまい、勤務が困難な状況に。子どもの頑張りや練習の成果を見ることも叶わず、不本意な形で自宅療養になってしまい落ち込みました。

保護者の理解を得られず

年長組担当者の談

お友達に乱暴になってしまう園児がおり、都度注意していますが、なかなかそのくせが治らないことに悩んでいます。体罰はもちろんのこと、厳しくなりすぎてもいけないため、その塩梅に苦慮しています。

そんな折、外の砂場で遊んでいる最中に、おもちゃを手にしたまま近くにいたお友達に手を上げてしまうことがありました。さすがにまずいと思い、急いでその子のもとに駆け寄り、厳しく叱ってしまったのです。その園児はそっぽを向いて話を聞いていない様子でしたが、お友達にごめんなさいをして一段落したと思っていました。

翌日保護者の方が園に来られ、今回の件に関しての苦情がありました。園長同伴の話し合いの場を設けましたが、保護者の方には理解していただけず、結果的には私が謝罪する状況になってしまったのです。

現場の保育士は理解してくれていますが、保護者と園長に理解してもらえないことに悲しくなりました。

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5.つらくなったら一人で抱え込まないことも大事

保育士の魅力・やりがい以上に「辛い」という気持ちが強くなった場合、早急に対処する必要があります。ここでは、2つの対処法について紹介していますので、そのような状況になってしまった際にはぜひ参考にしてください。

先輩や同僚に相談する

もし辛い状況にいる場合は、信頼できる同僚や先輩保育士にいち早く相談することをおすすめします。他の同僚や先輩も同じ経験をしているかもしれません。一人で抱え込むよりも他人に話すことで、簡単に解決するケースもあります。

その上で現状に対して共感してもらい、どうすればよいのか的確なアドバイスを求めましょう。また、場合によっては後輩でも、愚痴を聞いてもらうだけでストレスの解消になるケースもあります。

一度休むことも大事

どうしても辛い状況で、同僚や先輩保育士に相談しても解決しない場合は、一度仕事から離れることも大事です。身体はもちろん精神的な問題に対しても、一度仕事から距離を置くことで回復するケースもあります。

自分に余裕がなければ責任感の大きい子どもの世話は難しいため、まずは自分のコンディションを整える必要があるでしょう。また、そこまで辛い状況だということを園全体に理解してもらえれば、職場環境が改善する期待もできます。

ただし、仕事から離れても回復しない場合は、「転職」するのがおすすめです。その際は、自分が何に対して辛いと感じているのか洗い出し、求人選びをするとよいでしょう。

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6.大変なことに見合うやりがいを感じられる魅力的な仕事

保育士の仕事は責任が伴う大変な仕事です。しかし、それ以上に魅力・やりがいがある仕事でもあります。大変な中でも保育士を続けられる人がいるのは、子どもたちに関わることで感じるやりがいがあるからでしょう。

子どもたちの成長や笑顔をたくさん見届けたい方は、まずは求人から見てみてはいかがでしょうか。

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