歯科衛生士にも職務経歴書は必要!書き方とその意味についてを紹介
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転職にあたって必要な書類の一つが「職務経歴書」です。履歴書と同じように、採用時に自分を判断してもらうために必要な書類になります。歯科衛生士も他の職業と同様、職務経歴書は作成しなければなりません。
歯科衛生士にとって、職務経歴書はどのような意味を持つのでしょうか。当記事では、歯科衛生士が職務経歴書を作成する意味や、実際に書く手順などを詳しく解説していきます。歯科衛生士でこれから職務経歴書の作成をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
職務経歴書は仕事に関する自己紹介
職務経歴書を書くことで、自分がどんな場所でどのような経験を積んできたかを選考先に理解してもらうことができます。自分に関する説明書またはパンフレットのような存在であるため、転職においては必ず用意するべきでしょう。
転職の際に必要なものとして「履歴書」がありますが、職務経歴書と履歴書はまったく別物になります。ここからは、履歴書と職務経歴書の違いを解説していきます。それぞれの違いを理解して、同じ内容にならないように作成していきましょう。
「履歴書」とは学歴や受験資格の有無、通勤時間や希望の給与額といった条件面を確認するための書類です。自筆で分かりやすい書類を作成できるかどうか、選考先が判断するための基準にもなります。
一方「職務経歴書」では、これまでその人がどのような仕事をしてきたのかをチェックするための書類です。今まで携わってきた仕事内容がこれからの仕事に役立つ内容かどうか、仕事に対してどれくらいの意欲があるのか、転職理由の整合性などを確認するために必要になります。
スカウトサービス登録はこちら職務経歴書の基本フォーマットはパソコンで作る
選考先に指定されている形式がなければ、基本は自分で職務経歴書のフォーマットを作っていかなければなりません。職務経歴書は「編年式」と「キャリア式」の2つの形式があります。
どちらの形式にするにしてもA4サイズの用紙にまとめ、多くても2枚以内に納めるように作成しましょう。具体的な書き方については後述しますが、ここからは「編年式」と「キャリア式」の違いを解説していきます。
編年式
編年式は時系列に今までの職務経歴書を記載する、最も一般的な形式です。特にこだわりがない場合は、編年式の職務経歴書を使用すれば間違いありません。
編年式の職務経歴書は時系列に沿って経歴を確認できるため、採用担当者にとっても読みやすい形式の職務経歴書といえるでしょう。
転職回数が少ない人や、実務経験があまりない人におすすめの形式です。転職回数が多い場合は、読み手が一目で分かるようにアピールポイントを目立たせる工夫が必要になります。
キャリア式
キャリア式は過去に携わった業務内容ごとに、職歴をまとめて記載するタイプの職務経歴書です。転職回数が多い人や、これまでさまざまな仕事を経験してきたことをアピールしたい人にとっては有効なタイプといえるでしょう。
技術職の人や専門職の人にも好まれる形式の職務経歴書です。作成する際にはアピールしたいカテゴリーを上から順番に記載するようにしましょう。ただし、キャリア式の職務経歴書は一般的ではないので、採用担当者が見にくいと感じる可能性もあります。
スカウトサービス登録はこちら職務経歴書はこう書こう!詳細に書き出すことで面接の受け答えにも使える!
職務経歴書を書き出す前に、自分自身を振り返ることで事前準備をする必要があります。その後、下記の4つの内容を記入するのが一般的です。
- 1.職務要約
- 2.職務経歴
- 3.保有資格
- 4.自己PR
ここからは、それぞれの項目の具体的な書き方と例文を紹介していきます。職務経歴書を書く際には、ぜひ参考にしてください。
職務経歴書を書くには自分を振り返ることが大事
職務経歴書を書く際には自分のキャリアを振り返り、経験やスキルが応募先でどう活かせるか考えてみることが大切です。この準備をしておくことで、効果的に自己PRできる職務経歴書の作成が可能になるでしょう。
まずはキャリアの振り返りです。履歴書を作成する際と同様、自分が積んできた経験やアピールポイントの洗い出しを行いましょう。施設形態・利用者数・スタッフ数などを施設概要や職場で確認することが重要です。
それにより「どれくらいの規模の施設」で「どのような業務」を担当し、さらに「どのような結果・実績を得たのか」を具体的に挙げられるようになります。
次に、その経験やスキルが応募先でどのように活かせるかを考えていきます。振り返りの際に認識したスキルや経験を使い、どのような活躍ができるのかを考察しましょう。
職務経歴書に書く項目はこの4項目が基本!
職務経歴書に書く4つの項目についても、具体的に解説していきます。例文も記載しましたので、作成時の参考にしてください。
職務要約には、職務経歴の概要を記載します。施設形態・就業期間・仕事内容などを時系列で簡潔にまとめていきましょう。職務経歴書の「つかみ」の部分になりますので、採用担当者の興味を引くような内容にしていくのが理想です。下記の例文を参考にしてください。
例: 専門学校を卒業後、2010年に「●●歯科医院」に入職し、6年間勤務いたしました。自費診療と保険診療を4:6の比率で対応しており、チェアX台、一日の平均来院患者数は約XX名です。予防・メインテナンスを中心に、矯正歯科やインプラントなどさまざまな診療補助を経験してきました。
職務経歴では経験職種・勤務期間・雇用形態・勤務先・業務内容をまとめていきます。業務内容の部分は、過去の勤務先で具体的に行ったことやその成果を記載しましょう。また、勤務先の情報は、施設形態・配属先・施設規模(入所者数)といった具体的な数字と合わせて書くとより効率的です。
例: ○○○○医院 20XX年0X月~現在 事業内容:一般歯科・歯科口腔外科・矯正歯科・小児歯科 医院規模:歯科医師X名、歯科衛生士X名、歯科技工士X名、歯科助手X名、受付X名 雇用形態:正社員
歯科衛生士の資格だけでなく、運転免許も含めすべての資格を取得した順に記入していきます。取得年月を具体的に記入すると、より丁寧な印象を与えることが可能です。資格の名称は省略せずに、正式名称で書くようにしましょう。
例: 普通自動車第一種運転免許(20XX年XX月) 歯科衛生士免許(20XX年XX月)
自己PRの欄は、今までの経験や実績からあなたの強みをアピールする箇所になります。入社した場合に、どのような活躍ができるかを伝えると効果的です。また、キャリアアップなどの今後の目標を書くことで、熱意のある自己PRにまとめることができるでしょう。
例: 常に患者さんの気持ちを優先し、久々に来院された人でも落ち着いていただけるように、明るい表情と丁寧な説明を心がけてきました。不安を抱えている方には、雑談から気分をリラックスできるように善処するなど、工夫して対応していました。
その甲斐あってか、高齢者の方に「〇〇さんはいる?」と言っていただける方がいらっしゃいました。また、新しく入ったスタッフには治療方針や仕事の進め方をまとめた書類を配布し、すぐに現場に馴染めるように率先して新人教育に関わりました。
当院では歯科用CTやマイクロスコープなどの先進機器を導入しており、機器に関する知識を学ぶと同時に、院内セミナーや学会の学術大会などの機会にも積極的に参加し、知識の吸収を意識しています。
作成時の注意点は?
ここからは、表記上してはいけない代表例を紹介していきます。ケアレスミスとしてうっかりやってしまいがちな部分なので、気を付けるようにしましょう。
略語は使わない
ずは「略語を使わない」という点です。職務経歴書には正確性が求められるので、正式な名称を記載するようにしましょう。たとえば「パントモ」は長くなっても「オルソパントモグラフィー」と書く必要があります。
歯科衛生士業界であれば伝わる言葉であっても、正式名称で書くことで丁寧かつ常識的な印象を与えることができます。さらに、独特の用語や略語は勤務先によって違う可能性もあるのでなるべく避けるようにしましょう。具体的な表記で、わかりやすく箇条書きを入れることが効果的です。
箇条書きの場合の注意
箇条書きは分かりやすく、明確に相手に伝えるうえでも効果的な書き方です。特に過去の職務内容や保有資格は、長々と文章で説明するよりも箇条書きで項目ごとにまとめると相手も読みやすいでしょう。ただし、箇条書きの場合は、「です」や「ます」という言葉は入れないことがポイントです。
箇条書きにする際には、分かりやすいようにできるだけ短い言葉で表現するようにしてください。箇条書きのタイトルも、できるだけ簡潔にまとめてください。
長くてもA4用紙2枚分に収める
職務経歴書は長くてもA4用紙2枚以内に収めるようにしましょう。冗長な職務経歴書は、採用担当者に敬遠されてしまう可能性があります。また、長くなり過ぎて伝えたいポイントが伝わらないというリスクもあるので注意しましょう。
長くなり過ぎてしまった場合は、箇条書きをうまく活用することでコンパクトにまとめられます。また、面接でも伝えられる点は職務経歴書に記載せず、口頭で伝えるという方法もあります。事実を簡潔にまとめることで、端的に分かりやすく伝えることができるでしょう。
退職理由にはネガティブな言葉を使わない
退職理由にはネガティブな言葉を使わないようにすることもポイントです。「一身上の都合により退職」という定型文は、自己都合の退職の場合に使用できる無難な記入方法と言えるでしょう。
自己都合での退職には、極端に転職が多くなければ、退職理由よりも今までのキャリアが重視されるため定型文でも問題ありません。
ただし、長期間仕事から離れていた場合や転職が多い場合には、退職理由を採用担当者から聞かれる可能性があります。育児や親の介護であれば正当な退職理由になるので、記入するようにしましょう。
仮に勤務先の都合により退職した場合は「勤務先都合」と記載します。倒産や経営不振のリストラであっても、詳しく記載する必要はありません。
手書きの職務経歴書は修正液を使わない
手書きで職務経歴書を記載することも可能ですが、修正液を使うことは避けましょう。職務経歴書のフォーマットは市販されているので、市販されているものを利用すると楽に作成できます。
市販のもの以外でも、WEBからダウンロードして使うことも可能です。プリンターが家にあれば、わざわざ買いに行かなくてもダウンロードした用紙を使うことができるでしょう。
ただし、応募先によっては手書きの職務経歴書を持っていくことで、パソコンスキルがないと思われてしまうこともあるので注意が必要です。
職務経歴書とは?履歴書との違いや作成方法と書く際の注意点
転職には履歴書と一緒に職務経歴書というものが必要です。今までの経験や、転職理由の整合性などを確認するために提出するものになります。書き方はどうすれば良いのか?例と併せてご紹介しています。
詳細を見る履歴書と並んで採用を成功させる強い武器になるツール!
職務経歴書は履歴書と並んで採用の可否に関わる重要な書類です。詳しく書くことで、強力な武器になるでしょう。悩む部分も多いですが、時間をかければかけるほど採用担当者に訴えかける職務経歴書を作成できるはずです。
分かりやすさを意識しながら、自分の強みをアピールできる職務経歴書を作成しましょう。ついつい面倒くさいと思ってしまいがちな職務経歴書ですが、あなたの魅力を伝えるためにもしっかりまとめるようにしてください。
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