介護士の夜勤はしんどい?仕事内容や辛い理由、夜勤ありの施設を探す際の注意点を解説
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介護職の頭を悩ませることが多い「夜勤」。体力的にきついため避けたいが、一方で収入面も心配と考えている方も多いと思います。今回は、介護職の夜勤の特徴や辛い時の対処法、夜勤をするうえで見ておきたい求人のポイントなど、夜勤について知っておきたいことを紹介していきます。
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目次
介護職の夜勤がしんどいと言われる4つの理由
介護職の夜勤は辛い!それでも夜勤に入るメリットは?
介護職の夜勤は何してる?主な仕事内容8つ
辛い夜勤の乗り越え方は?過ごし方や疲労を溜めないコツ
夜勤がある介護施設の求人を選ぶときに確認すべきこと
介護職の夜勤がしんどいときは別の働き方も検討しよう
まとめ|介護士の夜勤がしんどい場合は転職も検討を
介護職の夜勤とは?
夜勤の主な業務
夜勤シフトの職員が仕事の最初と最後に行うのが業務の引き継ぎです。シフト入りの場合は、日勤の職員から入居者さんの日中の様子を確認し、夜勤時に臨機応変に対応できるようにしておきます。シフトの終わりには出勤してきた早番や日勤の職員に夜間の入居者さんの状態を伝え、業務を終えます。
入居者さんの就寝後、定期的に居室を巡回を行います。入居者さんの体調変化の確認や寝返りを打てない寝たきりの方には体位変換を行います。また、このタイミングで日勤職員に引き継ぎを行うために介護記録の作成なども行います。
入居者さんがナースコールを鳴らすので、その対応を行います。トイレの介助や体調不良などナースコールが鳴る理由は様々ですが、臨機応変に対処します。場合によっては看護師に連絡を取り、看護師の指示を仰ぎながら対処することもあります。
夜間対応型の訪問介護事業所でも夜勤があります。主な業務は、定期的に利用者の自宅を訪問して排せつ介助や安否確認を行う「定期巡回」。体調不良や転倒により利用者から通報を受け、利用者宅へ向かい対応する「随時対応」。
介護福祉士の資格を持ったオペレーターが24時間利用者からの通報に対応する「オペレーションサービス」の3つとなります。
訪問介護の仕事内容|必要な資格・給料、メリットや向いている人も解説
利用者の自宅を訪問し、介護サービスを提供する訪問介護。その仕事内容について、あまり詳しく知らないという方は意外と多いのではないでしょうか。
詳細を見る介護職は日勤・夜勤の交代制
2交代制勤務とは、日勤と夜勤を交代に行う勤務形態のことです。夜勤のシフトは概ね16時間であることが多いため16時間夜勤と呼ばれています。16時~17時頃に勤務を開始し、翌朝9時~10時頃に退勤となることが多いです。
労働時間は1週間で40時間以下と労働基準法で定められている関係で、2交代制で夜勤を行った週は休日が増え、連休が取りやすいというメリットがあります。夜勤は1回で2日分の勤務時間となるため翌日はシフトに入ることはほとんどありません。夜勤の月平均回数は介護施設、病院ともに4~5回程度です。
シフト例
早番 07:30~16:30
日勤 08:30~17:30
遅番 10:30~19:30
夜勤 16:30~09:30
3交代制勤務とは、日勤、遅番(準夜勤)、夜勤(深夜勤)の3つにシフトが分かれている勤務形態のことです。
どのシフトも基本的には8時間となっているため8時間夜勤と呼ばれています。2交代制に比べて夜勤シフトの時間が短いことが特徴です。そのため夜勤シフトが長時間にならず、2交代制の夜勤と比べ体力的に余裕をもって勤務することが可能です。
16時間夜勤と異なり、8時間夜勤の場合、夜勤後の朝に帰宅し当日遅番(準夜勤)に入ることもあります。夜勤(病院の場合は深夜勤)の月平均回数は4~5回程度です。
シフト例
早番 06:00~15:00
日勤 08:00~17:00
遅番 13:00~22:00
夜勤 22:00~07:00
16時間夜勤の場合、1回の勤務時間が長い分、夜勤明けの日から翌日いっぱいまで約1日半程度の休みがあります。一方で、8時間夜勤の場合、1回の勤務時間が短い分、1ヶ月のシフトが16時間夜勤と比較して多くなります。
16時間勤務の方がきつそうな印象ですが、慣れてくれば3交代より楽といった声もあります。夜勤を行う場合は、身体に負担の少ない、自分にあった働き方を選択することをおすすめします。
夜勤時の休憩時間
夜勤も日勤と同じく、休憩時間を与えることが労働基準法上の雇用主の義務となっています。実働6時間を超える場合は45分、8時間を超える場合は60分です。なお、「休憩時間」とは「労働者が業務を離れて自由にできるもの」と定義づけられており、管理者からの指示による待機や電話番としての待機などは、手待ち時間として取り扱われ、休憩時間にはならず、そのような働き方は法律違反となります。
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介護職の夜勤がしんどいと言われる4つの理由
メリットが多くある一方で、「夜勤=つらい」というイメージが強い方も多いのではないでしょうか。夜勤がつらい、しんどいと言われる理由について、改めて振り返ってみましょう。
① 労働時間が長く、体力的にきつい
まず挙げられるのは、体力的にキツいという点です。正社員は日勤・夜勤・早番・遅番とシフトの時間が異なり、不規則な勤務に対応する必要があります。体力に自信のない方や慣れないうちの勤務は厳しいと感じることが多いでしょう。
16時間夜勤の場合、休憩時間としては120分がポピュラーですが、緊張や環境の違いから「ぐっすり仮眠をとることができない」という悩みもよく耳にします。
また8時間夜勤の場合は夜勤明けの翌日が休みであるという保証がなく、疲れがとりきれないまま次のシフトに入らなければならない場合があります。夜勤明けから翌日が確実に休みであるという点では、16時間夜勤の2交替制シフトの方が働きやすいと感じられるかもしれません。
②緊急対応が発生する可能性がある
また、夜勤勤務中に緊急対応する可能性があります。利用者の体調が悪化した際に、自分が何か医療的な処置をするというわけではありませんが、医師や看護師が到着するまでその場を取り仕切る必要があります。こういった突然の対応が苦手という方には、夜勤に入ることはデメリットに感じてしまうのではないでしょうか。
後述しますが、夜間は施設の人員配置が少なく、職員がフロアに自分ひとりきりということも少なくありません。責任感が強い人ほどプレッシャーを感じてしまいやすいので要注意です。事前に緊急時のマニュアルをしっかり把握しておくことで、焦りを最小限に抑えることができますよ。
③日勤より人員が少ない
日中は、入浴やレクリエーションを行いますが、夜は夕食を済ませ、就寝の準備が整えば後は巡回やナースコールの対応がメインとなります。そのため、夜勤は日勤に比べて職員の配置は少なくなります。
何もなければ負担は少ないですが、ナースコールが重なると大変に感じることもあるようです。また、施設によってはおむつ交換や徘徊対応が必要になることもあります。
④睡眠障害などのリスクがある
交代制勤務は、睡眠障害に陥りやすいことが報告されています。不規則な時間帯での勤務によって体内時計が乱れてしまったり、夜勤中に繰り返し眠気を押し殺したりすることによって、「眠るべき時に眠れない」状態に陥りやすいためです。
また、睡眠障害とうつ病には正の相関があることも判明しています。交代制での勤務は一般的な日勤のみ・夜勤のみの勤務に比べるとうつ病などのメンタルヘルスへの悪影響のリスクが高いのです。
出典:東京大学大学院教育学研究科「睡眠がメンタルヘルスに与える影響に関する研究動向と今後の展望」
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介護職の夜勤は辛い!それでも夜勤に入るメリットは?
夜勤勤務にはどのようなメリットがあるのでしょうか。なんとなく思いつく読者の方もいるかと思いますが、改めて整理して確認しましょう。
給与が高い
まず挙げられるのは、給与が高いということです。夜勤を行うことで夜勤手当がつくので、日勤のみの勤務に比べると手当の分差が出ます。厚生労働省の調査によると「介護老人福祉施設」は平均月給348,040円、「通所介護事業所」は平均月給275,620円とおよそ7万円の差があるようです。
出典: 厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」
キャリアアップがしやすい
夜勤を含む全てのシフトに対応できる人は出世やキャリアアップをしやすいという利点もあります。もちろん、介護福祉士のような資格を取得することは必要になってきますが、現場での経験を積むことが重要になるので、全てのシフトに対応できる人の方がキャリアアップには有利と言えるでしょう。
日勤と比較して業務が少ない
業務の拘束時間は長いですが、日勤と比較すると業務量自体は少ないです。利用者が基本的に寝ている間に業務を行うので、日勤で行うようなレクリエーションや機能訓練などを行うことはありません。
仕事明けにプライベートの用事を入れられる
日勤の仕事終わりに銀行や役所などに行こうと思っても、既にしまっていることが大半ですが、夜勤明けにこういった用事を済ませてしまえることも、夜勤明けの時間を有効活用できるメリットになります。
介護職の夜勤は何してる?主な仕事内容8つ
介護職の夜勤の仕事内容をまとめました。それぞれ解説していきます。
夕食・朝食の準備
夜勤では、夕食と翌朝の朝食の準備を行います。施設によりますが、夕食の準備は日勤の職員と協力して行います。朝食の準備は夜勤の介護職員がメインで行うことが多いです。
食事の介助
夕食・朝食の2回分の食事介助を行います。具体的には、食事環境の準備、姿勢の調整、エプロンの着用、適切な一口量での食べ物の提供、飲み込みの確認、水分補給などを行います。
服薬の介助
食事の前後や就寝前のタイミングで、薬と水やお茶を準備して服用の声かけを行います。飲み込みやすいように、利用者の姿勢を整えたうえで介助を行います。
排泄の介助
夜間の排泄の介助は、施設によってルールが様々です。3時間起きにオムツ交換、排泄を確認した際に交換など対応が分かれます。オムツを使用していない利用者の場合は、トイレへの誘導と移動の介助を行います。
夜中の施設内巡回・利用者の安否確認
就寝時間後に、施設内を巡回して利用者の安否を確認します。施設によってルールは異なりますが、1時間また2時間おきに行うケースが多いです。利用者の呼吸状態や覚醒状況、ベッドから落ちていないか等を確認します。
ナースコール対応
ナースコールがあった際は、都度対応します。最も頻繁な内容は排泄関連の呼び出しです。高齢者は夜間に尿意を感じやすい為です。不安や寂しさから誰かと話したいという理由でナースコールを使用することもあります。状況に合わせて柔軟に対応する必要があります。
記録業務(介護記録)
利用者の体調や様子の変化、睡眠状況、排泄の状況、夜間の徘徊や異常行動の有無など、夜間の状況の記録を行います。利用者の24時間の生活状況を把握するための貴重な情報となります。
翌朝の業務引継ぎ
上記の記録内容をもとに、日勤の職員に引継ぎを行います。些細なことでも普段と違った様子があれば、必ず申し送りしましょう。特に夜間は管理者や看護師が不在なケースがあるので、出勤してきた他職種にも情報共有を行う必要があります。
辛い夜勤の乗り越え方は?過ごし方や疲労を溜めないコツ
ここまで夜勤について、特徴やメリット・デメリットなど基本的な事項について見てきました。ところで、夜勤が辛いと感じている介護職の方々はどのポイントが辛いのでしょうか?また、辛い夜勤をどのように乗り越えているのでしょうか。
夜勤中の過ごし方
長時間のシフトで業務がある程度落ち着いたときに、睡魔に襲われる介護職は多いようです。いかに眠いとはいえ、休憩や仮眠時間以外で業務中に寝るわけにはいかないので、介護職の皆さんは以下のような方法を試しているようです。
顎を使ってよく噛むことで眠気を飛ばします。ガムやするめなどの長時間噛むことができるもの、おせんべいなどの堅いお菓子が良いのではないでしょうか。
体が温まると眠気が増します。夜風に当たったり、そういった時間を取ることができないようであれば氷などで身体を冷やすのが良いです。
止まっていると眠気は増すばかりです。とにかく動き回り、普段やらないような業務にも取り組んでみると眠気も吹き飛びそうですね。
眠い時の代表的な対処法で、コーヒーやエナジードリンクがおすすめです。カフェインの効果は、摂取してから15分程度してから現れるようです。
夜勤明後に疲労を溜めないコツ
長時間勤務の後はいつも以上に疲労が溜まるものです。疲労を溜め込んで、次の勤務を迎えることは望ましくありません。介護職の皆さんは以下のようなリフレッシュ法を実践しています。
立ちっぱなしの勤務で足がむくんでしまうと思います。足をしっかり伸ばしたり、足裏のツボを押すことでむくみや疲労感の解消につながります。
熱めのお湯に浸かることが重要です。その後の睡眠にも良い影響があるので、シャワーだけで済ますのではなくしっかりと湯船に浸かりましょう。
夜勤明けでそのままアクティブに過ごす介護職の方もいるようです。朝ごはんやお昼ごはんを食べに行ったり、ウォーキングやヨガなどの運動に時間を充て、リフレッシュしています。
夜勤後に生活習慣を乱さないためにできること
不規則な勤務の中で体内時計が乱れてしまい、夜に眠れなくなったという方がいらっしゃるかもしれません。
そんなとき有効なのが「睡眠教育」と呼ばれる、質の高い睡眠を得るために体を教育していくというやり方です。交代制勤務の方にも取り入れやすいものとしては、アルコールやニコチンの摂取を控える、運動を習慣づけるなどが睡眠の質向上につながりやすいと言われています。
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夜勤がある介護施設の求人を選ぶときに確認すべきこと
収入を優先して働いていきたいという方には、夜勤がある正社員の求人がおすすめです。ただ、求人を探す際には、あらかじめチェックしておきたいポイントがいくつかあります。ここで、そのポイントをいくつか紹介します。
シフトは何交代制?
すでにお話したように、介護職は2交代制の施設と3交代制の施設があります。それぞれの特徴を抑えたうえで、自分にはどちらの働き方があっているかを検討しましょう。また、休憩や仮眠の時間がどれくらいあるかということも長時間のシフトの場合は気にしておきたいところです。
夜勤の月平均回数は?
多くの施設で月平均4~5回ですが、稀に6回以上の施設があります。自分の体調と相談しながら、夜勤の回数は調べておくと良いでしょう。また、子育てと両立したいと考えている方は、施設によっては夜勤回数の相談に応じてくれるところがあるので、まずは問い合わせた際に相談に乗ってもらえるかということも併せて確認しましょう。
夜勤時の人員体制は?
夜勤時の人員体制についても気にしておきたいポイントです。夜勤スタッフを手厚く配置している施設は一人当たりの負担が減って働きやすいです。
最近ではICT機器等の導入で、少ないスタッフでも働くことができるよう、各スタッフの負担を減らす取り組みをしている施設も出てきましたが、人員は多いことに越したことはないので、しっかり確認しておきましょう。
夜勤1回当たりの手当額は?
収入を意識している方は注目しておきたいポイントです。施設によって金額は異なりますが、高いところでは1回当たり1万円の手当を出している施設もあります。
休憩室や仮眠室はある?
休憩室や仮眠室の有無は、施設の規模や状況によって事情が異なります。大規模施設では専用の仮眠室を設置していることが多いですが、小規模施設では事務所や職員ロッカー室を仮眠スペースとして活用していることがあります。
夜勤の休憩時間や残業時間はどれくらい?
夜勤の休憩時間(仮眠含む)と残業の程度はよく確認することをおすすめします。施設によっては、利用者の状況やスタッフ不足によって、法定通りの休憩時間が取れていないこともあります。また日勤の人手が足りず、夜勤スタッフの残業が常態化しているケースがあります。
介護職の夜勤がしんどいときは別の働き方も検討しよう
介護職が夜勤のどこに辛さを感じているのか、またそれを乗り越える方法について見てきました。でも「夜勤を含めた不規則勤務は出来ればしたくない…」という方もいると思います。ここで、夜勤のある正社員以外の働き方を紹介していこうと思います。
日勤のみで働く
介護施設は、夜勤がある仕事だけではありません。デイサービスやデイケアといった利用者が通いで訪れる通所施設は、夜勤がなく日勤のみで働くことができます。日勤のみなので、夜勤を伴う働き方に比べると収入が落ちてしまうことはネックかもしれませんが、規則的な勤務をしたいという方にはぴったりの働き方です。
また、入所施設でもパート勤務であれば、日勤のみで働くことが可能です。「どうしても正社員で働きたい」という方にはおすすめはできませんが、子育てや家庭の都合がある方であれば、短時間勤務も相談しやすいかと思います。
日勤の介護士の働き方|メリット・おすすめの日勤のみの職場を解説
利用者の自宅を訪問し、介護サービスを提供する訪問介護。その仕事内容について、あまり詳しく知らないという方は意外と多いのではないでしょうか。
詳細を見る夜勤専従で働く
不規則勤務はしたくないが収入はある程度維持したいという方には、夜勤専従で働くことがおすすめです。夜勤手当はもちろん、時給も深夜割増加算があるため高い収入を得ることが可能です。
また、夜勤専従は16時間勤務の場合、1回の出勤で2日分の出勤とみなされるので出勤数が少なくすみます。休みの日が多い分、休養に充てたり家族との時間を作ることができ、メリットも多いでしょう。またWワークも認められている場合が多いので、別の仕事をしてガッツリ稼ぐ方もいるようです。
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7.まとめ|介護士の夜勤がしんどい場合は転職も検討を
介護職の働き方は多種多様です。収入を優先して働きたい場合は夜勤を伴う働き方が良く、「夜勤が辛い」「規則的に働きたい」というならば日勤のみや夜勤専従といった働き方が合っているでしょう。
まずは、自分のライフスタイルや働く上で優先したいことは何なのかを検討し、それにあった働き方を目指していきましょう。これから就職先・転職先を探していくという方は、本記事の内容を参考にして求人を探してみてください。
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よくある質問
まず挙げられるのは、給与が高いということです。夜勤を行うことで夜勤手当がつくので、日勤のみの勤務に比べると手当の分差が出ます。厚生労働省の調査によると「介護老人福祉施設」は平均月給345,590円、「通所介護事業所」は平均月給278,180円とおよそ7万円の差があるようです。
②キャリアアップがしやすい
夜勤を含む全てのシフトに対応できる人は出世やキャリアアップをしやすいという利点もあります。もちろん、介護福祉士のような資格を取得することは必要になってきますが、現場での経験を積むことが重要になるので、全てのシフトに対応できる人の方がキャリアアップには有利と言えるでしょう。
③日勤と比較して業務が少ない
業務の拘束時間は長いですが、日勤と比較すると業務量自体は少ないです。利用者が基本的に寝ている間に業務を行うので、日勤で行うようなレクリエーションや機能訓練などを行うことはありません。
④仕事明けにプライベートの用事を対応できる
日勤の仕事終わりに銀行や役所などに行こうと思っても、既にしまっていることが大半ですが、夜勤明けにこういった用事を済ませてしまえることも、夜勤明けの時間を有効活用できるメリットになります。
デメリットとして挙げられるのは、体力的にキツいという点です。正社員は日勤・夜勤・早番・遅番とシフトの時間が異なり、不規則な勤務に対応する必要があります。体力に自信のない方や慣れないうちの勤務は厳しいと感じることが多いでしょう。
②緊急対応が発生する
また、夜勤勤務中に緊急対応する可能性があります。利用者の体調が悪化した際に、自分が何か医療的な処置をするというわけではありませんが、医師や看護師が到着するまでその場を取り仕切る必要があります。こういった突然の対応が苦手という方には、夜勤に入ることはデメリットに感じてしまうのではないでしょうか。
③日勤より少ない人員配置
日中は、入浴やレクリエーションを行いますが、夜は夕食を済ませ、就寝の準備が整えば後は巡回やナースコールの対応がメインとなります。そのため、夜勤は日勤に比べて職員の配置は少なくなります。何もなければ負担は少ないですが、ナースコールが重なると大変に感じることもあるようです。また、施設によってはおむつ交換や徘徊対応が必要になることもあります。
もちろん人によって向き不向きはありますが、以下の理由から夜勤専従は楽だと言われています。
・入浴介助が無い
・レクリエーションやリハビリなど日中活動が無い
・スタッフの数が少なく、コミュニケーションで悩まない
・交替制の夜勤よりも生活リズムが整えやすい
・利用者がベッドの上で立っていてびっくりする
・日中喋ってくれない利用者が夜勤の時だけおしゃべりに
・利用者が他の人のベッドで寝ている
・ワンオペの時に限ってナースコールが同時に鳴る
・鳴っていないナースコールの音が聞こえる
・平和すぎる夜勤は逆に怖くなる
・眠気覚ましのカフェインで夜勤明けに眠れなくなる
・早番スタッフが出勤してくると「助けが来た!」と安心する
・朝帰る間際で急に元気になってくる
・夜勤明けの食欲は無限、つい食べ過ぎちゃう
小松 和貴
セカンドラボ株式会社
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n6565a29f667f
2022年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に病院を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。