歯科衛生士の給料は低い?歯科衛生士の給料事情をご紹介!
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歯科衛生士といえば、国家資格を有し、歯科医師のサポートを行うことができる職業です。特に女性に人気の職業で、全国で約14万人が歯科衛生士として働いています。
しかし、一方で「歯科衛生士の給料は低い」というイメージがあることも事実です。
本記事では、これから歯科衛生士になる方や、すでに歯科衛生士として働いている方向けに、"歯科衛生士の給料事情"や"キャリアアップ"についてご紹介します。
歯科衛生士の給料について少しでも悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
2.歯科衛生士の給料が高い職場はどこ?
3.歯科衛生士の給料は上がっていく?
4.歯科衛生士の給料をさらにあげるためには?
5.給料アップのために資格を取得する!
6.歯科衛生士として働くメリットは?
7.歯科衛生士の求人を見てみよう!
1.歯科衛生士の平均的な給料はいくら?
まずは、歯科衛生士の平均的な給料について見ていきましょう。歯科衛生士の平均年収を知ることで、今のお仕事との待遇を比較することが可能です。
令和4年賃金構造基本統計調査によると、歯科衛生士の平均年収は382.5万円となっています。全国の平均年収は433万円であるため、全体的な平均より給料が低い職種であると言えるでしょう。
月給水準で見ると、平均月給は28.3万円、平均賞与は43.2万円です。手取り換算すると、毎月およそ23万円程度の手取り額となることが分かります。<手取りが23万円の生活は、一人暮らしで考えると家賃5〜7万円の家に住み、食費を4万円ほどに抑えれば5万円前後は貯金に回せるイメージです。
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2.歯科衛生士の給料が高い職場はどこ?
では、歯科衛生士の給料が高い職場とはどのような環境なのでしょうか。事前に給料が高い条件について知っておけば、必要な場合に給料の高い職場を探せるようになります。ここでは、都道府県別の平均給料や職場の規模別の平均給料などについて見ていきましょう。
歯科衛生士の都道府県別平均給料
まず、都道府県別の平均給料についてです。
都道府県別の歯科衛生士給料ランキングは、以下のようになっています。
都道府県 |
平均年収 |
|
第1位 |
宮城県 |
476.1万円 |
第2位 |
神奈川県 |
474.8万円 |
第3位 |
東京都 |
467.8万円 |
ただし都道府県のみで一括りにはできず、上位以外でも給料の高い職場はあるでしょう。まずは実際に出されている求人を検索してみることが最も確実です。
歯科衛生士の規模別平均給料
では、職場の規模によって違いはあるのでしょうか。実は、勤めている職場にどれほどの歯科衛生士が在籍しているのかによって、給料も変化する傾向にあります。
職場の規模 |
平均年収 |
平均賞与 |
10~99人 |
374.6万円 |
36.2万円 |
100人~999人 |
405.9万円 |
77.1万円 |
1,000人以上 |
446.7万円 |
89.7万円 |
このように、歯科衛生士の給料は職場の規模が大きくなるほど年収も高くなっていきます。一般的には、100人以上の職場になると職場からの賞与額も大きく上がるため、高収入を狙うのであればなるべく100人以上の職場で働くのがおすすめです。
歯科衛生士の年齢別平均給料
歯科衛生士の給料は年齢によっても異なります。基本的に、年齢別平均収入は年齢が上がるにつれて上がっていく傾向です。
ただし、上昇していくといっても300万円〜500万円程度の間で推移するため、大きく給料アップを狙えるという訳では無さそうです。もし、大幅に年収を上げたいのであれば、高収入の職場に転職して給料を上げるのがおすすめと言えます。
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3.歯科衛生士の給料は上がっていく?
今後、歯科衛生士の給料はどうなっていくのでしょうか。直近10年間のデータを見ると、歯科衛生士の給料水準は360万円から382万円まで上がっています。
また、新型コロナウイルスによる景気変動があったにもかかわらず、大きく影響を受けずに安定しているのも特徴です。
こうしたことから、大幅な収入アップを狙うことはできないものの、景気悪化の影響を受けづらく、求人倍率も高い職種であるため、将来的にも安定した職種であると言えるでしょう。
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4.歯科衛生士の給料をさらにあげるためには?
ここまで、歯科衛生士の給料について様々なことを解説してきましたが、上述した平均収入よりもさらに給料を上げるためにはどうすれば良いのでしょうか。
歯科衛生士として働きながら、給料をさらに上げるために今からできる方法を紹介していきます。
できる業務を増やす
給料アップを目指すときに、まず最初にできることは、自分のできる業務を増やすことです。事務作業を習得したり、役職に就いたり、新人教育をする立場になれば、給料は上がりやすくなります。
歯科衛生士の業務以外にもこなせる業務が増えると、職場が求める人材となり、給料を見直してもらえる機会に恵まれることが期待できます。そのためには、どんな業務にも積極的に挑戦していくことが重要です。
また、働く歯科医院によっては、ホワイトニングやインプラント治療といった保険外の自費診療にはインセンティブを設けている場合もあるので、積極的にスキルを磨き、診療を行うことで給料を上げていくことも可能です。
資格を取得する
歯科衛生士の給料を上げるには、専門性を深めて認定歯科衛生士などの資格を取得する方法があります。資格取得については5.給料アップのために資格を取得するで詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスとして働く
歯科衛生士として給料アップを目指す場合には、「フリーランス」になる道もあります。フリーランスであれば、勤務時間や労働日数も決められていないため、自分の好きな働き方ができます。
フリーランスになるには特別必要な資格などはなく、「開業届」を提出することで、誰でもすぐに働きだすことが可能です。ただし、フリーランスで働く場合は一般的な業務とは異なる角度で仕事をする必要があるので、社会的に信用を得られる実績と知識、スキルが必要になります。
フリーランスを目指す場合は、経験と知識を身につけてからがおすすめです。
今より給料が高い職場に転職する
いまの職場ではこれ以上給料アップは目指せないと考えた場合は、転職も一つの方法です。コメディカルドットコムでは歯科衛生士求人も多く掲載しています。自分の条件にぴったりあった求人が見つかるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
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5.給料アップのために資格を取得する!
歯科衛生士の給料を上げるには、上記でも述べたように専門性を深める方法があります。歯科衛生士の各学会では専門分野ごとに認定研修を行っており、認定された衛生士は認定歯科衛生士の資格を取得することが可能です。
専門性のある資格を取得することで、業務の幅が広がることはもちろん、待遇が上がることも期待できます。ここでは、より専門性のある歯科衛生士の資格についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
日本歯科衛生士会の認定歯科衛生士
日本歯科衛生士会では、
- 生活習慣病予防
- 摂食嚥下リハビリテーション
といった分野ごとに認定資格を取得することが可能です。
講習を受講する基準として、
- 業務経験が3年以上
- 教員として学生教育を1年以上
などの条件を満たしている必要があります。
さらに高度な知識、技術が必要な分野については、他審査機関と連携して認定を行っており、例えば、日本老年歯科医学会が審査する老年歯科の認定歯科衛生士などが挙げられるでしょう。
認定歯科衛生士は日本歯科衛生士会HPでも氏名が公表されていますが、その人数は全国でも決して多くはありません。業務経験や教育経験といった厳しい基準を達成した歯科衛生士のみが認定されるため、取得することで該当分野のプロであることは間違いないでしょう。
年単位での準備が必要となりますが、歯科衛生士としてキャリアをとことん高めたい方にはうってつけの認定資格です。
日本歯科審美学会の認定歯科衛生士
日本歯科審美学会は、ホワイトニングや矯正といった歯科審美のプロフェッショナルである認定医や認定士の認定制度を運営しています。
日本歯科審美学会の認定歯科衛生士資格を申請する条件として
- 日本歯科審美学会に3年以上の会員歴
- 学会の学術大会に出席する
- 歯科審美に関連する発表を行う
などを満たしている必要があります。
日本歯科審美学会に3年以上在籍することや、発表などの労力が掛かるため、こうした点は事前に注意しておきましょう。
歯科審美学会の認定歯科衛生士も、日本歯科衛生士会と同様にHPで氏名が公表されています。2022年8月現在、東京都では9名の認定歯科衛生士が確認できますが、この少なさからも認定の難易度と希少性がわかります。
審美歯科の専門性を高めたい方は、ぜひ目標とするとよいでしょう。
日本口腔インプラント学会のインプラント専門歯科衛生士
このほかにも、日本口腔インプラント学会で認定資格を取得する方法があります。
日本口腔インプラント学会では、インプラント治療の介助やメンテナンスにおける認定資格を取得することが可能です。
資格を取得する条件として、
- 日本口腔インプラント学会に2年以上の会員歴
- インプラント治療の介助又はメインテナンスに3年以上携わっている
- 本会学術大会または支部学術大会に2回以上参加していること
- インプラント専門歯科衛生士教育講座を2回以上受講していること
- 最終補綴物を装着して2年以上経過した症例のインプラント治療の介助又はメインテナンスを行った経験が3症例以上あること
- 口腔インプラント専門医1名の推薦があること
などを満たしたうえで試験に合格する必要があります。
試験方法は症例報告に対する口述試験です。東京都内で公表されているインプラント専門歯科衛生士は84名と審美学会の認定歯科衛生士と比べると多いですが、都内の歯科衛生士数15,045名と比較するとやはり市場価値は高いと考えられます。
口腔インプラント分野の専門性を高めたい方には、目標としておすすめの認定制度です。
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6.歯科衛生士として働くメリットは?
最後に、歯科衛生士として働くメリットについて解説していきます。給料面ばかりに目が行きがちですが、歯科衛生士の魅力は他にも多数存在しているのです。
具体的なメリットについて知っておけば、求人を選ぶ際の判断基準にすることができるでしょう。
求人が多い
まず、求人数が多いのは歯科衛生士のメリットでしょう。2021年度の歯科衛生士求人倍率は22.6倍と非常に高い水準となっています。
また、歯科診療所や病院、市区町村、介護保険施設など様々な職場を選ぶことができるため、希望に合った働き口を見つけやすいです。歯科衛生士は生涯にわたって利用できる資格であり、一度取得してしまえばその後の求人探しに苦労しなくなるのは大きな魅力と言えます。
プライベートの時間をしっかり確保できる
プライベートの時間をしっかり確保できることも、歯科衛生士の魅力の一つとなっています。一般的に歯科衛生士に夜勤はなく、診療も19時ごろまでに終わることが多いです。予約制をとっている歯科診療所が多いため、残業自体が少ない傾向にあります。
こうしたことから、なるべくライフワークバランスを充実させたいという方には最適な職種です。仕事と家庭を両立させたい方に向いているお仕事と言えるでしょう。
全国で働くことができる
歯科衛生士資格を持っていると、全国のどこでも働くことができます。歯科診療所は日本全国に67,741施設あり、この数はコンビニよりも多いと言われているほどです。転居などで通勤が困難になった場合も転職先を見つけやすく、場所を選ばずに働くことができます。
そのため、結婚や出産後も資格を活かして働きやすい職業であるのも魅力です。
やりがいのある仕事
ここまで、歯科衛生士の魅力について様々なことを解説してきましたが、やはり何よりも"やりがい"のある仕事ということが最大のメリットでしょう。
令和2年の歯科衛生士へのアンケートでは、80%以上の方が「やりがいがある」と回答しています。具体的な歯科衛生士の魅力として、
- 専門性の高い仕事である
- 人や社会に貢献できる
- 人の命や健康を守る仕事である
といった理由が特に多いです。
こうした点からも、これまで学んできた専門性を活かして社会に貢献できるため、非常にやりがいを感じられるお仕事であることが分かります。
そのため、日々やりがいを感じながら働きたい方にはおすすめの職種です。
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7.歯科衛生士の求人を見てみよう!
今回は、歯科衛生士の給料について解説しました。
歯科衛生士は給料が低いイメージがあるかもしれませんが、
- 収入が安定している(不況の影響を受けにくい)
- 求人が多く、働き口が見つけやすい
- 日本全国どこでも場所を選ばずに働くことができる。
- キャリアアップが明確
などメリットが多数あります。
また、専門性の高い資格を取得することで、その後の給料アップを狙うことも可能です。
ただし、上記で記載したことはあくまでも参考であるため、まずは実際の求人をチェックしてみることが大切と言えます。
まずは以下のリンクから求人を検索し、実際の給料や業務内容についてイメージを掴んでみてください。
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よくある質問
月給水準で見ると、平均月給は28.3万円、平均賞与は43.2万円です。手取り換算すると、毎月およそ23万円程度の手取り額となることが分かります。
・日本歯科衛生士会の認定歯科衛生士
・日本歯科審美学会の認定歯科衛生士
・日本口腔インプラント学会のインプラント専門歯科衛生士