非常勤看護師ってどんな働き方?常勤との違い、メリット・デメリットを紹介!
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常勤で働くのは難しい、でも看護師は続けたい。そんな人にオススメなのが非常勤看護師です。非常勤看護師について、常勤との違いやメリットデメリット、どんな人に向いているかを総合的に解説していきます。
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目次
ー勤務時間、日数が一番の違い
ー給与が時給や日給に、賞与は基本無い
ー社会保険の加入条件が異なる
2.非常勤看護師はどこで活躍している?
3.非常勤看護師として働くメリットは?
①ライフスタイルに合わせて働ける
②残業や夜勤の負担から開放される
③人間関係の悩みが解決しやすい
4.非常勤看護師として働くデメリットは?
①キャリアアップしにくい
②常勤と比べ収入が減る
③社会保険に加入出来ないケースがある
5.どんな人に向いているのか
6.まとめ
1.非常勤看護師とは?常勤と何が違うのか
いわゆるパートやアルバイトと呼ばれる非常勤看護師について、常勤とどう違うのか実はよく知らない人も多いのではないでしょうか?
実際のところ仕事内容には大きく違いはありません。委員会や勉強会に出席しなくて良いケースがあるくらいです。では何が違うのか、3つのポイントに分けて説明します。
勤務時間、日数が一番の違い
常勤看護師は週最大40時間の「フルタイム」の働き方で、非常勤看護師は週40時間未満です。常勤と比べて勤務日数が少なかったり、1日の勤務時間が短いのが非常勤看護師の特徴です。自身の都合に合わせて調整することが可能なので、仕事とプライベートの両立がしやすいと言えます。
常勤看護師 | 非常勤看護師 |
最大40時間/週 | 40時間未満/週 |
給与が時給や日給に、賞与は基本無い
常勤看護師の多くが月給制に対して、非常勤看護師は時給制か日給制になります。また常勤では賞与(ボーナス)や退職金が支給されますが、非常勤ではほぼありません。寸志程度の賞与がある非常勤求人もありますが、常勤の収入には及びません。
常勤看護師 | 非常勤看護師 |
月給制 | 時給制、日給制 |
賞与、退職金あり | 賞与、退職金ほぼ無し |
社会保険の加入条件が異なる
社会保険は、社会保障制度の一つで病気やケガ、失業、老後の資金不足など生活における万が一のリスクに備えるための公的な保険制度です。
具体的には、健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険があります。常勤看護師は、自動的に5つ全てに加入できますが、非常勤看護師は勤務時間によって加入できるかが決まります。以下の通りです。
健康保険 | 月、週の所定労働時間が正社員の4分の3以上※ |
厚生年金保険 | 月、週の所定労働時間が正社員の4分の3以上※ |
介護保険 | 月、週の所定労働時間が正社員の4分の3以上※ |
雇用保険 | 週の所定労働時間が20時間以上 31日以上の雇用が見込まれていること |
労災保険 | すべての労働者が対象 |
※「4分の3基準」と呼ばれるものです。ただこちらを満たさなくても以下5つをすべて満たす場合、健康保険・厚生年金保険・介護保険の加入対象になります。
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 1年以上の雇用が見込まれていること
- 月額賃金8.8万円以上(賞与、残業代、交通費などは含まない)
- 学生ではないこと
- 従業員が501人以上の事業所に勤務していること
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2.非常勤看護師はどこで活躍している?
非常勤看護師が多く働いている職場は以下の通りです。
- 一般病院、ケアミックス型病院
- クリニック
- 訪問看護
- 老人ホーム
- 検診、健診センター
病院の病棟では、日勤パートと別に夜勤専従パートの求人が出ることもあります。Wワークが可能な場合もあり、プライベートとの両立をしながらガッツリ稼ぎたい人に人気です。
看護師ダブルワークは当たり前?職場選びの3つの注意点・体験談をご紹介!
看護師がWワークをしていいのか、何に注意すべきか、そして実際にWワークをするならどういった職種がおすすめなのか
詳細を見る病院の外来やクリニックでは即戦力募集が大半で、技術や経験、ブランクが選考で重視されます。一方老人ホームなど介護系施設では、技術や経験を求められることが少ないので、ブランクやスキルに不安がある人でも働きやすいです。
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介護施設の求人に応募しようか、検討している看護師の方も多いのではないでしょうか。今まで病院やクリニックでしか働い
詳細を見る検診、健診センターについても採血が出来ればOKとスキルはあまり求められない傾向にあります。訪問看護では、事業所の規模によって教育体制の差があり、未経験でも教えてくれるところもあれば経験者だけの募集ということもあります。
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3.非常勤看護師として働くメリットは?
非常勤看護師として働くメリットについて、以下の点が挙げられます。
①ライフスタイルに合わせて働ける
非常勤として働く最大のメリットでしょう。自分の都合に合わせて勤務時間や勤務日程を組むことが出来る為、育児や介護との両立やプライベートの時間を確保することが可能です。
②残業や夜勤の負担から開放される
基本的に残業は無く、日勤のみのパートを希望すれば一切夜勤が無くなります。残業があった場合もきちんと時給で計算されるので、俗に言う「サービス残業」の心配もありません。
③人間関係の悩みが解決しやすい
常勤と違い看護師同士で接する時間が減る為、対人のストレスが減ることが理由に挙げられます。また適度な距離感を保つことで余裕が生まれ人間関係が改善することもあります。
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4.非常勤看護師として働くデメリットは?
非常勤看護師として働くデメリットについて、以下の点が挙げられます。
①キャリアアップしにくい
非常勤看護師では、役職に付くといったキャリアアップは難しいです。非常勤では責任感のある仕事を任せられないからです。非常勤で実務経験を積むことは可能ですが、役職付きのポジションを狙うのであれば常勤として働くべきです。
②常勤と比べ収入が減る
非常勤看護師の収入は時給、日給で支払われる為、働いた時間、日数分のみです。賞与や退職金が無い為ほぼ間違いなく常勤と比べ収入は減ります。
③社会保険に加入出来ないケースがある
非常勤看護師は、働く日数や時間によって社会保険に加入出来ない可能性があります。職場の社会保険に加入しておらず、配偶者の扶養に入ってない人は、国民健康保険や国民年金に自分で加入する必要があります。また国民健康保険は、健康保険と比べて保険料の負担が大きくなる傾向にあります
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5.どんな人に向いているのか
非常勤看護師に向いている人は、以下のような人です。
- 育児や介護と看護師の仕事を両立させたい人
- 育児期間などでのブランクを作らずにキャリアプランを描きたい人
- ブランクから徐々に仕事に慣れていきたい人
- 体力的にフルタイムや夜勤が厳しくなった人
- プライベートの時間を増やしたい人
- 特定の分野でのスキルアップや実務経験を積みたい人
メリットでも挙げましたが、非常勤看護師はプライベートに合わせて勤務時間や勤務日程を組むことが出来ます。なので育児や介護、家事や趣味の時間との両立がしやすいです。また負担が少ない点から、ブランクの復帰や体力的に不安な方も働きやすいと言えます。
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6.まとめ
非常勤看護師は、プライベートの時間が確保が出来る半面、常勤と比較して収入が減ったり、待遇に違いが生じることを解説しました。常勤、非常勤での働き方に悩んだ際は、自分にとって何が大切か優先順位をつけて、メリット・デメリットを考慮して選ぶと良いでしょう。
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小口 紗穂|看護師
セカンドラボ株式会社
東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。