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看護師の転職回数は多いと不利?面接のポイントや多くても採用されやすい職場

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

「転職回数が多いのは転職活動で不利?」
「平均的な転職回数ってどれくらいだろう…」
「面接で印象を良くするポイントとは?」
こんな悩みや疑問はありませんか?

この記事では、看護師の転職回数について解説します。
看護師は「人間関係」や「体力面」などが理由で、他の職業と比較しても転職回数が多い職業です。転職回数が多くても次の面接で不利にならない方法を紹介していきます。

自信を持って転職活動に取り組めるよう、ぜひ参考にしてください。

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看護師の転職回数は多いと不利になるって本当?

まずは客観的なデータに基づき、看護師業界における「転職回数のスタンダード」を確認しましょう。

看護師の平均転職回数

厚生労働省の「看護職員就業状況等実態調査」などのデータを見ると、看護師の約半数以上が1回以上の転職を経験しています。一般的に、看護師の平均的な転職回数は、生涯を通じて2回前後と言われています。

「0回(新卒から定年まで同じ職場)」というケースも一定数ありますが、ライフイベントやキャリアアップに伴う転職は一般的であり、1〜2回の転職であれば「多い」と判断されることはまずありません。

年齢別に見る看護師の転職回数

「多い」と感じられる基準は、年齢によって異なります。採用担当者が抱く一般的な感覚値は以下の通りです。

20代:1回までは許容範囲。「2回以上」あると「少し多いかな?」と見られ、早期離職を懸念される傾向にあります。

30代:2〜3回程度までは一般的。「4回以上」になると、定着率への懸念を持たれるボーダーラインとなります。

40代以降:ライフイベントが一段落していることも多いため、回数よりも「直近の職場で何年続いたか」や「専門スキル」が重視されます。

転職回数が多いと思われるのは何回から?

一般的に、年齢に関わらず「3回以上」の転職歴があると、採用担当者は「転職回数が多い求職者」として慎重に履歴書を見る傾向にあります。さらに、「5回以上」となると、書類選考のハードルが明確に上がります。ただし、これはあくまで目安であり、「なぜ回数が増えたのか」という理由に納得感があれば、このハードルは十分に越えることが可能です。

転職回数が多いと不利と言われる理由

主に書類選考時に採用担当者が以下のような可能性を懸念するのが理由です。

採用してもすぐに辞めてしまう可能性

採用活動には多大なコストと労力がかかります。採用担当者が最も恐れるのは「早期離職」です。「嫌なことがあるとすぐに辞めてしまう癖があるのではないか」「忍耐力がないのではないか」という疑念を持たれてしまうのが最大の理由です。

キャリアの専門性が不足している可能性

転職回数が多いということは、1つの職場での在籍期間が短くなりがちです。その結果、特定分野の専門知識や技術が深まっていないと判断されるリスクがあります。特に教育体制が整っていない現場では即戦力が求められるため、不利になることがあります。

トラブルを起こす懸念

退職理由が明確でない場合、「協調性に欠けるのでは」「人間関係のトラブルメーカーでは」と疑われることがあります。チームワークを乱す可能性がある人材には採用側も慎重になります。

看護師の転職理由・転職を繰り返す人の特徴

主な4つの転職理由と転職を繰り返しがちな人の特徴を紹介します。

人間関係

看護師の退職理由で最も多いのが「人間関係」です。環境改善のための転職は悪いことではありませんが、逃げの転職を繰り返してしまうケースもあります。

体力面

夜勤による不規則な生活や重労働による疲労、腰痛など、体力的な限界を感じて転職するケースです。急性期から療養型・クリニックなどへの転職が代表例です。

給料面

「業務量と給与が見合わない」「昇給が見込めない」といった理由で転職するケースです。ただし条件ばかりを追い求めると、入職後ギャップに苦しむこともあります。

ライフスタイルの変化

結婚・出産・育児・介護などにより、夜勤不可・土日休みなどの条件が必要になるケースです。採用側も理解しやすい理由です。

転職を繰り返す人の特徴

共通するのは「転職の軸が定まっていない」ことです。感情的に職場を変えてしまうため、次の職場でも不満が見つかり、転職を繰り返してしまう傾向があります。

転職回数が多くても採用される看護師の特徴

「転職回数が多いと採用担当者に不安を抱かせてしまう」という話をしましたが、必ず選考で不採用になる訳ではありません。

1つの職場で3年程度働いた実績

総転職回数が多くても、どこかで「3年以上勤務した経験」があるだけで「環境が合えば長く働ける人」という安心材料になります。

一貫性のあるキャリアパスと転職理由

経歴にストーリーがある人は評価されます。逆に脈絡がない転職は「飽きやすい」と判断されかねません。

ポジティブな転職理由

不満ではなく、「次に何を目指すのか」という未来志向で語れる人は強いです。

懸念への回答を準備している

「転職回数が多いですが大丈夫ですか?」といった質問に、納得感のある回答を準備している人は評価されます。

転職回数が多い看護師の面接対策

転職回数が多い過去を隠そうとするのではなく、これからの未来でどう仕事に向き合っていくかを語るのが重要です。

経歴を省かず全て記載する

短期間の職歴を省略すると、後から雇用保険などで発覚し「経歴詐称」扱いになるおそれがあります。

長期勤務の意欲をアピール

採用側の一番の懸念は「またすぐ辞めるのでは?」という点です。定着意欲を言葉にしてしっかり伝えましょう。

転職理由をポジティブに伝える(例文あり)

残業が多くて辞めた 「一人ひとりの患者様と向き合う時間を大切にしたいと考え、ゆとりのある人員配置の御院を志望しました」

人間関係が悪かった 「チームワークを重視し、職員同士が連携できる環境で働きたいと考えました」

よくある転職理由の好印象例文

人間関係の悩みで辞めた場合:
「前職では今できることは何か、自分自身で考え臨機応変に行動する力が身につきました。しかしよく言われるように、私も医療の本質はチーム戦であると考えています。看護師どうしの、あるいは看護師と他職種との密な連携を通じて、より患者さんに質の高い、安心できる医療サービスを提供したいと考え転職を決断しました。」

給与・待遇の不満で辞めた場合:
「私は看護師として、常に医療技術面、マネジメント面などにおいて成長していきたい気持ちが強くあります。そこで御院の採用ホームページを拝見したところ、上司との定期的な面談や、評価シートに基づく人事制度などを通じて、常に自分の達成できていること、いないことを具体的に把握しながら成長していけると感じました。以上のことから、御院で自分を客観的に振り返りながら経験を積み、キャリアアップをめざしたいと考えています。」

家庭の事情:
「両親に介護の必要が生じ、実家近くへの転居が決まったため転職する運びとなりました。また夜勤を含むシフト制勤務が難しくなってしまったことから、今回はパートタイマーとしての就業を希望しています。勤務時間が短くなってはしまいますが、今まで病棟で培った経験を生かし、また今まで以上に限られた時間で質の高いケアを提供する意識を強くもち、最大限御院の医療に貢献していくつもりです」

看護師の採用面接で見られているポイント

採用担当者が見ているポイントは主に以下の3つです。

① 自院で活躍できるスキルがあるか(即戦力性)
② 既存のスタッフと馴染めるか(協調性・人柄)
③ 長く働いてくれるか(定着性)

転職回数が多い人は特に③が懸念されています。ここを払拭できれば、豊富な経験やコミュニケーション力で十分戦えます。

転職回数が多くても採用されやすい職場・働き方

転職回数の多さは、見方によって多様な現場を経験している強みと言えます。職場によっては、「転職回数が多い=マイナス評価」とはそこまでならないことがあります。

介護施設(老人ホーム・老健など)

医療行為が少ないため人手不足の傾向が強く、転職回数より人柄ややる気を重視する職場が多いです。

訪問看護ステーション

在宅医療の需要が拡大し、訪問看護のニーズも増加。「多様な現場経験」が評価されやすい職場です。

派遣看護師

期間満了での退職はマイナスにならず、「多くの現場経験」を強みにできます。紹介予定派遣から正社員を目指すことも可能です。

転職回数を気にせず自信を持って転職活動しよう

看護師の半数以上が転職を経験する現在、転職回数が多いことは致命的な問題ではありません。重要なのは「過去の回数」ではなく「未来にどう貢献するか」です。

一貫性のあるキャリアストーリーと前向きな意欲を示せれば、あなたを必要とする職場は必ず見つかります。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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